『サーノ博士のヒーリング・バックペイン 腰痛・肩こりの原因と治療』を読んで…思った事…

本の帯には「アンドルー・ワイル博士推薦 腰痛、肩こり、関節痛患者が最後に読む本。 投薬、手術、物理療法によらない画期的治療プログラム!」…と書いてあります。

アンドルー・ワイル博士って…誰???(^^;)…ネットで調べてみると…

アメリカ合衆国の健康医学研究者、医学博士。伝統中国医学など代替医療の伝統も取り入れ、人間に本来備わっている自然治癒力を引き出すヘルスケア・システムである統合医療を提唱している人…

…とあり、現在、81歳なんだそうな。

この本はジョン・サーノという博士の訳本なんですが、この本によると緊張性頭痛、片頭痛、胸やけ、食道裂孔ヘルニア、胃潰瘍、大腸炎、痙攣性大腸、過敏性大腸症候群、花粉症、喘息、湿疹など…様々な症状は、TMS(緊張性筋炎症候群)と呼ばれる現象で起こり、TMSは心の緊張が原因で起こると定義しているようなんですね!

因みに…○○症候群と、「…症候群」が付く病名は原因がハッキリとは分かっていないんだけれど、お医者さんが診断する時に、カルテに病名を記載しなければいけないので、…○○症候群と、仮の病名というか、病名に準じて使う医学用語として、色々な症状で使われている言葉なんですよねぇ~。

この本の、サーノ博士によれば、TMSを治すには、患者さんが自分の抱えている問題を自覚する事が必要だとしていて、心の現象が身体の症状として現れているのがTMS…なんだそうな。

また…こんな事も書かれていました。

現代医学は、身体はきわめて精巧にできた機械とみなされ、病気は感染や外傷、遺伝的欠損、老化、癌などにより生じた機械の故障とみなされる。

心に関しては数値測定したりできないので、現代医学は無視を決め込み、健康や病気には、どうも、あまり関係がないようだと信じる事になってしまった。

…との事。

あぁ~なるほどなぁ~…そう言えば、いつだったか、ある人から聞いた話しでは、医学の世界で科学的に解明できない事は「遺伝的な事…」というパワーワードで納得する傾向にある。…って聞いた事があるけど、これと同じように、宗教的には、理解不能な物事に対して、原因は「カルマ(所謂…業です)」というパワーワードで全てを治めるのと似てるよなぁ~…(^^;)

この本によると、1982年に背腰痛の患者さん177人を対象に,どの世代に背腰痛が多いかを追跡調査をしたところ…

(77%:30歳~50歳)(9%:20歳代)(2%:10歳代)(7%:60歳代)(4%:70歳代)…という結果になったらしいんです。

博士曰く…、

もし脊椎の退行変化(変形性脊椎症や椎間板変性が背腰痛の主因なら、ヘルニアや椎間関節症候群や脊柱管狭窄など…)は60歳~70歳代の人が多いはず…。

…この統計の数値から、背腰痛は器質的・構造的なものが原因ではなく「責任を負う世代(30歳~50歳)」に多く発症するという事は、心が原因の場合が多いのではないか…、と論じてます。いわゆる…不安や怒り…、個々の考え…,性格…、生活環境…、受け入れがたい感情…が原因だという事なんですねぇ~。

なるほどなぁ~…統計の数値だけで考えると、然もありなん…って感じですねぇ~。

本の後半で『監訳者のあとがき』で…

現代医学による診断が役にたたなくなると、人は非主流医学の代替医療に目を向けたがる。カイロプラクティック、オステオパシーなどがそうである。こうした方法においては骨盤に歪みがある証拠として下肢長差を問題にする事が多い。

…人間には利き腕もあれば、利き脚もある。人体は本来、左右対称には出来ていない。

…と書かれてあったんです。

たしかに!…ごもっとも…。

なんでも…、人が直立姿勢で立つ場合の重心点は、歩き始めは正中よりやや右側にあり、5歳頃になると、一度、正中に移動して、その後、徐々に左側に移っていくらしい。

これは右側にある肝臓が重いためなんですって!

歩き始めの時期は肝臓の重さを補正できないけど、徐々に重心を左に移すことで補正して、大部分の人は自然に左足が軸足になるんだそうな…。

本の後半に書かれていたんですが…

アメリカやカナダで発表されたガイドラインでも指摘されているが、慢性の痛みを身体的アプローチだけで解決するのは不可能である。治療に対する受動的な姿勢は、かえって慢性化を助長するという見方まである。

…とありました。

たしかになぁ~。…これは頷けるなぁ~。

…とはいえ、私は何もTMS理論が唯一絶対の治療法だなどと言うつもりはない。一つの理論に固執するあまり、その他の可能性に対して扉を閉ざすのは人間の性といえ愚かな事である。

…と、監訳者の人が、あとがきに書いてありました。

本の前半では、なぜTMSが原因で病気になるのか?という感じで解説されていたんだけども、本編の真ん中辺りから「こんな症状も…あんな症状も心が原因です!…今の医学は間違っている!!!」…と連呼している感じになり、読んでいて、「おいおい!ちょっと言い過ぎじゃない!?」…って思いながら読んでいたんですが、想像するに、監訳者の人も「誤解をまねきそうだから、ちょっと修正いれておこうかな…」と、「…とはいえ、私は何もTMS理論が唯一絶対の治療法だなどと言うつもりはない。」という一文を入れたのかな?…(^^;)…と思ったと同時に、この監訳者の人…何て名前なんだろう?と思い『著者、訳者、紹介』を見てみたら、長谷川淳史さんという人で『腰痛は〈怒り〉である』という本の著者だった。

そう言えば…14~15年前に腰痛治療で、ウチの治療院に通われていた患者さんが「先生!この本…知ってる?私…読んでみたんだけど、もう読まないからあげる!」と言って、本をくれたんですよねぇ~。そう言えば、『腰痛は〈怒り〉である』というあの本…どこに行ったんだっけ?…と本棚を見回したら、赤い表紙の本が僕の本棚で鎮座しておりました。…あぁ~…あの本を書いた人なのね!

この長谷川さん…曰く、

TMS理論は性格の問題点を指摘して改善しようというものではない。発症について自分に責任を感じる必要はまったくない。ただ抑圧されている不快な感情に気づく事が背腰痛の特効薬になると主張しているだけである。

…とTMS理論を説明していた。

確かに…、患者さんは背中や腰が痛くて通院しているのに、性格の問題点などを指摘されたら苛つく人も多いだろうし、治療者と患者の信頼関係が低下してしまう可能性もあるし「お前なんかに、そんな事言われたくないわ!!」…となる事は目に見えてるしねぇ~。

いかに患者さんに、自分自身の心の不安定さを気づかせるか…というのがポイントなんでしょう。

鍼灸というか東洋医学では「心身一如」という言葉を重視するんですよねぇ!

この言葉は東洋医学の言葉なのか?仏教の禅宗の言葉なのかは知らないんですが、「心と身体、肉体と精神は一つであり、切り離すことはできない…」という意味なんですよ…。

この「心身一如」という言葉を僕ら鍼灸師は、鍼灸の勉強をする時に教わるので、このTMS理論で言う「痛みの原因は心」という理屈は無理なく受け入れる事ができるんです。

ただね…

この本を読み進めていると、背腰痛などの痛みの原因は心以外に有り得ないと言わんばかりの内容になっているので「おやぁぁぁぁ~~~????」と思ったりもしました。

文部科学省のHPによると、科学は自然の事物・事象について観察・実験等によって原理や法則を見いだす。…とか、科学は完璧な間違いを見つけるのが得意…と思われていたり、言われていたりしてますが、過去の歴史を振り返ると、科学を万能だと思うと、しっぺ返しのように、結構、危ない事になる場合も少なくないので、科学は常に仮説と思って対応した方が良いって…、誰かが言ってたなぁ~。

臨床を長年やってると、TMS理論が言う「心が原因」かも…と思う患者さんを治療する事は、鍼灸師なら誰でもあると思います。

でも…心だけが原因だと決めつけてしまうと、視野を狭くしてしまい、治療が上手くいかなくなると思うんですよねぇ~。

鍼灸は基本的な治療として、鍼や灸を使い身体のコリを取る。そうすると身体が緩めば心も緩む。

身体が緩めば器質的・構造的な不具合も改善できますし、身体が緩んで心も緩めばTMS理論がいう「心が原因」という理屈にも対応できます。

やっぱ…鍼灸って理にかなっている治療法だなぁ~って思うんですよねぇ~

この本の前半は…「ふ~ん」っていう感じで読めましたが、後半はちょっと…「…ん?」って思いながら読みました。まぁ~『あとがき』でプラマイゼロって感じかな…(^^;) 全てを鵜呑みで信じる事は出来ませんが、こういう事もあると認識する事は必要だと思いますねぇ~。

「病気を治す」について一歩踏み込んで考えてみた…

「とは」検索で「医学とは」と検索してみると…

病気を予防して健康を維持することや、病気を治療して健康を取り戻すことを通じて、人の命を守り人生の質を向上させることを目的とした学問…

…と書いてあります。

ウィキペディアでは

医学または医科学とは、生体の構造や機能、疾病について研究し、疾病を診断・治療・予防する方法を開発する学問。

…と書いてありました。

まぁ~難しく考えずに「医学とは?」と問われると、「病気を治す学問」っていう答えでいいと思うんですが、何をもって「病気を治す…」「病気が治る事とは?」…どういう事なのか?と一歩踏み込んで考えてみたんです。

ちなみに…「病気が治ることとは?」…と検索してみると、

治癒は病気や怪我が完全に治ることを指し、「完治」と同じ意味になる。 しかし、「寛解」は症状が軽くなったり消えたりしたものの、それが一時的な可能性もあり、そのまま治るかもしれないが、また再発するかもしれないものを指す。 治癒の場合は、再発する可能性がないときに使う言葉である。 治癒には、「自然治癒力」という言葉もある。

…と書いてありました。

僕自身、鍼灸師になって感じている事なんですが、鍼灸師になる前までと、鍼灸師になって人を治療する立場となった、この21年間で「病気を治す」という考え方が変わったんですよ!

