よくTV番組の『情熱大陸』や『プロフェッショナル 仕事の流儀』などで、名医!!!…神の手を持つ医者!!…ゴッドハンド○○医師!!…というような代名詞付きで、お医者さんが紹介されてたりしますが、鬱病に関しては「あそこに行ったら治るよ!」とか「あのお医者さんは鬱病に関して名医だよ!」と言われる、お医者さんって…そう言えば…いないよなぁ~って思ったんです。
得てして「神の手」とか「名医」と代名詞が付く、お医者さんは外科医が多いようにも思いますが…
たしか…河合隼雄さんだったかな?鬱は「心のエネルギーが行き場を失った状態」とか、「心の風邪」って言われてましたよね…。
まぁ~病気には必ず程度というものがあり、症状が重い人がいれば、症状が軽い人もいる。また…治る人もいれば、治らない人もいるのは常ですよねぇ~。
鬱病に関して名医という代名詞が付く治療家がいないと言う事は、この鬱病って病は、それだけ振れ幅が広いという事なんでしょう。
鬱病治療の「神の手」とか「名医」と代名詞が付く、お医者さんがいたとするなら、日本中の鬱病の人がその、お医者さんの所に集まるでしょうし、その名医が治すはずだから、こんなに鬱病の人が多くはないはずなんですよぉ~。
…と言う事は、鬱病に関しての「神の手」とか「名医」と呼ばれる治療家はいない言う事か…。
先日、久しぶりに会った友人は、もう鬱病と診断されて30年以上、投薬治療を続けながら社会人を続けていますが、本人曰く「もう鬱の薬は止めようかなって思うんだけど、奥さんが病院に行けって言うものだからさぁ~…定期的に通院してるんだよね…、でも最近、健康診断で肝臓の数値が上がってきてさぁ~…」って言ってました。
まぁ~血液検査での肝臓の数値が上がる原因は、色々な要因があるとは思いますが、友人は下戸で酒は飲めないんですよねぇ~。
肝臓の数値が上がるのは、ストレスなのか?薬なのか?老化なのか?…また別な要因なのか?…ハッキリは分かりませんねぇ~。
随分前に『抗うつ薬の功罪』と言う本を読んだことがありますが、僕の考えは基本的に鬱病は投薬より環境を変える事が一番だと思うんですよねぇ~。
「じゃぁ~鍼灸はどうなの?…鬱病に効くの?」
…って質問されると「僕の考えは基本的に、鬱病は鍼灸や投薬より環境を変える事が一番だと思うんですよ」って答えると思います。
でも、現実的に考えて、そんなに急に環境を変えれる人っていないのも事実なので、今の環境を変えずに、なんとか治したいという、鬱病の人が大半なんじゃないかな?…って思うんです。
…でもって、僕自身は薬で自分の感情をコントロールされるのは嫌だなって思うので、鬱病の患者さんが鍼灸に救いを求めて来られた時は「環境を変えた方が良い…」と、アドバイスをしつつ、ガチガチに固まっている身体を鍼と灸でほぐしていきます。
僕の経験上、鬱病の人って、コリが酷いんですよ!…多分、心の葛藤が凄いので、いつも身体が臨戦態勢なんでしょうねぇ~。なので身体の色々な所が凝ってます。
僕が思うに、鬱病って心と体の乖離だと思うので、まずは身体を緩めてリラックスできる状態を作ってあげる。…それが鍼灸に出来る鬱治療だと思うんですよね!
…その後は…
やはり環境を変える事かなぁ~。…心の葛藤を無くすには薬ではなく、環境を変える事だと思うんですよねぇ~。症状が軽く、マインドを変えれる人なら、そこまでしなくてもいいんでしょうけどね…。
先日、鬱病の薬を飲んでる友人に会って、話しを聞いて、後日、思った事を書いてみました。