鍼灸!取って出し9(エッセイ)


福岡|鍼灸師|はりきゅうふくた

針灸・健康に関してのエッセイです。

鍼灸取って出し Vol.9

ホームページ 内の『ニュース』『ブログ』の中で、鍼灸や病気や健康に関する事や日頃,思った事などを抜粋して掲載してます。エッセイの感覚で読んでみて下さい。



・経験は何事にも代えがたい学びだと思うんですよねぇ~

2023年12月26日


「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言う諺がありまります。

たしかドイツのビスマルクという人の言葉だったと思いますが、まぁ~色々な解釈があると思うんですよね…。

なんとなくですが…授業や学会の講演などで、この言葉を使っている人達の話を聴くと「愚か者は自分で経験して失敗しないと理解出来ないけれど、賢い人は先人達の経験を読み解く事で歴史に学び、正しい判断が出来る…」というような、いわゆる愚者をバカにし、賢者は素晴らしい!…という論調で話しを進めているように思えるんです。

僕は…どちらかというと、自分を卑下するわけではないですが、愚者側の人間だと思うんですよねぇ~(^^;)

誰もが賢者になれるのであれば、この世の中は、無駄なく素晴らしい世界になると思うんです。でも、誰もが賢者になれるわけではない…というのが現実だと思うんですよねぇ~。

そりゃぁ~誰もが、諸葛孔明にもなりたいし、坂本龍馬にもなりたいでしょうが、そんなに世の中は甘くない…(^^;)

でも…心の奥に賢者を目指す気持を秘めておく事は良い事だと思います。

愚者側の人間から…(^^;)、僕がこの「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉を読み解くとするならば、愚者をバカにし賢者を祭り上げるのではなく、「愚者は経験に学ぶ…」…って事は「学ばない人よりは経験で学んでいるぶん、良いんじゃない?」って思うんですよぉ~。

僕ら鍼灸師…、広く捉えるなら医療従事者は、ある程度、経験に学ぶ事って凄く多いはずなんです。

いかなる人も、体調を崩したり、病気になる事は、自分の身体にとってマイナスな事が多いわけですが、医療従事者は患者さんの症状や苦しみを理解できないと仕事にならない事が多いはずです。

自分が経験した事…、体調を崩したり…、病気になったり…、五十肩になったり…、腰痛になったりする事は、必ず医療従事者として患者さんの治療や、病気と闘っている患者さんの気持ちに寄り添えるプラスαの力となるはずですよね!

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉では、経験に学ぶ事を軽視しているようにも読み取れますが、経験は何事にも代えがたい学びだと思うんですよねぇ~。

まぁ~…賢者は地頭が良いので…(^^;) そんな愚かな事はしないと思いますが、経験を軽視して「歴史に学ぶ」事しかしない…。もしくは歴史しか信じないようになると、知識は豊富なんだけれども、頭でっかちな知識人が出来上がり、人の気持ちを汲み取ることが出来ない人になっちゃうかもね…、なんて思っちゃいます。…まぁ~そんな人は賢者では無いんでしょうねぇ~(^^;)

歴史であろうが、経験であろうが、学ぶ事には変わりない訳なので、どんどん経験して、どんどん歴史を学んで、知識を吸収していけば良いと思うんですよぉ~。

なので、僕は「愚者ですが、何か問題でも?」「愚者で上等!学ばないよりマシだぜ!」という気概で、今後も色々と知識や情報を収集し、取捨選択して学んでいこうと思います。

今年も、あと5日で令和5年が終わりますが、皆様!良いお年をお迎え下さい!



・脳疲労
2023年10月28日


最近、よく『脳疲労』という言葉を耳にします。

なんでも…今、疲労業界では…(^^;) 疲労を3パターンに分類するそうな。

一つは「肉体的な疲労」、もう一つは「精神的な疲労」、そしてあと一つは「脳疲労」

肉体的な疲労は、読んで字のごとく…身体・肉体的な疲労…、所謂、筋肉を使い、肉体的な限界点に近づいた時に感じる疲れ。

精神的な疲労は、「嫌だなぁ~…」とか「やりたくないなぁ~」と思うんだけど、やらないといけない…。そんな時に一番感じるというか、背負い込む「嫌だなぁ~…」という感情が蓄積すと感じる疲れ。

脳疲労は目とか耳から入ってくる情報量が少なかったり、許容量の範囲内の情報量なら、脳が疲れを感じることは無いんですが、視覚・聴覚から大量の情報が入ってくると、脳が情報を処理しきれなくなり、集中力が低下したり、単純なミスをするようになったりするらしいんですね!この状態が長期間、続くと自律神経が乱れはじめ、その結果、自律神経が支配する臓器…所謂、身体全てに不調をきたし始めるそうです。

現代は情報過多の社会と言われてますよねぇ~!

老若男女…老いも若きもスマホ…ネットで情報の荒波にのみ込まれている昨今…、情報過多になっていない人を探す方が難しいんじゃないでしょうか?…(^^;)

体調が優れない…、不眠だったり、胃腸の具合だったり、頭痛だったり、耳鳴りだったり、目眩だったり…色々な症状を訴えて病院に駆け込むも、画像診断や血液検査などの検査結果には異常が無く、「ストレスや自律神経が原因でしょう…」と、ストレスや自律神経に対する薬や、血行促進剤を処方され、数週間、薬を飲んだり通院するも症状は改善しない…。

そんな患者さんが鍼灸院に助けを求めて来られる事が、結構多いような気がするんですよねぇ~。

肉体的な疲労や、精神的な疲労は患者さん本人で自覚しやすいんだそうです。確かに肉体労働をしたら「あぁ~疲れた!」ってなりますし、やりたくない事を無理矢理やったら、やはり「精神的にヤバいかも…!マジ疲れた…!!!」ってなりますよね!

でも、脳疲労の場合は、本人が欲しい情報を、自らの意志でネットなどから大量に吸収しようとします。昔だったら図書館に行って何時間もかけて調べないと分からなかった事が、今はスマホを使って、チョチョイのチョイで情報を得られますよね!

簡単に情報が手に入るので、人はどんどん短時間に多くの情報を得ようとします。…すると、必要としてなかった情報まで入ってくるようになり、脳が情報でパンパン!

なので、脳疲労の場合は、本人が欲しい情報を、自らの意志で収集しているので、疲れを感じにくい…。疲れを感じないので、どんどん情報を脳に入れようとする。

結果…情報を収集する事で満足感を得ようとすると、いつの間にか、情報収集に依存するようになるんですねぇ~。

これが脳疲労の原因なんでしょうね…。

この『疲労』ってヤツを、薬でなんとかしようなんて考えは持たない方がいいんじゃないかな?…と僕は考えます。

疲れているのなら休まなきゃ!!!

リポ○ビタンD…アリ○ミンV…ユン○ケル黄帝液…、そう言えば昔「24時間♪働けますか?ビジネスマ~ン♪ビジネスマ~ン♪ジャパニーズ・ビジネスマ~ン♪」なんてCMがありましたねぇ~。リゲ○ン…最近、CMを見ないけど、まだ売ってるんでしょうねぇ~。

「栄養剤を飲んで頑張ろう!」…なんて思っちゃダメですよ!…それって、疲れている身体に鞭をを打っているのと同じなので、身体を虐めているようなモノです。

疲れたのなら、リフレッシュする為に身体を動かして運動して、ぐっすり眠る。

肉体疲労だけなら、本人の意志だったり、時としては鍼灸やマッサージなどで疲労回復の手助けで、程度にもよりますが比較的に早く回復できます。

精神的な疲労が肉体的疲労に加わると、少し厄介な感じになりますねぇ~。マジメな人ほど精神的な疲労を抱え込む傾向にあるので、患者さんの考え方…所謂、マインドを変えていく必要性が出てきます。

脳疲労の場合もマインドを変えていく必要があると同時に、情報収集という行為に依存している場合もあるので、自ら情報を遮断するという決断が必要になります。なので、本人の考えが変わるまで待たなければいけなかったりするんですよねぇ~。所謂、アル中やドラッグ中毒などのように周囲の人に迷惑をかける事は無いにしても、依存という軽い中毒状態なので、脳が欲しがっているモノを止めるって、本当に難しいんですよねぇ~。

ここで必要なのは東洋医学の基本的な考え方だと思うんです。

東洋医学の考え方は、木の葉っぱを病気の症状に例えます。

一本の木に頭痛という葉っぱや、耳鳴りという葉っぱ…、胃の具合が悪いと言う葉っぱや、不眠という葉っぱがあるとします。

葉っぱ1枚1枚の症状を治そうとするのではなく、本体の木・樹の不具合を治す事で枝葉に分かれた葉っぱの不具合は自然と治る。

これが東洋医学的な思考の基礎です。

西洋医学も基本的には同じなんですが、患者さんの「早くこの症状を取って欲しい!」というリクエストに応えるべく、訴える症状が多ければ多いほど、薬の量が増えていきます。

薬害と言われるモノは、裏を返せば、患者さんの「早くこの症状を治して欲しい!」という要望が生み出しているのではないか?…とも考えられるんですね。

精神的な疲労も、脳疲労も、患者さんのマインドの変化が鍵になります。…木と葉で言えば、マインドも葉っぱなんですね!

じゃぁ~「木」は?

身体なんですよ!

肉体的疲労をしっかり取ってやる事で、枝葉の症状は少しずつ消えていきます。

じゃぁ~どうすればいいのか?

