施術ベッドは2台あり、カーテンで仕切るようにしていますが、基本的に患者さん一人一人に集中して治療しています。
鍼灸の器具について…
器具に関しては高圧滅菌器を使用したものを使用しています。鍼もディスポーザブル鍼を主に使用しております。
冷えなどが原因で起こる腰痛などに最適な温針器や赤外線温熱器も備えております。
お灸について…
お灸も棒状の艾(モグサ)を使った棒灸や、直接皮膚の上に艾をのせる透熱灸、心地よい暖かさを身体に感じさせる灸頭鍼、シールが付いているお灸など、種類も様々です。これらを患者さんの症状に合わせて使い分けていきます。
※過去のブログで鍼灸施術・病気の事について書いたものです。
《電気鍼考》
2014年5月28日鍼通電療法…パルス…electro acupuncture therapy…低周波通電…。
一説には日本の良導絡の機械が中国に渡り現在のパルスの機械が出来たという説や、フランスの医師が日本や中国から貿易によってもたらされた鍼に通電を行ったのが起源だという説など諸説諸々あるようですが、所謂、鍼をさして電極をつなげて一定時間、通電させると筋肉がピクピク動き出す…あれです!
鍼灸学校でも、この通電の機械を使う授業があるので、鍼灸師になりたての頃は「鍼灸=電気鍼」的に考える新米鍼灸師も多いかも知れません。御多分に漏れず、僕も開業当初は通電の機械を使いまくってましたが、開業して数年後から電気鍼は使わずに施術しようと思いたち、電気針は封印した状態で鍼灸施術を続けていました。
「電気鍼は使わずに施術しよう」と思ったのには理由があって、ある先生が「パルスなどが無かった江戸時代の鍼灸師は、電気針など使わずに治していたのだから、パルスなんか使わんでも治せるようにならんといかん!」と言われていたのを聞いて「な・る・ほ・ど!」と思ったもので、それ以来、鍼の手技とツボの選択と、色々な理論を元に鍼灸を行ってました。
ところが…「君子は豹変す」…とまではいかないですけど…「ところ変われば品変わる…」…これも違うか…(笑)ここ半年前くらいからでしょうか…また違う考えが頭をよぎったのは…。
確かに江戸時代に電気鍼は無かったので江戸時代の医師・鍼灸師達は電気を行わずに病気を治していたんですが、もしも当時、鍼通電をする機械があったなら、江戸時代の医師・鍼灸師達も使っていたのではないか?…。室町、安土桃山、江戸…この頃に活躍している著名な医師達は当時、現状では満足出来ず、何か新しい方法はないか!?この病気を治せる良い方法はないか!?と試行錯誤して大陸から書物を取り寄せたり、オランダ人から西洋医学を学んだりして持論を構築した人達ばかりなんですよねぇ~。そんな人達が電気を使う鍼を放っておくはずが無いと思うんですよ!
