首の痛みや頭痛を鍼灸師が分かりやすく解説します

首が痛い|頭痛|福岡市早良区|鍼灸院|acupuncture

「肩こり」という言葉はあるけど、「腰こり」とは言わず…腰の場合は「腰痛」って言いますよね!
首の場合は「首こり?」「首痛?」…どちらも耳慣れない言葉ですよねぇ~。首の場合は「首が痛い…」「首が凝る…」かな…。

首が痛くなる原因は…

平たく言えば「姿勢」です。

ただ、どの症状にも言えるんですが、姿勢など物理的な原因で起こる痛みと、精神的なストレスが原因で起こる痛み。大まかに分けてこの2通りがあると思います。ただ、ストレスを感じていない人なんていないと考えていいので、私が患者さんの症状と向き合う場合、この患者さんの痛みは何%が物理的なもので、何%がストレス的なものなのか?という所から探っていくんですよね!

まぁ~ストレスが原因で起こっている場合でも、ストレスのせいで姿勢が崩れてしまっている事が多いので、「首が痛くなる原因=姿勢の悪さ」と言えると思うんですよね!

もう一つ言える事は、首が痛くなってる人は自覚症状がある・無しに関わらず、肩こり、背中の痛み、腰痛を起こす可能性があります。今現在、首だけが痛いという人でも、それは痛みを感じてないだけで、肩や背中や腰にコリがあるんですよね!

それはなぜかと言うと、冒頭で首が痛くなる原因は姿勢だと書きましたが、もう一つ詳しく言えば、骨盤の位置・骨盤の不安定さが原因で背中・肩・首に不具合が起こります。

例えば…骨盤が後ろに倒れると背中が猫背になり、肩や首が前に出る為に、腰・背中・肩・首に関係している筋肉が固くなり動きに弊害が起こるんですよね!

あっ!…今回は「首が痛い…」について書くんだった。

でも、姿勢が原因だから、もうちょっと姿勢について書きますね!

立っている時…左側が骨盤が正常な位置。右側が骨盤が後傾している図です。

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背中の脊柱が円く変形してるのがわかりますよね!?もう一つ言えば、脊柱が円く変形したが為に顎が前に出て頭蓋骨が前に出る事で頸椎(首の骨)が、まっすぐになっちゃうんですよ!…これがストレートネックってやつです。酷いストレートネックになると首の後屈…上を向くことができなくなります。最近はスマホの使いすぎでストレークが増えているみたいですね!スマホだけではなく、読書や編み物や草むしり…、同じ姿勢を続けなければ仕事などが原因でストレートネックが増えているようです。

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これは座ってる姿勢でも同じ事…。正常な姿勢の場合、頭の重さは4.5kg~5kgあるそうなんですが、頭が5cm前に出ると、正常な姿勢で4~5kgの頭の重さを支えている首や肩の筋肉にかかる重さが13.5kg。7.5cm前に出ると18kgの重さを肩や首の筋肉が支えるという事になるわけです。

18kgって4~5歳の子供の体重ですから、デスクワークで座り仕事…、骨盤が後ろに倒れて背中が丸まり頭が前に傾くような姿勢で1日中過ごすと言う事は肩首に4~5歳の子供を肩車した状態で18kgの負荷を首や肩にかけて、毎日仕事をしている事になるわけです。

この話しを聞けば、首や肩が痛くなる理由はおわかり頂けると思います。

じゃあ…首の痛みを無くすには…、姿勢を良くする事!!!

…なんですが、癖と一緒でなかなか姿勢を直すのは難しい。

なので、鍼灸で固くなっている筋肉を緩め、姿勢を直すよう指導していきます。首が痛くなる理由は骨盤・背中。肩と多岐にわたりますので、首が痛いから…首が凝ってるから、首だけに鍼灸をして首の筋肉を緩めても、ひと時は楽になりますが、土台が歪んでいると上物が不安定になる道理と一緒で、すぐに首が痛くなります。

もう一つ言うと、首が痛くなり、首にコリが生まれると目の痛み、目の疲れが酷くなり、それと同時に頭痛が頻繁に起こるようになるんですよね!

寝違いも首の筋肉が固くなる事で起こる現象ですから、首のコリをそのままにしておいて良い事なんて一つもないんですよ!

