景気と色彩

服を作ってる知人と話しをしていて…「へぇ~…そういう事なのかぁ~」って事を知ったんです。

なんでも…「服の色合いと景気の動向に関して法則がある…」という話しでした。

知人曰く…、景気が良い時は、モノトーンの生地を使った服が流行るのだそうな…

まだ日本の景気が良かった頃…、バブルや、バブルの余韻が残っていた頃は、Yohji Yamamoto や、COMME CAや、無印良品のような、モノトーンを基調とした色合いの商品が流通するんですって!

…確かになぁ~振り返ると、そうだったよなぁ~

…で、経済的に余裕が無い、アフリカや東南アジア諸国の人達のファッションは、カラフルな色合いを使った生地で、オシャレを演出する特徴があるんですって!

「じゃあ…今の日本は?」…って質問したら…

今の日本は、景気が悪いので、安売りの服…、代表的なモノと言えば、ユニクロなどのファスト・ファッション・ブランドが幅を効かせてるので、原色を使ったカラフルな服が市場に出回っているものの、生地の素材は良いとは言えず、数年しか保たないモノばかり…。今まで、オシャレだと思っていたワンランク上のブランドでも、白・黒・グレー…だけしか、色の種類が無く…、落ち着いた感じの色合いで「欲しいな!」と思う色彩いの服は、なかなか見つからない…。

これが日本のアパレルの現状なんだそうな…。

じゃぁ~…、大手ではない、個人でやってるベンチャー的なアパレル・ブランドが、白・黒・グレーじゃない生地で服を作ろうとすると、日本の生地メーカーは、色々な色の生地を作ってはいるんだけれども、日本は景気が悪くて、良い色合いの生地は、日本で売るより、外国で売った方が高値で売れるので、日本に残っている生地は白・黒・グレーしか残っていないそうなんです。

じゃぁ~…外国から質や柄や、色が良い生地を買い付けようとすると、この円高で、到底採算が合わなくなる。

だからファスト・ファッション・ブランドよりワンランク上の大手のアパレル・ブランドが作る服は、白・黒・グレーの服やズボンが多いんだそうな…。

確かに…駅ビルや、百貨店に入ってる服屋さんを覗くと、メンズの服は白・黒・グレー…、あってネイビーくらいしか無いもんなぁ~。

ユニクロなどのファスト・ファッション・ブランドは外国から安い生地を買うか、日本の生地メーカーに、価格を下げるように圧力をかけて、安く生地を手に入れて安く売るので、ユニクロは儲かるかも知れないけど、生地メーカーや縫製工場は潤わないらしんですよねぇ~。

…なるほどなぁ~。

今の日本って、モノトーンとカラフルがゴチャゴチャになっている感じで、現実は、景気が悪く、お金が無いから、カラフルな服になるんだけれども、ニュースや報道では「景気は上向き…」と嘘情報に踊らされているので、頭の中は、中流意識が働き、ファスト・ファッションではない服を選ぼうとしても、白・黒・グレーしか選べない…。

今の日本って、思考と身体が分離してしまっていて、日本という国が自律神経失調状態なのかもしれないなぁ~…って感じますねぇ~。

オスギとピーコの、ピーコさんじゃないけど、ファッション・チェックで、景気って分かるものなんですよねぇ~。

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