鍼灸って進歩してるんですか?…

治療を受けてる患者さんから、会話の中で素朴な疑問を投げかけられたんです。

「先生!…よく…医学は進歩してるから…とか…、新薬の開発とか…、ロボットアームを使って遠隔で手術をするとか…、内視鏡とか…、昔はできなかった血管内にカテーテルを入れてバルーンを膨らます…。とかをニュースで聞きますけど、鍼灸って、新しい発見とか、進歩ってあるんですか?」

う~~~ん…ホントに素朴な疑問…(^^;)

営業トーク的には「鍼灸も進歩してますよぉ~!」と言いたいところですが、僕の答えは「否!」です。

現代医学は、これからも、まだまだ進歩を続けていくでしょう。

これは…

裏を返せば、現代医学は進歩していかないといけない運命を背負っているとでも言いますか…、「長く生きたい!」「病気は『悪』なのでやっつけたい!」「死ぬまで健康でいたい!…なんだったら、死にたくない!」という、欲望?というか…野望?に近い人の不安な気持ちを、一手に引き受けているのが現代医学だからです。

所謂、昔は呪い(まじない)や祈祷で不安感を払拭していたんですが、時代の変化により「呪いや祈祷など非科学だ!…今からは科学の時代だぁ~!」と言う事で、呪いや祈祷を排除して、人の不安感を一手に引き受ける事になったのが科学や現代医学なんですよねぇ~。

だから、これからも、ナノテクノロジーとか、遺伝子操作など…、未知なる領域に足を踏み入れ、現代医学は進歩を遂げて行くと思います。

…進歩を遂げるとは思いますが、進歩を遂げた先に、人間の幸せがあるか?…どうかは、分かりません。病気が治るのは良い事だし、長生き出来る事も良い事なんだけれども、表があれば裏があるように、進歩する事での弊害も必ずあると思うので、進歩することが全て良い事だとは思えないんですよねぇ~。

「鍼灸で新しい何かが開発されたり、進歩してたりしてるのか?」…という患者さんからの問いですが…

「否!」

…です。

理由は「鍼灸は現代医学と違い、進歩の過程ではなく、進歩し終えた治療方法だから!」

こんな事を言うと、他の鍼灸師から「そんな事は無い!科学的にツボの効能とか、ツボへの刺激が脳の伝達物質に作用して…とか、今まで分からなかった事が大学のとか研究機関の研究で発表されたりしてるぞ!お前が知らないだけで進歩しているんだ!」って言われそうですが、それは進歩ではなく、証明されたに過ぎないんですよねぇ~。

多分、どこかの鍼灸師が「この方法は新しい方法です!」と言って、広告宣伝に使ったり、学会で発表したりしても、それは以前、誰かが試してやっている事だと思うんです。

まぁ~それだけ、長い年月をかけて、試されてきた治療法が、鍼灸であったり、漢方であったりするって事です。

なので…鍼灸や漢方は「新たに!…」ではなく、過去、数千年もの間に、色々な人が試していた事などを、現代の病気や症状に当てはめて、身体を健康体に近づける…。例えて言うなら…、ジグソーパズルのピースをハメ合わせるかの如く「現代人が忘れていた方法を思い出して治療法を蘇らせて治療する。」…そんな感じに近いのではないかと思うんです。

そうですねぇ~…

生活に根付いている事に例えるなら…。

皆さんは宗教に何か…進歩を求めますかねぇ?

多分、一般的な宗教には、新たに進歩って、求めてないと思うんですよねぇ~。

鍼灸とか漢方と一緒で、もう宗教は、過程的に進歩し終わったモノだと思うんです。まぁ~時々、新興宗教のようなモノが出てきたりしますが、そういうのって、まだ熟成されてない感じは否めませんよねぇ~。

まぁ~それはさておき…

鍼灸は鍼を刺したり、お灸を据えたりするイメージですが、基本的に身体を健康な状態にする事を目標に身体をサポートしていく上で、鍼とか灸を使うわけです…

鍼灸が効く…効かない…は、その患者さんの身体が、どれだけ強いか?弱いか?によると思うんです。

「進歩するから良い!」…「進歩しないのはダメ!」ではなく…

身体のあるべき姿というか、普段から、どのように身体を維持すべきか?…を生活の中で見つめ直して、鍼灸や漢方など、先人達の知恵を拝借しながら、自分で出来る事は自分で…。自分で出来ないような事になった場合は、進歩し続けている現代医学の力を借りて、身体を健康な状態に近づけるのが理想だなって思います。

しかしながら…

現在は「医療が進歩しているから大丈夫!」…という過信。もしくは…「ちょっとした事でも、すぐ病院に!」が合い言葉のようになっているような気がするんですよねぇ~。

多分、現代人は自分の身体の事は二の次で、「アレをやらねば!」「コレをやらねば!」…と健康であるための日常生活の大切さを忘れてしまっていると思うんです。

昔の人は、医学の発達が今ほどではなく、医学の恩恵にあずかれない事が多いので「病⇒死」という考えが強いから、まずは自分の身体の事を第一義としていたと思うんですよねぇ~。

鍼灸は、そういう時代の医学なので「健康など二の次だ…」という現代人の生活に適応しているか?…という事で言えば、現代人の生活や、考え方には不向きなのかもしれません。

ただ…、人という生き物は、自然の流れに逆らって生きていけるほど強くはないので、生活習慣の改善が、病気を治すキーポイントだったりする事は多々あるんですよ!

