まぁ~…どこの鍼灸院も、丁寧な治療を心がけているとは思うんです…(^_^;)
ただ…治療にかける時間とか料金は、治療院によって千差万別で異なるのも事実ですよね…。
「あそこの鍼灸院は20分くらいで鍼と灸をしてくれる…」という鍼灸院もあれば、「この鍼灸院の治療時間は1時間くらいだよ!」…とか、「あそこは保険がきくよ!」…とか、「あの鍼灸院はマッサージもしてくれるし、だいたい2時間くらいで、治療費は〇〇〇〇円だよ!」…などなど、地域差もあれば、鍼灸の施術方法の違いや、治療家の治療に対する考え方の違いや治療費の違いがあります。
なぜこうなるのか?…というと、
鍼灸師が100人いれば、100通りのやり方があるから。…とでも申しますか…、鍼灸師は国家資格なので、一定水準の医学知識と、基本的な鍼灸の治療技術を学んだ人が、国家試験を通過して、鍼灸師となるわけですが、鍼灸の歴史って、東洋医学・鍼灸の最古のバイブルと言われいてる『黄帝内経』という本は、紀元前2世紀頃の本ですし…、紀元前2世紀以上前から、行われていた医学なのですが、『黄帝内経』という本を基準に歴史の年数を数えると、2200年間から鍼灸に関しても、色々な方法が生まれては消えたり残ったり…、を繰り返して、今に至っているわけなので、今、現在、残っている鍼灸の施術方法も色々あるんですよね!
だから、鍼灸師が100人いれば、100通りのやり方がある。…なので、統一できるものでは無いんですよぉ~。
現代医学の歴史と言えば、19世紀に、細菌が発見されたり、X線が発見されたり、麻酔や消毒の知識が高まったり…。20世紀に入ってペニシリンが発見されたり、ステロイドが治療に使われ始めたり、人工透析や臓器移植が行われたりするようになっています。
なので現代医学の歴史は200年とチョット…。ですから、治療に統一感を出しやすい。…でもって、日本では昭和に入ってから、1961年に国民皆保険が機能し始めたので、保険を使って負担が少なく医療を受けれるようになったんですね!
その国民皆保険の中に鍼灸は入れてもらえなかったんですよぉ~!なぜかというと、「医療保険は病院以外では使えない。」というのが大原則になっているからです。
病院以外で保険を使う場合、『お医者さんによる適当な治療手段がない場合。』 『現代医学では、今以上に効果を期待できない場合。』…に限る。とされているために、鍼灸は保険を気軽に使えないんですよね!
分かりやすく説明すれば、お医者さんがサジを投げた状態じゃないと鍼灸で保険は使えない。…という事です。
お医者さんにもプライドがあるでしょうから、治療でサジを投げるなんて事はないでしょうねぇ~…(^_^;)
なので、保険が使えている鍼灸院は、鍼灸に理解がある、お医者さんに同意書を書いてもらっている。…という事でしょう。同意書を書いてくれるお医者さんが身近にいるか?いないか?で保険が使えるか、どうかが決まるって事になります。
料金の違いは、こういった事項が影響していると考えられます。
地域でも料金は違います。
聞いた話によると、例えば東京だと、店舗の家賃も高いでしょうし、4000円から10000円程度が相場だそうです。福岡だと2000円から6000円が相場なんですって!
時々…「病院だと保険証を提示して保険を使えば、治療費が1000円くらいで済むのに、鍼灸院の治療費は高すぎる!」言う人がいらっしゃいますが、健康保険って年齢や所得によって1割負担だったり、2割負担だったり、3割負担だったりしますよね!
保険料も収入や地域によって、月々の支払いが変わりますが、国民健康保険料の場合、おおよそ月収20万の場合、月々の支払いは1万~2万を超えるくらいじゃなかったかな?
鍼灸院の治療費が高すぎると言われる人は、御自身が先に支払われている保険料の事を考えずに、手出しの金額だけで比較されているから「鍼灸院の治療費は高すぎる!」…という思考になるんだと思うんですねぇ~。
なので…
現代医学と鍼灸を比べると、条件的には鍼灸の方が不利だと思われるのですが、多くの方は「対応する病気の範囲とか、現代医学の方が科学的だし、信頼できるから。」と、鍼灸を敬遠される気持ちも理解できますけど…
大切なのは病気を治す事よりも、病気にならない事だと思うんですよねぇ~。
鍼灸って、病気にならない体作りが、最終目標なので、現代医学とはスタンスが違うと思うんです。
以前にも、ブログで何度も書いてますが、同じような道着を着ているからって、空手と柔道はルールが違うでしょ!? 空手も柔道も相手を倒して勝利する事を目標としますが、ルールが違う。
現代医学と鍼灸医学も、患者さんの病気を治し、健康を取り戻す…という事を目標に治療しますが、ルールが違うんですよねぇ~。
鍼灸という治療法は、患者さんの身体に備わっている自己治癒力ありきの治療法であり、刺激療法と言うと「痛い!」とか「熱い!」という刺激のイメージばかりが先行してしまいますが、体に負担が、かからないように刺激を与えて、体を鼓舞する…。「体に、頑張れ!と伝えながら健康へのルートを伝えて、健康へ導くという刺激療法なので、患者さん御自身の努力も必要になってきますし、体に無理をしてきて状態が、こじれている人には、どうしても、強い刺激が副作用として付いてくる場合もあります。…だから、そうならないように、患者さんには、日頃から健康に気を使ってもらいたいんですよねぇ~。
話はだいぶ横道にそれましたが…
はりきゅうふくた では、丁寧な治療を心がけて鍼灸治療をしています。
なので、どうしても、ある程度の時間が必要になるんです。
例えば…
「肩が痛い…」という患者さんが来られたとします。
僕の治療の考え方として、肩が痛いから肩に鍼を1本刺せば治るというものでは無いんですね!