多分、多く人は「病気を治す」という事を「身体を元に戻す」という意味合いで捉えていると思うんです。

よく…アメリカは訴訟大国と言われます。何か不備があったりすると、すぐ訴訟を起こされる。医学や治療においても同じで、治らなかったりすると治療の不備を指摘して医者や病院を訴える。…そんな話しをよく聞きます。

戦後、日本も、随分とアメリカンナイズされているので、医療ミスや治療に対しての訴訟がニュースになったり、最近では患者さんを「患者様」と呼ぶ風潮が広がり、クレーマーと化した患者さんのクレームに、病院側も右往左往しているという話しを聞いたりします。

僕も子供の頃は「病気を治す」という事は「身体を元に戻す」という事だと思っていました。病気になったりケガをしたりしたら、お医者さんが手術をしてくれたり、薬を出してくれて、その薬を飲めば身体は治るものだと、子供の頃は思っていたんですよねぇ~。

でも、今は「病気を治す」⇒「元に戻す」という考え方は、間違っていると思うようになりました。

身体の回復能力がとても凄い人ならば、病気やケガでダメージを受けても、身体は元通りに回復する事はあると思います。なので、元気で若い人なら身体は元に戻るでしょう。でも身体の回復力が低下している人や、若くても元々身体が弱い人は、病気やケガでダメージを受けると、なかなか元には戻せない。

ケガや病気でダメージを受けると、100%の体力が80%までしか力が出せなくなったり、100%の体力が50%までしか出せなくなったりと…、歳を取れば取るほど、こういう現実に直面する事が多くなるんですよねぇ~。

でも、頭の中で、気持というか、脳裏では「若くいたい…」とか、「昔はこれくらい出来ていた…」と考えてしまうから「病気を治す」という事は「元に戻す事だ…」という考えになってしまうんだと思うんですよ…。

…この21年間、東洋医学を学び、鍼灸師として、人の身体を治療して感じてきた事をまとめると、今の僕の考えとしては、

「病気を治す」⇒「バランスを整える」という事だと思うんです。

もともと100%のパフォーマンスが出来ていたのに、ケガや病気で80%までしかパフォーマンスが出来なくなったとしたら、治療で80%のパフォーマンスが維持出来るようにバランスを取る。…これが病気を治すという事だと思うんです。

東洋医学や漢方を学ぶと…

身体のバランスを取る事を重視しているな!…って感じる事が多いんですよねぇ~。

例えば…

やじろべい…、若い人は「やじろべい」を知っているのだろうか?…(^^;) 左右でバランスをとるシーソー…。右に傾くと、左が浮く…。う~~ん(-_-;)

もとい…

例えば…、ある患者さんの身体の中のバランスが右に傾いて咳という症状が出ているとします。もう一人の患者さんは、身体の中のバランスが左に傾いて同じような咳が出ている。

…こういった場合、漢方や東洋医学の考えでは「咳」という症状は二の次で、身体のバランスを戻し整える事を重視します。

右に傾いて咳が出ている患者さんと、左に傾いて咳が出ている患者さんとでは、症状は同じ咳ですが、別な薬が処方されたり治療方法が違ったりします。右に傾いている患者さんには左を重くする薬や治療で身体のバランスを整える事で咳という症状を取る。左に傾いている患者さんには右を重くする薬や治療でバランスを整え咳を治める。(右に傾く…左に傾くは、例え話ですからね!(^^;))

症状が違う場合…例えば、Aの患者さんは右に傾いていて咳が出る。Bの患者さんも右に傾いていて頭痛がする。症状が違う場合でも、右に傾いている事が原因なら、頭痛薬とか、咳止めの薬ではなく、Aの患者さんへもBの患者さんへも同じ薬や、同じ治療をします。

…こういう理屈なんですよね!

東洋医学や漢方を学んでいる人にとっては「病気を治す」⇒「バランスを整える」という考えは理解しやすいと思いますし、一般の人でも、大病を患った事がある人は、この事を理解されていると思うんです。

漢方薬に関して「緩やかに効くもの…」「即効性がない薬…」という認識を持っている人が多いのではないでしょうかねぇ~?

漢方薬にも効能というものがあって、例えば、水のような鼻水には小青竜湯…とか、咳には麦門冬湯…とか、症状を取る事に特化というわけではないけれども、特化した症状を抑える事が出来る漢方薬の効能が、薬のマニュアルや箱に書いてあるので、それほど漢方薬の勉強をしていない、お医者さんでも、簡単に漢方薬を処方できるんですが、一歩踏み込んでその患者さんの身体が、右に傾いているのか?左に傾いているのか?前のめりなのか?後に倒れているのか?…(例え話ですよ!(^^;))…そこまで把握せずに、症状を取るだけの漢方薬を処方していたとすると、その時は効果が出るかもしれないですが、症状が取れても再発したり、別の症状が出たりするので「漢方薬って効かないなぁ~」…という事になってしまうんですよねぇ~。

あっ!そうそう…全てのお医者さんが漢方薬に対して深い知識を持ってるとは限らないのは事実です。今では、だいぶ漢方薬に対しての認知度は高まりましたが、20~30年くらい前は、体調不良で病院に行った際、お医者さんに「漢方薬を飲んでます」って言うと、「漢方?…効かないでしょ!?」って面と向かって言うお医者さんがいたりしましたもんねぇ~。

もう、今はそんな、お医者さんは少ないとは思いますが…

ちょっと話しが脱線しちゃいましたね…(^^;)…話しを戻すと…

漢方薬って、いかに患者さんの身体の状態を把握して、身体の状態に合った薬をタイミングよく投与してこそ、効果を100%発揮できるものなんですよねぇ~。

鍼灸も同じです。…鍼灸は、患者さんの体の持つポテンシャルを、いかに引き出すかがポンイントとなるので、毎回、違うツボにアプローチする事もあれば、根気強く同じツボにアプローチする事で地固めしていく場合もあるんですよね!ですから…、鍼灸の治療をした後にすぐ直後効果が出る場合もあれば、効果が出るのを根気よく待たないといけない場合もあるんですよぉ~。

僕は鍼灸師ですから、漢方薬とか東洋医学の考え方で、病気を治すという事は、身体のバランスを整える事だという事を解説してきましたが、洋の東西を問わず医学に於いて、病気を治すという事はバランスを整える事だと言っていいと思うんです。

ただ、現代医学と東洋医学の違いと言えば…

現代医学は患者さんの期待というか、患者さんのリクエストに応えようと試行錯誤している事だけが、違いだと思うんですよねぇ~。

何て言うか…、現代はコンビニエンス社会で、手軽に便利なモノを好む社会だと思うんです。なので、病気も手軽に治したい。身体の具合が悪くなっても、自分の生活パターンを変えずに治したい。睡眠不足や偏食は身体に悪いという事は理解しているけれども、そんな事よりも仕事が大事だし、自分の時間が大事だから、出来れば薬を飲むだけで治したい。もしくは注射を一本打ってもらうだけで治したい。

…そんな患者さんの希望に応えようとしているのが現代医学で、東洋医学は、生活の改善や食生活の改善を口うるさく言う…。

そんな図式になっているように思えるんです。

以前、脳科学者の先生が言ってましたが、この国は天災とか気候変動が多い地域性からかもしれませんが、日本人は不安になる人が多い人種なんだそうなんです。ですから昔から…山に対して…空に対して…八百万の神々に対して祈る事で不安を和らげていたんだそうです。でも明治時代に入り、科学的な文化が西洋から入ってきて「祈る事に全てを委ねるのは非科学的だ!」という事になり、人々の不安を一手に担うようになったのが、科学であったり医学であったりしたそうなんですよねぇ~。

なので、現代医学は…人々の不安な気持も一手に引き受けている側面があります。例えば…、寿命を延ばそうとしたり、老化を止める事に着目したり、難病といわれている病気の克服に力を注いでいたりと、ありがたい側面もあれば、進歩なのか?進化なのか?やり過ぎなのか?…首をかしげてしまう側面も垣間見えたり…。まぁ~良い面もあれば、悪い面あったりと表裏一体なのが世の中というモノですしねぇ~。

何が良いのかという事は、個人個人の判断で決めていいとは思うんですが、「病気を治す」という事は「元に戻す」という事ではなく、「バランスをとる事」だという事は、頭の片隅に入れておいて下さい。

この考え方を頭の隅に入れておくと、自分の身体に不調が起きた場合、自分でどのような判断をすべきか、何をすべきか…などの考えがまとまりやすいと思います。

『心の病気はどう治す?』…を読んで思った事。

数ヶ月前にTBSラジオの『プレ金ナイト』で武田砂鉄さんが、この本を紹介していて、以前から気になった、同じ著者の『精神医学ダークサイド』と合わせて2冊購入しまして…

さぁ~…『精神医学ダークサイド』を先に読むべきか?…現代の日本の精神医療オールスターを紹介している『心の病気はどう治す?』を先に読むべきか…?