生活習慣を改善する事で、病気を治せる段階を、東洋医学では『未病』と言っているんだと思うんです。

未病の段階なら、鍼や灸や漢方薬で、健康体へ後戻り出来るのだけれども、この未病の段階を無視して、生活改善もせず、鍼や灸や漢方薬に頼る事もなく、身体を酷使すれば、結果的に、進歩し続ける現代医学に頼るしか術が無い状態になってしまう。…まぁ~所謂、大病を患う…という状態になってしまうわけです。

現代医学が悪いと言っている訳ではないんですよ!…勘違いしないで下さいね!…(^^;)

ただ、何事も、大変な事になる前に、対処していおいた方が良いっていう話しです。

名護屋と名古屋…♪

先日、唐津のちょっと先…、呼子のもうちょっと先にある、名護屋城跡で行われた『名護屋城大茶会』に行ってきました。

目的は…「人気歴史学者3人による名護屋城トーク会」と「神田伯山独演会」

人気歴史学者3人とは、NHKの『英雄たちの選択』でおなじみの磯田さんと、千田さんと、平山さん…。生で、この神メンツとも言える先生方の話が聞けるなんて!

しかも、午後からは神田伯山さんの講談も聴けるなんて!…伯山さんの講談を聞くのは2回目だけど、福岡での独演会はあっと言う間に完売するから、なかなか行けないんですよねぇ~。

ラッキーにも、抽選の応募に当たったのと、伯山さんのチケットも買えたので、こんな機会は二度と無いかも!…って思い、迷う事なく「いざ!唐津は鎮西へ!」と馳せ参じましたよ!

人気歴史学者による名護屋城トーク会…いい話が聞けて面白かったです。

トーク会が終わって、名護屋城跡をプラプラと散策してたら、裏千家の方達が野点をやっていたので、抹茶を頂きました。

抹茶は子供の頃から飲んでるので、今でも自分で抹茶を点てて飲むんですが、なにぶん我流で、今までプロ…というか、表千家とか裏千家とか…、所謂、お手前って言うんですかねぇ~…お茶をたしなんでらっしゃる人が点てる抹茶を飲んだことが無かったので、野外だし…もしかしたら、戦国の武将達もこの場所で野点したかもしれない場所で、ホンマモンの抹茶を飲むのもいいかなって…♪

いやぁ~クリーミーで美味しかったですぅ~。

僕が茶を点てると、抹茶の粉がダマになっちゃう事が多いから…こんなクリーミーに仕上げるには、茶こしで細かくこせば、こうなるかもなぁ~。…なんて思いながら頂きました。いやぁ~…勉強になりましたゎ!

その後、名護屋城博物館に金の茶室があるという話しだったので、見に行ったら、なんと…金の茶室が展示されている横に、磯田さんと平山さんが座ってらっしゃったので、チャンスとばかりに、名護屋と名古屋の違いについて質問してみたら、凄く丁寧に説明してくれましたよ!

※愛知県名古屋市より、こっちの名護屋の方が古いって事と…

※名護屋って昔から地名があり、室町時代の頃には朝鮮との貿易がこの地で行われていたとか…

※名護屋という一族がこの辺りをおさめていた…とか

※磯田さん曰く、諸説あるんだけど、名護屋には「波を越える」っていう意味があるみたいですよ!って言われてました。

※愛知県の名護屋は…コレも諸説あるんだけど、昔は那古野っていう字が使われていたとか、気候が和やかだから「ナゴヤ」になったとか…

この話し…しようかと思ったんだけど、ちょっと長くなるし、話しがズレるから、どうしようかと思っていたんだよねぇ~…って仰ってたんですよねぇ~。

ただの通りすがりの一般人からの質問だったんですけど、凄く丁寧に説明してくれました。

直接、話ができたなんて…なんて良い日だぁ~~♪ ラッキー♪

今度、NHKの『英雄たちの選択』で名護屋城を特集してくれないかなぁ~。

テレビで見ている磯田さん、平山さん…は、あのキャラのまんまでした。…千田さんは、その時はいらっしゃいませんでしたが、博物館の展示物を見た後、チラッと磯田さんと平山さんがいた場所を覗いてみたら、千田さんも座ってらっしゃって、雑談されてましたよ。

その後、神田伯山さんの講談を聴いたんだけど、三席目の仇を恩で返すという人情話…『無筆の出世』という講談…。良かったなぁ〰︎。

伯山さんの講談を聴くのは、今回で2回目ですが、機会があれば、また聴きたいなぁ〰︎♪😊

いやぁ〰︎本当に…夢のような1日でした♪

早起きは三文の徳

先日、いつもより1時間ほど早く起きなければ、いけない日があって…

自分自身に「早起きは三文の徳!」と言い聞かせて、布団から起き上がったんですが「そう言えば…三文っていくらなんだろうか?」…って思ったんです。

確か…、昔のお金は…「両」とか「銭」とか「文」っていう単位だったよなぁ~。

「文」って安いイメージだけど…三文って…現代の貨幣価値でいくらなんだろうか?

そう言えば…三途の川の渡し船の、渡し賃は六文銭だと、誰かが言ってたし…

三途の川の川幅がどれくらいの距離なのかは分からないけれど、福岡で身近な渡し船と言えば、姪浜~能古島へ行くフェリーだよねぇ~。片道、およそ10分で、確か…230円だったよな…。博多港から志賀島は片道30分くらいで、料金は500円くらいだったっけ?

