最近、大人になれば…なるほど、色々なトラブルや出来事に出来わす度に、よく頭に浮かぶ言葉があります。
「一方を聞いて沙汰するな」
何年前だったかな…、NHKの大河ドラマ『篤姫』で聞いた言葉なんですが、ず~っと頭に残ってる言葉なんですよねぇ~。
「あちらには、あちらの言い分があるのだから、それを聞かないうちに、軽々しく判断をするのはよくない…」…というシーンで使われていたセリフだったと記憶してます。
これだけネットが普及して、多くの情報が飛び交っている昨今、何が本当で?何が嘘なのか?…を見極める事すら難しくなっているのが実情で…、僕らが常に心がけておきたい事と言えば「情報を鵜呑みにしない事…」…なのかも知れません。
なぁ~んとなく…「右向け右!」って言われたら右を向く国民性というか…、今までは、号令に従いがちなのは日本人の性格か?…って思ってましたけど、今の世界情勢を見ていると、日本人に限らず、人間って、あるボーダーラインを超えるまでは「一方を聞いて沙汰するな」的な思考が機能していても、ボーダーラインを超えると指導者の「右向け右!」…もしくは「左向け左!」の号令に従うようになり、そうなると思考が停止したかの如く「コレは正しい!」「あれは間違ってる!」と、すぐ判断を下してしまいがちになる傾向にあるみたいですね。
最近の出来事をニュースなどで見てると、すぐに判断を下してしまうのは、今も昔も変わらず、人間の性なのかもしれないなぁ~…って思うようになりました。
イジメも、この図式で成り立っているように思えるんですねぇ~。
Aという人物がBという人物の悪口を皆に流布する事で、皆がAの意見を信じてBを無視し始めたり、嫌う事でBが集団の中で孤立し始める…。AがBの悪口を皆に言ってる時に、皆の心の片隅に「一方を聞いて沙汰するな」という思考が機能していれば、AがBを嫌っているというだけで、イジメは成立しないはずなんですよねぇ~。
人には色々なタイプがありますから、AがBを虐める理由も、Aは何かBから嫌な事をされたのかも知れないし、Bに対する、嫉みや嫉妬が原因なのかも知れません。
世界情勢からイジメに至るまで、人間には「気が合う…気が合わない…」って、大なり小なり…あると思うので、「自分には合わないな…」って感じたら、人とか、その事案には近づかない事が、ポイントになってくるんでしょうねぇ~…。
でも、近づかない事案が増えてくると、これまた…確実に孤立しますし…、全ての人や事案が、自分の思考に合わない訳ではないので、対策としては、そうなる前に環境を変える努力は必要になってくると思うんですね!
先日、見たTV番組で、ゲストの人が悩み相談のメールに対して言ってたんですが…「自分も、以前、世の中が全員、自分に背中を向けているって感じてる時があったんだけど、友人曰く、そんなふうに思う時は、…実は自分が世の中に背中を向けている時なんだよ…。世の中の人が全員、自分を拒否しているわけでは無いんだから、そういう時は自分が後を向いているだけなので、その時は、嫌かも知れないけど…頑張ってコッチを向きなさい…」って言われた事がある。…って話しをされてたんですが…
ホントに「そうだなぁ~」って思うんですよねぇ~。
それと…
人って、歴史を見ても、戦争はしてはいけない…って分かっていながら、戦争をやってしまうものなので、他人の思考を変えるのは難しいとは思うけど…、自分の思考は、如何様にも自分次第…、考え方次第で、どうとでも変えれると思うんですよねぇ~。
環境を変えるのも必要だけど、自分自身も変えてかないと…って思うんですよぉ~。
小さな事からコツコツと…ではあるのだけれど、ホントに…最近…「一方を聞いて沙汰するな」って思考は、常に持ち続けたいなぁ~って思う、今日この頃でございますよ♪