う〰︎ん…

今回は現代の精神医学のアベンジャーズが紹介されている『心の病気はどう治す?』を先に読む事にして、一昨日、読み終わったんです。

まぁ〰︎、ここで紹介されている先生方は、精神医学の場合、薬物を使わなければならない場合もあるけれど、投薬以前のコミュニケーションや対話が重要だと説いてらっしゃいます。

でもね…、ちょっと気になったのが…

紹介されてた、お医者さんの1人が、過去、このお医者さんにアドバイスをくれた先輩の先生を紹介されている文章で「精神科医に必要な力は、情報収集力、ストーリーを読む力、本人に納得して治療を受けてもらう力、この3つだと思います。◯◯さんは診療にOリングとか経絡とかツボ療法とかを取り入れてきましたが、ベースは手品なんです。若い頃は手品と落語の練習に没頭した人なので、人の心をつかむ事に長けていて、患者の不安を減らしてしまう。不安が減るとプラセボ効果が高まり、薬がものすごく効きます。患者から信頼される優秀な医者は、偽薬を出しても効くんです」…と書かれていました。

人の心を掴み、安心させる事で薬の効果が高まり、その薬が偽薬だとしても身体は健康体に戻っていくという考え方は、僕も同意見で納得できます。

でもね!そこで経絡やツボ療法が手品だと言い切る…必要ってあるのかな?…僕が鍼灸師だから「手品?」って疑問に思うんだと思うんですが、一般の人が、この文章を見ると「優秀な、お医者さんが言ってるんだから間違いないよ!ツボ・経絡治療は、まやかしで手品みたいなものなんだ…」って思いますよねぇ…

全てのお医者さんの考えではなく、このお医者さんの思考がステレオタイプだという事だとは思うんですが…

でも、このお医者さんは、精神科の優秀な、お医者さんなんですよね…。先輩の優秀さを紹介するのに、経絡・ツボ療法を引き合いに出し、手品だと貶す必要があるのかな?…そういう気配りの無さに、患者さんは心傷つくのではないんじゃないかな?よしんば…このお医者さんが経絡・ツボ療法を医療とはかけ離れた手品まがいのものだと思っていたとしても、…酒の席でのリップサービスならいざ知らず…こういう相手を見下すような事は文章として残すべきではないと思うんですよね!

優秀な精神科医なら、その辺…気をつけて欲しいなって思うんですが、自己紹介で「子供の頃の俺は空気を読むのが苦手で『王様は裸だ』とすぐに言ってしまうタイプで…」と書かれていたし…

このお医者さんは子供の頃から性格が変わらないタイプの医者なんだろうな…

…とも思いました。

まぁ〰︎ね…お医者さんだからって全知全能ではないからな…って思いながら最後まで読みましたけど、患者さんとの対話やコミュニケーションって、どの医療にも重要な要素だと思います。

さぁ〰︎次は精神医学のダークサイドかぁ〰︎…読み終わったら、ドイィ〰︎ンって気分が落ちるかも…(^^;)

疑問に思っていた事だが…やはり釈然としない案件

5年前から、月に2回ほど鍼灸治療を受けに来られていた患者さんが、今年の2月頃からパッタリと来られなくなったんです。

「どうしたのかなぁ?…ウチの治療に何か不手際があったのかな?」…って思ってたんですよねぇ~!

そしたら、先日、久しぶりに予約が入り、来院された時に「最近、体調はどうですか?」と、お尋ねしたら、2月に交通事故に遭われて鞭打ちの状態になり、画像診断では首のヘルニアがあると診断を受け、2月・3月と整形外科に通院したり、整骨院に通院したりしていたとの事。

僕もケガはしなかったけど、3年前にもらい事故でタクシーに追突され、保険屋さんとの交渉でメンタルを磨り減らした事があるので、交通事故の大変さは多少なりとも理解出来ます。

その患者さんが仰るには、4月の中旬まで整形外科でリハビリを受けつつ、家の近所にある、短期間で治すというフレ込みの整骨院に通って、腕は事故当初より動くようになり、車でバックをする時、後を振り向く事も出来るようになったけれども、首と腰の痛さが、全く良くならないので、鍼で何とかなりませんか?

…と、言われて、今回、来院られたんですよぉ~。

患者さん曰く「同じ姿勢を維持するのが辛いので仕事も手に付かない…」との事でした。

身体を触らせてもらい、筋肉の状態を診て、問診での経緯を考慮するに、鞭打ちなので、所謂…急激な筋肉への衝撃により、筋肉が固まって運動制限がかかっている状態ですから、鍼や灸を使い、首や腰の筋肉を1時間くらいかけて緩めていきました。

患者さんが帰られる際に…「交通事故の保険の治療で鍼灸って、保険屋さんは良いって言いますかね?」と言われたんですよ…。

そう言えば…、僕も記憶がハッキリしていないんですが…

「交通事故の自賠責や任意保険での治療の場合、保険屋さんが鍼灸院には通院させてくれない」…って聞いた事があったんです。

以前、知り合いが交通事故に遭った時にも同じような事を保険屋さんに言われて、結局、その知り合いは整形外科に通って、その後は整骨院に通って…、半年くらい整骨院に通ってたけど、雨が降る前に首が痛くなるって言ってたっけな…。もう十数年前の記憶ですし、鍼灸が使える・使えないは保険屋さんにもよるのかな?って思ってたんですよね。

ウチの鍼灸院は開業して21年目ですが、確か…薬院で治療院をやっていた時に、1人だけ交通事故の鞭打ちで保険屋さんと交渉して、鍼灸治療を受けに来ていた患者さんがいらっしゃったなぁ~。

確か知り合いの紹介で来られた患者さんで…「交通事故では100%相手が悪くて、最初は整形外科に行って…数ヶ月後から整骨院に行ったけど良くならないから、以前、こういう症状の時に鍼灸治療を受けて治った事があったので、鍼灸治療を受けたいと保険屋に言ったら、保険屋は「鍼灸は駄目です」と言うもんだから、俺は100%悪くないのに、なんで受けたい治療が受けられないんだ!と怒鳴りつけ、苦情を申し立てて、保険屋に鍼灸治療を受ける事を承諾させた!」…というような話しをされていたように記憶してます。

保険屋さんは、お金を払う側ですから、どれくらいの期間で治るモノなのか?その間に、どのくらい支払えばいいのか?そこが保険屋さんとしては気になるポイントだと思うんですよね。まぁ~…ぶっちゃけて言えば、出来るだけお金は少額で済ませたいというのが保険屋さんの本心だと思います。

そうなると、エビデンス…所謂、科学的根拠…医学的根拠というものを保険屋さんは指標にするんだと思うんですよね!…なのでお医者さんが言う言葉は全て「医学的根拠がある」という判断を保険屋さんはすると思うんです。

じゃあ~…保険屋さんは、なぜ整骨院への通院を認めているのか?…って事ですが、…好きな言葉ではありませんが、「医療類似行為」という言葉があります。この医療類似行為の枠の中に、鍼灸師も整骨院の柔道整復師も、按摩マッサージ師も含まれるんですよね。

整骨院にはエビデンスがあって、鍼灸院はエビデンスはないのか?…なんて疑問を、保険屋さんに投げかけたくなりますが、保険屋さんは、なんて答えるんでしょうねぇ?…(^^;) 

整骨院の先生は柔道整復師の免許を持っている先生ですので、柔道整復師の業務として法律で定められている扱える疾患は基本的に骨折・捻挫・脱臼・打撲・挫傷なんですよね!なのでマッサージのような揉み療治は柔道整復師の業務範囲ではないから、柔道整復師がマッサージをしては駄目なんですよね!(あまり一般の人は知らない事ですけどね…)柔道整復師がおこなう整骨院での治療としては、低周波や高周波の電気治療や、テーピングや骨折の際のギブスなどでの固定…、たしか、骨盤矯正や脊椎矯正、頭痛や冷え性や肩こりや腰痛などに対する単なるマッサージは柔道整復師の業務範囲では無いはずです。

柔道整復師は整骨院で低周波や高周波の電気治療をするから…電気治療の機器を多く使うからエビデンスがある…と保険屋さんは思っているのかな?…(^^;) 鍼灸院に対して、保険屋さんは「鍼を刺したくらいで治るわけないじゃん!」「科学的根拠はゼロでしょ!」と心のどこかで思っているのかもしれませんねぇ~。