渡し賃だけで考えると六文が200円~500円くらいかな…(^^;) 

だとすると、早起きは三文の徳の三文は、現代のお金では、およそ100円~250円って事か?

「…ん?でも…三途の川の渡し船の、渡し賃は六文銭…。文銭?…文と銭が一緒になってるぞ!?」

どういう事だ?

チョイと調べてみたら、鎌倉時代~江戸時代にかけて、呼び名が少しずつ変化してるみたいですねぇ~。それと、真田の家紋の六文銭も、なにやら…六文銭ではなく、六道がどうのこうの…と言うのが本当らしい…。ややこしいなぁ~(^^;)

調べてみても、時代の違いで価値も変わってきますし、色々な説があるので、どれが正しいのか分かりませんが、江戸後期の職人さんと、米の値段で比較して算出すると、職人さんの現代の賃金での算出は一文、47.6円なんだそうな…。

で…、お米では一文8.8円なんですって!でも今、お米は値上がりしてるから8.8円じゃないでしょうねぇ~。

なんいせよ…早起きすると、焦ったり、急いだりしなくていいから、少しだけお得感を味わえる…。そんな感じなんでしょうねぇ~。

便利さを求めたら、必ずどこかにシワ寄せがくる…

よく「便利は不便…」という言葉を耳にしますが、便利さを追及すると、必ずどこかに不便が生まれる…。

便利さも、ちょうど良い塩梅で止めときゃいいのに、ドが過ぎた便利さを求めると、必ずどこかにシワ寄せがくるって、リアルに感じるようになりました。

今朝、NHKの『あさイチ』を見ていたら、テフロン加工のフライパンの話しをしていたんですが、テフロン加工のフライパンの買い換え時って2~3年らしいんですね!?焦げ付かないので便利なんだけれども、結局、ゴミが増えるって事だよねぇ~。再利用とかリサイクルとか言ってるけど、全てが再利用・リサイクル出来てる訳ではないと思うんです。

そう言えば、先日…「今後、AIの普及で電力不足となり、原発が必要…」ってニュースで言ってたなぁ~…。AIってそんなに必要ですか?今後、AIに仕事を奪われる人が大勢出てくるんでしょ!?…何だかんだ言いながら、原発を再開したいんだろうなぁ~って図式が思い浮かびます。結局、原発の再処理問題って何も解決してないよね!

あっ!そうそう!

先日、運転免許の更新の為に講習受けたんですが、その中で電動キックボードの説明を受けたんです。「環境への優しさとコストパフォーマンスの高さだとか…手軽な乗りやすさが…とか、世界中で急速に普及してるから…」という理由で普及してるみたいですが、そんなのに乗るくらいだったら「歩けよ!」って言いたくなるんですよ!

僕は鍼灸師だから「人が健康でいるためには…」っていつも考えてるんです。人が健康でいるためには動かないとダメなんですよね!人って歩かないと健康を害するんですよぉ~!…少し楽して移動したいのであれば自転車でいいじゃない!

やはり、便利さを求めると絶対と言っていいほど、シワ寄せがくるんですよねぇ~。

ただ、そのシワ寄せは、今ではなくて十数年後…数十年後…もしくは未来の人達に先送りされるから「今は便利さだけ享受出来ればいいや!」的な自己中な考え方で便利さを追及してるから、「喉もと過ぎれば熱さ忘れる…」というような感じで、いつしか慣らされている。

…そんな感じがするなぁ~。

憂うのは、ホントに面倒くさいけど…、最近、憂いたくなるような事ばかりで、「はぁ~」(-_-;)…って溜息が出ちゃいますねぇ~。

景気も良くならないし、政治家も自分が目立つ事しか考えず、目先の手柄ばかり追及しようとするし…。あっ!これ…前原さんの事ね!(^^;)

森卓さんの『ザイム真理教』を読んでると、この先、この国は、お先真っ暗って感じがするなぁ~。もう落ちるところまで落ちて、一揆でも起きない限り、何も変わらないんじゃないかな?…って思える今日この頃ですよ。

深谷伊三郎さんの『お灸で病気を治した話』

いつも腰痛の治療で来られている患者さんが「年末から鼻炎が続いて、耳鼻科に行ったら手術した方がいいと言う事になって、先日、副鼻腔炎の手術をしたら『好酸球性副鼻腔炎』という難病指定の病気らしいんですよねぇ!だから定期的にステロイドの薬を飲まなきゃいけないらしいんです。」…と仰ったんです。

好酸球性副鼻腔炎?????

漢字だけで判断すると、好酸球が原因で副鼻腔が炎症を起こすって事なのか??

好酸球って…たしか、白血球の分類だったよなぁ~…寄生虫やアレルギーの抑制に働くって授業で習った覚えがあるけど、その…免疫システムの一部である好酸球が副鼻腔炎を起こす…。…って事は免疫システムの異常って事か…。だから難病指定なのね…。

…って色々と調べていたら「好酸球性副鼻腔炎は、両側の鼻にポリープ(鼻茸)が多発する慢性副鼻腔炎で、難治性の病気です。」と表記されてる文章にでくわし、「あぁ~…好酸球性副鼻腔炎って鼻茸の事なのね!」って認識出来ました。

鼻茸かぁ~…

そう言えば、僕が鍼灸の専門学校に通っていた時の担任の先生が話しの中で、自分が鍼灸師になろうとしたキッカケとして、御自身が鼻茸に悩まされ鍼灸院でお灸をしてもらったら改善した事がキッカケで…鍼灸師になったって話されてなぁ~って事を思い出したんです。

ただ、どこにお灸をしたのか?…話されていたとは思うんですが、話しを聞いたのは22年以上前の事なので覚えてないなぁ~。

鼻茸の治療に関して書いてある本…

あったっけなぁ~??