鍼灸師の先生の中には、…時々、一つのツボに鍼や灸をで刺激して治すという鍼灸の先生がいたり…、痛いという場所に100本の鍼を刺す先生がいたりと、鍼灸師によって、治療のやり方は千差万別なので、何が正しいのかは、分かりません。
…分かりませんが…、患者さんが治れば、その治療法は正解なんでしょう。
ただ、患者さんの体質も千差万別ですし、ハンコで押したように、全てが同じ治療法で、病気が治るものではない。
病気の程度…、いわゆる…軽傷なのか重症なのかでも、鍼灸の刺激も弱い刺激の方が良いのか?強い刺激の方がいいのか?などなど、変わってきますし、正解は1つではないと思うんですよねぇ~。
ただ、僕は一つのツボにアプローチすれば全てが治るとは思ってませんし、100本も鍼を刺す事などせずに治しますけどね!
またまた…、話が横道にそれてしまいましたが…
僕の治療は、肩が痛いからと、肩に鍼を1本刺して終わりというのではなく、肩が痛い場合は首も関係してくるし、背中も関係してくる。そして腕の付け根の辺りも関係しています。
もっと掘り下げると、肩が痛くて、腰は痛くないのかも知れないけど、腰骨の不安定さが猫背を生み、そのせいで肩の痛みが出ているという場合もあります。
なので、肩の治療に来られても、背中や首へのアプローチが必須だと考えるんですね!時間があれば腰への治療も行った方が良い。…所謂、バランスを整えなければいけないわけです。
で…、痛みがある場所に関係している、筋肉のコリが酷い場合や、患者さんの疲れがピークに達している場合、もしくは、老化なので回復力が低下している場合は…、筋肉を緩めて血行を良くするのに時間がかかるので、ツボへの刺激する時間が長くなるんですよねぇ~。
肩と言っても、左右ありますし、治療時間が10分や20分で終われるものではないと思うんです。
まぁ~これは僕の私見ですけどね!
だから…、ウチの治療院の基本的な治療時間は…
着替え(5分)治療(40~50分)着替え・清算(5分)
…これを、基本としています。
でも、時々、「肩も痛くて…首も痛くて…、背中も…腰も、膝や足首も…」と痛い所を全て訴えてくる患者さんがいらっしゃったりするんですよ!
そうなると…治療時間40~50分では網羅できません。…鍼とか灸で刺激して、早く筋肉が緩めば、ここまで時間をかけずに治療できるのですが、例えとして…、右の肩への治療で10分…。左の肩への治療で10分。首も右で10分…左で10分。これだけで、もう40分は使ってます。あとは背中の左右5分づつで10分。合計で50分になるわけですよぉ~。
なので基本の治療では、これくらいが精一杯です。
ただ…、もし、次の時間の予約が入っていない場合、15分延長すると+1000円。30分延長で+2000円。45分延長で+3000円。…60分延長の場合は+3900円。…で延長治療して出来る限りの治療は行いますが、2時間以上の治療は、身体への負担が大きいと考えるので2時間以上の治療はしない。
延長治療が出来ない場合は、別な日に改めて予約していただき、残りの個所を治療します。
…こんな感じで、治療しています。
ちょっと話は変わりますが…
病気が遺伝する確率は優性遺伝、劣性遺伝などなど、色々なパターンがありますが、だいたい25%~50%だと言われてます。…という事は、遺伝以外で病気になる確率は、残りの50%~75%。
その…残りの50%~75%は、食事や運動などの生活パターンが原因で発症する病気だと考えていいわけなんですよ!
病気とは言わないまでも、肩や首や背中や腰の痛みも、食事や運動や姿勢などの生活パターンが原因なので、患者さんが生活パターンや姿勢を直す努力をされないと、身体の調子は良くなりません。
でも、幾人かの患者さんは「病気は薬を飲めば治る!」というような他力思考で「薬も効かなくなったし、病院に行っても治らないから、鍼灸でなんとかならないか!?」…というような感じで来院される事がありますが、1日24時間のうちの1時間、鍼灸の治療しても、残りの23時間、体に良くない姿勢や、生活パターンで過ごしていて、体調が良くなると思いますか?