簡単な事です。よく寝て…よく噛んで食事をする。毎日、風呂の湯船で温かいお湯に10分ほど浸かって、血行を良くして、その日の疲れを次の日に残さない。毎日、軽い運動を心がける。それと楽しい事をする。よく遊ぶ。

でもね…

・よく寝るに関しても、現代は夜更かしできるアイテムが揃っているので睡眠時間が削られがちですよねぇ~。

・「よく噛んで食べる」…最近は硬い食べ物は敬遠されがちで、噛まなくても食べられるモノが増えてますよねぇ~

・入浴に関しては、風呂は湯船に浸からずシャワーで済ます人がが多いですねぇ~。

・それと…運動していない人も多いですね!

・楽しい事に関しては、ゲームが好きな人は、ゲームをする事で楽しみは得られるかもしれないけれど、ジ~っと同じ姿勢で長時間、ゲームをやる事になるし、別な疲労に襲われそうな気がするな…(^^;)

肉体的疲労をしっかり取る事って、昔から、子供の頃に、おじいちゃんやお祖母ちゃん…お父さんやお母さんから言われていた事で、簡単だと思うんだけれども、現代人には難しいかもですね!

まぁ~もう一言付け加えるなら…、僕の商売的には、定期的に鍼灸治療で身体のコリを取って、身体に疲れを溜め込まない!コレに限ります!…(^^;) 



・頭寒足熱を作り出す
2023年10月25日


洋の東西を問わず『頭寒足熱』は健康体の証なんですねぇ~。「足…というか腰から下を冷やしたり、頭に熱を籠もらせてはいけない」というのは医学の歴史を振り返るに一般常識…、基礎の基礎だったようですね!

確かに臨床をやっていると、体調を崩している患者さんって足先が冷えていて、訴える症状は上半身の不具合…、所謂、頭痛だったり、耳鳴りだったり、目の奥が痛かったり、頭にモヤがかかったような感じでボーっとしたり、やる気が出なかったり…、様々な症状を訴えられます。

こんな時の対処法としては、足先を冷やさないように靴下を履くという手っ取り早い方法は勿論ですが、毎日、夏・冬…季節に関係なく、お風呂で湯船に10分くらいは浸かって身体全身の血行を1日1回は強制的に良くする事をオススメします。

漢方薬では乾姜や附子などが入っている薬を処方されたりしますねぇ~。

鍼灸院で上熱下寒…、頭寒足熱の反対の状態の患者さんを、どう治療するのかと言いますと…、基本的に治療している40分~50分の間、物理的にというか強制的に頭寒足熱の状態を患者さんに経験してもらいます。

ウチの治療院だと…

例えば…一つの方法として、赤外線やホットパックを使って、足先を40分~50分の間、温めます。まぁ~…炬燵に入っている状態と同じ感じにして、上半身は温めず…真冬だったら冷えない程度に温めたりはしますが、治療室の温度が25℃に維持出来ていたら、上半身は温めず首や肩や背中の治療をしながら、日頃、腰から下を冷やさないようにするアドバイスを、得々と語りますねぇ~(^^;)

上半身のコリを鍼や灸で取り、腰から下が暖まっていますから、治療が終わった後、患者さんは、一時的ではありますが、身体が頭寒足熱の状態になるので、日頃より体調が良い感じだという事を体感できます。

ただ…頭寒足熱の反対の状態、…身体が上熱下寒になるのは、日頃の生活習慣やストレスなどが原因なので、鍼灸治療をした後…、今までと同じ日常生活を送ると、上熱下寒に戻ってしまいます。

一度、鍼灸治療で頭寒足熱を体感された患者さんなら、頭寒足熱を維持するために、日常生活で下半身を使う運動をする…だとか、入浴で湯船に浸かる…だとか、をやって下さるだろうという期待を込めての治療になります。

なので…

上熱下寒に効くツボを押したから、すぐに頭寒足熱になるという事では無いんですよねぇ~。

でも、身体って、1回、気持ち良さとか、身体に良い事というものを体験すると、繰り返し行い、健康を維持しようとするものなんですよねぇ~。

そこで障害となるのが「面倒くさい…」という思考なんですよね…(^^;)

なので、その怠け癖…というか「面倒くさい…」と思う気持ちを定期的に鍼灸治療をする事で振り払うというか、心を正すというか、身体を健康にしていくお手伝いを、鍼灸治療でおこなうわけです。



・自律神経の不調が原因ならば…
2023年10月17日


体調の不調を感じたら、おおよそ9割くらいの人は、まず…病院に行くと思うんです。

それで…、病院で色々検査してもらって、異常が見つかれば、薬や手術などのを選択して治療してもらい、病気を治すのが一般的な考えだと思っている人が大勢いらっしゃると思います。

鍼灸院に来られる方は、おおよその人が、一度、病院には行ったんだけど、コレという解決策が見つからず、通院をして薬は処方されるんだけど、症状に変化が無いという人や、お医者さんから「検査結果の数値を見ても異常はありません!」とか、「その症状は治らないので、慣れるしかないですよ!」と言われ、途方に暮れた人が、東洋医学とかツボとか鍼とか灸とか…、何か西洋医学とは違うモノに救いを求める感じで鍼灸院に来られる事が多いかな…。

あっ!…それと、よく聞くのが「その症状は自律神経の不調によるものだと思いますよ!」と、お医者さんから言われた患者さんが、けっこう多いですね…。

西洋医学のお医者さんは、どちらかというと、希望を持たせないコメントを言う人が、比較的…多いように思います。

それは資料をもとに統計的に、その病気だと、後々こうなる。生存率は○○%。というデータを考慮しての見解になるので「変に患者さんに希望を持たせてもなぁ~」というより、現実としてのリアルな事を念頭にコメントするので、どうしても聴く側にとっては冷たい感じというか、希望を持たせないコメントに感じるんだと思うんです。

例えば…

自律神経の不調を西洋医学で、どう治すのか?

…自律神経を調整する薬は存在しているものの、それって、薬で脳の視床下部をコントロールするって事ですよね!視床下部は、体温調整や血圧、心拍、食べる・飲む、性行動、睡眠 など、生体のリズムや怒りや不安などの情動行動を調整する場所です。そこを薬でコントロールする…。

うまくコントロールできれば良いけれど…、怒りや不安などの情動行動を薬でコントロールするって事は感情を薬でコントロールするって事でしょ!?そういう処方を必要としている患者さんもいらっしゃるとは思いますが、軽い自律神経の不調では、今の段階では薬は用いられないように思えるんです。

僕、個人としては、感情を薬でコントロールされるという事に抵抗を感じますし、怖いなぁって思うんですよねぇ~。

多分、自律神経が薬で微細にわたって簡単にコントロールができ、その薬が気軽に使える薬ならば、自律神経の不調を訴える人は、世の中に、こんなに多くはないと思うんです。

いつも、僕が口癖のように言ってる事ですが…

「病気にも程度がある」

同じ病名であっても、病気の程度によって、薬に頼らなければいけない症状もあれば、薬を使わずに治せる症状もあるわけですよね!

それと、薬は毒でもあり、薬にもなるものなので、よく効く薬は諸刃の剣なんですよね!

なので薬を使わないで治るのであれば、使わないで治した方がいい。というのは治療の大原則です。

でも、大多数の患者さんは、早く治したいという欲望から「薬」に頼りたがるんですよねぇ~。

御存知のように、自律神経って内臓や脳や心臓や血管…ホルモン…身体の全てをコントロールしている神経なんですよぉ~。

なので、お医者さんから「先日の検査結果が出ましたが数値的には異常はありませんよ!」と言われたり、「この症状は治らないので、慣れるしかないですよ!」と言われたり、「自律神経の不調によるものだと思いますよ!」と言われたりしたら、まずは自分自身で、自律神経の不調を調える事をオススメします。

例えば、耳鳴りとか難聴とか、まず病院の検査で器質的な疾患が見つかっていないのであれば、自律神経の不調が原因だと考えていいと思うし、不眠に関しても、若い人の場合はストレスや不安感から、年配の方はホルモンバランスの変化から自律神経が乱れる事が原因だと思っていいと思うんですよね!

では、どうやって自分自身で自律神経の不調を調えるのか?

…ですが、これが、凄く単純な方法しかないんです。

『規則正しい生活』『ご飯を食べる時は、よく噛んで、時間をかけて食事をする』『早寝早起き』などなど…子供の頃に、父や母、はたまた爺ちゃん婆ちゃんから、口酸っぱく言われていた事柄なんです。

現代人…、特に仕事に追われている人からすれば「ホントにそんな単純な事で自律神経の不調が治るのか?」と訝しがり「何か良い薬があるはずだ!」と自律神経の不調を治す為の放浪の旅に出て、医療ジプシー化してしまうんでしょうが、この『規則正しい生活』『ご飯を食べる時は、よく噛んで、時間をかけて食事をする』『早寝早起き』などの行動が、身体にとって自律神経の不調を治す最善策なんですよねぇ~。

西洋医学崇拝というか、早く治る事を第一と考えている人には、理解しずらいと思いますが、東洋医学的思考を理解している人は、腑に落ちると思うんですよねぇ~。



・なぜ?腰痛に脾経が効くの?
2023年10月6日


先日、知り合いの漢方医の先生から「なぜ?腰痛に脾経が効くの?」と質問されたんです。

その漢方の先生は、患者さんに皮内針をよく使うらしく「腰痛の患者さんに対して脾経のツボに皮内針をすると腰痛の治りがいいんだよね!…経絡っていったい何なのかね?なんで効くの?」…と仰る。

「経絡っていったい何なのかね?」

この質問をされて、相手が納得出来る答えを言える鍼灸師って何人いるのかな?

