『不便益のススメ』を読んでみた…♪

なんか…「不便益」って…聞いた事ない言葉だけど、不便と利益を掛け合わせた造語なんだろうなぁ~。

確かに…最近、スマホとか電子マネーとか…、やたらと便利を追求する事に力を注いでいる感じがして、「便利は不便…」というような言葉を耳にする事が多いしね…。 

『不便益のススメ』…面白そうな本だなぁ~…って思ったので、読んでみました。

本の最初の方に…

※『無駄な無駄と、無駄でない無駄』という項目があり…

なぁ~んか…この「無駄な無駄と、無駄でない無駄」って、今年の年明けにNHKの『テミスの不思議な法則』っていうドラマの中で、主役の松山ケンイチさん言ってた「分からない事が分からないと、分からない事は分からない…」というセリフを思い出させる言葉だなぁ~…って思いましたねぇ~…(^_^;)

確かに、現代人は「無駄と手間」を同じように捉える節があるし、何となくだけど「手間をかける」事を、良くない事と考えている人が増えているような気がするんですよねぇ~。

※本にも書いてありましたが…、「手間はいつでもネガティブなもので、出来るだけ避ける方が良いと無意識に考えてます」って書いてありました。

僕らは、もう一度「無駄と手間」について考え直す時期に来ているのかも知れないなぁ~って、この本を読んでいて感じましたねぇ~。

本を読み進めていると…

※『数式化できないものにある価値』という章に目が止まったんです。

僕は日頃から、鍼灸の鍼や灸の刺激量は数値化出来るものではないので、鍼灸の技術は伝承しづらく、現代医学のようなエビデンス(科学的根拠)を、数値として表しにくものでもあり、現代医学と鍼灸医学・東洋医学は、例えて言えば、同じような道着を着ていても、ルールが違う空手と柔道のようなものなので、現代医学の土俵で、鍼灸や東洋医学の理屈や治療方針を論じても理解されにくいという事を、常々、思っているんですよねぇ~。

なので、鍼灸治療って『数式化できないものにある価値』の枠組みに入ると思うんです。

この本によると…

※通常、試験の問題は、正確な計算で点数が取れる問題や、講義の内容を記憶している事で点数が取れる、…というような事で評価されるわけだけど、人格の良し悪しは数値化できない…というような事が書いてありました。

で…

例えとして、看護師さんの事が書いてあったんですが…

※看護の世界も数値では測れない事が多く、例えば…、静脈注射が上手な看護師さんは、朝から晩まで静脈注射をしていれば、技術は向上して静脈注射のエキスパートになるし、患者さんとしても、静脈注射が上手な人に注射をしてもらう方が安全だし、病院としても効率的なんだけれども、その看護師さんは、一人一人の患者さんとコミュニケーションを取れる時間が少なくなり、看護がベルトコンベアーのような工場での流れ作業になってしまう。…これでいいのか?…というような事も書かれていました。

やはり、数値に落とせる事が全てではないという事なんでしょうねぇ~。

それと…

※『便利な社会=やらせてもらえない社会』という項目にも目が止まりました。

※もし、日本で車が完全自動運転のレベル5が日常になったとすると、道路を効率よく使う為に、高速道路などで、手動運転と自動運転が混在すると事故の原因になるから、手動運転が禁止になるかもしれない。…って書いてありました。いわゆる…「運転しなくていいよ!」が「運転してはいけない!」になる…。

車の自動運転って技術促進や便利な側面のみがニュースで伝えられてますが、その裏側の事など、誰も教えてくれませんよねぇ~…(^_^;)

あぁ~…それと、こんな事も書いてありました…。

※主体性・自由について…

ご存知の通り、主体性って「自分の意志や判断により、自己責任で行動する事」なので、主体性の逆は「やらされる事」となるわけですよね!

自由は「強制や拘束や支配を受けずに、自らの意志や判断で行動できる状態」で…「義務から解放」「何もやらなくてもいい」も、自由のカテゴリーの中に入る訳なんだけど、「やらなくて済む」が「やらせてもらえない」に変わった時に自由が欲しくなる。

これは僕だけの意見ではないと思うんですが、世の中…長い事、生きてると、自由って、自己責任という名の、大きな責任を背負う事が多いので、案外、何かの傘下というか、会社組織や何かに帰属する事で行動の制限や、軽い拘束や支配下に身を置くことにはなるんだけど、責任を分散できて、気軽な気持ちを味わえたりするものではあるのだけれど、やっぱり、心のどこかで強制や拘束や支配というものに反発心を持ちがちになる…。

これって、無い物ねだりなんだろうなぁ~…と思う事もしばしば…あります。

あとねぇ~…書いてあった事に「だよねぇ~」って思ったのが…

※不便な物事は、主体的に何かをする事を許してくれるものが多く、便利な物ほど「やらせてもらえない」事が増えてくる…。…というような事が書かれていました。

近頃、よく「便利なのか?不便なのか?よく分からない!」「便利は不便」って言われているのは、こういう事なんでしょうねぇ~。

それと、この本の最後の方に書いてあったんですが…

※「効率的な…」を考えるのではなく、「いかに快適に…」を考える。

たしかに…、最近の世の中は効率ばかりを求めているような気がするもんなぁ~。

あとねぇ~…

※「常識を疑う」って事が書いてあったんです。でも…疑うべき常識って、何を疑えばいいのか分からない人は、一つ一つ疑っていけば、いつか疑うべき物が見つかるかも知れないけど、疑り深い人間になってしまいそうで、楽しくなさそうだから…(^_^;)「なんでも便利な方が良いに決まっている」という時の「…決まっている」を疑うと、考え方も広がるのでは?…というような事が書いてあり…

なるほどなぁ~と思った次第です。

私事ですが、つい最近、スマホを買い換えて…

スマホって使わない?使えない?機能がいっぱいあって…

料金ばかり高くて…

選ぶ選択肢が限られていて…

なんかモヤモヤするなぁ~、このままだと、年齢を重ねて、いつか「スマホ断ち」宣言をするようになるのかも…って感じる昨今…

この本を読んで「やっぱ、僕らは、もう一度『無駄』と『手間』を考え直す時期に来てるんだろうなぁ~って思いましたよ!

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