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病気を治すって事は、癖を直す事に似ている…

病気と言ってもピンキリですが…

風邪を引いて発熱し3日間発熱が続いたけど、1週間後には治っているような症状の場合もあれば、原因が分からず何年も同じ症状で苦しんでいる病人もいるわけですよね…。

「急性」と「慢性」で分類するなら、前者は急性の病気で、後者は慢性の病気となるわけで、前者の場合、比較的に身体に備わっている自己治癒力が機能して治る事が多いけれども、後者の場合、自己治癒力が機能せず、原因が分からない…。もしくは原因は分かっているんだけれども、治す術が見つかっていない…。または加齢による老化や、無理な日常生活を送る事による体力の低下が原因だったりもします。

身体に備わっている自己治癒力が機能する事で治るような場合は、そこまで深く考えなくても良いとは思うんですが、後者の慢性症状の場合…

「あらよっ!」…てな具合に身体は元には戻らない。

こういう患者さんや…慢性症状の患者さんに鍼灸治療をする時に感じるんですが、「病気を治す事って、癖を直す事と似ているな…」って思うんです。

「癖」という漢字はヤマイダレですし、癖が病を引き起こすとも考えられるんですよね!

御存知の通り、癖ってなかなか直すのは難しいですよねぇ~。

足を組んだりだとか…、塩分高めの食品を好んで食べたりだとか…、アイスクリームを食べるのが止められないとか…、様々な癖があると思います。

裏を返せば、癖が無い人間なんていないと思うんです。

全ての癖が病気に繋がる訳ではないんでしょうが、癖は病気の引き金になりやすい因子の1つである事は確かです。

ただ…癖を直すのは難しい。

人間、生きていれば色々とあるわけで、風邪を引く時もあれば、下痢をする時もある。

どんなに健康な人でも、よそ見をしていて石につまずいて転ける事もある訳です。

健康な人なら転けても擦り傷くらいで、すぐに立ち上がって歩き出すことは可能ですが、健康で無い人が石につまずいて転けてしまった場合、立ち上がる事も出来ない。そういう人って、健康で無いのは自覚しているんだけれども、意識は「しっかりしなくては!」…という想いが強いので、出来ていた事が出来なくなった自分が情けなくなり、心にダメージを受ける…。

そういう事ってあると思うんですよね!

そういう時は、薬に頼ってもあまり良い結果は出ないものなんですよねぇ~。難しい事ではあるんだけども、出来る事から癖を直す。そういう事から始めるべきだと思います。

このブログでもよく書いている事なんですが、医療というものはサポートなんですよね!医者も薬も鍼灸もサポートなんです。

身体を治しているのは、患者さん自身の体であり、医療はサポート。

サポートはメインにはなれないんです。

なので、身体を治す第一歩は、患者さん自身が癖を直す事だと思うんですよ!

病気や体調不良を治す順序…

病気になった時…、体調不良を感じた時…。

病院に行ったり、薬を飲んだりする事で健康を取り戻そうとしがちですが、まず第一にやるべき事は薬を飲む事や、病院に行く事ではなく、患者さんが自分の身体に対する意識を変えることが、病気を治す為…、体調を整える為にやるべき事の第一歩と考えます。

身体に対する意識とは?

簡単に言えば「生活パターン」を変える事。睡眠時間や食事や仕事のペース配分…などなど。

先日、脳科学者の人が書いた本に「無理をすると脳は老化する…」って書いてありました。成功する秘訣は「無理をしない事…」だそうな…。

確かに何においても、成功するって事は、技術の習得…時勢の流れ…タイミング…人からのサポート…などなど、色々な要因が合わさった時に、事が成される訳なので、「成功=時間がかかる」…そいうものなんですよねぇ~。

成功する為の条件の一つとして「健康であるべき」…なんです。

だから…無理は禁物です。

患者さんが身体に対する意識を変える事ができれば、病院や薬、鍼灸などの医学がサポートとしての身体を健康へと導いていけます。

患者さんが身体に対する意識を変えずに、医学のサポートを受けようとする…。例えて言えば、「俺はココを一歩も動かん!」と宣言している人に対して「動いて下さいよ!」と説得するけど、にっちもさっちもいかない…。こんな状況と同じになるので、なかなか病気も体調不良も治らない訳なんですよねぇ~。