「経絡とは…」と教科書に書いてある事を、杓子定規的に答える事は、ある程度、東洋医学を学んでいたり、鍼灸の勉強をした人なら誰でも答えれるとは思いますが、質問した相手が「へぇ~!そうなんだぁ~!」というような感じで、相手を納得させる事は至難の業でしょうねぇ~。

思い起こせば、20数年前に鍼灸の学校で基礎的な事を習っていた時も「経絡って何?」と…、疑問は浮かぶんだけれども、何となく経絡という概念を鵜呑みにして、無理矢理、ツボの名前や、経絡の流注を覚えて、経絡やツボの概念を理解したと自分に思い込ませていたように思います。

20年間、鍼灸師という看板を背負って鍼灸を生業にしてきたうえで、改めて「経絡って何?」という素朴な問いに対して、どう答えるべきか…。

ちょっと考えて、導き出した答えは…

「よく分からない…」です。

「なんだよ!」…って思われるかも知れないけれども、これが正直な答えなんですよねぇ~。

え!?…「よく分からない…????…お前!よくそれで鍼灸師をやってられるな!!??お前がやってる鍼灸って、そんないい加減なものなのか?」…ですって?(^^;)

しょうがないな…

じゃぁ~…もうちょっと…詳しく…答えるとするならば「学術的に経絡について解明しようとするのは無理がある」…という事です。

ここから先は、僕の想像の域で、お話ししますが…

例えば、腰痛の人がいて、腰が痛い人の足や腰の、ある部分を誰かが押したら、なぜか腰の痛みが無くなった。…とします。…多分、これがツボという概念の始まりだと思うんですね!

足や腰の、この部分を押したら腰の痛みが取れたという経験則から出来上がったもので、理論や理屈…所謂、学術から始まったモノではないわけなんです。

それと鍼灸に関して言えば…、多分…人って最初から皮膚に鍼を刺すという行為はしないと思うんですよね…。最初は、撫でたり、摩ったり、圧迫したりすると思うんです。

その上で「なんだか、こんな症状の時に、ココを摩ったり、撫でたり、圧迫したりしたら症状が軽くなるぞ!」という経験則がデータとして蓄積し、言い伝えとして伝わり、時代という時間の流れの中でツボという概念が生まれ、星と星を線でつなぎ合わせ星座を作り出すように、ツボとツボをつなぎ合わせ、経絡というもを作り出したり、はたまた、神経の走行に沿って感じる感覚や経験則から経絡の流れという考えに結びつき、ツボの名前や位置を決めたり…

そんな…こんなで、経絡やツボの概念が構築されていったんだと思うんです。

鍼とかお灸は、摩ったり、撫でたり、圧迫したりする事で効果があるのであれば、身体に直接、鍼や灸でアプローチすれば、もっと効果は高まるのではないか?という感じで、鍼や灸をやり始めたんだと思うんですよねぇ~!

30数年前にアルプスの氷河で見つかった、アイスマンという5000年前のミイラに鍼や灸の治療跡が残っていたと言う話しもありますから、経絡やツボの話しを語り始めると5000年前に「こうだったんじゃないか?」という事を想像しながら説明しなければいけない訳です。

考えてもみてください…、5000年前以上の昔から積み重ねた経験則から出来上がった、経絡やツボの事を説明しろ!学術的に解明しろ!と言われても、答えられないと思うんです。

それって教会に行って「神様っているんですか?」って質問しているようなものですよね。…(^^;)

現代人は明快な答えを求めたがるものなので、すぐに「科学的ではないものはダメ!」とか「エビデンス(科学的根拠)は?」と、分かりやすい答えを求めたがりますが、世の中には、答えが出せないモノは数多ありますし、その最たるモノが宗教なんでしょうねぇ~。

キリスト教は約2000年前…。仏教は約2500年前…。山岳宗教や日本の神道も縄文時代や弥生時代から、綿々と受け継がれ、現在も信じられている神様や仏様という概念。かたや5000年以上前から体調不良の改善に使われていた経絡やツボという概念。時代という時の流れを辿ってきた道程は、どちらも同じような気がするんですよ!

経絡を学術的に説明すると言う事は、宗教の神様や仏様を科学するという事と同じだと思うんですよねぇ~。

…ね!学術的に経絡について解明しようとするのは、ちょっと無理があるでしょ!

東洋医学や経絡やツボに関して…5000年以上前から、…まぁ~実際、文献として残っている最古の本は2000年くらい前の『黄帝内経』だったり、宋の時代からでしたっけ?本の印刷技術が発達したのは?…宋の時代以降、頭の良い先人達が、経絡やツボに関して色々な考えを構築して書物として出版し、現代まで語り継がれ残っています。そんな…色々な先人達の考えを一言で「こうだよ!」と、まとめるのは無理があります。

だから「経絡って何?なんで効くの?」と解明に力を注ぐより、いかにそのシステムを運用するかに力を注ぐ方が良いと思うんですよねぇ~。

…ただね!学術的に説明するのは難しいけど、5000年以上かけて作り上げた経験則は、揺るぎないものなんですよねぇ~。

だから、経絡とかツボは効果があるし、鍼灸や按摩マッサージという医業は現代まで受け継がれてきているんだと思うんです。

ところで…なぜ腰痛に、なぜ脾経が効くのか?

僕が考えるに…これは脾経ではなく、足の陰経なんじゃないかな?って思うんです。鵞足や内転筋群に鍼をして、それらを緩める事で、股関節や腸骨のバランスを調える事が出来るから…という理由が頭に浮かびますが…、どんなもんでしょうねぇ~(^^;) ちょっと現代医学的な答えになっちゃいました。

流注で考えれば、腎経や肝経は内転筋の辺りを走行してますし、脾経は腸腰筋の辺りを走行してます。よく腰痛で奇穴の風市を使ったりしますが、多分、風市は大腿筋膜張筋へのアプローチで骨盤を安定させる為だと思うんですよねぇ~。…あっ、また現代医学的な答えになっちゃいました。(^^;)

まぁ~経絡の正経以外にも、陰蟜脈や陽蹻脈もありますし、奇穴もあります。腰痛も色々なタイプの腰痛がありますから、どんな腰痛なのか?どこが悪くて腰痛を起こしているのか?…色々な事を考慮して治療した方がいいと思うんですよねぇ~。




・東洋医学と西洋医学の違い。
2023年9月12日


治療中…患者さんとの会話で…

「漢方薬って、あまり効かないでしょ?」と患者さんが言うので、「違いますよ!鍵と鍵穴の関係と一緒で、症状に対して処方が合えば、良く効くものなんですよ!」と説明しましたが、患者さんも「本当???」…と訝しげな感じ…。

過去、こういう質問って何度もされて、何度も答えてきたんですが「漢方薬が効く?効かない?」の前に東洋医学と西洋医学の違いを理解してるか?していないか?…がキーポイントだと思うんですよねぇ~。

凄~く…大まかに説明すると…

東洋医学も西洋医学も目指している事は一緒なんです。「身体を健康にする」という目標は東洋医学も西洋医学も変わらない。

「健康」という目指す山頂は同じなんだけれども、頂上を目指すルートが違うというだけの事です。

本当に大まかに説明するので、異論反論もあるとは思いますが…

東洋医学的な考えは…

「身体を健康に戻せば、諸症状は消えていく」という考え方なんですよね!…なので、例えば咳を主症状とする患者さんと、頭痛を主症状とする患者さんに漢方薬を出す時、漢方薬の中にも症状を取るのに特化した漢方薬があるにはあるんですが、基本、患者さんの体調を良くする事を治療の主軸にするので、身体の基本的な部分を立て直すお薬を処方する訳です。

なので、咳の患者さんでも頭痛の患者さんでも、体調を崩している原因が同じなら、症状に関係なく同じ漢方薬が処方されます。

ただ、体調を崩してしまっている身体を、元通りな状態に戻すには、時間がかかるものです。

若ければ身体の快復力が早いので、治りは早いですが、歳を取れば身体の快復力も遅くなるので、いくら薬で体調を崩している原因を取り除いたとしても、体調が調い症状が消えるのに時間がかかります。

基本的に病気を治して身体を健康的に保っているのは「自分の身体」だという考えが東洋医学的な考えの基本です。

これは鍼灸でも同じなんですよね!

患者さんの中には、時々「咳を止めるツボはないの?」「頭痛を治すツボはないの?」…しまいには「痩せるツボはないの?」…(^^;) と症状に特化したツボに鍼や灸をすれば、その症状が治るのでは?…という感じで鍼灸治療を受けに来られる患者さんがいたりしますが、その考えは、ちょっと違うんだよなぁ~(^^;)

本当に大まかに説明してますからね…(^^;)

西洋医学的な考えは…

「症状を取る事で、身体は健康になる!」という考え方なんですね!まぁ~これは、西洋医学のお医者さんの考え方というよりは、一般の人が、西洋医学に求めているモノと言った方が良いのかも知れません。

「薬さえ飲めば治る!」「手術して患部を切り取れば治る!」「ワクチンさえ打っていれば感染症にはならない!」…というような感じを、世間の人達は西洋医学に求めているんだと思うんですよ。

西洋医学のお医者さんは「患者さんの症状を取ってあげよう!」…と、その期待に応えようとする。その結果、患者さんが訴える症状が増えるたびに、処方する薬も増えていく…(^^;)

病気の症状って、単純なモノもありますが、どちらかというと複雑なモノの方が多いので、あの症状が消えれば、この症状が出てくる…。コレが治ったと思ったら、今度はこんな症状が…。と、モグラ叩きのように患者さんは色々な症状を訴える。…すると、お医者さんも期待に応えるために、薬を色々と処方して治そうとする。

そういう事が続くと、最初は効いていた薬が効かなくなってきたり、思い通りの効果が出なくなると、患者さんは「通っていた病院を変えてみようかな?」…とまた、新たに別の病院に通院し始める。

これを繰り返している人って多いと思うんですよねぇ~。

じゃぁ~…どうすればいいのか?…

こういう場合は、根本的な体質改善が必要だと思うので、東洋医学的思考で病気と対峙すべきだと思うんです。

確かに症状を取る事で、日常生活を送ることが出来るようになったり、手術で腫瘍を切除する事で健康体を取り戻せたり、ワクチン接種で感染症を防げたりと、医学の進歩で人類は、とても大きな恩恵を受けていると思います。

投薬や手術をする事で、健康体として命ながらえる事が出来るのであれば、投薬や手術を選択すべきだと思います。

でも、それが全てではないという事なんですよね!