…と、本棚から本を引っ張り出して見ていたんですが、鼻茸について書いてある本を持ち合わせていないんですねぇ~。

じゃぁ~鼻茸というワードに囚われず、鼻の不具合としてのアプローチではどうだろうか?…と、深谷伊三郎さんの『お灸で病気を治した話』を手にとって、パラパラとページをめくっていると第2集の『蓄膿症』に目がとまったんです。

『上星』というツボを使うんですが、上星の場所の周りを押してズーンとくる所がポイントらしいんですよねぇ~。

なので、先日、その患者さんが、腰痛治療で来られた際に、鼻の状態を尋ねたら「鼻の詰まりが取れない…」との事だったので、頭のお灸の話しをして、頭皮へのお灸だから多少…1~2本、髪の毛が焦げる事があるかも知れないし、お灸をした場所に一箇所だけ瘡蓋が出来るかも知れませんが、やってみますか?…と尋ねると「やってみたい!」と仰るので、上星へのお灸をしたんです。

深谷先生が書かれている通り、患者さん曰く、教科書通りの上星の位置を押しても、ズン!という感じは無いそうなんですが、上星の右側を押してみるとズンと響く場所があり、そこにお灸を据えると、患者さん曰く「熱さがツーンと詰まっている鼻にきて、ス~と鼻が通るようになった。」…との事。

同じ患者さんが1週間後に来院された時に「先日の頭のお灸…どうでしたか?」と聞いてみると、「あっ!あれから鼻の通りがイイ感じですよ!」と言われてました。

おぉ~~~!深谷灸法…凄ぇ~~~~♪(^^;)

深谷さんが「蓄膿症は体全体を整えないといけない」って書かれてましたが、好酸球性副鼻腔炎は免疫システムの異常であるならば、鼻の異常と捉えるのはなく、体全体を整える事が重要なんでしょうねぇ~。

この、深谷伊三郎さんの『お灸で病気を治した話』は、僕が鍼灸の専門学校に通ってた時に、バイト代をつぎ込み、通販で買った本で、結構…今でも、この本に助けられている事って多いんですよねぇ~。鍼灸学校に通っている学生さんには必修アイテムと言っても過言ではないと思いますよぉ~。

因みに…御存知の方も多いと思いますが、この深谷伊三郎さんって、落語家の立川志らくさんのお祖父さんです。

不自由を常とおもへば不足なし…

先日、友人と近所の居酒屋さんに行った時に、居酒屋さんのトイレの壁に、ある文章が貼られていたんです。

なんでも…徳川家康の遺訓だとか…

まぁ~居酒屋とかに行くと、よくトイレの壁に「人間だもの…」的な文章が貼られていたりするんですが、ついつい…読んでしまうんですよねぇ~(^^;)

こういうのに目が行くって事は歳を取ったという事なのかもしれません。

でもね…

こう言うのって、良い言葉が書いてあるんですよね。

歴史上の人物の遺訓だとか…、辞世の句だとかは、本当に本人が書いたのか?…本人が詠んだのかは定かではないと思うんです。でも…、たとえ別な人が歴史上の人物の名をかたって書いたとしても、時代を超えて読んでみると「あぁ~あの人だったら、こんな事を言い残すかもね…」と納得出来たりするものが多いし、とても良い文章だったりするので、心打たれたりもするんですよねぇ~。

以前、鍼灸師になる前の話しなんですが、仕事を辞めて鍼灸師になろうと決めた時…、鍼灸の学校に入学する前の数ヶ月間…、収入がなくなる不安と、未知なるモノへの挑戦からくる武者震いからか…、ちょっと不安になった時があったんです。その時に行きつけのBarの常連さんが「坂本龍馬がこんな言葉を残してるよ!」と教えてくれたのが…

世の人は 我を何とも言わば言え 我なす事は我のみぞ知る

この言葉は、当時の僕を勇気づけてくれましたねぇ~。今でも好きな言葉の一つです。

今回、良いな~って思ったのが、この…『徳川家康の遺訓』

東照公御遺訓

人の一生は重荷を負て遠き
道をゆくが如し いそぐべからず
不自由を常とおもへば不足なし
こころに望おこらば困窮したる
時を思ひ出すべし 堪忍は無事
長久の基 いかりは敵とおもへ
勝事ばかり知て まくる事をしらざれば
害其身みにいたる 
おのれを責て人をせむるな 
及ばざるは過たるよりまされり

現代の言葉に直す必要はないと思うんですが…、今風な言葉に意訳すれば、こんな感じです。

人の一生は重荷を背負って遠い道を行くようなものだ。
だから急ぐべきではない。
不自由を普通なのだと思えば、不満に思わずにすむ。
自分の心の中に欲が湧いてきたら
貧しさに苦しんでいた頃を思い出せ。
我慢する事は、無事に長く安らかに生きるための基本である。
怒りは敵と思え。
勝つ事しか知らずに、負ける事を知らない奴は、大事な時に失敗する。
物事の原因や責任は、自分を責めて他人を責めるな。
能力や財力など何事も、有り余るよりも足りないくらいの方が良い。

僕が目にとまった部分は…

「不自由を常とおもへば不足なし…」

…ですかねぇ~。

確かに…、語り継がれている徳川家康の一生を顧みると、この遺訓に書かれている文章に重みを感じますねぇ~。

皆さんは、この文章を読んで、気になる一文がありましたか?

