「お金を払う」…とネットで検索すると、AIが…
【「お金を払う」とは、商品、サービス、債務などの対価として金銭を相手に渡す行為です。これは「支払う」「代金を支払う」「納める」などの類語があり…云々…】
…と返答してきます。
まぁ~…一般的に物を売り買いする場合、野菜だったら野菜に対して…、肉だったら肉に対して、服だったら服に…、いわゆる商品にお金を支払うわけなので「物」に対してお金を支払うというのが、一般的な感覚だと思うんですね!
では「技術」にお金を支払うって…どういう事なのか?…言葉や頭では理解出来ていても、心で理解出来ていないというか…、技術料を払う場合、自分には出来ない事を代わりにやって貰うお駄賃…。…そんな感じでだと思うんですね。
ただ…技術に、お金を支払った後、「物」を買った時のように、技術は手元に残らないので、なんとなく…損をした感じというか…、腑に落ちない感覚を抱いてしまいがちなのかもしれません。
以前、TVだったか…YouTube?…どちらかで見たんですが…、建築家の安藤忠雄さんが「日本は創造力にお金を支払わない!だから僕は外国で仕事をするようになった…」って仰ってました。これを聞いた時、確かに!…日本人って、物に対してはお金を払うけど、技術にも…創造力にも、お金を払わない傾向にあるように思えたんですよねぇ~。
なので…物を買う場合は、高い物と安い物があった時、安い物を買う事で、物も手に入った上に、「得をした!」というプラスアルファな気持も加味される…。
この感覚で物を買うとするならば、小物や文具用品や生活雑貨を買うなら、ダイソーとか、Can★Doとか、Seriaなどの100円ショップで買う事で、心は満たされるでしょうし、…物も手に入る。
洋服も…ブランド物を買わなくても、安く買えるユニクロとか、しまむら…で買えば、心も満たされ、物も手に入る。
食べ物も同じですよねぇ~
…寿司を例として考えてみれば…
「物」として寿司を考えるなら、スーパーマーケットの惣菜コーナーにパック詰めされてる、にぎり寿司も寿司ですし、板場で寿司職人が握る寿司も寿司なわけで…。安い方が良いと考えるなら、スーパーの惣菜コーナーの寿司…、もしくは回転寿司で事たりるわけなんですよねぇ~。
ここで…思うんですけど…
「物に対してお金を払う?技術に対してお金を払う?」…を考えた時に、寿司屋さんの暖簾をくぐって、板場の香りを嗅ぎながら食べる、寿司職人が握る寿司には技術が込められていると思うんですよねぇ~。
…回転しない、本来の寿司屋…。板さんや寿司職人が握る寿司を食べる場合は、物に対してではなく、その職人さんの技術に対して、お金を払っていると思うんです。
技術を売りにしている職業は数多あります。
僕ら鍼灸師も、技術にお金を支払って頂いている訳なんですよねぇ~。
まぁ~…何でもそうなんですが…、物が出来上がる時…、物作りには必ず技術が必要な事は誰だって知ってはいるものの…「なんとなく技術にはお金を払いたくない…」「けど…物は安く買いたい…」という意識が、どこかで働き、技術が軽視されてきたのが、失われた30年と言われている時間なんじゃないでしょうかねぇ~。
なので、この30年間、安く物を売るために、技術料が低く設定されて、技術を糧とする職業が立ちゆかなくなってしまったのが、今の日本だと思うんですよ!
そんな中、政治家は「生産性向上の為に賃上げを…」なんて言ってますが、「無い袖は振れない…」のが今の日本の実情なんでしょう。
「技術」っていうと、先進的な何かを開発したり、高度な精密機械や、今でいうAIなどネットワーク関連の…、凡人の僕には理解出来ない事柄に着手している、頭の良い人達が、何かを作り上げる時に使われる技のようなイメージを持ちがちですけど…
今更の話しですが…
野菜や食肉を作るにも農業従事者の技術…、服を作るには縫製工場やパターンナーの技術…、料理には料理人の技術…、建物を建てるには建築従事者の技術…と、全ての職業の基礎には「技術」が関わっているわけなんですよねぇ~。
なので…
この景気の悪さを改善したいと、皆が思っているのであれば、景気を良くする一つの方法として、これから何か、商品を買ったりお金を支払う場合『技術や創造力にお金を払う…』という意識を持って、買い物をするように心がけてはどうかな?…って思うんです。
…振り返れば、この30年「安物買いの銭失い…」を繰り返して、現在に至っているような気がするんですよねぇ~。
もうちょっと、技術や発想力や創造力に目を向けていけば、日本の未来は少しは明るくなると思うんですよぉ~。
今のままでは、ダメダメな日本の未来しか想像できないんですよねぇ~。
なぁ~んて…
TVで自民党の総裁選のニュースを見ていて…「どの人が総裁になっても、何も変わらんだろうな~」って、思えちゃう虚しさを吹き飛ばしたくて、ガラにも無く、日本の将来の展望を空想してみましたとさ!
…おしまい。