首に痛みやコリを感じたり、目の疲れや頭痛などの諸症状が出た場合、まず首のコリを鍼灸で取る事をオススメします。コリを取って筋肉をフラットな状態に戻しながら姿勢に気をつける。これが一番いい方法だと思うんですよねぇ~。

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※過去のブログで書いたものです。

・ストレートネック

ストレートネックの人…、かなり多くなっているように思います…。
やはりデスクワークやパソコン作業やゲーム、などなど頭を下に向ける事や、同じ姿勢をキープする事が増えたのが原因でしょうかねぇ~。ストレートネックに関しては、色々と書籍も出てますし、TVでもお医者さんが出てきて「スレートネックが原因です!」ガッテン!ガッテン!……というようなインフォメーションもよく見かけるので、ストレートネックがどんなものなのか?って知ってる人も多いと思います。

基本的に首の骨(頸椎)~背骨は生理的弯曲といってS字カーブを描いているんですが、平たく言うと首の骨(頸椎)の緩やかな前弯をしているカーブが、まっすぐになっちゃうのがストレートネックなんですね!特徴として座った時に猫背だったり、顎が前に出たり、肩が体より前に出たり、頭が体の前に出たりというような姿勢になっちゃってる方で、首に違和感や不快感を感じてらっしゃる人はストレートネックになってる可能性がありますよねぇ~。

ある本によれば首の位置が2cm前に出ると頸椎への負担は2倍になるそうです。
頭はもともと5Kgほどあると言われてます。なので首が曲がれば曲がるほど、首の曲がる角度によって頸椎への負担は酷くなるのは道理ですよねぇ~。

ではストレートネックなっちゃった人はどうすればいいのか?

まずは……硬くなってる首の筋肉を鍼灸で緩めて筋肉をフラットな状態に戻します。その後は日常の姿勢を直して頂く事に留意してもらうのは勿論ですが、寝る時の枕…。これを小さなバスタオルをクルクル巻きにしたものを枕代わりにして、通常の頸椎の緩やかな前弯カーブ(30~35°)を作り、ストレートになっている頸椎を正常な頸椎の前弯カーブに戻していくのが一番イイ方法だと思うんですよね!

しかしながら、毎度毎度、口酸っぱく言ってますが、人の癖というものはホイ!ソレ!と、すぐには直らないのが世の常なので、日常の生活をしていると、ついつい猫背になったり…顎が前に出たり…肩が体より前に出たり…頭が体の前に出たり…というような姿勢になっちゃうものなんですよねぇ~。…そうなると、また首が痛くなるので鍼灸で筋肉を緩め、姿勢に気をつけて、バスタオル枕を使い首の状態を矯正する。…これを何度か繰り返すと首の疲れからは解放されます。

でも、ストレートネックは首だけの問題ではなく、背中や肩や腰…骨盤のバランスなど姿勢全体が影響して起こるものでもあるので、体全体の調整も必要だと考えます。患者さん情報によると2ヶ月位、バスタオルのクルクル巻きの枕を使っていたら症状が改善されたと言われていた方もいらっしゃいました。どうか、直後効果ばかり求めずに体が治る猶予期間を考慮して治療に専念されて下さいね!

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※過去のブログで書いたものです。

・治るスピード

身体が治癒する過程は普遍的なものだと思うんですよね!患者さん自身の体力、治癒力が高い場合は治療に即効性を感じる事が出来るでしょうし、患者さんの身体が疲労困憊している場合は、治るんだけど即効性を感じるのは難しいので、ゆっくりしたスピードで治っていく。治る過程は同じなんだけど、人によって治るスピードが違うんですよね!