「粋」と「野暮」

「粋」っていう言葉がありますよね!「粋」の対義語は「野暮」「無粋」。

今、NHK大河ドラマ『べらぼう』で吉原の遊郭が描かれてますが、あのドラマを見ていて、今の日本に欠けてるモノは「粋」とか「野暮・無粋」の感覚なんじゃないかなぁ~?…って思うんです。

まぁ~…僕も、そんなに吉原の風習や、遊郭に関して詳しいわけでは無いんですが、落語好きなので…、落語の廓噺や、噺に入る前のマクラで、噺家さんが話す、吉原のトリビアが、僕の吉原遊郭の知識になっているだけなんですけどね…(^^;)

なんでも…吉原の遊郭では、大店の旦那でも、武士でも大名でも、野暮な行いをすると「あの人は野暮だねぇ~」と噂を立てられて、吉原への出入が出来なくなるだけでなく、商売をしている人は、商いに影響が出たり、武士もメンツが立たなくなり、江戸の街を歩けなくなっりしたらしいんですよね!

その反対と言っては何ですが…、カッコよかったり、洗練された行動を取ると、「あの人は粋だねぇ~」と、もてはやされる。

現代人は、この「粋」とか「野暮・無粋」という感覚を忘れてしまっているような気がするんです。

現代的に言うと。粋とか野暮は「カッコイイ!」「ダサイ!」…という感覚に近いのかも知れませんが、なんとなく…言葉の重みが違うと思うんです。粋とか野暮に比べて「カッコイイ!」「ダサイ!」には、軽さを感じるんですよぉ~。

「カッコイイ」「ダサイ」という言葉には、視覚的な要素が占める割合が大きいような気がするんです。「粋・野暮」にも視覚的要素は含まれているとは思うんですが、「人として…」という、人間の心理的要素というか、「己を律する」という要素が「粋・野暮」という言葉には多く含まれていると思うんですよねぇ~。

昔の感覚と、今の感覚の違いや…、言葉を受け取る人の感覚の違いにもよるんでしょうが…

「ダサイ…」って言われても、そんなに心に響かないんですけど、「野暮な事するなよ!」とか「無粋な…」って言われると、「人としてどうなの?」って言われてる感じがするんですよねぇ~。

「あの人は野暮だねぇ~」「無粋な事をするんじゃないよ!」って言われた日には、もう…立ち直れないくらいの…、人間失格的なレッテルが貼られる。そんなパワーが「野暮」とか「無粋」には、あったんだと思うんです。

だから、吉原で遊ぶ人達は「野暮…」「無粋…」と言われないように心がけて、出来るだけ「粋」だと思われるように行動することで、何ていうか…秩序みたいなものが保たんでしょうねぇ~。

「粋」っていうのは、見栄えもさることながら、人としての魅力が加味された上で「粋だねぇ~♪」という感じになると思うんですね。

今の日本には、この「粋」と「野暮」の感覚が薄れているような気がするので、今後の日本の為にも、もっと「野暮」と「粋」の感覚を意識するようにして生きていかないとダメなような気がするんです。

最近、思う野暮な話と言えば…(^^;)

近頃の政治家の言動を見聞きするに「野暮だなぁ~」って思う事が多いですねぇ~。野暮や無粋が服を着て、議員バッジを付けて歩いているのが政治家なのか?…って思っちゃうような事ばかりで…呆れちゃいます。

まぁ~100歩譲って…、政治家の言動に関して、野暮や無粋に感じるのは、人それぞれ違いがあるとしても…、今の政治家って「粋」でない事は確かですね…。

最近、ニュースを賑わしている闇バイトも…「粋じゃないねぇ~…なに無粋な事をやっいてるんだい!」…って思いますしね…。

皆が「粋でいたいなぁ~」って思えるような社会を作っていかないとね…って思います。

「楽しい日本」とか言ってる場合じゃないですよ!…石破さん!(^^;)

素養と努力の違いについての恣意的考察

別にたいした事じゃないんですけど…、最近「人の能力って凄いなぁ~」って思うんです。

僕は趣味でギターを弾くんですが、どうしても弾けないフレーズを、スピードを落として、ゆっくり…自分の指に覚えさせるように、何日かかけて練習してみると、数日後には力む事なく、弾ける確率が高くなるんですよねぇ~。

ゆっくり弾く練習は正直言って、全く楽しくないし…面倒くさいし…、出来ればやりたくない練習ですが、確実に技術を習得するのに必要な行程のような気がするんですよねぇ~。

ただ、これだけの事なんですけどね…(^^;)

