鍼灸の治療を求めて来られる患者さんの中に…、一定数…、色々な病院や鍼灸院を渡り歩て、治療を受けたんだけれども「症状がなかなか治らない…」「長期間、体調不良に悩まされている…」という患者さんがいらっしゃるんですよねぇ~。
そんな患者さんの特徴としては、治療が続かないというか…、数回の治療で値踏みされるというか…、患者さん側から「あぁ~…この治療院に通っても治らないな…」という感じで見切られて、来院されなくなるパターンが多いかな…。
まぁ~…トータル的に、結果を早く求めがちな人…、せっかちな人も、このパターンで来院されなくなりますねぇ~。
でも、なかには…根気よく来院され、毎回「ココが痛い…」「あそこがキツイ…」「体調がすぐれない…」と、来られるたびに色々な症状を訴えて、ウチの鍼灸院に通われている患者さんも数人いらっしゃいます。
単発ではなく、ある程度の期間、そういう患者さんを治療していると、治療に通われる回数が多ければ多いほど、治療しながらの会話の中で、初診の時に問診で聞いていなかった、色々な話が多く聞けるので、患者さんの情報を多く知る事ができるんですよね!
そういう患者さんを、長く治療していると、鍼灸師として、ある疑問が頭に浮かぶんです。
「定期的に治療を受けに来られるけど…、この患者さんは、ある程度の改善はみられても、なぜ、もっと良くならないのだろうか? …最初の見立てではココが原因だと思ったのだけども、…鍼灸の治療を受けられた後は、楽になって帰られるのに、次に来られる時は、また振り出しに戻って、色々な症状を抱えて来院される…。それの繰り返しになるのは、なぜだろう?」
…そういう場合は、もう一度、患者さんから聞いた情報をまとめて、原因を探るのですが、ある一つの疑念が浮かび上がる事が多いんですよねぇ~。
その疑念というのは…
患者さんが、長期間服用している『薬』…。
※初めに言っておきますけど、薬を悪者扱いするつもりは、毛頭ありませんので、御理解くださいね!
病気の種類や症状によっては、薬でコントロールしないといけない症状もあるので、そういった場合は、用法容量を守って薬を飲むべきだと思うんです。
なので、むやみに「薬は飲まない方が良い…」なんて言っちゃ駄目です。
ただ…薬を飲まなくてもいいような症状ならば、薬に頼るのは良くない。…まぁ~これも一般常識ではあると思うんですよね!
僕は東洋医学や現代医学の知識を、ある程度持っていて、薬の良さも認識してるし、薬は諸刃の剣になりかねない、危うさも持ち合わせているモノだという認識も持っているので、極力…薬に頼らない生活を心がけていますが、一般の人は「薬は病気を治してくれる良い物だ!」という考え方が定着していると思うんです。
なので、一般の人が薬を飲み始める理由として…
・「体調不良だから、薬を飲んで治そう!」と薬を飲み始める…。
・何か少しでも体調に関して不安を感じたら、予防的な感じで薬を飲んで不調を改善して、体調を安定させようと試みる…。
・仕事や人間関係で、頭の中がいっぱいいっぱいになり、睡眠不足から不眠っぽくなったので、睡眠導入剤を飲み始めた…。
などなど…
普段の生活をしていて、体調不良を感じたりした時に、ドラッグストアーは、あちらこちらに乱立してますから、薬の入手は容易いでしょうし…、病院に行って、患者さんが感じる、いくつもの症状を、お医者さんに訴えれば、お医者さんによっては、患者さんが言った症状の数に対するお薬を処方してくれるでしょうから、薬を飲むキッカケは数多あると思うんです。
もしも受診した病院の先生が、心あるお医者さんで「医は仁術なり」というような先生でしたら、できるだけ、お薬の数を減らして、最小限の薬で対応しようとしますが、「医は算術なり」というような、お医者さんに出くわすと、患者さんが訴えた数の症状に対して、大量の薬を処方するでしょうねぇ~。
不定愁訴を訴え、体調が不安定な患者さんで、色々なお薬を飲まれている人って、時間経過とともに、初期の症状とは別の症状に悩まされている人が多いように感じるんです。
例えば、眠れないという訴えに対して、眠剤を処方され、長期服用しているんだけど、胃や腸の不調を感じる…とかね…。
でも…「この、胃や腸の症状は眠剤の副作用なのかな?」…と、お医者さんに、その事を伝えても「お薬との関連性は無いですよ!」と、一言で済まされてしまう。
…じゃぁ~、この胃や腸の不調は何が原因だろう?と、病院で胃カメラや、腸にカメラを入れて検査してもらっても、血液検査をしても数値は正常で異常は見つからいない。
そのような場合、器質的要因が無いと、今度はメンタルの不安定さが原因なのでは?と疑われて、精神安定剤を処方される…。
「あぁ~…また、飲まなきゃいけない薬が増えた…」
そんな人、多いんですよねぇ~。
そういう患者さんの話を聞いていると、その患者さんの性格というのもあるのでしょうが…「長期間、飲んでる薬…、痛み止めなどが原因ではないのかな?」って感じる事があるんです。
ただ…、僕は、医学の知識や薬に関しての知識は、一般人より、ある程度の知識を持ち合わせてますが、医者や薬剤師では無いので、断言できませんし、僕からが患者さんにアドバイスするとしたら「一度、通院している、お医者さんに症状を伝えて、この薬を続けるべきかどうか、問い合わせてみてはいかがですか?」と言うくらいしか出来ないんですよねぇ~。
断言は出来ませんが、そういう患者さんって、俯瞰的に見て「あぁ~薬に依存してるなぁ~」って感じる事が多いんですよぉ~。
でもって、…そういう患者さんって「薬を止めると、症状が悪化するかも…」という恐怖心を抱いているのも特徴的だと思うんですね…。
それと…患者さんに「その薬を飲んでいて、症状が良くなっていますか?」と尋ねた場合、「あまり変わらないんですよねぇ~」と言う人もいたりして…。(゜o゜) 「それって、その薬が効いてないんじゃないですか?」…って言うと、…患者さんも「そうかも…」って言ったりしてね…。患者さんと2人で苦笑い…(^_^;)
まぁ~…色々な人がいらっしゃいます。
そう言えば…、最近、巷で時々言われているみたいですが…
日本人は元来、セロトニン・トランスポーターのS型でしたっけ?