鍼灸受け馴れている患者さんは、身体の仕組みを理解されている方が多いので、即効性を求められる事は無いんですが、始めて鍼灸を受けられる方は、往々にして鍼灸に対して即効性を求められる事が多いんですよねぇ~。

僕らは治療をしながら患者さんの症状に合わせて、分かりやすいように例え話を織り込みながら身体が治っていく過程を説明したりするんですが、説明もクドすぎると、聞く側の患者さんとしては「何だか言いくるめられている気がする…」とか「騙されているかも…」なんて気持ちにもなるでしょう。

適切な言葉で身体の仕組みを説明しながら、治療効果を少しでも感じてもらうようにする。…これが一番ベストだとは思うんですが、どうしても初めて鍼灸を受けられる患者さんは「この痛みを早く取って欲しい!」「今、こんなに辛いんだ!何とかしてくれ!」という気持ちが強いので、即効性を求めてしまう。…そこで僕ら治療者が「患者さんの気持ちに何とか答えてあげたい!」と焦って治療効果を出そうとすると、必要以上の刺激を与えてしまったりして、所謂、ドーゼと呼ばれる、揉み返しのような状態になり、初めての患者さんはビックリして「もう2度と鍼灸なんて受けたくない!」ってなっちゃうんですよねぇ~。鍼灸師なら誰しも経験はあると思うけど、これって免許取り立ての鍼灸師がやらかしてしまいがちのミスではあるんですよ…。

僕が考えるに、どんなに焦っても…、治療者の腕がどんなに良くても…、身体が治っていく過程のスピードが早まるなんて無理だと思います。腕が良いという事は、患者さんの身体の状態を見極めて、最大限に患者さんの身体のポテンシャルを引き上げる事が出来る事を言うのであって、治るスピードを速める事では無いと思うんですよねぇ~。

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※過去のブログで書いたものです。

・小まめに身体のコリを取る事の重要性について

時々、患者さんが 「なんで肩や首や背中が凝るのかなぁ~…普段、たいした事をしているわけでもないのに…」 と言われたりします。 「筋肉にとっては動かないことが一番の罰ゲームで、動かない事で筋肉への血液循環が悪くなり、筋肉が硬直してしまうんですよ!」 と説明すると、 「あぁ~ね!」 と頷きながら苦笑いされる事が多いですねぇ~。

確かに姿勢の悪さや運動不足が原因で、肩や首や背中や腰が凝って痛くなることは多いんですが、もう一つの原因として挙げられるのが精神的なストレスでも筋肉への血液循環が悪くなり、コリを誘発するんですよね!

時々、鬱症状の人に鍼灸をする事があるんですが、鬱症状の人は、もれなく肩や首や背中がガチガチに凝ってます。身体は元気なんだけども気持ちが塞ぎ込んでしまっている場合、心はいつも臨戦態勢で、普段だったらやり過ごせる事でも、心がざわついてしまうものなんですよねぇ~。心が臨戦態勢の場合、無意識に身体も臨戦態勢に入ります。なので本人は意識して無くても、身体に力が入った状態が続きますから肩や首や背中がガチガチになっちゃうんですね!程度の重さ…軽さはあるんですが、鬱じゃ無い人でも、こんな状態になると、身体のコリと同時に不眠を訴える事が多いです。

姿勢や運動不足だけが原因で肩や首や背中がガチガチになっちゃうのであれば、姿勢を直すことを意識して、運動する事を心がければ、肩や首や背中のコリからは解放されますが、精神的なモノが絡んでいると、その人の思考を変えていく必要がありますから時間がかかります。

鬱症状が出はじめると、なかなか自分1人では、その状態から這い出せないものなので、友人だったり家族のサポートが必要だと思うんです。鬱病とお医者さんに診断されていない人でも、心だけが臨戦態勢の人って結構、多いと思うんですが、心と身体の2つが臨戦態勢に入った状態で鬱症状が出ると思うんですよ!心の臨戦態勢は容易くは取れないけれど、身体の臨戦態勢を100%から80%まで下げる事が出来たならば、やり過ごす事ができて、鬱症状を回避出来ると思うんですよね!

心が臨戦態勢の場合、身体は無意識に臨戦態勢に入ろうとするので、小まめに身体のコリを取る事って、とても重要だと、僕は思っています。

 

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はりきゅうふくた
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福岡市早良区野芥6-1-4(アクセス)

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鬱と首の動きを鍼灸師が分かりやすく解説します

鬱病|可動域|首|福岡市早良区|鍼灸院|acupuncture

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首の可動域を良くする事は、鍼灸の得意技の一つです。

ツボで言うと『天柱』や『風池』を使い後頭下筋群を緩め…、『百労』や『肩中兪』を使い、頭板状筋や僧帽筋を緩め、あとは諸々のツボを使い背中を緩めたり、肩甲挙筋を緩めたりすると、首の筋肉によほどの損傷がない限り100の痛みを30(←だいぶ謙遜が入ってます…(^-^;) )にする事は簡単に出来ます。

