やっぱ!腸って大事ですよねぇ~!

先日、『カズレーザーと学ぶ』という番組で「若い人に増える「なんかダルい」は脳の炎症!? 脳&ツボ疲労回復法」というのをやってたんですよぉ~。

番組冒頭、脳が炎症を起こす原因物質として活性酸素が紹介されてました。

御存知の通り、活性酸素は免疫として働く一方、活性酸素が蓄積すると体に悪さをするんですよねぇ~。

活性酸素が蓄積する原因として、ストレスや食品添加物の摂取…、喫煙、激しい運動、多量飲酒、紫外線、放射線、大気汚染に薬物摂取…などなど、体に悪いといわれている、いつもの悪役メンバーをツラツラとリストアップした感じですが、これらの悪役が活性酸素の蓄積に関与するらしいんですよぉ~。

脳で神経細胞が活発に働く時に、酸素を使ってブドウ糖をエネルギーに変換するんですが、その時に活性酸素が発生するんだそうです。

で…、疲労状態の人の脳は、活性酸素を消去する酵素が減ってるんですって!!

あぁ~…なるほどな!フルに頭を使って、疲労がピークに達している人は、脳内で発生した活性酸素によって神経細胞がダメージを受けるって事なんですねぇ~。

脳の脳幹あたりが活性酸素によってダメージを受けやすいそうなんです。

その脳幹の辺りでセロトニンが合成されているんですって!…なのでセロトニンの合成に支障がでる。…だから、疲れている脳はセロトニン不足になるそうな…!!

セロトニンが合成される脳幹辺りが活性酸素によってダメージを受けるわけだから、然もありなんって感じですよねぇ~。

皆様、御存知の通り、セロトニンは ”幸せホルモン” とも呼ばれていて、気分を安定させる脳内の神経伝達物質の一つなんですが、セロトニンって脳では2~5%くらい作られていて、90%は腸で作られているんですね!

脳で作られているセロトニンは気分の安定や睡眠に関与していて、腸で作られるセロトニンは腸を動かす指令を出す時に使われるんですって!

なので、セロトニンが不足すると…

体の症状としては、便秘になったり、消化障害を起こしたり、光や痛みに過敏になったり、不眠…片頭痛が起きたりする。

精神的な症状としては、鬱や認知機能の低下、意欲の減退、自己肯定感の低下…などが現れるそうなんです。

脳で作られるセロトニンが2~5%で、腸で作られるセロトニンが90%と言われると、腸で作られたセロトニンが、そのまま脳にいくの?…って思うかも知れませんが…、「然に非ず!」…実はそうではなく、脳のセロトニンは、腸で吸収されたセロトニンの前駆体が脳に届いて、脳でセロトニンが作られるんだそうです。

そうなんだぁ~!…じゃぁ~…セロトニンの前駆体ってなに?

…って思って、調べてみたら、トリプトファンという物質だそうな…

…ん?…トリプトファン?…なんか聞いた事あるぞ!?

あぁ~!…必須アミノ酸の一つだ!

御存知の通り、アミノ酸って人の体を構成しているタンパク質で、たしか…20種類のアミノ酸から出来てるんでしたよね!これも…うろ覚えですが、体の20%くらいはアミノ酸で占められてるって聞いた事があります。そんでもって、必須アミノ酸って体内で合成されないアミノ酸なので、必ず摂取しないと不足してしまうものなんですよねぇ~。

そんなトリプトファン…。日中はセロトニンに変化するし、夜はメラトニンに変化して睡眠に関与するし、筋肉や臓器を作ったりもします。

なるほどな…、…と言う事は…例として、ある患者さんの症状が「お腹の具合が悪く、やる気が起こらない…。そんでもって、いつも肩や背中など、どこかが痛い!」という、つかみ所が無い症状だとしたら…

問診をして、仕事が忙しい…、便秘気味だったり、下痢気味だったり…、偏食傾向だったり…、食べ物の好き嫌いが激しかったり…、メンタルが弱かったり…、色々な事で最近無理してると自覚していたり…、良く噛まずに食事をする癖があり胃腸に負担をかけていたり…、加齢による腸の機能低下があったり…、過度の飲酒で腸の機能が低下していたり…、などなど、どれかに心当たりがあり…つかみ所が無い症状に悩まされている場合…、

『ストレスによる腸の不具合、もしくは偏った食事の摂取により…⇒トリプトファンを吸収出来ない⇒トリプトファン不足なのでセロトニンが合成できない⇒セロトニン不足になるので、痛みに敏感・消化器障害・便秘・頭痛・不眠・鬱・認知機能低下・意欲減退・自己肯定感の低下が起こる。』

この弁証があてはまりますよねぇ~。

昔の日本の医学は腹診を重要視しますし、鍼灸でも治療の原則として「まずは、お腹を調えろ!」と言い、お腹を触って状態を確認して、お腹を調えるツボを使ったりします。

「鬱とか不眠で腸って関係あるの?」…って思ってたでしょ!?

今まで「鬱とか不眠とは脳の病気でしょ!?…お腹は消化器官なんだから、お腹なんて関係ないでしょ!?」…って思われていたかも知れませんが、腸の状態が、良い具合にちゃんと働いていないと、セロトニンの原料のトリプトファンは吸収できないので、腸の状態が悪い事で不眠や鬱や痛みに敏感になるって理解出来ますよねぇ~!

しかも、腸って免疫の総本山で、免疫細胞の50%が小腸に存在するし、20%が大腸に存在しますよね!そんでもって、セロトニンも腸と密接な関係がある。…「やっぱ!腸って大事ですよねぇ~!」と思うのと同時に、食事って大事だなぁ~って思います。

因みに…

セロトニンを増やすには、トリプトファンやビタミンB6を含んだ食物摂取。

いわゆる…バナナとか、乳製品、大豆製品、赤身の魚…、それと、海藻や繊維物の野菜を摂取して、腸内環境を整え、運動や日光浴や生活環境に気を配る。…やはり、基本は生活習慣の改善なんですねぇ~。

それと、抗活性酸素ではビタミンC・E・Aが挙げられていて、緑黄色野菜や果実、海藻類、甲殻類…の摂取が欠かせない。

結局の所、好き嫌い無く、よく噛んで、ゆっくり食事をする事が重要なんですよね!

番組では…

疲労学会の先生が慢性疲労の対処法として、最先端の治療で、抗炎症薬やミクログリアの話しをされてますが、一番大事なのは、慢性疲労にならないような日々の生活を送る事だと思うんですよねぇ~。

番組内で2人目の講師として、鍼灸の先生がツボのことを話されてましたが、首が痛いから…肩が痛いから鍼灸院に行くというのではなく、慢性疲労の事を考えると日頃から鍼や灸をして体をリセットする事で慢性疲労にならない体を作る事が重要ですし、なんいせよ、患者さん自身の生活改善が一番重要なんですよねぇ~♪

ただ、人って、そんなに意志も強くないし…、特に自分の体の事になると「まっ!いいか!」と、甘々な感じで、いつの間にか不健康な食生活に逆戻りしていたりするものなので、定期的に鍼灸治療を受けて、自分の体の不具合を見つけて治しておいた方が良いと思います。


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