近頃、街を歩いていると、整骨院の玄関先に「交通事故」と書かれた旗がたなびいてたりしますもんねぇ~。…そう言えば、先日、整形外科クリニックの軒先にも「交通事故」と書かれた旗がたなびいてたりしてましたよ…(^^;) ちょっとビックリしましたねぇ~(゜o゜; 整骨院の「交通事故」の旗は、もう見慣れてしまってたけど、病院でも「交通事故」の旗を立ててるって…、「交通事故の大売り出しかよ!」って突っ込みたくなっちゃいましたよ!…(^^;)

なもんで…、何となく、イメージ的に「交通事故で保険を使って治療する時に鍼灸院は敬遠され、整形外科か整骨院ならOKと保険屋が言う…」って記憶していたから、患者さんには「保険屋さんに交渉してみてはいかがですか?」…と返事をしておいたのですが…

やっぱ…鍼灸師としても、交通事故で、治療が必要となり、自賠責や任意の保険を使わざるおえない時に、鍼灸治療は蚊帳の外に置かれているというが、噂でなく本当ならば、釈然としないんですねぇ~。

そう言えば…、ちょっと話しは逸れますが…

「治療」と「施術」という言葉を使い分けるというか…、保険屋さんは業種を分類するために、この言葉の使い分けている節があるんですよねぇ~。お医者さんが行う医療行為は「治療」で、お医者さん以外が行う医療行為を「施術」と呼ぶって、定着させてるのは保険屋さんが事務的な区分けをする場合に使っていた言葉が一人歩きしていき、「鍼灸師が行うのは治療ではなく施術だ!」…とか、差別化を図るためか、お医者さんが「彼らが行っているのは治療ではなく、施術ですからね!」と差別的にも受け取れる使い方をされる言葉が、この「治療」と「施術」なんですよねぇ~。

でもね!…広辞苑で「治療」を調べてみると…

病気やケガを治すこと。またそのために施す種々のてだて。

…とあります。

「施術」を調べてみると…

手術・催眠術などをおこなうこと。

…と書いてありました。まぁ~漢字を読み解くに「治療」は、療(癒やす)治(治す)…いやして治すのが治療という言葉ですし。「施術」に関しても、術を施すのが施術なわけで、どこにも医師が行う行為が治療で、医師以外が行う行為が施術なんて書いてないんですよねぇ~。

多分、保険屋さんなのか?保険を管轄する省庁の役人が事務的な区分けとして、「治療」と「施術」という言葉を使い分けを始めたのではないか?…と想像できますねぇ~

あっ!いけない!いけない!話しが脱線してしまいました。…(^^;)

交通事故の自賠責や任意保険の話しでしたね!その事について、ちょっと調べてみました。

自賠責保険の管轄省庁は国土交通省で、任意保険の管轄省庁は金融庁なんですって!

それで金融庁のHPを覗いて見たところ…

『自動車損害賠償保障法及び自動車損害賠償責任再保険特別会計法の一部を改正する法律の施行等に伴う政令、省令及び関係通達等の制定及び改正並びに支払基準の制定について』という項目の『第2 傷害による損害』という項目に…

  • ○柔道整復等の費用免許を有する柔道整復師、あんま・マッサージ・指圧師、はり師、きゅう師が行う施術費用は、必要かつ妥当な実費とする。

https://www.fsa.go.jp/news/newsj/13/hoken/f-20011115-1.html#betu1

…なるほど!…国としては交通事故による治療に関して、保険を使って整骨院や鍼灸院やマッサージの治療をする事は認めているって事なのね!

でも…何で?文頭が「○柔道整復等の費用免許を有する…」なんだろう?柔道整復師・鍼灸師・按摩マッサージ師を同等に扱うなら、「○医療類似行為の費用免許を有する柔道整復師、あんま・マッサージ・指圧師、はり師、きゅう師が行う施術費用は、必要かつ妥当な実費とする。」…とすべきなんじゃないかな?…内容は妥当なモノだけど「○柔道整復等の…」って…、これじゃ、まるで柔道整復師の関係団体に、何かしらか配慮した感じにも受け取れるなぁ~…(-_-;)

でもって、通常の治療では、社会保険や国民健康保険を使って整骨院や鍼灸院やマッサージの治療をする場合、医師の同意書が必要になるけれど、社会保険や国民健康保険の管轄は厚生労働省。

厚労省管轄の場合は医師の同意書が必要となるのに対して…

交通事故の自賠責や任意保険の管轄は、国土交通省・金融庁で、交通事故で自賠責や任意保険のを使って治療する場合、医師の同意書が必要だという一文は国土交通省・金融庁の文章には書いてないんですよね!この場合は、医師の同意書は必要ないと解釈できるわけですよね!

まぁ~交通事故の場合、首とか頭や内臓など、衝撃が大きい分、後々、何かあってはいけないので、事故直後は、とりあえず病院に行って検査してもらい、事故により身体に不具合が起こっていないか?治療が必要か?否か?を調べてもらう必要はありますが、その後の治療においては、医師以外の治療を受ける際に、医者の同意書は交通事故には必要ないという事なんでしょう。

でも、聞いた話しによると「医者の同意書を取って来て下さい」って言う保険屋さんもあるって聞きますしねぇ~。

で…googleで検索してみると…

『交通事故で整骨院に行った場合、請求はできますか?』…という質問に、
整骨院や接骨院での施術費についても、当該施術費が、症状固定までに行われた「必要かつ相当な施術行為」の費用であると認められる場合には、交通事故の治療関係費に該当する損害と認められ、当該施術費を請求できます。

『交通事故で整骨院に行った場合、請求はできますか?』
『自賠責保険は整骨院の施術を認めない?』…という質問に、
自賠責保険も,整骨院の施術費について,事故と関連性のないものとして保険金の支払を拒むことがあります。 整骨院での施術は,医師の指示があれば通常施術の必要性・相当性が認められますが,一般的に医師が整骨院での施術について指示することはありません。

…と書いてあったり、やはり…釈然としないなぁ~。

でも…やっぱ…『交通事故で整骨院に行った場合、請求はできますか?』『交通事故で整骨院に行った場合、請求はできますか?』『自賠責保険は整骨院の施術を認めない?』…って、整骨院なんだね!『交通事故で鍼灸院に行った場合』なんて質問はネット上でも見当たらないもんねぇ~…やはり釈然としないなぁ~(-_-;)

『使い過ぎ…』と『使わなさ過ぎ…』と『健康への近道』

原因が事故であったり、遺伝であったりする要素を排除したうえで、身体の不具合が起こる原因は何かな?

…と、考えると。

基本的に「使い過ぎ…」と「使わなさ過ぎ…」が原因だと思うんです。

使い過ぎ…。⇒ いわゆる、仕事のやり過ぎ…、過労も使い過ぎですよね!トレーニングのやり過ぎ…、食べ過ぎ…、何でも、そうなんですが…使い過ぎると不具合は起こります。

…それに反して、

使わなさ過ぎ…。⇒ これも、お分かりの通り、運動不足とか…、座り過ぎだとか…。

でも、座り仕事での座り過ぎや、立ち仕事での立ち過ぎは、動かずにジッ~としているという意味においては、身体を動かしてないので『使わなさ過ぎ…』となるけれど、筋肉的には、座っていたり、立っている姿勢でも、長時間、伸びている筋肉と縮んでいる筋肉が同じ状態を維持しているわけなので、思い切り力を入れている訳ではないけど、弱い力が長時間、筋肉に影響を及ぼしている事になるんですよね!…なので、ある意味『使い過ぎ…』にもなるんですよぉ~。

座りすぎを例にあげると…、座り過ぎると、太ももの裏側のハムストリングと呼ばれる筋肉(半腱半膜様筋・大腿二頭筋)は長時間の収縮で固まり、立ち上がると、半腱半膜様筋・大腿二頭筋は伸びきれずに骨盤を後に引っ張る事になってしまう。…そうなると骨盤が後に傾き、猫背になり…肩・首が凝る。

ウイルスや細菌による感染症においても、基本は身体の免疫力が働くか否かで、感染する…感染しない…が左右されるわけですよね!免疫力も「使い過ぎ…」だと疲労により免疫力が低下してしまいますし、「使わなさ過ぎ…」でも、身体の免疫力は平和ボケ状態になり、免疫力は低下してしまうんですよね!

まぁ~人間の身体は本来、使わなければ機能が低下してしまうし、使い過ぎても不具合が起こってしまう。…そういうモノなんですよねぇ~。

あとは…「使い過ぎ」と「使わなさ過ぎ」を改善する際に、加齢による経年劣化を考慮しないと、運動した方が良いのか?…運動しない方が良いのか?…食べた方がいいのか?…食べない方がいいのか?…運動した方が良いのなら、どのくらい運動したらいいのか? 食事は1日3食がいいのか?2食がいいのか?食べる量は?

…などなど、どうしたら良いのか分からない!?という人も、大勢いらっしゃると思います。

若い人と、歳を取った人では運動量も筋肉量も食事の摂取量も違いますしねぇ~!

