身体の声を聞く…♪

長年、…と言っても、鍼灸師歴は23年ほどしかないんですけどね…(^_^;)

日々、鍼灸師として色々な患者さんと向かい合っていて、感じる事の1つに…

鍼灸治療に「向き・不向き」の患者さんっているよなぁ~って思う事があるんです。

「鍼灸治療に不向きな患者さんとは?…どんな人なの?」…と問われると…

えぇ~っとねぇ~…。

※身体の発する声に耳を傾けない人…。

※身体に無関心な人…。

※薬で、すぐ治そうとする人…。

※手術すれば、すぐ治る。…薬を飲めば、すぐ治る。…と思っている人。

…という思考の人は、鍼灸治療に向いてないと思うんですよねぇ~。

でも…、時々、そういう思考の患者さんも、鍼灸院に来られたりするんです。

多分、そういう人達が鍼灸治療を受ける理由として…「薬を飲んでも改善しないし、病院に通院しても治らない。…なんとなく…東洋医学って神秘的な感じがするし…、もしかしたら…鍼でも刺してツボを刺激したら治るんじゃないかな?」…というような発想で来院されると思うんですけど、そういう患者さんは、得てして鍼灸治療に対して即時効果を期待して来られるので、すぐに効果を感じなければ「あっ!この鍼灸師はダメだ!」と、自己判断で治療に来られなくなる。…そんなパターンが多いかな…(^_^;)

僕が事あるごとに言っている話で、何度も、このブログにも書いていますが、病気や体調不良は薬や鍼や灸の刺激が治すのではなく、体に備わっている修復能力が働く事で、正常な状態に戻るわけで、薬や鍼灸治療の鍼や灸の刺激は、体に備わっている修復能力を後押しというか、助けているだけなんですよね!

植物を育てるにしても、種を蒔いて水をやったら、すぐに花が咲いて実が出来るわけではないし、人に何かを教えようとしても、教えたらすぐに出来る人も、なかにはいるんだろうけど…、人って、何かを学んで技術を会得しようとするには、ある程度の時間を要するものですよね!

植物の花や実がなるのに時間を必要とするのと同じで、体も、体調を整えたりするのには、ある程度の時間を必要としますし、ましてや病気を治すとなると、体調を整えるのとは桁違いな時間が必要になる場合もあります。

この…『人間の体の仕組み』が理解できていない人は、多忙な日常生活を優先する傾向にあるので、薬で痛みを取り除く事で、日々をやり過ごすようになるんですよねぇ~。

で、…長期間、薬を服用して、薬が効かなくなった段階で東洋医学や鍼灸治療を試してみようかな…。

…という感じになる。

基本的な考えとして、人間も自然の中の一部であるから、自然の流れに逆らうと、体調って崩しやすくなると思うんですよね!

ちなみに…、痛み止めにも色々な種類がありますが、処方箋でも、ドラッグストアーでも買える痛み止めを常用している人で、ロキソニンやイブプロフェインやアスピリンなどの非ステロイド性の抗炎症薬は、長期服用すると腎臓がダメージを受けやすいっていう事を知ってる人って少ないんじゃないかな?

知っていたら、気軽に痛み止めを飲もうとは思わないだろうしね…

多分、処方箋として、お医者さんが、非ステロイド性の抗炎症薬を出す場合「使い過ぎるとダメだよ!」的なアドバイスはあると思うんですが、患者さんに「腎臓がダメージを受けやすい」…という知識が無ければ、お医者さんからの注意事項は、右から左に聞き流されるでしょうしねぇ~。

患者さんの中には、腎臓がダメージを受けやすい事を認識していたとしても…「痛み止めは飲まない方がいいって言うけど!痛いからしょうがないじゃん!…薬を飲んだからって、今日や明日に腎臓にダメージが出るわけではないんだろ!」…って感じで、痛み止めを常用している人もいるでしょう…。

そんな人に「鍼灸治療や東洋医学は体に備わっている修復能力を手助けして…」なんて言っても、聞く耳をもってくれないと思うんですよねぇ~。

なので、長年、鍼灸治療をやっていて、問診で常用している薬とか、患者さんの生活パターンを聞いていると「あぁ~…この患者さんは、鍼灸治療は向いてないかなぁ~」って感じる事があるんですよぉ~。

でも…、毎回、治療しながら思う事として…

どんな患者さんであれ、鍼灸治療に「向いていない・向いている」…は関係なく、鍼灸治療に助けを求めて来られているのだから、何か一つでも効果を感じてもらう事が出来たなら、患者さん自身が体質改善をしようという気になってもらえるかも知れないし…、それが病気を治す第一歩になるわけですしね。少しでも効果を感じてくれたなら、即時効果を求めていたとしても、いつの日か「あの鍼灸師の言ってた事は間違いじゃなかったかもなぁ~…」と、僕の言葉を思い出してくれたら、御自身で体質改善を心がけられるかも知れない…。

100%の違和感が、鍼灸治療を受けた後に、25%くらい下がって、感じる違和感が75%くらいに下がってくれたなら…、それでいいかな…って思うんです。

若い頃は、あまり感じなかった事ですが、僕も50歳代後半から「人って病気をしたり、体にメスを入れる手術をした場合、100%だったパフォーマンスが、100%に戻るって事は無い…」と思うようになったんですよねぇ~。

老化というものもあるんでしょうが、病気と言っても、大病であればあるほど、その傾向にあると思うし、手術で体にメスを入れると、日常生活には支障がなくとも、運動や持久力などのパフォーマンスは確実に低下すると思うんです。

まぁ~…治療する側の希望としては100%の違和感が半分以下の45%くらいまで違和感が無くなるようにしたいんですけどね…。コレばかりは患者さんの体次第なので…。

いくら神の手を持つ名医が手術しようが…、ノーベル賞を受賞した学者さんが考案した高価な薬を飲んだとしても、患者さんの体に『生きる力』が無ければ、何の効果も生まれませんしね…。

基本は、患者さんの身体次第なんですよねぇ~。

だから、食事・排泄・睡眠・運動・姿勢が重要ですし、体に異常が起きた時、もしくは、異常が起きそうな時に、身体が発する声というか、身体が発する痛みや不調という警報に耳を傾けて、身体の声を聞くようにする。

身体の発する声を無視するなんて、火災報知器が鳴っているのに、それを無視しているようなものです。

医療は日々、確実に進歩していますが、現在、テレビやメディアで紹介されている、夢のような医療の発展の恩恵にあずかれるのは、多分、僕らの子供世代…もしくは孫世代だと思うんですよねぇ~。

なので…、今現在、大病と言われる病気が、いつに日か、薬だけで治す事が出来たとしても、今すぐには無理だという事を自覚して、医療というのは体の修復力を手助けするものだという認識を持って、自己管理で病気にならないようにする。

最高の医療っていうのは、優れた手術技術や高価な薬ではなく…、病気にならない体作りこそが最高の医療だと思うし、一番重要な事だと思うんですよねぇ~。

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