薬を飲めば全て治る!…ん?ホントにそうか?効かなかったり…副作用が強かったりって事も多いぞ!

手術をすれば、いつも通りに生活出来る!…そんな人もいるけど、そうじゃない人もいるぞ!

ワクチンと感染症…、今回のコロナでワクチンの事が随分明るみに出たけど、日本はまだワクチン接種を促してるよねぇ~。

東洋医学と西洋医学の事を考えると、時と場合というか…使い分ける事の重要性を感じるんですよね!

以前、ブログにも書きましたが、この数十年、やたらと「エビデンス(科学的根拠)は?」という言葉を耳にするようになり、僕自身、エビデンスは数値化出来る西洋医学的な事柄なので、数値化出来ない事が多い東洋医学にエビデンスという考えは合致しないと考えているんですが、以前、TVで脳科学者の中野信子さんが、なぜ日本人はエビデンスを欲しがるのか?という事を分かりやすく解説してくれてたんですよねぇ~。

精神的な安定を維持するセロトニンという神経伝達物質って、誰でも一定量分泌されて、一部は分解され、残りが再利用されるらしいんですが、再利用される時に使われるタンパク質が、世界的に見て日本人は少ない人が多いらしいんです。なので幸せを感じるセロトニンが再利用されない人が鬱にもなりやすい。

なぜ?セロトニンが再利用されない人が日本に多いのか?…これは日本という土地柄…、地震や台風などの天変地異が起こる事が多く、いつも不安に対して備えておかないと、この土地では生き残れなかったからなのか?または、そういう人達が偶然、この土地に集まってきたのか?…そんな感じが日本という国らしいんですよねぇ~。

なので、いつも不安にかられている人達に対して、平安以前の頃は、人間の力が及ばない事柄に対して、信仰する事で禍を遠ざけようと山岳信仰などが広まり、平安時代に入ると空海が密教を広め…、安倍晴明が陰陽道を使い、念じる事で人々の不安を取り去っていたという歴史があるんですよね。それが平安時代の頃から西洋文化が入って来る、幕末・明治の頃までは常識的な事として、念じる事で不安を取り去ってた。

でも、明治時代に入って西洋の文明が入ってきて科学というものが主流となってから、人々の思考が「念ずる事は非科学的だ!」という風潮になり、現代に至っているわけです。

「念ずる事は非科学的だ!」と「念じる事」を否定してしまうと、頼りは ”科学” のみになる訳ですよね!

セロトニン不足で、不安を感じるという日本人気質は古来より変わらないので、時代の変化と共に、不安を解消する役割として “科学 や ”西洋医学” に対して、その役回りを求め始めたんでしょう。だから、やたらとエビデンス(科学的根拠)を求めるようになったんでしょうねぇ~。

その流れの一環として、お薬信仰…手術信仰とでも言いますか…「症状さえ取れれば良い!」的なコンビニエンスな思考で西洋医学を捉えている人が多いんじゃないんでしょうかねぇ~。

東洋医学の考えや漢方薬は何年も治験を繰り返して確立した事柄に対して、西洋医学は新しいモノを発見、追及する事で、新たな病気に対しての対策を試みる側面が強い医学であるという事ですね…。

それを踏まえた上で、患者として知っておかなければいけない事としては…

「良く効く薬は諸刃の剣…」…諸刃の剣とは、御存知とは思いますが「振り上げると自らも傷つける恐れがある事から、利益をもたらす可能性がある一方で、損失をもたらす危険性もはらんでいることのたとえ」の事です。

それと…「馬鹿と鋏は使いよう」。はさみは上手に使えば切れるけれども、下手な使い方をすると切れるものも切れなくなる。愚か者はどうにもならないようだが、やはり使い方しだいで役に立つことがある。という諺がありますが、これをパロって「馬鹿と薬は使いよう」とでも言いますか…、使い方によっては毒にも薬にもなるモノが薬だという事を、僕たちは認識しておかなければいけないと言う事なんですよねぇ~。

東洋医学と西洋医学の違い…分かりましたか?(^^;)



・病をどう捉えるか…
2023年8月8日


病気の原因は何なのか?

… これって人それぞれ、色々な考え方があって、色々と違いがあると思うんです。

『病をどう捉えるか…』を細分化して考えると、数限りなく分類できると思うんですが、大まかに分類すると大きく2パターンに分けられると思うんですよね!

ウイルスや細菌などが、エイリアンのように身体の外から入ってきた事で病気になるパターンと、生活習慣や遺伝的なものが原因で身体の不具合が起こるパターン。

この2つに分かれるんじゃないでしょうかねぇ~?

まぁ~どちらのパターンもあり得るとは思うんです。でも中には「病気は外からやって来るモノ…」的な思考で固まっちゃっている人も大勢いらっしゃるんですよねぇ~

前者の、何か外敵(ウイルス・細菌など)に襲われて病気になると考えている人は、自分の生活パターンを見直すという事はせず、薬という武器でウイルスや細菌を殺してしまえば、それで万事解決!…もしくは、そういう患者さんが鍼灸治療を受けに来られると、鍼でウイルスや細菌を刺し殺す…もしくは、お灸で焼いて敵を倒す!…的な発想になるので、鍼灸治療にも即時効果を求められます。

そういう人の場合、極端に言えば「自分は悪くない!外の敵が悪いんだ!」という思考なので、生活習慣の改善などには聞く耳は持たないものなんですねぇ~…。経験上…そういう人は、前者に多いような気がしますねぇ…。そんな人は鍼灸の治療を受けに来ても1~2回…もしくは数回で鍼灸治療を止めてしまいます。

後者の、生活習慣や遺伝的なモノが原因で病気は起こるものだと考えている人は、患者さん御自身が、アドバイスを聞き、生活パターンを改善できるように努力されるので、どちらかというと、鍼灸治療を上手に生活のパターンに取り入れて症状の改善に取り組まれます。

鍼灸治療がむいてる人と、むいていない人の違いは、その患者さんが「病気の原因をどう捉えるか…」の違いによると思います。

身体には免疫というシステムが備わっているので、外敵(ウイルス・細菌など)に襲われても、ある程度の事に対しては、身体を健全に保っておけば外敵にも対応出来るはずなんです。

ただ、薬に関して、良く効く薬は、諸刃の刃の側面も持ち合わせるものなので、1回目…2回目の外敵の襲来に対しては効果的に作用するけれど、何度も薬を使い続けていると、ウイルスや細菌が、その薬に耐性を持ったり、自分の免疫システムに影響を与えたりする事もあるので、体調が悪くなったら、体質改善・生活習慣の改善は必須なんですよねぇ~。

皆さんは、病をどうのように捉えられてますか?



・『気』について…
2023年7月25日


よく人の身体に手をかざして「来てます!来てます!」とか…。「気が至る…」とか…。「気が動く…」…などなど。

鍼灸を勉強し始めると、もれなく『気』というワードと格闘する事になります。

「元気の『気』…」とか、「全ては気で出来ている…」とか、「気・血・水…」とか…

気について色々な先生方から、色々な事を聞き、聴いてるうちに、何だか分かったような気分になって、学生の頃から偉そうに気について語り始めたり…、実習の時間に手をかざして「気を動かす…」というような事をやり始めたりする人もいたりして…(^^;)

まぁ~、この『気』っていうものは理解できるモノなのか?永遠に理解できないモノなのか?僕自身、鍼灸師になって20年になりますが、正直言って、未だに分かりません。

これも、本当に正直に言いますが、『気』を感じるか?感じないか?で考えても、未だに『気』が何なのか分かってないので、『気』は感じてないんでしょうねぇ~。

ただ1つだけ、ハッキリと分かっている事といえば、『気』は金銭で入手出来るモノではないし、ましてや、壺や印鑑を買ったからとて、『気』の流れが変わったりするモノでもないという事だけは確かだと思うんですよねぇ~。

昔の先人達は、当時の技術や科学では解明出来なかったモノを『気』や『毒』という言葉に置き換えて表現していたと思うんです。

吉益東洞の『万病一毒説』も、僕が鍼灸の専門学校に通っていた学生の頃は…この『毒』を植物の毒とか、マムシの毒…所謂、poisonとして『万病一毒説』を見てたんですが、結局の所、体に悪い事を『毒』として表現してるわけなんですよねぇ~。

『気』に関しても、体温だったり、熱だったり、神経の反応だったり…を「気の流れ…」と言っていたりするのかな?とも思いますが…

『気』というのは、多分、自分で磨き作り上げていくものなんだと思うんですよぉ~。

寝たり起きたりする日頃の生活パターンだったり、食事の内容だったり…、もう一歩深く入れば、心の有り様だったり…。

全てをトータル的にまとめて『気』と言ってると思うんですよねぇ~。



・虫刺されに…お灸♪
2023年7月6日


この時期、蚊に刺される事が多くなってきます。

蚊以外にも、蟻だったり…時にはダニだったり…

蚊くらいだったら、ムヒや、キンカンや、ウナコーワ…などなど薬を塗り、ひととき、痒みを我慢していたら、痒みは治まるものですが、蟻やダニに噛まれると痒さを我慢するにはチョット厳しい…。

しかも、経験上…蟻やダニにさされると薬が効きにくいんですよねぇ~。…。

そんな時には、お灸を試してみて下さい。僕の経験則ではあるのですが、痒みとの戦いから解放される確率が高いんです。

近頃は…蚊に刺された時でも、若い頃は痒みを我慢していたら、自然と痒みも治まっていたのに、歳を取ると、蚊に刺されただけで、皮膚が腫れ上がったりする事もあったりするし、刺されて皮膚が腫れたりした時は、蚊に刺されたにも関わらず、塗り薬を塗っても、あまり効果が出なかったり…と、以外と厄介だったりします。

数年前に僕自身、虫に刺されて、「なかなか治らんなぁ~」と思っていた、ある時、お灸で痒みが治まらないかな?…と、試してみたんです。

結論を言えば、ある程度、痒みは治まります。

なぜ?虫刺されにお灸をして痒みが治まるのか?