幸せを感じるホルモンのセロトニンという物質を、再吸収するタンパク質がセロトニン・トランスポーターというタンパク質なんですけど、これにはL型とS型があり、L型はセロトニンの再吸収の効果が高く、S型はセロトニンの再吸収率が低いらしいんですよねぇ~。
なんでも…、日本人の8割はS型らしいので、日本人って、幸せを感じにくいらしいんですよねぇ~。
なので、日本人って、いつも不安になり、何かに依存する体質なのかもしれない。
だから、日本人って薬に依存しやすい人が多いのかも…。…と、想像できますし、日本は世界人口の約2%の人口でありながら、世界の医薬品の約7%~40%を消費する、世界有数の薬消費国だという話も、よく聞きます。
確かに人類は、医学が進歩して、寒暖差にも対応しうる充実した居住空間で生活できたり、高カロリー・高蛋白質などの栄養価が高い食べ物を摂取できるようになり、寿命は延びているのだけれども…
薬に頼りすぎるのは、どうかな?…って思うんですよねぇ~。
まぁ~江戸時代までは、薬は高価なもので、当時の一般人は薬を買う事すら出来なかったらしいのですが、今は、その薬を容易に手に入れれるようになりましたしねぇ~
昔の人と比べると…「ありがたやぁ~!」
…という感じで、現代は薬に頼る事ができる。
なので…「これは、ビジネスチャンス!」…とばかりに、あちらこちらにドラックストアが乱立しているのかも知れませんねぇ~。
まぁ~それはいいとして…。
ホント…、こういう患者さんを治療する時…、「どうしたものものかなぁ~」って思うんです。
そう言えば…鍼灸の専門学校に通っていた24~5年前…、授業の一環で、世界の鍼灸治療について調べた事があったんですが、確か…アメリカで耳ツボを使って薬物依存を治療しているって、何かに書いてあったよなぁ~…と思い出し、AI君に質問してみたんです。
AI君によると…
アメリカでは1970年代初期に、薬物依存症の治療やリハビリテーションの補助手段として耳ツボなどの(耳介療法)が広く活用されていたらしいのですが…、あれって、どこまで成果が出てるんでしょうねぇ?
70年代初期って事は、もう50年以上前って事になりますから、効果が高ければ、もっと薬物依存症の耳介療法が世界中で広まっていると思うんですよねぇ~。
市販されている薬であろうが、処方されている薬であろうが、違法薬物であろうが、薬に依存している段階で、軽い・重いの程度はあるにせよ、依存としては同じだと思うんですよ…。
じゃあ…こういう不安から薬剤に依存してしまう患者さんには、耳鍼が有効なのかな?
耳鍼は、当院でも、顔面神経麻痺の時に自律神経へのアプローチで使ったりしてますけど…
多分、薬物依存の耳鍼治療も、自律神経へのアプローチだと思うんですよねぇ~。副交感神経を優位にさせる事でリラックスさせて、ストレスでダメージを受けた自律神経を整える事が目的だと思うんですけど…
投薬治療に依存しがちな人は、『食事の改善』や『生活改善』で体質を変えて体調不良を治そう!…なんて、煩わしいと感じて、薬で早く治す!…というような…早く結果を出したいという人が多いから、耳ツボを使って自律神経のバランスを整えて薬への依存からの離脱という、結果が出るには時間を要するであろう治療法を受け入れてくれるとは思えないんですよねぇ~。
薬物依存の治療はやった事がないもんなぁ~…。
ホントに…どうしたものかなぁ~…って思うんです。