まぁ~時々、凄い寝違いやら…薬の副作用による手強い首痛もありますが、精神的な事柄から起こる首の痛みは緩みやすいですね。

昨日の夜、【ホンマでっかTV】というTV番組を見ていたら、心理評論家の植木先生が「冬季うつ病は日照時間が短いからとか、色々な原因があげられているけれど、冬の時期は首の可動域が狭くなる為、鬱状態になりやすい」という事を言ってました。

なんでも…実験として、Aチーム100人、Bチーム100人に別れ、Aチームには20分間、階段を上り、エレベーターで降りて、また階段を上るという、首を上に向けて20分間、階段を上る運動をさせ、BチームにはAチームと逆バージョンで、20分間、階段を降りてエレベーターで上がり、また階段を降りる。という首を下に向けて20分間、階段を降りる運動をさせたそうなんです。

すると、首を下向きにしていたBチームは、実験中に、気分が滅入ったり、実験を棄権する人が出たり、嫌な事を思い出す人が多かったそうなんですよね!それに反して、首を上向きにしていたAチームの方は、実験中に昔の良かった事を思い出す人がBグループの6倍多かったそうなんです。

なるほどなぁ~…

このTV番組では「冬季うつ病の原因は首の可動域が狭いから…」という感じで、話しが進んでいましたが、今まで僕が治療した鬱病の患者さんや、過去に鬱の経験があり、体調を崩してしまっている患者さんは100%と言っていいほど、首や肩や背中がガチガチに凝ってました。

なので、鬱と首の可動域の関係は、季節性なものではなく、冬は特に寒いから首の可動域が狭くなるって事なんでしょうねぇ~。まぁ~…鬱の人って、性格的なものも含め、色々な事で根を詰める事が日常になっていたり、同じ姿勢でパソコンと睨めっこしなきゃいけない仕事だったりと、首に負担をかけている人が多いですよねぇ~。

何も知らない人は「鍼灸で鬱病が治るの…?」なんて鼻で笑う人もいますが、首の可動域を広げるだけで鬱状態から脱する事も出来るわけです。しかしながら、病には程度というモノがあり、軽い症状の鬱病もあれば、重い症状の鬱病があるので、首に鍼をしたら鬱が治るなどと軽々しく言う事はできません。僕が思うに鬱を治す一番のポイントは生活環境を変える事だと思います。

生活環境を変える事を前提に、首の可動域を広くする。…コレが一番いいんじゃないでしょうかね…。

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※過去のブログで書いたものです。

・やっぱ!腸って大事ですよねぇ~!

先日、『カズレーザーと学ぶ』という番組で「若い人に増える「なんかダルい」は脳の炎症!? 脳&ツボ疲労回復法」というのをやってたんですよぉ~。

番組冒頭、脳が炎症を起こす原因物質として活性酸素が紹介されてました。

御存知の通り、活性酸素は免疫として働く一方、活性酸素が蓄積すると体に悪さをするんですよねぇ~。

活性酸素が蓄積する原因として、ストレスや食品添加物の摂取…、喫煙、激しい運動、多量飲酒、紫外線、放射線、大気汚染に薬物摂取…などなど、体に悪いといわれている、いつもの悪役メンバーをツラツラとリストアップした感じですが、これらの悪役が活性酸素の蓄積に関与するらしいんですよぉ~。

脳で神経細胞が活発に働く時に、酸素を使ってブドウ糖をエネルギーに変換するんですが、その時に活性酸素が発生するんだそうです。

で…、疲労状態の人の脳は、活性酸素を消去する酵素が減ってるんですって!!

あぁ~…なるほどな!フルに頭を使って、疲労がピークに達している人は、脳内で発生した活性酸素によって神経細胞がダメージを受けるって事なんですねぇ~。

脳の脳幹あたりが活性酸素によってダメージを受けやすいそうなんです。

その脳幹の辺りでセロトニンが合成されているんですって!…なのでセロトニンの合成に支障がでる。…だから、疲れている脳はセロトニン不足になるそうな…!!