基本的に「使い過ぎ」も「使わなさ過ぎ」も良くないわけで、御自身が「丁度、良い」という加減を判断する必要があるんですが、多くの人は、この「ちょうど良さ」を判断する事が苦手なんでしょうねぇ~。

…っていうか、人間って丁度、良い加減を見極めるのが下手な生き物なのかもしれません。

意外と、良かれと思ってやっている事が、実は裏目に出ていたりする事も多々あったりしますしねぇ~。

解決策としては…

ちょうど良い加減を把握するには、自分の身体との対話というか、直感とでも言いますか…、自分でやってみて、「これ…ちょうど良いなぁ~」と感じ、体調が少しでも…、ほんの少しでも良くなったような気がしたら、それは続けるべきだと思うんですよねぇ~。

ただ、全てに言える事ですが、基本的には、何に於いても短期間で結果は出ないものなので、3ヶ月くらいは試してみる。…それで、少しでも良さを感じたなら、それは身体にとって良い事だと思うんです。

それと…、皆が皆、同じ事をする必要はないんですよねぇ~。それぞれ、個人個人の体質の違いがあるわけで、同じ臓器や同じ体格をしていても、弱かったり…強かったり…若かったり…老いていたり…、それぞれ個々の身体は別物ですからね…。

ただ、永年の経験から得た知恵や知識は、時々、まやかしな部分もあったりはしますが、使える有益な情報も多く含まれているのは確かです。

なので人から「これ…良いよ!」と言われる事を一度、試してみるのは有りだと思うんですよねぇ~。で…それを続けるか、止めるかは、自分の直感にまかせる。

あの人が言うからやっている…。有名人が良いってCMで言ってるから続けてるっていうのは、やめた方が良いと思うんですよね!

でも、「自分の身体としっかり対話」「直感」って?…どういう事?

…って思われると思うんですが、これは日頃の生活パターンの改善という事なんですよ!

「自分の身体としっかり対話」とは、食生活だったり、睡眠だったり、運動だったり…、労働時間だったり…、自分の身体にとって良い事と悪い事を見極めた上で、出来るだけ自分の身体に良い事を、生活の中に取り入れるって事なんです。

そうすると、自然と、良い・悪いの判断が自分自身で出来るようになり、直感が閃き、自己判断出来るはずです。

食生活や睡眠や運動などの、生活パターンの改善もせず、身体に悪いと分かっていながら、生活して体調不良になってしまうと、直感など思い浮かぶはずもなく、どうしてイイやら分からない…。だから、人の言う事を鵜呑みにして「あの人が言うから…」「この人が良いって言っていたから…」ってなっちゃうんだと思うんですよねぇ~。そうなってしまうと、お薬信仰とでも言うか…「薬は全て効くものだ!」「薬を飲んでいれば治る!」…と思い込むようになり、どんどん飲む薬の量が増えていく…。

生活パターンを改善し、自分の身体としっかり対話したうえで、閃く直感を信じる。…これが健康への近道だと思うんですよねぇ~。

なんか…少し…分かったような気がする…鍉鍼編♪

鍼灸師になったのは2003年だから…鍼灸師になって、今年で21年目…

ず~と疑問に思っていた事があったんです。

正直に言います…

本当に…ず~と疑問に思っていたんです。

何を疑問に思っていたのかと言うと…

それは『鍉鍼』

いわゆる…刺さない鍼です。

因みに…鍉鍼の『鍉』って漢字には、どんな意味があるんだろうか?…と調べてみたら、

※ 誓いをたてる際に、血を入れるための器。
※ 医療用に用いる針。
※ 矛や矢の先端のとがった部分。ほこさき。やじり。
※ 錠前を開けるための鍵。

…と書いてありました。へぇ~~~知らんかった…(゜_゜)

国家試験を受ける為に、鍼灸の専門学校に通うようになって、そこで鍉鍼の存在を知り…「へぇ~刺さない鍼っていうのがあるのね!ほぉ~…」って感じで、鍼灸学校に通っていた頃、学生として個人的に色々な勉強会に参加し、鍉鍼を使う先生方に「どうやって使うんですか?」「どこで買えるんですか?」「どんな種類があるんですか?」…などなど、色々な話しを聞いたりして、その後、物珍しさも踏まえて、何本か鍉鍼を買ったりしたんですよね…。

まぁ~基本的に、僕は珍しい物を集めたりするのが好きなんでしょうねぇ~(^^;)

今、所持してる鍉鍼は…鑱鍼・圓鍼も合わせると、合計で7本くらいかな…

でもね…、鍼灸師になって21年ですが、正直言って、今まで臨床で鍉鍼を使っていなかったんですよ…。

何となく、趣味的な…とでも言いますか…、そんな方法もあるのね!?…という感じ…。例えて言うと…、ロックバンドをやってるけど、実は演歌にも興味があって、周りの人には演歌が好きなんて一言も言わず、一人でコソコソと演歌の音源を買ってきて、一人で聴いている…。

僕の中の鍉鍼って、そんな演歌な感じ…(^^;)…だったんです。

なぜ…今まで鍉鍼を使わなかったのか?…って事ですが…

…う~ん…正直言って、僕は、あまり…『気』というものを感じた事がないんですよ!

…で、この鍉鍼を使う場合、…色々な使い方があるんですが、学生時代に最初に体験したのが、身体のツボと言われる部分に鍉鍼を当てたり、近づけたりして「来てますか?」…とか、「今、気の流れが変わって…」とか、「少し温かくなってきたでしょ?」…と、施術者に言われて…、なんとなく、その場の空気を読むなら…、忖度して「来てる…ような気がします…」とか「はい…温かくなってきた…かも…」って言った方が良いんだろうなぁ~(^^;)…って感じだったので、正直…???????疑問だらけ…っていうのが、鍉鍼の初体験という感じだったんです。

…感覚が研ぎ澄まされてる人?…もしくは気を感じやすい人?…霊が見れる人?(^^;)…ならば、正直に…施術者の先生の問いに「来てます!」とか「今、気の流れが変わりましたね!」と、感じた事が言えるんでしょうが、僕には分からないというか…、正直言って、何も感じなかったですよねぇ~。

でも、その後も、なんか…鍉鍼には、興味があったんですよぉ~。…なので、理解しているような顔をして勉強会に行ってたりしましたねぇ~…(^^;)…そこは僕の中で忖度モードが起動したんでしょう…(-_-;)

鍼灸師になって、数年後に大師流の小児鍼の存在を知り、本を読んだり、講習にも数回ですが行った覚えがあります。あれも独特な鍼で、使い方にもコツがあって、すぐに運用できるものではないと思うんですが、…今の大師流の小児鍼も刺さないので、あれも鍉鍼と言えば…鍉鍼ですよねぇ~。

鍼灸の専門学校の時の同級生が、卒業と同時に千葉の石原先生の所に、弟子入りしていたので、その同級生から、鍉鍼も含め、九州にいながら色々な鍼法の情報を教えてもらってたなぁ~。

その同級生の影響もあって、鍼灸師になって10年目に1年間、月イチで東京に九鍼研究会の講習を受けに行って、その時に「あぁ~鍉鍼や鑱鍼や圓鍼って、そんな使い方があるのねぇ~」って思ったんですが…、鍉鍼に対しては、なんだか…まだ、学生時代の最初に体験した、鍉鍼のイメージが頭に焼き付いていた為か、臨床で鍉鍼を使う気にはならなかったんですよねぇ~。

なので、九鍼研究会の講習で得た知識を臨床で即、使ったのは火鍼とか大鍼とか長鍼かな…。刺絡も九鍼の講義に取り込まれてましたが、もう…その頃は、刺絡学会に参加していたので刺絡や灸頭鍼は既に臨床で使ってました。

なので、鍉鍼に関しては、いくつかの知識は持っているんだけども、臨床では使う気にならないというか、自分自身が納得できていない手法を、患者さんに施術するわけにはいかない…。そんな感じだったんです。

…で、今回、鍉鍼の何が…「少し…分かったような気がする…」って思い始めたのか?って事ですが…。

まぁ~…ここからは、言葉を選ばないと、鍉鍼を臨床で使っている鍼灸師の先生方から「まだ…そんな事を言ってるの?」とか「全然違うよ!」とか、すぐに否定されるんだろうなぁ~…という事を予想しながらも…、別に、たいした話しじゃないですしね…、思った事を正直に書きますね!…(^^;)

いやぁ~、今、僕は59歳なんです。…でね…、この1年前辺りから、五十肩になったり、腰が痛くなったり…、五十肩が治りかけて腕が上げれるようになったと思いきや、右足や右膝や右足首が痛くて、蹲踞が出来なくなったりと、…なんだか加齢による筋肉不調とでも言いますか…、調子がよくなかったんですよねぇ~。

知り合いの鍼灸師の友人の所に行って、治してもらおうとも思ったんですが、なんだかスケジュールが合わなくて、どうしようかな~?(>_<) …って思っていたところ、ふと…、以前、20数年前くらいに北京の東直門にある国際針灸培訓中心に行った時に、門の横にあった鍼灸用品の専門店で買った、刮痧に使う水牛の角を加工した物…。端的に言うと、ただの水牛の角の根元を球状に加工したものが、僕の机の上のペン立て刺さってたんです。

あぁ~…そういえば…こんなの、買ってたよなぁ~…

そうだ、この牛の角で足とか、腰とか、肩とか、足首とか、ただ軽く摩ってみてはどうだろうか?…と、ふと…閃いたので、やってみると…

あれ?…まだ動きに硬い部分はあるけど、蹲踞が出来るし、肩の可動域も広がっている。…(゜_゜) おっ!コレ…いいんじゃねぇ~!?!?。…って実体験したんですよねぇ~。

その時に、ふと、頭をよぎったのが、九鍼の講義の時に、石原先生が圓鍼の操作で「分肉が…どうのこうの…」って言ってたなぁ~。とか…鑱鍼も疎通という事で、皮膚表面を刺激していたよなぁ~。…って事を思い出したんですよねぇ~。

刺さずとも効果を得る方法…、これって鍉鍼や圓鍼や鑱鍼の理屈だよなぁ~。

牛の角でも効果が出る…という事は、鍼じゃ無くても…何でもイイという事か?…いやいや…そうじゃなかろう。…身体に合う素材ってものがあるはずだ…。

とりあえず、持ってる鍉鍼を使って、同じ事をやってみようと、自分の肩や腰や膝や足首を、鍉鍼を使って軽く摩ってみたところ、イイ感じなんですよ!