…ちょっと考えて見たんですが、虫に刺されて痒くなる原因は、蟻のように毒を持っていて、その毒によって皮膚が腫れる場合と、蚊のように蚊の唾液によるアレルギー反応で皮膚が痒くなる場合があるらしいんですね!

蟻も種類が多く、通常、家の周りにいる蟻は毒を持ったりはしなかったり、攻撃的ではなかったりするらしいんですが、近年はヒアリも日本で発見されていたりしますよねぇ~。

ダニも吸血するダニもいれば、吸血しないダニもいたり…、吸血しないけど、体液を吸うダニもいたり…と、種類も様々です。たしか…ダニも蚊と同じく、吸血する際の麻酔薬の役割をするダニの唾液のアレルギー反応で痒くなるんでしたよね…。

お灸で痒みが治まる…

これって熱変性が関係してるんじゃないかな?

蟻の毒が何℃で熱変性を起こすのかは、分からないので何ともいえないけれど、蚊やダニの唾液によるアレルギー反応は、タンパク質によるアレルギー反応だと思うんです。

タンパク質がお灸の熱で変性を起こし痒みが治まるんだと思うんですよねぇ!

タンパク質と言っても色々と種類があるりますよね…

通常のタンパク質の熱変性は80℃を超えるとタンパク質が凝集を起こして不可逆化すると言われていますが、50~60℃でタンパク質の立体構造が変化すると言われています。

人間の体温で考えると、体温が42℃以上になると、身体を作っている成分のタンパク質が破壊されるので、通常、人間の体温が42℃を超える事はないんですよねぇ~。

髪の毛は…たしか60℃で変性し始めるんじゃなかったかな…。

それを考慮すると、お灸と言っても、艾を捻る直接灸ではなく、市販されていて、その辺の薬局で買える台座灸で十分だと思うんです。

ただ自分で試してみて思ったのが、せんねん灸のレギュラー(台座が金色)より、ハード(台座が赤色)の方が良いと思います。

台座が金色の、せんねん灸のレギュラーは、お灸をした場合、皮膚表面の温度が46℃なので、タンパク質の立体構造を変化させるには、ちょっと温度が足りない…。

台座が赤色の、せんねん灸ハードは、ハッキリとした温度表記はされていないんですが、あるメーカーのHPで温度表記がされている表を見ると、せんねん灸(にんにく灸 52℃)より熱いはずなので、多分、せんねん灸ハードは55~60℃はあると思うんですよね!

通常、せんねん灸のレギュラー及び、せんねん灸のハードの、台座灸で火傷を起こす事はありませんが、患者さんの、その日の体調や皮膚が水分を含んでいる状態だったり、皮膚が弱い人だったり、皮膚の場所によってはプクッと小さなイボのような水ぶくれが出来る事もありますが、痕が残るほどではありません。

ただ、初めてお灸をされる方には「熱くて我慢できなかったら、お灸を皮膚から取って下さいね!」と指示します。

ただ…熱いのは嫌だからと、46℃のレギュラー灸を連続で、同じ場所に何回もやると低温火傷を起こしてしまう確率が高くなるので、万が一、低温火傷を起こしてしまうと、火傷の痕が治るのに時間がかかるのに比べて、55℃以上あるハード灸を1回するだけの方が、小さな火傷をしたとしても、皮膚の損傷が少ないので皮膚の回復が早いんですよねぇ~。

因みに…低温火傷は、ゆっくり温熱が皮膚にダメージを与えるので、低温火傷の痕は治りが遅いんですよ!

お灸の高温火傷…。いわゆる、直接灸という皮膚に直接、艾をのせて火を付けるタイプのお灸の場合は、高温火傷になる訳ですが、僕ら鍼灸師が、患者さんに行う直接灸は、艾の捻りを最小限にとどめますから、ボールペンでチョンと皮膚に印を付ける範囲のダメージなので、皮膚の損傷部位が小さく治りも早いんです。

なので、虫刺されの時に、台座灸をする場合にも、せんねん灸のハードなお灸を1回するくらいでやめておいて、後日、また痒さが出たら、同じ感じでお灸をするという方法をとれば、痒みとの戦いから解放される確率が高いですよ!

でも…、どうしても火傷は嫌!「明日はモデルの仕事があるの!」…という感じなら、お灸の熱さを我慢せず、無理をせずに素早く取って、皮膚からお灸を放して下さいね!(^^;)

あっ!…蜂に刺された場合は、即…刺絡でしょうね!早く毒を外に出してやった方がいいから!!



・病気を治すって事は、癖を直す事に似ている…
2023年6月3日


病気と言ってもピンキリですが…

風邪を引いて発熱し3日間発熱が続いたけど、1週間後には治っているような症状の場合もあれば、原因が分からず何年も同じ症状で苦しんでいる病人もいるわけですよね…。

「急性」と「慢性」で分類するなら、前者は急性の病気で、後者は慢性の病気となるわけで、前者の場合、比較的に身体に備わっている自己治癒力が機能して治る事が多いけれども、後者の場合、自己治癒力が機能せず、原因が分からない…。もしくは原因は分かっているんだけれども、治す術が見つかっていない…。または加齢による老化や、無理な日常生活を送る事による体力の低下が原因だったりもします。

身体に備わっている自己治癒力が機能する事で治るような場合は、そこまで深く考えなくても良いとは思うんですが、後者の慢性症状の場合…

「あらよっ!」…てな具合に身体は元には戻らない。

こういう患者さんや…慢性症状の患者さんに鍼灸治療をする時に感じるんですが、「病気を治す事って、癖を直す事と似ているな…」って思うんです。

「癖」という漢字はヤマイダレですし、癖が病を引き起こすとも考えられるんですよね!

御存知の通り、癖ってなかなか直すのは難しいですよねぇ~。

足を組んだりだとか…、塩分高めの食品を好んで食べたりだとか…、アイスクリームを食べるのが止められないとか…、様々な癖があると思います。

裏を返せば、癖が無い人間なんていないと思うんです。

全ての癖が病気に繋がる訳ではないんでしょうが、癖は病気の引き金になりやすい因子の1つである事は確かです。

ただ…癖を直すのは難しい。

人間、生きていれば色々とあるわけで、風邪を引く時もあれば、下痢をする時もある。

どんなに健康な人でも、よそ見をしていて石につまずいて転ける事もある訳です。

健康な人なら転けても擦り傷くらいで、すぐに立ち上がって歩き出すことは可能ですが、健康で無い人が石につまずいて転けてしまった場合、立ち上がる事も出来ない。そういう人って、健康で無いのは自覚しているんだけれども、意識は「しっかりしなくては!」…という想いが強いので、出来ていた事が出来なくなった自分が情けなくなり、心にダメージを受ける…。

そういう事ってあると思うんですよね!

そういう時は、薬に頼ってもあまり良い結果は出ないものなんですよねぇ~。難しい事ではあるんだけども、出来る事から癖を直す。そういう事から始めるべきだと思います。

このブログでもよく書いている事なんですが、医療というものはサポートなんですよね!医者も薬も鍼灸もサポートなんです。

身体を治しているのは、患者さん自身の体であり、医療はサポート。

サポートはメインにはなれないんです。

なので、身体を治す第一歩は、患者さん自身が癖を直す事だと思うんですよ!



・病気や体調不良を治す順序…
2023年5月27日


病気になった時…、体調不良を感じた時…。

病院に行ったり、薬を飲んだりする事で健康を取り戻そうとしがちですが、まず第一にやるべき事は薬を飲む事や、病院に行く事ではなく、患者さんが自分の身体に対する意識を変えることが、病気を治す為…、体調を整える為にやるべき事の第一歩と考えます。

身体に対する意識とは?

簡単に言えば「生活パターン」を変える事。睡眠時間や食事や仕事のペース配分…などなど。

先日、脳科学者の人が書いた本に「無理をすると脳は老化する…」って書いてありました。成功する秘訣は「無理をしない事…」だそうな…。

確かに何においても、成功するって事は、技術の習得…時勢の流れ…タイミング…人からのサポート…などなど、色々な要因が合わさった時に、事が成される訳なので、「成功=時間がかかる」…そいうものなんですよねぇ~。

成功する為の条件の一つとして「健康であるべき」…なんです。

だから…無理は禁物です。

患者さんが身体に対する意識を変える事ができれば、病院や薬、鍼灸などの医学がサポートとしての身体を健康へと導いていけます。

患者さんが身体に対する意識を変えずに、医学のサポートを受けようとする…。例えて言えば、「俺はココを一歩も動かん!」と宣言している人に対して「動いて下さいよ!」と説得するけど、にっちもさっちもいかない…。こんな状況と同じになるので、なかなか病気も体調不良も治らない訳なんですよねぇ~。

病気や体調不良を治す順序としては、患者さんが自分の身体に対する意識を変える事。…これが一番大切だと思います。



・治るからイイね!…ではなくて、患わないようにする。
2023年5月24日


昨夜の『カズレーザーと学ぶ』で光免疫療法が紹介されてました。

先週、紹介されてたcar-t細胞による癌治療といい、今回の光免疫療法といい、この治療が主流となって癌が治る病気になってくれれば、とっても良いなぁ~って思うんです。

…良いとは思うんですが…

一番大事なのは、癌を患わない生活を日々、心がける事だと思うんですよねぇ~。

ひと頃前に、アンチエイジングという言葉が飛び交いましたが、どうあがいても老化というモノから逃れる事が出来ないのは周知の事実です。

「老化を遅らせる!」…と言う事を言ってる研究者もいますが、その研究が成功したとしても恩恵に与れるのは僕らの世代ではなく、2世代…3世代先だと思うんですよねぇ~。

老化を遅らせる事が出来ても、老化を止める事は無理でしょう。

老化が進めば細胞が癌化しやすくなるものですし、統計的にも現代の生活において、2人に1人…もしくは3人に1人は癌を患うと言われています。

癌になった人にとってはcar-t細胞も光免疫療法も、希望の光となる訳ですが…「もう癌は治る病気だから!」と安心しきって怠惰な生活をして胡座をかくのはどんだもんだろうか?…って思うんですよねぇ~。

「治るからイイね!」…ではなくて、癌を患わないようにする。…病気にならないようにする。

これが一番大事だと思うんです。

じゃぁ~どうすればいいのか?