初診で来られる患者さんには「日常の生活が出来ないような、寝違いやギックリ腰のような時は、出来るだけ日数をつめて、治療を受けて下さい。それ以外の症状の場合は、最初は週1…もしくは週2ペースで治療を受けて、体調が良くなってきたら、治療間隔を広げていき、2週に1回とか、3週に1回とか…、患者さんが自分の体の状態を把握して、調子が悪くなる前に、鍼灸治療を利用する。
要は、患者さんに、自分の健康状態や体の状態を意識してもらい、疲れなどで体が発している痛みという警告に耳を傾けてもらい、すぐに手当てをしてもらいたいんですねぇ~。
なので、多くの患者さんは週1くらいのペースで治療を受けられる人が多いんです。
で…、週1回…鍼灸院で1時間の治療をしたとしても、1日24時間ですから、患者さんが過ごす1週間の時間は鍼灸治療を1時間受けている時間を差し引くと167時間ですよね!…その167時間を患者さんが、どう過ごすかで、身体って確実に変わると思うんですよね!
ただ病気を発症したり、慢性的な症状を長年抱え込んでいたりすると、ちょっとや、そっとの生活改善では、身体も変化を起こせなくなっているので、僕らの鍼灸治療は、体が変化を起こせるように手助けする。…これが基本的な鍼灸治療の考えだと思っています。
先日も、夕方、玄関先に水を撒いていたら、道を歩いてウチの看板を見た年配の男性が、「おたくの治療費はおいくらですか?」と言われたので、料金を説明したら「高いですねぇ~…私は腰が痛くて、結構、長い間、別の鍼灸院に通ってるけど、そこの鍼灸院は2000円でしてくれるが、一向に良くならない。…確実に治るのなら、ここで治療を受けてもいいが…」…と仰る。
僕は営業トークは苦手なので、正直に…
「患者さんの痛い状態を、楽な状態に戻す努力は惜しみませんが、治療後の患者さんの生活や姿勢改善が重要なポイントになります!「…確実に治る…」なんて「私は何歳まで生きれますか?」って質問されているのと同じですよ!」って言ったんですが、その方は「あぁ~治せないんだ!」って顔をして去って行かれました。
多分、あの人は、病気は自分の身体が治しているという思考ではなく、薬や医療に頼る他力的な思考の人なんだろうなぁ~…。多分、鍼灸治療には不向きのタイプの人だと思います。
でも…もしも、数日後に来院される事があれば、ある程度の痛みは取って楽な状態にしてあげますが、僕がお伝えする、生活改善や姿勢の改善の血行の改善の話は、右から左に聞き流されるだろうなぁ~…(^_^;)
まぁ~…聞き流される前提で…少しずつでも意識改革してもらえればと思いながら、毎日、鍼灸治療をしるんですけどね!
そう言えば…
4月頃だったかな?…僕は以前から講談師の神田伯山さんが好きで、伯山さんのラジオ番組『問わず語りの神田伯山』を毎回、欠かさず聴いているんですが、伯山さんが腰痛になったみたいで、笑い屋の重藤くんに「腰痛がなかなか治らないから、どうしたらいいかな?」と重藤くんに尋ねたという話から、重藤くんが「大丈夫ですよ!押上に、とんでもなく良い鍼医がいるので、今度紹介します!」って、先週言っていたのに、番組収録日に重藤君はお休みで…、
後日、重藤くんから伯山さんにメールで、押上の鍼医の連絡先が送られてきたらしく、メッセージで「押上の鍼医ですが…即効性の無い鍼です。」って書いてあったらしいんですね!…それに伯山さんがブチ切れて「そんなの駄目じゃねぇ~かよ!即効性があれよ!…鍼は!即効性しか、むしろ魅力が無いだろ!鍼には!…持続性よりも即効性だろ!…と思って…」って伯山さんが言ってたのを聴いて、…まぁ~これが、一般人の鍼に対する認識なんだろうなぁ~って、鍼灸師として聴いてました。
腰痛には色々な原因があるんですが、即効性があるか?ないか?で言えば、…時と場合による。って言うのが答えですかねぇ~。…(^_^;)
例えば、切り傷は、傷が塞がって元に戻るまでに時間がかかりますよね!鍼をしたからって、出血がすぐに止まって、あっという間に傷口が塞がって、すぐに元通りになる事なんてあり得ないじゃないですか!…それと同じで腰痛にも色々な原因があるわけだから、そこを解決していかないと治らないのが、腰痛の厄介な所なんですよねぇ~。
まぁ~…、一般の人が鍼灸の治療に対して、どういうイメージを持っているか?…それによって、怪しい物にも見えたり、救世主のようにも見えたりするんでしょうねぇ~。