セロトニンが合成される脳幹辺りが活性酸素によってダメージを受けるわけだから、然もありなんって感じですよねぇ~。

皆様、御存知の通り、セロトニンは ”幸せホルモン” とも呼ばれていて、気分を安定させる脳内の神経伝達物質の一つなんですが、セロトニンって脳では2~5%くらい作られていて、90%は腸で作られているんですね!

脳で作られているセロトニンは気分の安定や睡眠に関与していて、腸で作られるセロトニンは腸を動かす指令を出す時に使われるんですって!

なので、セロトニンが不足すると…

体の症状としては、便秘になったり、消化障害を起こしたり、光や痛みに過敏になったり、不眠…片頭痛が起きたりする。

精神的な症状としては、鬱や認知機能の低下、意欲の減退、自己肯定感の低下…などが現れるそうなんです。

脳で作られるセロトニンが2~5%で、腸で作られるセロトニンが90%と言われると、腸で作られたセロトニンが、そのまま脳にいくの?…って思うかも知れませんが…、「然に非ず!」…実はそうではなく、脳のセロトニンは、腸で吸収されたセロトニンの前駆体が脳に届いて、脳でセロトニンが作られるんだそうです。

そうなんだぁ~!…じゃぁ~…セロトニンの前駆体ってなに?

…って思って、調べてみたら、トリプトファンという物質だそうな…

…ん?…トリプトファン?…なんか聞いた事あるぞ!?

あぁ~!…必須アミノ酸の一つだ!

御存知の通り、アミノ酸って人の体を構成しているタンパク質で、たしか…20種類のアミノ酸から出来てるんでしたよね!これも…うろ覚えですが、体の20%くらいはアミノ酸で占められてるって聞いた事があります。そんでもって、必須アミノ酸って体内で合成されないアミノ酸なので、必ず摂取しないと不足してしまうものなんですよねぇ~。

そんなトリプトファン…。日中はセロトニンに変化するし、夜はメラトニンに変化して睡眠に関与するし、筋肉や臓器を作ったりもします。

なるほどな…、…と言う事は…例として、ある患者さんの症状が「お腹の具合が悪く、やる気が起こらない…。そんでもって、いつも肩や背中など、どこかが痛い!」という、つかみ所が無い症状だとしたら…

問診をして、仕事が忙しい…、便秘気味だったり、下痢気味だったり…、偏食傾向だったり…、食べ物の好き嫌いが激しかったり…、メンタルが弱かったり…、色々な事で最近無理してると自覚していたり…、良く噛まずに食事をする癖があり胃腸に負担をかけていたり…、加齢による腸の機能低下があったり…、過度の飲酒で腸の機能が低下していたり…、などなど、どれかに心当たりがあり…つかみ所が無い症状に悩まされている場合…、

『ストレスによる腸の不具合、もしくは偏った食事の摂取により…⇒トリプトファンを吸収出来ない⇒トリプトファン不足なのでセロトニンが合成できない⇒セロトニン不足になるので、痛みに敏感・消化器障害・便秘・頭痛・不眠・鬱・認知機能低下・意欲減退・自己肯定感の低下が起こる。』

この弁証があてはまりますよねぇ~。

昔の日本の医学は腹診を重要視しますし、鍼灸でも治療の原則として「まずは、お腹を調えろ!」と言い、お腹を触って状態を確認して、お腹を調えるツボを使ったりします。

「鬱とか不眠で腸って関係あるの?」…って思ってたでしょ!?

今まで「鬱とか不眠とは脳の病気でしょ!?…お腹は消化器官なんだから、お腹なんて関係ないでしょ!?」…って思われていたかも知れませんが、腸の状態が、良い具合にちゃんと働いていないと、セロトニンの原料のトリプトファンは吸収できないので、腸の状態が悪い事で不眠や鬱や痛みに敏感になるって理解出来ますよねぇ~!