病気や体調不良を治す順序としては、患者さんが自分の身体に対する意識を変える事。…これが一番大切だと思います。

治るからイイね!…ではなくて、患わないようにする。

昨夜の『カズレーザーと学ぶ』で光免疫療法が紹介されてました。

先週、紹介されてたcar-t細胞による癌治療といい、今回の光免疫療法といい、この治療が主流となって癌が治る病気になってくれれば、とっても良いなぁ~って思うんです。

…良いとは思うんですが…

一番大事なのは、癌を患わない生活を日々、心がける事だと思うんですよねぇ~。

ひと頃前に、アンチエイジングという言葉が飛び交いましたが、どうあがいても老化というモノから逃れる事が出来ないのは周知の事実です。

「老化を遅らせる!」…と言う事を言ってる研究者もいますが、その研究が成功したとしても恩恵に与れるのは僕らの世代ではなく、2世代…3世代先だと思うんですよねぇ~。

老化を遅らせる事が出来ても、老化を止める事は無理でしょう。

老化が進めば細胞が癌化しやすくなるものですし、統計的にも現代の生活において、2人に1人…もしくは3人に1人は癌を患うと言われています。

癌になった人にとってはcar-t細胞も光免疫療法も、希望の光となる訳ですが…「もう癌は治る病気だから!」と安心しきって怠惰な生活をして胡座をかくのはどんだもんだろうか?…って思うんですよねぇ~。

「治るからイイね!」…ではなくて、癌を患わないようにする。…病気にならないようにする。

これが一番大事だと思うんです。

じゃぁ~どうすればいいのか?

食生活だったり、運動だったり、睡眠だったり…、ストレスを抱え込まない生活だったり…

ホントに、一つ一つは簡単な事の積み重ねが、病気にならない生活に繋がるものなんですよねぇ~。

なかには…生活パターンなど関係なく、先天的な事で病気を患ってる人も大勢いらっしゃると思います。そんな人には、いち早く最新医学の恩恵が反映さればいいな…と思いますが、生活パターンを変えたりする事で、自分でどうにか出来るような…時間に余裕があるのであれば、癌保険に入る前に…、サプリに頼る前に…、病気にならない生活を心がける方に重きをおいた方がいいと思います。

肩書きと職人気質

日本人に限った事ではないのかも知れないけど、特に日本人ってストーリーを重視する傾向にあると思うんですよねぇ~。

ブランドの力とか、作者の経歴…。物の質の善し悪しではなく、ブランドとか作者の経歴の方を重視する…。まぁ~いわゆる『肩書き』がモノを言うっていうヤツです。

先日、Youtubeで脳科学者の中野信子さんの講演映像を見ていたら、人は美醜で判断する…というような事を言われてました。

選挙などで、美しい…もしくはカッコイイ…、見栄えが良い人の言ってる事に、人は共感して投票をするという実験結果があるそうなんですよねぇ~。(^^;)

人の脳の癖を利用し、物語を語って伝える事で、モノの良さを倍増させ購買意欲を高ぶらせるという手法に乗せられやすい人種なのかもしれませんねぇ~日本人って…(^^;)

僕ら鍼灸師も、肩書きを、これでもかと名刺に載せている人もいたりします。○○学会…○○先生に師事…などなど。なかには、どこの鍼灸専門学校を卒業したのかでマウントを取ろうとする人もいたりして…(^^;)

そういう人に出くわすと、心の中で「この人…肩書きが好きなんだなぁ~」って思います。

例えば…

モノ作りをする人であれば、質の良い物を作り続ける…。僕ら鍼灸師であれば、質の良い治療を患者さんに提供する。必ずその良さを分かってくれる人達がいるであろうと信じて技術を今以上に磨く…。