食生活だったり、運動だったり、睡眠だったり…、ストレスを抱え込まない生活だったり…

ホントに、一つ一つは簡単な事の積み重ねが、病気にならない生活に繋がるものなんですよねぇ~。

なかには…生活パターンなど関係なく、先天的な事で病気を患ってる人も大勢いらっしゃると思います。そんな人には、いち早く最新医学の恩恵が反映さればいいな…と思いますが、生活パターンを変えたりする事で、自分でどうにか出来るような…時間に余裕があるのであれば、癌保険に入る前に…、サプリに頼る前に…、病気にならない生活を心がける方に重きをおいた方がいいと思います。



・がん治療の最前線の話しから、医療を野球に例えた話し…
2023年5月17日


最近、よく見てるTV番組で『カズレーザーと学ぶ』っていう番組があるんですが、昨夜は『がん治療の最前線』というテーマでした。

car-t細胞っていうT細胞に遺伝子操作をして癌細胞を攻撃する人工T細胞を使った治療の話しをされてましたね…。他にも中性子を使った治療や、抗癌剤の…何だったかな?…セレクトに関する事…(^^;)…いやぁ~car-t細胞の話しが凄すぎて、あとの2つはうろ覚えです…(^^;)

番組内の説明では、今の段階ではcar-t細胞を作りだすのに費用がかかるという事と、日本では遺伝子操作という事に倫理的抵抗が強く、実施出来ない感じだったらしいんですが、山中さんがIPS細胞でノーベル賞をもらったお陰で、日本での倫理的な抵抗が薄らぎ、この10年、研究が進んでいるらしいんですよねぇ~。

今後、臨床試験などに時間がかかると思うけど、50年後くらいにはcar-t細胞って癌治療の主流になっているかもしれませんね!

それと、昨日、番組を見ていて、工学的な技術の発達って凄いなぁ~って思ったんです。

car-t細胞を作る時、細胞に電気で穴を空ける技術だとか…、あと中性子を作り出す機械が、あんなに小さくなってるなんて…。

そう言えば、最近、知人で狭心症の手術をされた人がいるんですが、太ももの所から局所麻酔で血管にカテーテルを入れて、レントゲンの映像を見ながら、1mmのダイアモンドドリルで心臓の冠状動脈の血管内の硬化した部分を砕くという手術をされたそうなんですね!

1mmのダイアモンドドリルで、血管内の硬くなった部分を砕く????

凄ぇ~~~~~

その機械を使おうと判断するお医者さんも凄いけど、その機械を作り出す医療工業技術?って言うんでしょうか?…工業的な技術の発達って凄いなぁ~って思うんですよねぇ~。

以前、噺家の立川談志さんが「今時の人は、昔は良かった~って言うけど、昔の人は飛行機すら飛ばせなかったわけだからね!今の人の方が凄いと思うよ!」って落語のマクラで言ってましたが、その通りだと思うんですねぇ~。

ただ…

その最新の治療や最新の技術の恩恵を全員がうけれるかというと、なかなかそういうわけにはいかないものです。

50年後…100年後くらいにはcar-t細胞の治療が主流になるとは思いますが、一番大事なのは癌にならないようにする。癌を患わない生活を心掛ける事が一番大切な事だと思うんですよね!

癌を患わない生活を心掛ける…

何が大事かというと…

食事…睡眠…疲れを溜め込まない…。これに尽きると思うんです。

鍼灸は、この「疲れを溜め込まない…」という事に一役買ってる治療ですね!

突然ですが…

ちょっと前に、初めて鍼灸治療をうけに来た人から「医者は信じれるけど、鍼を刺すくらいで、なんで良くなるのかが理解出来ないから、なんか鍼灸って怪しい感じがする…」って言われたんです。

こういう質問には、もう慣れっこですが…(^^;)

医療を野球に例えるならば…

最新医療はピッチャーだったり、4番打者だったり…所謂、大谷君のような存在。でも、御存知の通り、ピッチャーや4番打者だけでは野球は成立しないですよね!キャッチャーも必要だし、野手も必要…、なんだったら、プロ野球ならば、裏方のスタッフ…トランポ…、トレーナーや監督、コーチも必要ですよね!

ゲームを作る主役としては、医者はピッチャーやキャッチャーですが、他の野手も必要なわけです。看護師だったり、レントゲン技師だったり、薬剤師だったり、PTやOT、カウンセラー…。その中に鍼灸師やマッサージ師や柔道整復師も、野手や裏方のコーチや監督的な役割を果たしている事で医療が成立していると思うんですよねぇ~。

何でもそうですが、俺が!俺が!と自己主張ばかりしていると、人間関係が崩れるのと同じで、医療は医者が主役だ!と言う誤った考え方が主流になってしまうと、医療は崩壊すると思うんです。

随分、話しがズレてしまいました…(^^;)

僕としては鍼灸も医療の一つですよ!安心して下さい!って言いたいだけです。



・自分の身体の主治医は自分…
2023年4月21日


今朝、NHKの『あさイチ』を見ていたら、作家の 西 加奈子さんがゲストでした。

「あなたの身体のボスは、あなたやねんから…、もちろん決めるのは加奈子やで…」

カナダに語学留学していて、コロナ禍で行動に制限をかけられている中、乳癌を告知され、以前から信頼しているお医者さんから、体調を整える為に漢方薬を処方してもらっていて、漢方薬を服用していたんだけども、抗癌剤の治療が始まっても、そのお医者さんから抗癌剤の副作用を最小限に治まるような漢方薬を処方してもらっていたそうなんです。

ある時、抗癌治療を担当してくれている、インターンの医師に漢方薬を飲んでる話しをしたら「もしかしたら、漢方薬の成分が抗癌剤の効果を下げるかもしれないから、出来れば漢方薬を飲むのを止めて欲しい…」と言われたんだけれども、西さんは本当に、その漢方薬が心のより所だったので、勇気を出して「私にとって、この漢方薬は心のより所だから、止めたくないんだけど…」って言ったら、インターンのお医者さんは「そうなんだぁ~だったら止めなくていいよ!」…と、サラッと言われて、逆に西さんはビックリしたそうなんですよね!

インターンのお医者さん曰く「加奈子の身体のボスは加奈子なんだから、決めるのは加奈子やで!」…と言われてそうなんですよねぇ~(西さん曰く、カナダのバンクーバーだから英語なんだけど、西さんには、カナダの女性が喋る英語が、関西弁に聞こえるのだそうな…(^^;))

西さん曰く、カナダの病院では、病院のスタッフは「あなたの身体のボスは、あなたなんだから、もちろん決めるのは、あなた…」という姿勢が徹底していたそうなんですね!

医師や看護師達はプロフェッショナルなので、病気を治すために最大限の事をやってくれるんだけど、最終的なチョイスは患者さんが決める。

日本の病院って、患者さんが「お医者さん!…病気を治してぇ~!」と全てを医者に託す傾向にあるけど、カナダのバンクーバーの病院では、意地悪な意味では無く「私の身体を守るのは、私なんだ」という、全ては自己責任だという事を感じた8ヶ月間でしたと、仰ってました。

これって…僕らが、いつも患者さんに言ってる…「病気になった身体を治しているのは、自分自身の身体なんですよ!」って言ってる事と通じるものがあるなぁ~って思ったんですよね!

そう言えば、嫁さんが入院している時に、自分自身に「自分が主治医…」と言い聞かせてたって言ってたなぁ~。

鍼灸で治療している患者さんも『自分が主治医…』という意識がある患者さんと、全てをお医者さんとか鍼灸師に丸投げする患者さんとでは、身体の回復具合に大きな差が出るんですよねぇ~。

あと…

西さんがカナダのバンクーバーに住んで、街自体が凄く静かなので、自分と向き合うというか、自分の事を考える時間が増えた…って言ってました。日本は情報が多すぎて「こうでなければならぬ…」「…こうするのが常識」という感じで、自分を見失いがちになるんでしょうねぇ~。

あっ!そうそう…

また別な話なんですが、ある人から、日本は「人に迷惑をかけないようにしましょう!」と子供の頃から教えられて育ちますが、インドでは「あなたは、成長していく上で、色々な人に迷惑をかける事になるんだから、嫌な事があっても許す事を忘れないように…」と教えられ、育てられるという話しを聞きました。

これって、ポジティブリストとネガティブリストと一緒ですよね!