あっ!そうそう…いつもブログに書いてるので、耳にタコ…かもしれませんが…

基本的に、主動として身体の不調を治しているのは身体自身なので、運動や食事や睡眠が一番大事であって、医療・治療はサポートとして身体が治ろうとしているのを手助けする役割を担っている。これが体調不良を改善する為の初期段階での基本的な考え方なんです。

でも、これが逆転してしまい、医療や治療を主動として病気を治さなければいけない状態となれば、相当、大変な病気になってしまっている場合なので、そうならないように、普段からの身体のケアが必要なんですよねぇ~。

運動や食事や睡眠を、おざなりにして医療・治療のみで身体の不調を治そうとすると、最初は身体の修復が容易に可能なんですが、この方法を継続すると、複雑な症状に変化していき、容易に治せなくなってしまうんです。

『なぜ鍼が効くのか?』…って、よく患者さんから質問されるんです。

僕は、治療の基本は手当だと思うんですよ!…どこかが痛いから、痛いところに手を当てる…、人肌で温める…、手で優しく摩ってあげる…、これが治療の基本だと思うんですよね!

野生の動物は、体調が悪くなると、ジッとして動かず、体力の回復を待つか、痛い箇所を舐めますが、猿とか類人猿辺りになると、手を当てる…手当をするようになると思うんですよねぇ~。

いわゆる…猿人から進化していき、ホモサピエンスになった段階でも、まずは患部を摩ったり、温めたりすると思うんです。鍼自体は、鉄が加工されないと存在しませんしね…。

まずは、患部を摩ったり、温めたり…いわゆる、この行為は現代での、按摩・マッサージです。

その後、尖った石とか、片方が削れて刃のようになっている石…、砭石(へんせき)と言われてる尖った石が鍼の起源となるらしんですよ!…患部を摩ったり、温めたりしても治らない時に、この尖った石で患部を傷つけて鬱血した血液を外に出した方が治りが早い…というような事を、生活の知恵の中で発見したのが、後の鑱鍼や兎鍼や刺絡なんでしょうねぇ~。

その尖った石で皮膚を傷つけないまでも、摩ったり揉んだりするよりも強い刺激を皮膚に与える事で治ったりする事を発見したりして、鍼へと発展していったんでしょう。

その後…、鉄の加工が容易になり、今の鍼の形状が出来上がると、患部を皮膚の外から摩ったり、温めたりするよりも、身体の中に鍼を入れて刺激した方が効果が高いんじゃない?…っていう発想が、今の鍼の形態なんじゃないでしょうかねぇ~。

鍼の材質も、今はステンレスが主流ですが、金を使った金鍼や、銀を使った銀鍼を使っている先生もいますよねぇ~。

鍉鍼の場合も色んな素材で作られた鍉鍼が存在します。

金やら銀やら、チタンやらプラチナやら、銅やアルミの鍉鍼があったりします。

いつだったか…、江戸時代の頃の鍼の歴史を調べた事があるんですが、その時に何かの本に、ある江戸時代のお医者さんが言ってた言葉が紹介されていて…「近頃は、治療技術ではなく、金の鍼の方が良く効くとか、銀の鍼の方が良く効く…とか、鍼に付加価値をつけたがる…。嘆かわしいことだ…。」と書いてあったのを思い出しました。…(^^;)

まぁ~色々な考え方があるとは思いますが、なんにせよ…、鍼の素材は身体との親和性が重要だと思うので、身体に適した素材というのがあると思うんですよねぇ~。

鍼の歴史って、紀元前○○○年???からなのか?…よく分からないけど、その頃から現代までの時間の経過の中で、色々な素材が試され、採用されたり淘汰されたりを繰り返し、今の鍼の形態になっていると思うんですよね~。

鍉鍼の場合も金でもイイし、銀でもイイし…、プラチナでもチタンでも良い訳です。僕の身体との親和性で言えば、牛の角でも良かったわけですよねぇ~。僕の身体は自然的なモノとの親和性が高いのかも知れません。

何となく、惰性でここまで書いてみましたが…、結局の所、自分で体感して、実体験した事で「これは臨床で使えるぞ!」と確信を持てたという事なんですよねぇ~。

鍼灸師になって21年目の春…♪

「なんか…少し…分かったような気がする…」という…お話でした。

自分で効果を実体験した事で気分が高ぶり「コレは悟りか?…悟ったのか??開眼したのか???」…(゜_゜) と、その時は気持ちが高揚しましたが、多分、これって…ようやく21年目にして入り口に立つ事が出来た。…ただそれだけの事なんでしょうねぇ~…(^^;)

「できる」と「できない」の間の人 ~脳は時をさかのぼる~…読んで。

ちょっと前に、樋口さんの『誤作動する脳』を読んだんです。

『誤作動する脳』は、レビー小体型認知症に関しての本で、初めてレビー小体に関して詳しく知る事ができた本でした。

この本は医者や学者の研究書やハンドブック的な本ではなく、著者自身の体験談でもあるので、認知症と対峙するリアルで不安な気持ちが綴られていて、読んでいて、正直…ちょっと重い内容も多かったかな…。

だから、この新刊『「できる」と「できない」の間の人』もポチ買いしたけど…、『誤作動する脳』を読んだ後、新刊『「できる」と「できない」の間の人』を読むまで…少し躊躇してたというか…ちょっと頭の整理がつくまで時間がかかりました…。

『誤作動する脳』を読み終え、1ヶ月過ぎた頃…、そろそろ読んでみようかな…と、先日、ページをめくって読み始めると、(はじめに)で「前作『誤作動する脳』とは文体を変え、コロナ禍で、こんな不安な時期だからこそ、リラックスして笑って読めて、ちょっと元気が出るエッセイにしよう…云々」と書いてあったんです。

なるほど…、じゃぁ~…少し気軽に読める感じなのかな?…って読んでみると、前作の『誤作動する脳』を読み終わった時より、レビー小体型の認知症への理解度が深まったような気がするんですよねぇ~。

ホントに認知症に関して…知らない事だらけだったなぁ~…

レビー小体型の認知症について…知らなかった事は…

レビー小体型の認知症の主症状は記憶障害ではないそうなんんです。本にも書いてありましたけど…

認知症はみんな一緒と思われてるけど、抱える問題は病気によってかなり違っていて、レビー小体型認知症は全身病なので身体的な問題が起こりやすいそうなんですよ…。

気になった言葉を抜粋してみると…

・自律神経が障害されるので、立ちくらみや失神、体温調節の困難、頭痛、不眠などの多種多様な体調不良が起こりやすく、自律神経失調症のような症状が出やすい。

・8割近い人にパーキンソン症状(パーキンソン病とよく似た運動障害)が現れて、歩き方が不安定になったり転倒したりする。

・8割近い人に、レム睡眠行動障害(レム睡眠行動異常症)が起こり、寝ていて夢の通りに大声で話したり、叫んだり、激しく動いてケガをする場合がある。

・薬が効き過ぎる体質になるので、薬が効き過ぎたりと、薬の悩みも深刻で、薬で一度、バランスが崩れると簡単には解決しない。

・高齢者を解剖すると3人に1人の脳から、レービー小体が見つかる。

・90歳以上の女性の認知症有病率は71.8%で、レビー小体型認知症の中でも種類があり、アルツハイマー型認知症を併発している場合は通常、高齢者に多く、そうではなく、レビー小体型認知症の純粋型は若年発症に多い。

・アルツハイマー型やレビー小体型の認知症が急激に進行する事は通常なくて、もしあれば、薬の影響や体調、環境の影響などによって、一時的に意識レベルが低下してしまう時に急激な進行がある場合がある。