「出来なかった事が出来るようになった…」って感じた時、人の能力って凄いなぁ~って思うんですよねぇ~。

こういう…コツコツと能力を高める行為は、素養と素質で言うと…『素養』に分類されるんでしょうね…。

「素養」という言葉の意味を調べてみると「普段から養い蓄えている教養。 普段から修養を積む事。」とあります。…思えば、子供の頃から親や、学校の先生から口酸っぱく言われていた事ですが、親や先生からは「素養」という言葉ではなく「努力」という言葉に変換されて伝えられていたように思うんです。

イメージとして…「努力」って、とても尊い行為で、努力しない奴はダメな奴…というレッテルを貼られる側面も持ち合わせていると思うんですよねぇ~。

結果を得られた場合は「努力が実った!」という事になるんですが、努力した結果を少しも感じられなかったら、やっている本人にとっても、努力って、とても無駄な行為にしか感じられず、「努力=無駄」という経験値が積み重なれば、次第に努力する事を避けて生きていくようになると思うんです。

僕も…どちらかというと「努力」って、良い結果を求められているような気がして、少しプレッシャーを感じるので、あまり好きな言葉では無いんですよねぇ~。

自分なりに努力はしていても、結果が出なかったら「努力が足りない!」…って言われる事に矛盾を感じる事が多かったからかも知れません。

それに反して「素養」って、自分自身が興味を持ったモノに対して、突き詰めていく行為として捉えているので、僕は努力より素養という言葉の方が好きです。

なんか…日頃から努力し続けてると、肩が凝りそうでね…(^^;) 

近頃、よく目にしますけど「努力義務」って言葉も好きじゃないなぁ~。「努力」に「義務」がくっ付いて…。重すぎるわ!…って思います。努力義務って、やんわりと強制する感じがして、嫌だなぁ~。

日頃から素養を高める方が、気軽な感じで自分を高めているように思えるので、僕には合ってるかなぁ~って思うんです。

『素質』っていうのは、所謂、天性の能力と言いますか、生まれつき持っている性質や能力ですよねぇ~。おっとりしてるとか、攻撃的だとか…、素質も人の将来を左右する重要な要因だとは思うんですが、生きていく上で重要なのは素質よりも素養だと思うんです。

能力を持っていても、使い方を間違えると、とんでもない事になりかねませんしね!

まぁ~素晴らしい素質の持ち主に、素晴らしい素養が兼ね備えられれば、最強だと思いますが、そんな人…いるのかな? …ん?…大谷君?(゜_゜)

案外、何かが欠けてたり…「そこは良いんだけど、あそこがねぇ~」っていう人が、大半だと思うんですよねぇ~。

僕自身も、子供の頃から現在に至るまで、何でもすぐに出来るような人では無かったから「素養と素質を兼ね備えている人なんていない…」…と思い込みたいのかも知れませんが…(^^;)

何かを少しずつ習得するという行為は好きなのかも知れませんねぇ~。…だから職人さんに憧れているのかもしれません。

発熱による後遺症

先日…、3年前くらいから、年に2~3回くらいのペースで鍼灸治療を受けに来られる50歳前後の患者さんが…

「数日前から、車を後ろ向きに駐車する時、首を左に向けようとすると痛いんですよぉ~。それと…3週間ほど前から…首から背中・腰にかけて、痛みというより、怠さを感じるんですよぉ~」

…という症状を訴えて、来院されたんです。

話しを聞いてみると、1ヶ月前に風邪を引いて、発熱し、39℃くらいまで体温が上がり…、熱は1週間ほどで下がったものの、その後、凄く咳が出て、咳が治るまで凄く時間がかかった事を話してくれました。

患者さん曰く…「若い頃は風邪を引いても、すぐに治っていたんですが、この首の痛さや背中や腰の怠さは風邪が原因でしょうかねぇ?」…と仰る。

多分…

39℃まで体温が上がっているとしたら、十中八九…発熱による後遺症と考えていいでしょうねぇ~。

風邪を引いた時に、なぜ熱が出るのかというと、ウイルスや病原体と戦うための生体防御機能で、筋肉を収縮させて熱を産生する事で、体温を上昇させて、その発熱によって病原体の増殖を抑制するんですよねぇ~。

病原体となる、ウイルスや細菌は低温で繁殖する特徴があるんですよぉ~。

細菌の場合は、熱に強いモノもあったりしますが、ウイルスは約40℃で死滅すると言われています。 なので、発熱によって体温が上がると、病原菌やウイルスの増殖を抑制する事ができるんですよねぇ~。

しかしながら…筋肉を収縮させて熱を作り出すのは、結構なエネルギーを消耗し、体力を奪われるわけですよぉ~。ですから…発熱して体温が38℃を超え始めると、身体の節々が痛くなったり、頭痛がしたり、寒気がしたり、倦怠感を感じたりします。

まぁ~…一言で『風邪』と言っても、ハッキリした定義ってあったっけ?…たしか…、上気道のウイルス感染症によって起こる症状で、軽い咳や鼻水や喉の症状の総称を風邪と言ったんじゃなかったっけか?

風邪での発熱は微熱から徐々に発熱して37℃~38℃くらいになり、数日で解熱するのが一般的な風邪と呼ばれる症状に対して、急激に38℃以上の発熱はインフルエンザやコロナ感染を疑いますねぇ~。

熱が高くなれば、それだけ多くのエネルギーを消費するので、高熱が出た後は、結構な疲労感が残るんですよ!だから、熱が下がったからと言って、急に普段通りに生活に戻すのではなく、養生する事を念頭に1~2週間は体力回復に尽力した方が良いと思います。

それと…

咳・くしゃみ…って、結構なエネルギーを消耗するんですよねぇ~。

いつぞや…調べた事があるんですが、ゲホゲホ…ゴホゴホと、力強い咳や、ただ…コンコンと弱い感じでする咳やくしゃみ…に強弱はあるんですが、平均して1回の咳は2~4kcal 。1回のくしゃみは4kcal 消費するらしいんですよ!