これが職人としてやるべき事だと思うんですよね…。

どちらかというと、職人に肩書きは不要なのかもしれません。

ただ商売となると、肩書きがモノを言う…。

悩ましいところですね…。

がん治療の最前線の話しから、医療を野球に例えた話し…

最近、よく見てるTV番組で『カズレーザーと学ぶ』っていう番組があるんですが、昨夜は『がん治療の最前線』というテーマでした。

23日(火)までTVerで見れるみたいです。https://tver.jp/episodes/epifmq31tn

car-t細胞っていうT細胞に遺伝子操作をして癌細胞を攻撃する人工T細胞を使った治療の話しをされてましたね…。他にも中性子を使った治療や、抗癌剤の…何だったかな?…セレクトに関する事…(^^;)…いやぁ~car-t細胞の話しが凄すぎて、あとの2つはうろ覚えです…(^^;)

番組内の説明では、今の段階ではcar-t細胞を作りだすのに費用がかかるという事と、日本では遺伝子操作という事に倫理的抵抗が強く、実施出来ない感じだったらしいんですが、山中さんがIPS細胞でノーベル賞をもらったお陰で、日本での倫理的な抵抗が薄らぎ、この10年、研究が進んでいるらしいんですよねぇ~。

今後、臨床試験などに時間がかかると思うけど、50年後くらいにはcar-t細胞って癌治療の主流になっているかもしれませんね!

それと、昨日、番組を見ていて、工学的な技術の発達って凄いなぁ~って思ったんです。

car-t細胞を作る時、細胞に電気で穴を空ける技術だとか…、あと中性子を作り出す機械が、あんなに小さくなってるなんて…。

そう言えば、最近、知人で狭心症の手術をされた人がいるんですが、太ももの所から局所麻酔で血管にカテーテルを入れて、レントゲンの映像を見ながら、1mmのダイアモンドドリルで心臓の冠状動脈の血管内の硬化した部分を砕くという手術をされたそうなんですね!

1mmのダイアモンドドリルで、血管内の硬くなった部分を砕く????

凄ぇ~~~~~

その機械を使おうと判断するお医者さんも凄いけど、その機械を作り出す医療工業技術?って言うんでしょうか?…工業的な技術の発達って凄いなぁ~って思うんですよねぇ~。

以前、噺家の立川談志さんが「今時の人は、昔は良かった~って言うけど、昔の人は飛行機すら飛ばせなかったわけだからね!今の人の方が凄いと思うよ!」って落語のマクラで言ってましたが、その通りだと思うんですねぇ~。

ただ…

その最新の治療や最新の技術の恩恵を全員がうけれるかというと、なかなかそういうわけにはいかないものです。

50年後…100年後くらいにはcar-t細胞の治療が主流になるとは思いますが、一番大事なのは癌にならないようにする。癌を患わない生活を心掛ける事が一番大切な事だと思うんですよね!

癌を患わない生活を心掛ける…

何が大事かというと…

食事…睡眠…疲れを溜め込まない…。これに尽きると思うんです。

鍼灸は、この「疲れを溜め込まない…」という事に一役買ってる治療ですね!

突然ですが…

ちょっと前に、初めて鍼灸治療をうけに来た人から「医者は信じれるけど、鍼を刺すくらいで、なんで良くなるのかが理解出来ないから、なんか鍼灸って怪しい感じがする…」って言われたんです。

こういう質問には、もう慣れっこですが…(^^;)

医療を野球に例えるならば…

最新医療はピッチャーだったり、4番打者だったり…所謂、大谷君のような存在。でも、御存知の通り、ピッチャーや4番打者だけでは野球は成立しないですよね!キャッチャーも必要だし、野手も必要…、なんだったら、プロ野球ならば、裏方のスタッフ…トランポ…、トレーナーや監督、コーチも必要ですよね!

ゲームを作る主役としては、医者はピッチャーやキャッチャーですが、他の野手も必要なわけです。看護師だったり、レントゲン技師だったり、薬剤師だったり、PTやOT、カウンセラー…。その中に鍼灸師やマッサージ師や柔道整復師も、野手や裏方のコーチや監督的な役割を果たしている事で医療が成立していると思うんですよねぇ~。

何でもそうですが、俺が!俺が!と自己主張ばかりしていると、人間関係が崩れるのと同じで、医療は医者が主役だ!と言う誤った考え方が主流になってしまうと、医療は崩壊すると思うんです。

随分、話しがズレてしまいました…(^^;)

僕としては鍼灸も医療の一つですよ!安心して下さい!って言いたいだけです。