日本ってポジティブリスト的な社会ですもんね…。だから、がんじがらめで、発想する事が出来ない、指示待ち人間だらけになっちゃうんでしょうねぇ~。



・バランスを整える事を第一に考えます。
2023年4月18日


治療中…患者さんから「鍼灸で肝臓が良くなったりしますか?」と質問をされました。

東洋医学では、お腹の状態が背中に反映すると言いますし、背中のツボには内蔵の名前が付いたツボの名前が多く存在します。

な~んとなく、その臓器の名前が付いたツボを鍼や灸で刺激すれば、その臓器が治りそうな感じはしますが、その考え方って、どちらかというと西洋医学的な思考だと思うんですよねぇ~。

この病気にはコレ!この症状にはこの薬!…って感じで鍼灸を考えると結果にズレが生じてしまうと思います。

鍼灸に限らず、東洋医学的な思考って、バランスを整える事を第一に考えます。

若い人には若い人なりの健康的なバランスを整えるように治療しますし、老人には老人なりの健康的なバランスを整えるように治療します。

老人に若い人のバランスを当てはめようと強要すると無理が生まれますし、若い人に老人のバランスを当てはめようとすると、若い人は物足りなさを感じると思います。…トレーニングや食べ物の味の濃さなどを思い浮かべると理解しやすいんじゃないでしょうかねぇ~。

でも、歳を重ねて老人になっていても、身体と心って、乖離しやすいものなので、会話の中で、口では「もう歳だから…」とか言っていても、心のどこかで「若い頃はこんな事くらい出来ていたのに…何で出来ないんだ!?」と思ってしまうものなんですよねぇ~。

そう言う人は「この病気にはコレ!…この症状にはこの薬!」という思考で、身体のバランスを整える事は二の次になってしまう傾向になると思います。…ですので、そういう人には鍼灸の治療は、どちらかと言うと、向いてないというか、続かないんですねぇ~。

なので、患者さんから「鍼灸で肝臓が良くなったりしますか?」という質問に対してのお答えとしては…

「鍼灸の治療で身体のバランスが整うと、今の年齢や身体の状態に見合った肝臓の状態に戻るはずです。…それと、お酒の量を減らせば肝臓の数値は下がるはずですよ!」…と、お答えしたら患者さんは苦笑いされてました…(^^;)




・物事をシンプルに考えるなら…食事と睡眠が大切♪
2023年3月24日


先日、ラジオを聴いていたら、脳内のホルモンの話しを精神科医の先生が話されていたんです。

その先生曰く…

「人間の感情は、脳内のホルモンでコントロールされる…。ほのぼの…幸せを感じる時は《セロトニン》。ワクワク…ドキドキする時は《ドーパミン》。闘争心が高ぶる時は《ノルアドレナリン》…。脳内ホルモンの低下が鬱病の鬱状態なんですね!」

…なるほど!…なるほど!(゜_゜)

「脳内ホルモンはタンパク質・鉄・亜鉛・ビタミンB群で作られているんです。だから食生活って大切なんですよ!」

ほっほぉ~~~!…なるほど!…なるほど!(^^;)

「脳内ホルモンは寝ている時に作られるので、睡眠も大切なんですね!」

寝る事って大事だもんねぇ~~~!

「飲酒はビタミンB群を消費するんですよぉ~」

そうかぁ~酒を飲むのならビタミンB群を多く含んでいる食物を食べないといけないという事かぁ~…。ビタミンB群を含んでいる食べ物って…、赤身の魚、レバー、パプリカ、サツマイモ、玄米、豚肉、枝豆、ウナギ、ほうれん草、アーモンド…etc。

なるほどなぁ~!結局、食事と睡眠が大切だという事なんですよねぇ~。

「おやぁ~?なんか身体の調子がおかしいぞ!?」と思った時は、薬に頼る前に、食事と睡眠を改善すべきだと言う事ですよねぇ~。



・順番が違うと思うのだけれども…
2023年2月21日


先日、NHKの『あしたが変わるトリセツショー』を見てたら「日本人のための頭痛のトリセツ」というタイトルでやってたんです。

なんでも、日本人は頭痛で医療機関を受診しない傾向にあるらしいんですよねぇ~。頭痛で、日本人は2割の人が医療機関を受診するらしんですが、外国だと5割~8割が頭痛で医療機関を受診するらしいんです。

この番組では緊張性頭痛と片頭痛を取り上げ、片頭痛は日常生活に影響が多きい病気、第2位らしく、片頭痛の原因としては、気圧だったり、季節の変わり目だったり、女性だと生理前・生理後だったり…原因も様々…。

日本人が頭痛で医療機関に行かない理由として「耐え忍から…」と言ってました。日本人って我慢しがちなんですって!

日本人の頭痛の治し方は…1位が「我慢する」2位が「薬を飲む」3位が「寝る」…だそうな。

そんでもって、医療機関で頭痛を治すべき人は…『ひと月に10日以上、市販の鎮痛薬・頭痛薬を服用する人』なんですって!

なんでも『MOH』って言って、薬物乱用による頭痛…薬剤の使用過多による頭痛の人が、日本人には多いそうな…。

市販薬の薬でしのいで我慢する事で、頭痛が悪化するという、良いと思っていた事が逆効果で、負のループに陥ってしまうという、とんでもない結果をもたらしてしまっているわけですが、これって意外と看護師や医師などの医療関係者に多い頭痛らしいんですよねぇ~。

仮説として紹介されていた機序ですが…

片頭痛の人は、脳を覆う膜の神経がストレスや光や音…低気圧などで刺激される事で頭痛を起こすらしいんです。市販の頭痛薬は高ぶる神経を落ち着かせるように働くので、薬を飲んで痛みを取り除く事が出来るんですが、市販薬を服用し過ぎると痛みを感じる神経が過敏になってしまい、ストレスや頭痛の原因(ストレス・光・音・低気圧)が減っても、ちょっとした刺激で頭痛が起こりやすくなる…という仮説が紹介されてました。

分かりやすく例えるなら、子供に甘いお菓子を与えていたら、騒がないけど、お菓子が無くなると火が付いたように泣き出し、また、お菓子を与えてしまう…。そんな事をしていたら子供が病気になっちゃいますよね!…そんな感じだと思います。

で…、番組で紹介されていた、頭痛専門の医療機関では、片頭痛の薬や予防薬を処方…。処方薬では痛み物質を無効化する薬を処方するんだそうな…。

番組を見ていて「…ん?…薬で悪化した頭痛を、また薬で治すのか?…(^^;)」って思っちゃいましたねぇ~。

番組の8割くらいの時間をかけて「片頭痛の話し…。市販薬を過剰摂取しないようにしましょう…。頭痛は医療機関で治療しましょう…。」って事を印象付けて、残りの5分くらいで、神経が過敏になる原因であろう、食事だったり睡眠などの生活パターンを改善していく事を、第2のアドバイスとして提案していました。

この番組を見ていて、結局のところ、お医者さんの立場から「薬局で市販の頭痛薬を買って、頭痛を我慢するのではなく、医者に行け!」…という事を言いたいんだろうなぁ~と、思ったんだけれども、順番が逆なんじゃないかな?…って思うんです。

第2のアドバイスとして提案してたけど、医者とか薬に頼る前に、一番最初にやるべき事は生活改善だと思うんですよね!睡眠や運動や食事の改善をしても、どうしても治らないようなら医者とか薬に頼る。…僕としては、鍼灸にも頼って欲しいものだと思うのですけども…(^^;)



・生まれるのも日常、死ぬのも日常
2023年1月25日


先ほど、Twitterを見たら、千葉の石原先生が亡くなられたというツイートを目にしました。

昨日、第50回日本伝統鍼灸学会学術大会のアーカイブ配信が、そろそろ終わるなぁ~と思い、この寒さで患者さんの予約も入ってなかったので、最後にもう一度、見直そうかな…と、石原先生の講義や実技の映像を見直したばかりだったんですが…、残念だな。

10月末の伝統鍼灸学会学術大会の時に、石原先生が病気だという事を知り、ヤバい状態だという事は聴いていたので、Twitterでの訃報を見て、「その日が来たか…」って感じです。

「生まれるも日常、死ぬのも日常」という言葉は桂米朝さんの死生観として、よく紹介されてる言葉ですが、人間…、生まれて死ぬまでに、いかに、どれだけちゃんと充実して生きたかという事が大切だという事がこの言葉には込められているって、誰かが言ってました。

前にもブログに書きましたが、10数年前に「50歳を目前にして、今の自分に何が出来るんだろうか?って考えちゃうんです…」という僕の悩みに対して、石原先生から頂いた言葉で「自分に何が出来るかではなくて、何がやりたいかが重要なんじゃないでしょうか? 物事って自分が生きている間に達成できる事って少ない訳だし、コレがやりたいという事を明確に追及していけば、自分が死んでも次の世代、もしくはそのまた次の世代が意志をついでくれる…。そういうモノだと思いますよ!」って言ってくれた事があったんです。

九鍼研究会などで、石原先生を慕って勉強会に参加した人は大勢いますし、九鍼のスタッフの先生方も大勢いらっしゃいます。石原先生のレベルには到達出来なくても、石原先生の意志を継いでる人達は大勢いらっしゃると思うので、「生まれるも日常、死ぬのも日常」の考え方で言えば、充実した一生を過ごされたのではないか…って思います。



・普段、肩関節を内旋・回内する事が多いような気がする…
2023年1月18日


なんでもベトナムの平均年齢は31歳だそうな…。人口の60%が30歳なんですって!ベトナムの平均寿命は73.5歳で、健康寿命は64歳。

日本の平均年齢は何歳だろう?…と調べたら、48歳…。75〜79歳が圧倒的に多く、子供が圧倒的に少ないんだそうな…。日本の平均寿命は男性が81歳、女性が87歳…健康寿命は男性が70歳で女性が73歳。

この数字を見ると、今までのベトナムは、お年寄りが長生き出来なかったという事は見て取れますが、平均年齢が31歳と言う事は、今現在、国自体が若々しく、誰が見ても、これからベトナムが成長するであろうという事が想像できます。

日本は数字だけを見ると「48歳…まだまだ現役!若い者には負けんぞ!」的な解釈は出来るとは思いますが、日本の政治の中枢を仕切っている、麻生さんや二階さんが幅を効かせている状態を見て取ると、体力的には、まだ48歳なんだけれど、考え方は、もう83歳のお年寄り…。頭が老人で身体が中年…。それが今の日本国の実年齢なんじゃないかな…。

岸田さんは「異次元の少子化対策…」って言ってるけど、今、子供を増やしても、頭脳が老人のままでは、これから生まれてくる子供達は、老化している頭脳を維持するための、ただの働き蟻…。皆、そんな感じに気づいているから、少子化が進んでいるんじゃないでしょうかねぇ~。

岸田さん!「異次元…」って言うくらいなら、子供を増やす前段階として頭脳を若返えらせる事を優先した方がいいんじゃない?