…などなど、色々な事が書いてあり、読み終わった後、ページが付箋だらけになっちゃいました。まだまだ、目からウロコな事が色々と書いてあったんですよねぇ~

本の終わりの辺りに書いてあったんですが…

結局のところ、どの人が認知症で、どの人は認知症でない…と区別する明確な定義も尺度も、この世には存在していないそうなんです。

昔は「痴呆」とか「ボケた」という言葉で表現され、なんとなく「しょうがないよ!あのお爺さん…(お婆さん)歳だもの…」…と、人は歳を取れば物忘れしたり、妙な事を言ったりものだと、おおらかに捉えていた節が見受けられますが、今は認知症という病気として捉えるので「病気は薬で治すモノ!」と、何とか薬で治そうとする。

幻覚幻聴で、本人には見れているモノを「ない!」と言われたら、本人は不安になるし、恐怖を感じるし…、しかも不安の末に声を荒げれば、興奮だの、暴言だのという症状名を瞬時に貼り付けられ、おとなしくさせるという名目で抗精神病薬を処方されれば、あっという間に表情を失い、話せなくなったり、歩けなくなったり、身体が硬直し、ものを飲み込む事も出来なくなる。…レビー小体型の認知症は薬に過敏な体質になる人が多く、過半数の人は抗精神病薬で深刻な副作用が出る

なるほどなぁ~…

・「病院に行けば認知症かどうかわかる」「認知症の事は医者が何でも知っている」「病気なら薬で何とかしてもらえる」は幻想であり、過剰な期待だ!…その認識のズレが医療者も患者も家族も不幸にしていると思わずにいられない…。

…って書いてありました。

あと…

ほとんど知られていないそうなんですが、認知症といっても、その原因となる病気は60種類以上あり、一番、患者数が多い病気がアルツハイマー認知症で、次に多いのがレビー小体型認知症。それぞれの患者の脳に溜まる不要なタンパク質は分かっているのだけれども、病気の原因と考えられている、その余計なタンパク質が、なぜ、その人の脳に溜まるのかは、研究者や医師にも説明できないのが現状だそうなんです。

最後に著者の樋口さんから…「最後にもう一つ、あなたにお願いがある」って書いてあって…

『どうか積極的に見つけて欲しい。老いていく事の豊かさ、不思議さ、衰えていく事のおもしろさ、認知症のある人の世界の美しさ、自由さ、新しい価値観を。そしてそれを伝えて欲しい』

…と綴ってありました。

歳を取ると、出来る事が限定されてくるという事を、いつの間にか僕らは忘れてしまっていて「いつまでも元気で若くあり続けよう!」…と、インチキ政治家の選挙演説のような売り文句に踊らされて、『アンチエイジング=善』『老化…歳を取る事=悪』と思い込んではいないだろうか?…って思っちゃいますね。

あと…色々と紹介したい言葉が、この本には書いてあったんですけど…

・頑張る事の素晴らしさだけを、私達は小さい頃から、いつも教えられてきた。でもそれと同じくらい負ける事、諦める事、逃げる事も大切だと教えられ、練習出来たら良かったと思う。

…って書いてあったんですよねぇ~。

それと…

年齢を重ねるたび、毎回、その年齢の初心者である…という話しからの…

・死ぬまで初心者なんだから、あれも、これも、うまくいかないのは、当たり前だなと思う。周りを見渡すと、自分だけが上手くいっていないように見えるけど、きっとそれこそは妄想…。

レビー小体型認知症の事も多く書かれてましたが、人生訓とも捉えれる事も多く書かれていた本でした。

このブログを読まれて、この本が気になった方がいらっしゃれば、是非『「できる」と「できない」の間の人 ~脳は時をさかのぼる~』…読まれてみて下さい。

歳をとって理解したこと…

若い頃は、何もしていないのに…、膝が痛いとか…、腰が痛い…ってあまり理解していなかったというか…、そういう実体験がなかったんです。

クラブ活動の練習がキツくて…とか、昨日、引っ越しの手伝いで重い物を持って階段の上り下りをした…とか、祭りで神輿を担いだ…とか、若い頃は、何か体に無理をして、肩や膝や肘や腰が痛いというのは体験していたから、理解出来たけど…

特別な事は何もしていなくて、ただいつもの日常生活を過ごしていただけなのに、朝起きたら膝が痛いだとか、腰に違和感が…とか、肩が痛い…などなど。

意味分からん!…って、若い頃は思ってたんです。

で…、僕が鍼灸師になったのが21年前…。

国家試験に受かって鍼灸師になる以前の3年間、学校で身体の事や、解剖学・東洋医学の考え方を学び、教科書的というか、文字で学んだ知識の上では、肩や膝や肘や腰が痛くなる理屈は理解出来ますが、まだ当時の僕は30歳代後半だったので、何もしなくて、急に肩や膝や肘や腰が痛くなるという事は、自分の身体には起こらなかったんですよねぇ~。

その後、鍼灸師として患者さんの症状と向き合う時、年配の患者さんがよく言うセリフが「何も特別な事はしていないのに痛くなって…」とか「何で痛くなったのかね?先日までは元気でピンピンしてたのに…」と言いながら、あそこが痛い!…ココが痛い!と痛みを訴えられるんです。

その都度、僕は「若い頃は無理しても快復力があるので、早く治っていたけれど、今までの無理の蓄積が出て来たんですよ!」と伝えながら治療してました。

そんな僕も、もうすぐ59歳…。

最近ね…何も特別な事をしていないのに…、神輿を担ぐでもなく…、引っ越しの手伝いをするでもなく…、サッカーの試合に出る事もない。…普段の生活をしているだけなのに、朝起きたら膝が痛くなってたりするんですねぇ~(^^;)

あぁ~これかぁ~!

自分が体験してみて、年配の患者さん達が言う「何も特別な事はしていないのに痛くなって…」…の意味が分かりました。…(^^;)

人って、歳を取ったら、どこかしこが痛くなるものなんですよねぇ~。

歳を取れば、筋肉は衰えてくる。

筋肉が衰える事で、体のバランスが崩れる。

体のバランスが崩れると、負担がかかる場所が増えてくる。

歳を取れば、あちらコチラが痛くなる。

だから、歳を取った人は、なおの事、身体を動かして、運動しないと駄目だという事なんでしょう。

ただ、筋肉が衰えて身体のバランスが崩れた状態で、何の指導も無しに、がむしゃらに運動してしまうと、身体のバランスが崩れている分、無理な負荷が身体のどこかにかかるものなので、筋肉の衰えを感じ、身体のバランスが崩れ、痛みを感じた場合、鍼灸で身体のバランスを調えたうえで運動をしないと、余計にいたい場所が増える結果になってしまうんですよねぇ~。

歳を取ったら鍼灸を生活の一部に組み込んだ方が、良いと思います。

まぁ~営業トークはさておき…(^^;)

自分が歳を取らないと…、体験しないと…、理解出来ないものってありますよねぇ~(^^;)

粋について…

先日、ラジオを聴いていたら『日本人の粋について』話しをされてたんですよねぇ~!

よく学会や講演会などに行くと、本題の最初のつかみで「ありがとうの反対語を御存知ですか?」(^^;)…と、演者が反対語の事を話される場面に出くわす事があります。「有り難し ⇒ めったに無い事が起こる事 ⇒ 有りがたい ⇒ ありがとう」となる。…これが語源らしいんですよね!なので、ありがとうの反対語は『あたりまえ』となるそうなんですよ…。

この反対語を『粋』で考えると…

…えぇ~…粋の反対語って何なんだろう?

粋って何?…って話しですが、広辞苑で調べてみると「意気から転じた言葉。気持や身なりの、さっぱりとあかぬけしていて、しかも、色気を持っていること。人情の表裏に通じ、特に遊里、遊興に関して精通していること。反対語は『野暮』」…とあります。

そうかぁ~…粋の反対語は『野暮』なんだぁ~…

ちなみに…『意気』とは、きだて。心ばえ。気前。心持ち。心意気。

…なるほどな。

ラジオでは、寿司屋さんを例として、粋について話しをされてたんです。

例えば…にぎり寿司ってネタとシャリで構成されますよね!

その寿司を食べた、お客さんが「大将!この寿司、美味いねぇ~!」と言ったとすると、腕の良い料理人なら、自分の料理の腕を自慢したりはしない。…料理人が何を言うかというと、ネタの魚の良さや、その魚が捕れる海の良さ…、その魚を捕る漁師の腕の良さを自慢するんだそうです。

お客さんがシャリを褒めたら、地域の田んぼの土の良さ…、水の良さ…、米を作る人の腕を自慢する。

結局の所、自分の腕を自慢せず、優劣の判断は寿司を食べる第三者に委ね、生産者や自然の恵みを自慢する。

…これが、粋っていうものなんでしょうねぇ~。

その粋の意味を知った上で、現代社会を見回すに…、なんとコマーシャリズムが溢れている事か…。

しかも、現代人は、判断を第三者(寿司を食べる本人)ではなく、誰が書いたとも知れない、ブログの評価や、自己主張だらけのHPを判断基準にしている感じがします。

情報過多の現代社会って…『野暮』…の一言につきるんだろうなぁ~。

ちなみに…コマーシャリズムとは「商業における利潤(利益)を最大化しようとする傾向。 金銭的利益を得ることを第一とする考え方。 他のあらゆる価値よりも営利(利益額)を最優先させる考え。 営利主義」…と辞書に書いてあります。

この野暮な感覚って、ネットの波及にともなって、飲食業界だけではなく、全てに蔓延してますよねぇ~。

医療業界もネットのHPを見ると、自己主張が強すぎるHPが多いこと!多いこと!…(^^;)

手前味噌ではありますが『はりきゅうふくた』のHPは、自己主張は抑え気味にして、身体の不調は、なぜ起こるのか?…鍼や薬が身体を治すのではなく、身体に備わった自己治癒力が身体を治しているのであって、鍼灸や薬は身体の自己治癒力を手助けしているだけですよ!…という事を説明しているつもりなんですが…(^^;)

この『粋』って、なにも日本の専売特許ではなく、世界の一流どころの職人さんって、心意気が高い人だらけだと思うので、世界中に『粋』…もしくは『小粋な人』…って多いと思うんですね…。

そんな事を言ってると、営利主義の人から「『粋』で飯が食えるのか!?…武士は食わねど高楊枝なんて、この時代に流行らないよ!」…なんて言われるかもしれませんし…「それってあなたの感想ですよね!?」…って言われたりして…(-_-;) そう言われたら…「感想?…そうですけど、何か問題でも?」って答えると思いますが…(^^;)

でもね…一流な人は『粋』で飯は食えてると思うんですよぉ~!飯が食えないから…、もしくは、一流じゃないから…、コマーシャリズムに頼っちゃうんじゃないかな?