カロリー計算の話しをすると…体重1Kgあたり1kmを走るのに1kcal消費するらしいです。なので体重が50kgの人が1kmを走るのに50kcal消費するんですね。

カラオケを1曲歌うと5kcal~10kcalを消費。…100m走だと5~6kcalの消費。

風邪を引いて肺をやられて咳が止まらない時って、1日に何回咳をするんだろうか?…例えば1日に100回咳き込んだとしたら10km走ってる事になりますよねぇ~。

発熱して高熱になるだけで、相当な体力が消耗されている上に、咳で10km走るくらいの体力消耗を上乗せされたら、相当、身体がダメージを受けているって事なんですよねぇ~。

若くて毎日、身体を鍛えて体力がある人ならば、身体のダメージが凄くても、回復するスピードが速く、すぐに普段の生活に戻れる事もあるとは思うんですが、普段、あまり運動もせずに、デスクワークに勤しんでいる50歳代だと…、回復力は低いはずなので、やはりダメージが残るんですねぇ~。

なので…

この患者さんには、発熱で疲労したであろう、腰・背中から首にかけて、鍼とお灸をした後、置鍼しながら赤外線を当ててる間に、首に鍼をしてコリを取り治療したところ「来て良かったぁ~!」と笑顔で帰っていかれました。

風邪で発熱し、回復した後、倦怠感が残り、どうしても調子がイマイチな場合は、鍼灸治療で身体を整えると、身体が随分楽になりますよ!

なぜ?…選択肢が、ワクチン一択なのだろうか?

先日、NHKの『あさイチ』を見ていたら、冒頭の話題が「帯状泡疹」でした。

なんでも…「20歳~40歳代の若い世代で帯状泡疹の発症が増加している。」…との事。

番組で紹介されていたデータによると、1997年のデータと2022年のデータを比較して、帯状泡疹の発症数は、近年、60歳以上では1997年に比べて2022年では1.5倍~1.8倍。20歳~50歳代では、1.6倍~2.7倍に増加しているという事が紹介されてましたが…

これって…、単純に考えて1997年から2022年の間に、日本人の免疫力が低下しているって事ですよね。

御存知の方も多いと思いますが…

水疱瘡になった事がある人なら、誰でも帯状泡疹になる可能性があるわけです。

その理由は…、水疱瘡が治っても水疱瘡のウイルスは完全に体の中から消滅するわけではなく、感覚に関係する神経節という場所でウイルスは休眠状態で存在してるんですよぉ~。

身体の免疫機能が正常に働いている限りは、この水疱瘡のウイルスは悪さを起こしませんが…。ただ、身体の免疫力が低下し始めると、胸椎などの神経節で悪さを起こして帯状泡疹になったり、顔面神経で悪さを起こすと顔面神経麻痺になったりします。

年齢と免疫力の関係を調べてみると…

年齢とともに免疫力は低下していき…、免疫力は20歳前後でピークに達し、40歳代でピーク時の50%に低下して、70歳代ではピーク時の10%くらいまで低下すると言われています。

免疫力が低下する原因としては、加齢による免疫細胞の老化…。もしくは免疫細胞の活性が低下する事で免疫力が低下すると言われていますが、ストレスや生活習慣の乱れなどでも免疫力は低下するので、年齢に関係なく、若い人でも帯状泡疹になったりします。

また…病気などで免疫力が落ちた場合や…、病気の治療…。例えて言えば…抗がん剤治療などで免疫力が低下した事が、帯状泡疹を患う要因となったりするわけなんですよねぇ~。でも、抗がん剤治療をしている人が全員、帯状泡疹になるというわけではなく、副作用として免疫力が低下しがちなので、帯状泡疹になる確立が上がる…という事なんです。

ですから…免疫力が40歳代でピーク時の50%に低下しようが、70歳代ではピーク時の10%くらいまで低下しようが、帯状泡疹を患う人もいれば、患わない人もいる。

タバコを吸ってる人が全員、肺癌になるのか?…というと、そういうわけでもないので、それに似た感じで、そこまでハッキリとした事は言えないのだけども「確率は上がりますよ!」…と、少し脅しにも似た言い方しか出来ないのも事実なんでしょうねぇ~。

なので…、誰でも基本的に、免疫力が低下すると、水疱瘡になった人は帯状泡疹になる可能性があるって事なんですよねぇ~。

普段から、ちゃんとした生活を心がけていれば、そんなにビビる必要はないと思うんです。

ただ、ここ数年、帯状泡疹を患う人が増えているのは事実ですし、何か原因があるはずなんですよねぇ~。

帯状泡疹の症状が身体に現れた場合、はりきゅうふくた のHPの、顔面神経麻痺のページにも書いてますが、顔面神経麻痺と同じく、3日以内(72時間以内)に抗ウイルス薬を投与した方が、予後が良いんですよ!