今の日本って、人間で考えると体力的は48歳で、まだ踏ん張りが効く年齢だけども、頭脳が83歳ならば、この国の健康寿命は、もう期限切れになってるって考えるのが妥当だと思うな…。

…なて事を、TVを見ていて思いました。

なんだか、今の日本って漫画、ルパン三世の『ルパンVS複製人間』に出てくるマモーみたいだな…。確か、マモーって巨大な脳に成長して、クローンを作って、どうちゃら…どうちゃら…ってストーリーだったと思います…(^^;)

話しは変わって…

肩関節の動きで内旋・外旋という動きがあります。前腕…手と肘を「前にならえ!」の状態にして、肘を動かさず、手のひらを体の方に近づける事を内旋。「前にならえ!」の状態で肘を動かさず、手の甲の方に広げる動きを外旋と言います。

回内・回外という動きは、手のひらを伏せるような動きを回内。反対に手のひらを上に向ける動きを回外と言います。

…なんか、ややこしいでしょ!?(^^;)

…でもね!これって、肩こりに凄く関係している動きなんですよぉ~。

僕らの日常の動きって、基本的に内旋だったり、回内を多用してるんですよね!デスクワークで考えてみれば、ペンや鉛筆を握って文字を書く動作…。パソコンでキーボードを叩く動作…。

デスクワーク以外でも、御飯を食べる時、箸を持ったり、本を読んだり、スマホをしたり…。

基本、内旋・回内を多用してます。

この結果、どうなるかと言うと、左右の肩が前方内側に入り込んでいる状態…いわゆる『巻き肩』になります。そうなると、猫背の状態になり、肩がいつも緊張状態になるので、肩こりが酷くなる。

日常の動きが内旋・回内から成り立っているので、内旋・回内をしないという事は無理ですよね!

ならば、縮んだモノを伸ばしてやるという動きを、日常に入れてあげれば、ある程度、肩こりは防げるのではないかと思えるんです。

普段、何もしていない時、例えば、風呂で湯船に浸かっている時とか、通勤で電車やバスに乗って座っている時に外旋・回外の動きをしてみたり、デスクワーク中、1時間に1回ペースで手のひらを上に向ける動きや、肩関節を手の甲の方に広げる動きをやってみてはいかがでしょう?



・蓋し名言…「身体は繋がっている」
2023年1月17日


東洋医学を学んでいる、鍼灸師とか、医者は「身体は繋がっている」という概念は理解出来ています。けれども、あまり東洋医学に理解が無い人にとっては、…例えば、頭痛がするのは血行が悪くなる事で、頭の筋肉が収縮する事で頭が痛くなったり、神経が過敏になったりする事で頭痛が起こったりするもので、頭痛と食事や内臓だったり、足先の血行などが関係する…なんて事は考えもしないし、「頭痛薬さえ飲んでおけば大丈夫!」というような考え方の人が多いと思います。

実は3年前…近しい友人が癌を患いまして、抗がん剤治療をしたんですよね!

友人曰く…

「いやぁ~抗がん剤の治療はホントに辛かったぁ~。…動くのもキツイし、あの時、身体って繋がってるんだなって思ったんだよねぇ~、あれ以来、感じるのは、例えば…、肩こりや頭痛、背中の痛みや腰の痛みは、身体が発する警告なんだよねぇ~。その警告を無視し続けると、大病を患う…。だから大病にならないようにするためには、食事や睡眠の改善と、頭痛や肩こり、背中や腰の痛みなど、身体からの警告を聞き流さず、しっかり鍼灸や生活パターンの改善で対処する必要性を感じたよ!」

…だそうな。

さらに…友人曰く…

「癌になるまでは、食事もお腹がいっぱいになればいいや…とか、睡眠も…あまり寝ていなくても、仕事だから…と無理したり、薬で症状を抑えて日常を過ごすというような生活をしていたけど、病気をしてから、食事も、根菜類とか発酵食品を極力摂るようにしているし、食べ過ぎには注意している。睡眠もできるだけ7~8時間は取るようにしてるし…出来るだけ歩くようにしているんだよね!今まで頭痛などは薬で治す感じだったんだけど、抗がん剤っていう強力な薬を経験すると、薬で治すより生活パターンを改善して治す方が良いなぁ~って思うようになったんだよね!…やっぱ、身体って繋がってるんだよ!」

…その話しを聞きながら、「だよねぇ~」と頷く僕。

僕ら鍼灸師は座学で「心身一如」とか「身体は繋がっている」という事を学んで、頭で理解はしていますが、時々、夜更かししたり、食べ過ぎたり、飲み過ぎたりする事があります。でも友人は座学ではなく、自分の体験から「身体は繋がっている」って事を悟ったという、貴重な話しを聞き、やはり日頃からの生活パターンをしっかりしないといけないな…と思った次第です。



・へぇ~~~!って思った新型コロナの話。
2023年1月11日


今朝のNHK『あさいち』で毛細血管、ゴースト血管の事をやってましたね!

「冬バテ」という新たな病名?造語?を作る事に関しては、ちょっと首をかしげてしまいますが…

まぁ~何にせよ身体の血液循環を良くする事を考えるようになる事は良い事ですよね!

僕がやってる鍼灸でも、井穴刺絡と言って、指先のツボに特殊な鍼を使い指先の血液循環を改善する治療法があります。

TVでは呼吸や食事を摂るスピードを推奨していましたね!

やはり呼吸も大事ですし、ゆっくり御飯を食べる事の重要です。…それでもダメな場合は、ウチの鍼灸院で井穴刺絡を試してみて下さい。

話しは変わって…

昨夜、風呂上がりに、TVを観てたら織田裕二さんが出ている番組で、免疫の話しをされてたんですよ…。終わりの方しかみてないんですが「へぇ~~~!」っていう事を言ってましたよ!

阪大の先生が研究されてたのかな?

うろ覚えなんですが、…新型コロナのワクチンを打っていない人の血液、1400人分を調べた結果、800人くらいの人に、新型コロナに対応するT細胞が強化されてる事がわかったらしんですよね!

で…、なぜ?そうなっていたのかと言うと、それは歯周病に関連する菌に対する免疫が強化されていた事が関係していたらしいんですよ!!

調べてみると…歯周病を起こす常在菌の遺伝子配列の一部と、新型コロナの遺伝子配列の一部が、全く同じ配列だった事が判明し、おそらく、歯周病を起こす菌に対して免疫が強化している状態の人は、新型コロナに対しても強化した免疫が対応できたのではないか…という話しでした。

なるほどぉ~。

免疫細胞って腸に多く存在してるから、新型コロナに感染して副作用が出るか、出ないかは、罹患した人の腸の状態の善し悪しで決まるのかな?って思ってましたが、感染しての軽症・重症度合いは歯周病を抑える免疫が関係してたんですねぇ~。

あと、京大のiPS細胞研究所の先生が言ってましたが、歯周病を起こす常在菌の遺伝子配列の情報を免疫細胞が、何細胞だったかな?…T細胞だったかな?…免疫細胞同士で情報の伝達をするらしいんですが、その際、情報の受け皿の形が人種や個々で違うらしいんですよね!…なので、遺伝子配列の情報を持ち合わせていても、受け皿の形がウイルス情報の形と合致しないと、情報がスルーされる事がある。…なので、感染して重症化する人もいれば軽症の人もいる。

…っていう事らしいんです。

風呂上がりに、後半15分程度しか観れなかったんですが、あの番組面白かったなぁ~。




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院長

福田 徹  1965年生まれ 
2003年 国家資格 鍼師灸師免許取得


             福岡市 早良区 鍼灸院



多くの方が鍼灸の施術を望まれる場合、肩が痛い…背中が痛い…腰が…首が…という症状を訴えて来院されます。


鍼灸では手・足・背中・お腹・頭など、身体のあらゆるツボを使って症状を改善していきます。

初めて鍼灸療法を受けられる方は「肩が痛いのに何で足に鍼をしているんだろう?」と不思議に思われるかもしれません。

これは、肩こりや腰痛に効くツボ(特効穴)が、足や手にある場合もありますが、伝統的な鍼灸療法の場合「なぜ肩や腰が痛くなったのか?」「なぜ頭や首が痛くなったのか?」という
根本的な原因を探り、その原因を改善する為に、体全体のツボを使って施術してきます。


初めて来院される方へ

はりきゅうふくた では、予約優先で施術しておりますので、来院される前には必ず電話で予約を入れてください。

施術中の場合、電話を取りづらい事がありますので
6~7回コールしてみて下さい。

☎ 092-407-7746
福岡市早良区野芥6丁目1-4


営業時間
午前の部 8:30~13:00
午後の部 15:00~19:00
(休診:日曜日・月曜日・祝日)

福岡市 早良区 鍼灸院
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