しかも、腸って免疫の総本山で、免疫細胞の50%が小腸に存在するし、20%が大腸に存在しますよね!そんでもって、セロトニンも腸と密接な関係がある。…「やっぱ!腸って大事ですよねぇ~!」と思うのと同時に、食事って大事だなぁ~って思います。

因みに…

セロトニンを増やすには、トリプトファンやビタミンB6を含んだ食物摂取。

いわゆる…バナナとか、乳製品、大豆製品、赤身の魚…、それと、海藻や繊維物の野菜を摂取して、腸内環境を整え、運動や日光浴や生活環境に気を配る。…やはり、基本は生活習慣の改善なんですねぇ~。

それと、抗活性酸素ではビタミンC・E・Aが挙げられていて、緑黄色野菜や果実、海藻類、甲殻類…の摂取が欠かせない。

結局の所、好き嫌い無く、よく噛んで、ゆっくり食事をする事が重要なんですよね!

番組では…

疲労学会の先生が慢性疲労の対処法として、最先端の治療で、抗炎症薬やミクログリアの話しをされてますが、一番大事なのは、慢性疲労にならないような日々の生活を送る事だと思うんですよねぇ~。

番組内で2人目の講師として、鍼灸の先生がツボのことを話されてましたが、首が痛いから…肩が痛いから鍼灸院に行くというのではなく、慢性疲労の事を考えると日頃から鍼や灸をして体をリセットする事で慢性疲労にならない体を作る事が重要ですし、なんいせよ、患者さん自身の生活改善が一番重要なんですよねぇ~♪

ただ、人って、そんなに意志も強くないし…、特に自分の体の事になると「まっ!いいか!」と、甘々な感じで、いつの間にか不健康な食生活に逆戻りしていたりするものなので、定期的に鍼灸治療を受けて、自分の体の不具合を見つけて治しておいた方が良いと思います。

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※過去のブログで書いたものです。

・そういえば…いないなぁ~…

よくTV番組の『情熱大陸』や『プロフェッショナル 仕事の流儀』などで、名医!!!…神の手を持つ医者!!…ゴッドハンド○○医師!!…というような代名詞付きで、お医者さんが紹介されてたりしますが、鬱病に関しては「あそこに行ったら治るよ!」とか「あのお医者さんは鬱病に関して名医だよ!」と言われる、お医者さんって…そう言えば…いないよなぁ~って思ったんです。

得てして「神の手」とか「名医」と代名詞が付く、お医者さんは外科医が多いようにも思いますが…

たしか…河合隼雄さんだったかな?鬱は「心のエネルギーが行き場を失った状態」とか、「心の風邪」って言われてましたよね…。

まぁ~病気には必ず程度というものがあり、症状が重い人がいれば、症状が軽い人もいる。また…治る人もいれば、治らない人もいるのは常ですよねぇ~。

鬱病に関して名医という代名詞が付く治療家がいないと言う事は、この鬱病って病は、それだけ振れ幅が広いという事なんでしょう。

鬱病治療の「神の手」とか「名医」と代名詞が付く、お医者さんがいたとするなら、日本中の鬱病の人がその、お医者さんの所に集まるでしょうし、その名医が治すはずだから、こんなに鬱病の人が多くはないはずなんですよぉ~。

…と言う事は、鬱病に関しての「神の手」とか「名医」と呼ばれる治療家はいない言う事か…。

先日、久しぶりに会った友人は、もう鬱病と診断されて30年以上、投薬治療を続けながら社会人を続けていますが、本人曰く「もう鬱の薬は止めようかなって思うんだけど、奥さんが病院に行けって言うものだからさぁ~…定期的に通院してるんだよね…、でも最近、健康診断で肝臓の数値が上がってきてさぁ~…」って言ってました。

まぁ~血液検査での肝臓の数値が上がる原因は、色々な要因があるとは思いますが、友人は下戸で酒は飲めないんですよねぇ~。

肝臓の数値が上がるのは、ストレスなのか?薬なのか?老化なのか?…また別な要因なのか?…ハッキリは分かりませんねぇ~。

随分前に『抗うつ薬の功罪』と言う本を読んだことがありますが、僕の考えは基本的に鬱病は投薬より環境を変える事が一番だと思うんですよねぇ~。

「じゃぁ~鍼灸はどうなの?…鬱病に効くの?」

…って質問されると「僕の考えは基本的に、鬱病は鍼灸や投薬より環境を変える事が一番だと思うんですよ」って答えると思います。

でも、現実的に考えて、そんなに急に環境を変えれる人っていないのも事実なので、今の環境を変えずに、なんとか治したいという、鬱病の人が大半なんじゃないかな?…って思うんです。

