一言で腰痛といっても様々な原因があります。
…代表的なものとしては…
①筋肉の疲労によるもの
②血流やリンパの流れの不具合による神経伝導の障害。
③内臓疾患による関連痛。
④精神的なストレスによる腰痛。
・筋肉の疲労による痛み
運動の負荷による痛み(酸素消費量の増加による相対的な血虚…)=過労
・血流やリンパの流れの不具合による神経伝導の障害による痛み
いわゆる老化です。老化と言われると「歳だから仕方が無いか…」という感じになってしまいがちですが、体を良い状態に保つ事で老化のスピードを遅くすることは可能です。日々の運動と鍼灸による体の微調整でこの不具合を解消しましょう。・内蔵疾患の関連痛
心臓、消化器系、肝臓、腎臓、前立腺などの疾患による関連痛の場合もあります。・精神的なストレスによる腰痛
最近、病院でも、よくこの事を言われるようになりましたが、所謂、過度のストレスを抱えて精神的に耐えられなくなると、そのストレスを回避するために体が拒否反応を示す…その反応が腰痛として現れる。これが精神的ストレスによる腰痛です。命に関わる疾患と命に関わらない疾患
命に関わる内蔵疾患(狭心症、心筋梗塞、急性すい炎、大動脈解離、腹部動脈瘤)などは鍼灸の適応ではありませんが、その他の内蔵疾患や筋疲労、血流やリンパの流れによるもの、精神的なストレスによる腰痛は鍼灸で対応出来ますので御相談下さい。足首や膝に負荷
また、二足歩行する人間は腰の関節・膝の関節・足首の関節の働きで上半身のバランスを取っています。腰痛や腰の機能障害により腰の関節が、しっかり機能しなくなった場合、腰が行っている仕事を膝・足首の関節が代行して行う為、負荷がかかり、膝・足首を痛めやすくなったりします。ニクズキに要と書いて腰と読む…
腰痛は無いが膝・足首が痛い場合でも、患者さん御本人が腰の不具合に気が付かず、そのまま無理をして最初に膝・足首に痛みを感じられたりする事もあります。腰は体の中で一番大きな関節ですし、色々な筋肉がかばい合って形成されている関節でもあります。腰が機能しなくなると生活に支障が出る事が多い…なので痛めても出来るだけ痛みを感じないように色々な筋肉でカバーし合って出来ている関節なんでしょうね!違和感を感じたら…
腰の痛み、膝の痛み、足首の痛みは一連して起こっていると考えていいと思いますので、何か違和感を感じられたりしたらすぐ鍼灸院に来られる事をお勧めします。※過去のブログで鍼灸施術・病気の事について書いたものです。
《痛みの順位》
2014年3月22日
患者さんに鍼灸をしていて感じるのが「人間って一番痛い痛みを優先的に感じるように出来ているなぁ~」って事なんですよね!普段は肩こりや首の凝りが酷いのに、何か腰に負担がかかる作業などをして腰を痛めてしまった場合、痛みの順位が①腰②肩・首となり、腰痛が酷いほど、普段の肩・首の凝りは感じない…。こういう事ってよくあるんですよねぇ~!
まぁ~痛みが1+1=2になってしまったら、身体が痛みに耐えられなくなるので優先的に一番痛い部分を感じるようにして、後の2番手、三番手の痛みのスイッチをオフにしてしまう機能が備わってるように思えます。なので、腰痛が治まると、また肩や首の痛みが出てくる…。よく「鍼灸をしているのに次から次に痛みが出てくる…」なんて事をいわれたりしますが、身体の不調を訴える…不調の順番待ちの列がちゃんと出来てるんでしょうねぇ~。
身体の不調を訴える…所謂、身体の声とでも言いますか…、その訴えを無視して生活をしていると病気になる…こういう図式なんだと思います。身体を鍛えるという事も重要ですが、身体のメンテナンスと言いますか…手入れしてやる事も重要なんですね!
《痛み止め》
2015年12月17日
飲み薬…、塗り薬…、注射…、と様々な方法で薬の成分を体内に入れて痛みを止めるわけですが、痛み止めの薬は痛みを止めるのがお仕事なわけで、治さなければいけない部分を治すのは痛み止めの仕事の内に入ってないんですよねぇ~。
じゃぁ~基本的に何が患部を治しているのかというと、身体自身が治してるわけなんですよね!
痛み止めの薬が、痛みを止めていてくれる間に身体が不具合を治す。例えて言うなら、痛みの伝達物質が車だとして道路工事の交通誘導警備員さん(痛み止めの薬)が道で車を止めてる間に、身体自身が工事箇所を短時間で修復する。…そんな感じでしょうか…。
痛み止めの薬が、痛みを止めていてくれている間に治る程度の不具合なら、痛み止めの薬を使う事で問題解決なんですが、不具合の程度が深刻な場合は痛み止めの薬を使っても、薬の効果がなくなると痛みがぶり返して…結果…「何をしても治らない!(怒)」…という事になるわけですよね!