なので…「営利主義 ⇒ 一流ではない ⇒ 一流ではないから飯が食えない ⇒ だから営利主義に走るしかない。」という図式になりますよね!…そう考えると、はりきゅうふくた もHPを作っているわけだから、その時点で、一流ではない…、という事かもしれませんねぇ~…(^^;)

HPは作ってますが、でも…粋っていうモノには憧れるんです。

流行廃りは、時代の流れの中に、必ずあるものなんだけれども、流行廃りを度外視した所に『粋』というモノは存在するんだろうなぁ~って思うんです。

逆に…「流行廃りを追いかけてるだけでは、一流にはなれない。」とも言えます。

あぁ~…早く、一流になって、粋になりたいなぁ~…(^^;)

やっぱ!腸って大事ですよねぇ~!

先日、『カズレーザーと学ぶ』という番組で「若い人に増える「なんかダルい」は脳の炎症!? 脳&ツボ疲労回復法」というのをやってたんですよぉ~。

番組冒頭、脳が炎症を起こす原因物質として活性酸素が紹介されてました。

御存知の通り、活性酸素は免疫として働く一方、活性酸素が蓄積すると体に悪さをするんですよねぇ~。

活性酸素が蓄積する原因として、ストレスや食品添加物の摂取…、喫煙、激しい運動、多量飲酒、紫外線、放射線、大気汚染に薬物摂取…などなど、体に悪いといわれている、いつもの悪役メンバーをツラツラとリストアップした感じですが、これらの悪役が活性酸素の蓄積に関与するらしいんですよぉ~。

脳で神経細胞が活発に働く時に、酸素を使ってブドウ糖をエネルギーに変換するんですが、その時に活性酸素が発生するんだそうです。

で…、疲労状態の人の脳は、活性酸素を消去する酵素が減ってるんですって!!

あぁ~…なるほどな!フルに頭を使って、疲労がピークに達している人は、脳内で発生した活性酸素によって神経細胞がダメージを受けるって事なんですねぇ~。

脳の脳幹あたりが活性酸素によってダメージを受けやすいそうなんです。

その脳幹の辺りでセロトニンが合成されているんですって!…なのでセロトニンの合成に支障がでる。…だから、疲れている脳はセロトニン不足になるそうな…!!

セロトニンが合成される脳幹辺りが活性酸素によってダメージを受けるわけだから、然もありなんって感じですよねぇ~。

皆様、御存知の通り、セロトニンは ”幸せホルモン” とも呼ばれていて、気分を安定させる脳内の神経伝達物質の一つなんですが、セロトニンって脳では2~5%くらい作られていて、90%は腸で作られているんですね!

脳で作られているセロトニンは気分の安定や睡眠に関与していて、腸で作られるセロトニンは腸を動かす指令を出す時に使われるんですって!

なので、セロトニンが不足すると…

体の症状としては、便秘になったり、消化障害を起こしたり、光や痛みに過敏になったり、不眠…片頭痛が起きたりする。

精神的な症状としては、鬱や認知機能の低下、意欲の減退、自己肯定感の低下…などが現れるそうなんです。

脳で作られるセロトニンが2~5%で、腸で作られるセロトニンが90%と言われると、腸で作られたセロトニンが、そのまま脳にいくの?…って思うかも知れませんが…、「然に非ず!」…実はそうではなく、脳のセロトニンは、腸で吸収されたセロトニンの前駆体が脳に届いて、脳でセロトニンが作られるんだそうです。

そうなんだぁ~!…じゃぁ~…セロトニンの前駆体ってなに?

…って思って、調べてみたら、トリプトファンという物質だそうな…

…ん?…トリプトファン?…なんか聞いた事あるぞ!?

あぁ~!…必須アミノ酸の一つだ!

御存知の通り、アミノ酸って人の体を構成しているタンパク質で、たしか…20種類のアミノ酸から出来てるんでしたよね!これも…うろ覚えですが、体の20%くらいはアミノ酸で占められてるって聞いた事があります。そんでもって、必須アミノ酸って体内で合成されないアミノ酸なので、必ず摂取しないと不足してしまうものなんですよねぇ~。

そんなトリプトファン…。日中はセロトニンに変化するし、夜はメラトニンに変化して睡眠に関与するし、筋肉や臓器を作ったりもします。

なるほどな…、…と言う事は…例として、ある患者さんの症状が「お腹の具合が悪く、やる気が起こらない…。そんでもって、いつも肩や背中など、どこかが痛い!」という、つかみ所が無い症状だとしたら…

問診をして、仕事が忙しい…、便秘気味だったり、下痢気味だったり…、偏食傾向だったり…、食べ物の好き嫌いが激しかったり…、メンタルが弱かったり…、色々な事で最近無理してると自覚していたり…、良く噛まずに食事をする癖があり胃腸に負担をかけていたり…、加齢による腸の機能低下があったり…、過度の飲酒で腸の機能が低下していたり…、などなど、どれかに心当たりがあり…つかみ所が無い症状に悩まされている場合…、

『ストレスによる腸の不具合、もしくは偏った食事の摂取により…⇒トリプトファンを吸収出来ない⇒トリプトファン不足なのでセロトニンが合成できない⇒セロトニン不足になるので、痛みに敏感・消化器障害・便秘・頭痛・不眠・鬱・認知機能低下・意欲減退・自己肯定感の低下が起こる。』

この弁証があてはまりますよねぇ~。

昔の日本の医学は腹診を重要視しますし、鍼灸でも治療の原則として「まずは、お腹を調えろ!」と言い、お腹を触って状態を確認して、お腹を調えるツボを使ったりします。

「鬱とか不眠で腸って関係あるの?」…って思ってたでしょ!?

今まで「鬱とか不眠とは脳の病気でしょ!?…お腹は消化器官なんだから、お腹なんて関係ないでしょ!?」…って思われていたかも知れませんが、腸の状態が、良い具合にちゃんと働いていないと、セロトニンの原料のトリプトファンは吸収できないので、腸の状態が悪い事で不眠や鬱や痛みに敏感になるって理解出来ますよねぇ~!

しかも、腸って免疫の総本山で、免疫細胞の50%が小腸に存在するし、20%が大腸に存在しますよね!そんでもって、セロトニンも腸と密接な関係がある。…「やっぱ!腸って大事ですよねぇ~!」と思うのと同時に、食事って大事だなぁ~って思います。

因みに…

セロトニンを増やすには、トリプトファンやビタミンB6を含んだ食物摂取。

いわゆる…バナナとか、乳製品、大豆製品、赤身の魚…、それと、海藻や繊維物の野菜を摂取して、腸内環境を整え、運動や日光浴や生活環境に気を配る。…やはり、基本は生活習慣の改善なんですねぇ~。

それと、抗活性酸素ではビタミンC・E・Aが挙げられていて、緑黄色野菜や果実、海藻類、甲殻類…の摂取が欠かせない。

結局の所、好き嫌い無く、よく噛んで、ゆっくり食事をする事が重要なんですよね!

番組では…

疲労学会の先生が慢性疲労の対処法として、最先端の治療で、抗炎症薬やミクログリアの話しをされてますが、一番大事なのは、慢性疲労にならないような日々の生活を送る事だと思うんですよねぇ~。

番組内で2人目の講師として、鍼灸の先生がツボのことを話されてましたが、首が痛いから…肩が痛いから鍼灸院に行くというのではなく、慢性疲労の事を考えると日頃から鍼や灸をして体をリセットする事で慢性疲労にならない体を作る事が重要ですし、なんいせよ、患者さん自身の生活改善が一番重要なんですよねぇ~♪

ただ、人って、そんなに意志も強くないし…、特に自分の体の事になると「まっ!いいか!」と、甘々な感じで、いつの間にか不健康な食生活に逆戻りしていたりするものなので、定期的に鍼灸治療を受けて、自分の体の不具合を見つけて治しておいた方が良いと思います。