…でもって、僕自身は薬で自分の感情をコントロールされるのは嫌だなって思うので、鬱病の患者さんが鍼灸に救いを求めて来られた時は「環境を変えた方が良い…」と、アドバイスをしつつ、ガチガチに固まっている身体を鍼と灸でほぐしていきます。

僕の経験上、鬱病の人って、コリが酷いんですよ!…多分、心の葛藤が凄いので、いつも身体が臨戦態勢なんでしょうねぇ~。なので身体の色々な所が凝ってます。

僕が思うに、鬱病って心と体の乖離だと思うので、まずは身体を緩めてリラックスできる状態を作ってあげる。…それが鍼灸に出来る鬱治療だと思うんですよね!

…その後は…

やはり環境を変える事かなぁ~。…心の葛藤を無くすには薬ではなく、環境を変える事だと思うんですよねぇ~。症状が軽く、マインドを変えれる人なら、そこまでしなくてもいいんでしょうけどね…。

先日、鬱病の薬を飲んでる友人に会って、話しを聞いて、後日、思った事を書いてみました。

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※過去のブログで書いたものです。

・東洋医学のフィルターを通して…

現代医学の優れている所と言えば、緊急的な疾患に対応出来る事。細かい分析が出来る事。データを数値化して今後の病の進行具合を分かりやすく説明出来る事。他にも例を上げればキリなく「○○○○出来る事…」と優れている面をいろいろと強調できると思います。

何も考えずに列挙している優れている事を見れば、現代医学さえあればパーフェクトだとも思えてきたりもしますよねぇ~。

でも病院に行って検査したけど、「お医者さんからは検査数値に異常が無いと言われるんだけど…」と、体の不調は改善せずに「鍼灸って熱くて… 痛そうで… 怖いんだけど… 」とワラをも掴む感じ…(切腹覚悟)で鍼灸院を訪れる患者さんがいるって事は、いくら細かな検査結果を数値化が出来ても、病のひな形とでも言いますか、ある病気の型枠に当てはまる数値が現れない限り、分かりやすく説明も出来ない。…パーフェクトでは無いという事だと思うんですよねぇ~。

東洋医学は…というか、漢方薬の場合は数値化は可能ですが、特に鍼灸の場合、刺激量など数値で表現するのは難しいですしね…。現代医学のように検査結果を数値化する事はできません。

やはり東洋医学の優れている所は経験医学とでも言いますか、2000年以上前から「あ~でもない!こ~でもない!」と試行錯誤して作り上げられたものなので、緊急を要する外科的疾患以外のモノ全てを網羅できる事だと思います。しかしながら、今の世の中みたいに、パソコンも無ければ、印刷技術も無かった時代から面々と受け継がれてきているものなので、色んな人が色々な考え方を付け加えたり、削ったりして伝わってきてるものでもあります。

なので、理解しにくい部分も数多くあるから、1+1=2…的な、明快で分かりやすい現代医学を信奉されてる方には「分かり辛い!怪しい!…医学じゃ無い!」と敬遠しちゃうんでしょうねぇ~。でも「パーフェクトじゃ無い」と全否定してしまうのではなく、現代医学と東洋医学…それぞれ優れている所は、お互いを利用し合うべきだと思うんですよね。(まぁ~今さら言う事では無いんですが…)理想としては現代医学の検査データの数値を東洋医学的な考えを織り交ぜながら東洋医学のフィルターを通して治療をするのが、僕らのあるべき姿なのかなぁ~と思うんですよ!

まぁ~僕は鍼灸師なので、最終的には東洋医学的思考で鍼とお灸を使いどこまで出来るのか?という所が腕の善し悪しの指標になると思うんですよね!お医者さんの指示で鍼灸したりとか…、現代医学の検査数値だけを崇め奉るだけなら、僕ら必要ないですよね。

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※過去のブログで書いたものです。

・自律神経…アクセルとブレーキと…鍼と灸と…

内蔵だったり…神経だったり…血管だったり…精神的な事柄も含めて、僕らの行動には全て自律神経が関わってるわけなんですよねぇ~。

自律神経の失調で体調が不安定になる事は、情報社会の今の御時世、誰でも知っている事だと思うんですが…「じゃぁ~何で自律神経が失調しちゃうの?」っていう事を理解しているか?理解していないか?が慢性的な体調不良を改善できるポイントになると思うんですよねぇ~。