でも、痛み止めを飲んでる間は痛みを感じないので薬に頼るようになる…、薬の効果に対して身体が馴れてくると、だんだん効かなくなるので徐々に強い薬が必要になる。まぁ~こんな負のループにハマっている人も多いのではないでしょうか…。先日、来られた患者さんも、このパターンで首・肩にもの凄い凝りがあり辛そうにされてました。
鍼灸は、身体自身が治している作業を手助けする療法ですから、理想としては痛み止めで痛みを止めてもらって、鍼灸や漢方で身体が持つ回復力をサポートするっていうのが一番いいと思うんですが、痛みを感じない状態になると、みんな治ったと勘違いしちゃうんですよねぇ~。
「症状が無くなる状態と、病気が治るのは別物ですよ!」って、いつも患者さんには、お伝えしてるんだけれど、鍼灸に対する信頼度が低いせいか…なかなか理解してもらえないんですよぉ。
《段階をふんで…》
2015年5月21日
鍼灸院に来られる方は、「痛みを何とかして欲しい!」「痛くて動けない!」と “痛み” を訴えて来られる方が8割で、残りの2割が「痛くはないけど体調不良で…」という感じだと思うんですよね…。
痛みを訴えてくる方は急性疾患かな…でも、鍼灸を受けようと思う方は、だいたい病院行っても、整骨院に通っても治らないから怖いけど… 痛めたところが痛いし…。と切腹覚悟で来られる方が多いから急性疾患といっても痛めてから3ヶ月…もしくは半年くらい経ってる場合が多いんですけどね…。
痛みを取るという方法や、痛みをコントロールする方法は色々あるんですが、やはり一番重要なのは痛めている部位の組織の回復を促す事なんですよねぇ~!痛みだけを取るなら病院で処方される痛み止め?麻酔?で取れるはずなんですよ…。でも薬が切れるとまた痛みだすという事は、痛めている場所の組織回復が出来てない状態なので、また痛み出す。
痛み止めの薬を常用すると身体が薬に慣れてくるので効果が薄れ、もっと強い痛み止めを必要とするようになる。
損傷部位が軽度の損傷なら痛み止めで痛みを感じない状態にしている初期段階の間に、身体自体が損傷部位を治してくれるので、その場合は「痛み止めの薬を飲んだら治った!」という事になるんですが、損傷部位が軽度では無い場合は、組織の回復には時間がかかるんですよね!
鍼灸療法というのは身体が組織の回復をはかろうとしているのを後押しするような療法なので、患者さんの体力に合った手助けをします。なので若い人と年配の人へのアプローチは変わってくるのも当然ですし、その成果が現れる経過時間も違ってきます。
その事を理解されていない方は、まるで機械の部品の交換でもするような感じで「この痛みを取ってくれさえすればいい!」みたいな気持ちを前面に出して来院されたりしますが、移植とかは別の話として、基本的に人間の身体は部品交換がきかないものなので、身体は大事に使っていかないといけないんですよねぇ~。登山でも高山病を避ける為に身体を慣らしながらゆっくり登っていくように、身体を健康体に戻す場合も段階をふんでゆっくり治していくようにしなければ、治るものも治らないんですよね!
《はりきゅうふくた リンクサイト》
※ 腰膝痛に関して、はりきゅうふくたのホームページのリンクを集めてみました。
・鍼灸と東洋医学的アプローチで身体を治していきます
・ギックリ腰
・脊柱管狭窄症
・坐骨神経痛
・腰膝痛
《鍼灸師が分かりやすく解説します》
色々な症状を分かりやすく説明してます。以下のリンクをクリックしてみて下さい
※ 首の痛みや頭痛を鍼灸師が分かりやすく解説します
※ 肩こりや腕の痛みを鍼灸師が分かりやすく解説します
※ 腰痛・坐骨神経痛・脊柱管狭窄症を鍼灸師が分かりやすく解説します
※ 四十肩・五十肩を鍼灸師が分かりやすく解説します
※ 頭痛を鍼灸師が分かりやすく解説します
※ 鬱と首の動きを鍼灸師が分かりやすく解説します
※ 風邪に対する鍼灸を鍼灸師が分かりやすく解説します
※ 顔面神経麻痺や帯状泡疹を鍼灸師が分かりやすく解説します
※ 逆子のお灸を鍼灸師が分かりやすく解説します
※ 耳鳴りを鍼灸師が分かりやすく解説します
※ めまいとメニエルを鍼灸師が分かりやすく解説します
※ 刺絡療法を鍼灸師が分かりやすく解説します
院長
福田 徹 1965年生まれ 2003年 国家資格 鍼師灸師免許取得
多くの方が鍼灸の施術を望まれる場合、肩が痛い…背中が痛い…腰が…首が…という症状を訴えて来院されます。
鍼灸では手・足・背中・お腹・頭など、身体のあらゆるツボを使って症状を改善していきます。初めて鍼灸療法を受けられる方は「肩が痛いのに何で足に鍼をしているんだろう?」と不思議に思われるかもしれません。
これは、肩こりや腰痛に効くツボ(特効穴)が、足や手にある場合もありますが、伝統的な鍼灸療法の場合「なぜ肩や腰が痛くなったのか?」「なぜ頭や首が痛くなったのか?」という根本的な原因を探り、その原因を改善する為に、体全体のツボを使って施術してきます。
2003年から2012年まで福岡市中央区白金で営業しておりましたが2012年3月から早良区野芥に移転し現在に至ります。
初めて来院される方へ
はりきゅうふくた では、予約優先で施術しておりますので、来院される前には必ず電話で予約を入れてください。
施術中の場合、電話を取りづらい事がありますので6~7回コールしてみて下さい。
☎ 092-407-7746
福岡市早良区野芥6丁目1-4
営業時間
午前の部 8:30~13:00
午後の部 15:00~19:00
(休診:日曜日・月曜日・祝日)