NHKの『あさイチ』では、「帯状泡疹の症状説明」や「帯状泡疹が現れやすい部分の説明」がなされた後、「予防方法としてワクチン接種があります。」…という流れで帯状泡疹の話題は終わったんですが…

疑問に感じた事がありまして…

「なんで?予防法はワクチン接種の一択だけなんだろうか?」…って思ったんです。

最近、帯状泡疹ワクチンに関するテレビCMや、帯状泡疹ワクチンの啓発ポスターをよく見かけます。

帯状泡疹って免疫力が低下する事で発症する症状なのに…なんで?「免疫力が低下しない生活習慣を心がけましょう!」って言わないんだろうか?…予防法はワクチン一択って…薬に頼り過ぎじゃない!?…って思うんですよねぇ~。

帯状泡疹は50歳代から発症率が増加して…、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症すると言われています。

歳を取ると免疫力が低下するからワクチン接種で予防するという考えは、な~んとなく…理解は出来るんですが、ワクチンの効果は5~10年なんだそうです。

でも…、今回、帯状泡疹の発症が増加しているという1997年のデータと2022年のデータでは、20歳~40歳代で、1.6倍~2.7倍に増加してるわけですよね!

これって…おかしいと思いませんか?

年配の人が、加齢により免疫力が低下して、帯状泡疹の患者さんが増えるのは、自然の流れとして理解出来ますが「若い人の免疫力が、なぜ?低下しているんだ?」…って思うんです。

この1997年~2022年の25年間で、20歳~50歳の人の生活習慣が極端に悪くなり、ストレスフルな環境だから、若い人達の免疫力が低下して、若い人達の帯状泡疹が増えたのか?

でも、20歳から90歳代にかけて、トータル的に免疫力が低下しているという事だから…

世代は関係なく、全体的に免疫力が低下していると考えた方がいい…。

じゃぁ~…なにか、別な原因があるはずなんじゃないかな?

…と考えた時、僕の頭の中に浮かぶ、別な原因は…、やはり…一斉に行ったコロナのワクチン接種かなぁ~…。

ワクチンの反復接種で免疫系が抑制されるっていう話しは、ここ数年、よく聞く話ですし、ウイルス学の専門家も声を上げている事案ですよねぇ~。

若い人に限らず、まんべんなく、老いも若きも免疫力が低下してるんですもんねぇ~。近年、皆が一斉に経験した事と言えば…、コロナのワクチン接種しか頭に浮かばないんですよぉ~。

…あと、コロナのワクチン接種以外で、皆が一斉に経験した事と言えば…「景気の悪さ…」「夏の暑さ…」かなぁ…。

でも…歳を取った人が、景気の悪さに憂いて、生活習慣が乱れるかな?…(゜_゜) 歳を取れば眠くて夜更かしなんて出来ないし…、ただでさえ歳を取って、体力が落ち、免疫力も落ちているわけだから、生活習慣が乱れるような事はしないし、生活習慣を乱すほどの体力は無いと思うんですよねぇ~…(^^;)

夏の暑さ…。確かにここ数年、酷暑が続いてますが、日本より暑い国は沢山あるし…、それらの国で暑さにより、免疫力が低下して、帯状泡疹の患者さんが増えてるのだろうか?

景気の悪さが原因説と、夏の暑さが原因説と、コロナのワクチン接種が原因説…。…さぁ~皆さんはどれが原因だと思いますか?…それとも、もっと別な原因説…思い浮かびますか?…(^^;)

無理矢理ですが…、当たり障り無い答えを捻り出すとすれば…

景気の悪さを薄らと感じ始めた25年前くらいから、若い人達の生活習慣が乱れ始め…、20歳の人は45歳になり、30歳の人は55歳になる…。そんなストレスフルな社会状況が持続する事により、徐々に免疫力が落ちていき…、ここ近年、数回にわたる、ほぼ強制的なコロナのワクチン接種で、一気にダァ~ン!と、全世代の免疫力が低下し、追い打ちを掛けるように、ここ数年の酷暑で体力を奪われ、帯状泡疹になる人が増えた…。

…こういう事なのかなぁ~。(^^;) でも、若い人達の生活習慣が乱れって今に始まった事では無いはずですしねぇ~。…日本より暑い国は数多くありますし…。

そう言えば…海外では、どうなんでしょうねぇ~?…世界各国で、帯状泡疹が大流行しているんでしょうか?

…確か、世界的にみて、新型コロナワクチンで、必要な接種を完了した人の割合って、日本は80%くらいだったと思いますが、もっと多いパーセンテージの国も、いくつかあるので、その国で帯状泡疹が増えているか調べて欲しいものですね!

まぁ~…帯状泡疹に限らず、免疫力が低下しない生活習慣を心がける事は、帯状泡疹以外の、他の病気…。癌や生活習慣病などにならない基本的な予防策でもあるので、食事・睡眠・運動に関わる生活習慣は大切なんですよねぇ~。

食事・睡眠・運動を怠ると、身体が思い通りに動かなくなりはじめます。そうなるとイライラしがちになり、心の許容量が狭くなる。…しだいにストレスを抱え始め、ストレスをノラリクラリとかわす事が出来なくなり、持続的に正面からストレス事案とぶつかり始め、イライラが蓄積されると身体の血行が悪くなり免疫力が低下して病気を発症する。

…この流れは、いつの世も変わらないと思うんですよねぇ~。

なので、食事・睡眠・運動って大事なんですよねぇ~。