立川談志 さんの落語のマクラで「 昔の人は偉かった!いやぁ~凄かった!って言うけど、昔の人は飛行機、飛ばせなかったでしょ!今の人の方が飛行機を飛ばしたりしてるんだから、今の人の方が偉いと思うねぇ~!」なんていうのがありましたが、もしもタイムスリップで当時の著名な医師・鍼灸師達が現代に来て「僕は通電療法をせずに鍼灸をしてます!」という事を聞いたら「なんで使わないの?」って疑問に思うんじゃないかな?…ってね…そう思えちゃうんですよねぇ~。
通電療法も電気鍼を使ったら効果が早い疾患には使えばいいし、通電しない方が良い場合は使わずに施術すればいい話なので、そこは上手に使い分ければいいのではないか…と思う今日この頃です。…「電気鍼考」これにて終了。
《日々の生活に密着すべき鍼灸》
2015年10月17日鍉鍼という刺さない鍼があります。
微弱な刺激を皮膚に与えて痛みを取ったり、凝りを取ったりする鍼なんですが、刺激に弱く敏感な方に使う…。何も尖っていてブスブス刺すだけが鍼じゃないんです。こういうのも鍼なんですねぇ~。
微弱な刺激で治るのならそれに越した事はない…と、ひと頃考えた事がありますが、今のところ僕の考えでは微弱な刺激で全てを網羅するのは無理だと思います。まぁ~世界は広いですから中には「念力~~~♪」のようなモノを使って治す人もいらっしゃるでしょうし、断言は出来ませんが、まぁ~これは僕の狭い了見での結論です。
微弱な刺激で治ると言うことは、身体が微弱な刺激も感知受容できる状態だという事だと思うんですよねぇ~。この状態は身体にとって良い事なのか?悪い事なのか?…。色々と微弱な刺激を感知受容できるわけですから、そんな状態だと色々な事に反応してしまって忙しいんじゃないかな?って思うんですよね。放っておいていいような事にもすぐ反応してしまう。これっていつも身体が警戒警報を鳴らし続けてる状態で、もう身体も心もヘトヘトになってる状態。…だから体調が悪くなるんじゃないでしょうかねぇ~。
時々…「この患者さん…鍉鍼の方がいいかな?」とか、患者さんから「あまり刺す鍼は得意じゃないんです」と言われる人がいたりして、鍉鍼を使ったりする事もありますが、身体全体の健康状態というかモチベーションが上がってくると、普通に刺す鍼をしても身体に負担がかからないものです。まぁ~下手くそな人が鍼を刺すと痛くて患者さんもストレスが溜まってさぁ~大変!…ってな事になりますが、普通の鍼灸師なら鍼を痛くなく刺す技術を持ってるはずですので…(笑)鍼を刺す程度の刺激で身体が丁度イイ具合になるくらいが、身体にとっては一番健康が保たれている状態じゃないんでしょうかねぇ~。
ん?…何?…「健康だったら鍼灸なんか受けないよ!」…ですって?
部屋だって車だって掃除したりオイル交換しなきゃ駄目じゃないですか!鍼灸ってそんな感じで日々の生活に密着すべきものなんですよ!
《捨てる神あれば…》
2015年11月9日「捨てる神あれば拾う神あり」
嫌な事があっても、いずれ良い事あるさ……、そんな感じで使われる言葉だと思います。確かに良い事があれば、なんとなくスキが出るのか…悪い事があったりしますし、嫌な事が事があったら、そのあとに良い事があったりするものですしね!
一神教の人からすると論外な話なのかもしれませんが…(ここは八百万の神々の国なので…)“ 捨てる神 ” と “ 拾う神 ” がいるとするならば、“ 放っておく神 ” もいるような気がするんですよね。捨てる神が捨てた後、拾う神が拾ってくれる間に「放っておく神様」が傍でジ~ッと見守ってくれる。
先日、患者さんと話をしていて、病気が治る過程で痛めた部分を治す間の期間をどう説明しようかと考えたんですが…
病気を患った瞬間が捨てる神に捨てられた時で、治る感覚を感じた時が拾う神に拾われた時。じゃぁ~、施術を受けているのに身体に変化が無い期間は?
楽器でいうと一生懸命練習してる時なんでしょうねぇ~。楽器に限らずスポーツにしても芸事にしても、やりたいと思ってもすぐに出来る訳はなく練習が必要ですしね!練習する期間が短く、いきなり結果を求められても「そりゃぁ~無理な話ですよ!」って事になる。
病気を治すのも同じで、早く治りたいって気持ちは分かりますが、必ず身体は病気や痛めた所を治そうとしていますから、そこにいきなり結果を求められても、身体的は「そりゃぁ~無理な話ですよ!」って事になると思うんですよねぇ~。放っておく神様じゃないですが、傍でジ~ッと見守る気持ちも必要だと思います。
《鍼灸師が分かりやすく解説します》
色々な症状を分かりやすく説明してます。以下のリンクをクリックしてみて下さい
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院長
福田 徹 1965年生まれ
2003年 国家資格 鍼師灸師免許取得