交感神経と副交感神経を総称して自律神経と言うんですが、所謂、交感神経は車で言うとアクセルで、副交感神経はブレーキみたいなものなんですよぉ~。ガンガン活動したい場合は体の中のアクセルを踏み込む事で交感神経を優位にして精力的に働いたり、遊んだりするわけです。そんでもって、リラックスしたなぁ~とか…ちょっと疲れたなぁ~という時は体の中のブレーキを踏んで副交感神経を優位にする事で体や気持ちを落ち着かせるんですよぉ~。

このアクセルとブレーキのバランスとでも言いますか、アクセルとブレーキの操作の仕方が上手な人は体調不良とは縁遠い人なんですよねぇ~。でも、おおよそ慢性的に体調不良を訴えている人は長年、アクセルとブレーキの操作を間違えて使ってしまった事で体調不良になるわけです。

車の運転で例えると、通常の感覚だとアクセルを踏み込み過ぎたなと感じたら、アクセルを緩めてブレーキを軽く踏む事で安全運転できるわけなんですが、自律神経が失調しやすい人の生活パターンは、アクセルを踏み込み過ぎたと感じた時にアクセルを緩める事はせず、ブレーキを踏み込む事でスピードを調節しようとするんですよねぇ~。

いわゆる…アクセルとブレーキを同時に踏み込むような生活パターンを続ける事で日常を過ごそうとしてしまう。そういう生活をしていれば、車で言えばブレーキパッド(ブレーキの部品)が削れてブレーキが効かなくなるし、タイヤは空回りして白煙を上げてる状態になるのでタイヤ自体の耐久性も著しく低下してしまいます。こんな運転していたら車はボロボロな状態になっちゃう事は誰でも想像出来ますよねぇ~。体もボロボロになっちゃう事はあきらかです。

まず自律神経の失調で体調不良を訴える人は、体の中でこういう事が起こっていると自覚しなければいけなんですねぇ~。鍼灸は腰痛や肩こりなどの痛みを取るだけと認識している人が多いと思うんですが、トータル的なバランスを調える意味においても、自律神経にアプローチするツールとしては最適な療法の1つなんですよね!

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※過去のブログで書いたものです。

・東洋医学はバランスの医学

近頃はTV番組でも健康や病気を題材に取り上げるモノも多く「○○は肝臓に良い!」と番組内でお医者さんが言えばスーパーマーケットの陳列棚から商品が消えたり、患者さん自身もTVを見て「TVで紹介された症状は自分の症状と同じだから、自分は○○病だ!」と決めつけてかかったり、自分は「腎臓が…」とか「肝臓が…」というように、ある特定の臓器だけが悪いんだと思われている人が多いと思いますが、そういう話を聞くたびに「勘違いされてるなぁ~」って感じるんですよねぇ~。

例えば病院で「肝臓の数値が…良くないですねぇ~!」とお医者さんに言われたとします。そうすると患者さんは「自分は肝臓が悪いんだ…」と認識すると思うんですが、ある特定の臓器が悪くなっているという事は、その臓器に付随する臓器も弱ってきていると考えていいと思うんですよねぇ~。例えば消化器系(食道~胃~腸)という括りだったり、血管系(肝臓だったり腎臓だったり…)という括りだったり…。他の臓器はメッチャクチャ健康で何も問題無く、特定の臓器だけが悪くなるって事は無いと考えた方がいいと思うんですよ。1つ1つの臓器はそれぞれ、機能は違いますが、必ず他の臓器と影響し合って動いていると認識すべきだと思います。

なぜそういう事を言うかというと、人…というか、生き物ってバランスを保つことで生きていけてると思うんです。若者は若者なりのバランス…老人は老人なりのバランスを保つことが出来ているからこそ生きていけてるわけなんですよねぇ~。

でも近頃の風潮として年を取っていても若い人と比較してみたり…。昔と違い長生き出来る世の中だから…と「まだ老人とは呼ばせない!」的な感じで「若い者には負けん!」と年齢を意識せずに若さをアピールする生活をされている人って多いと思うんですよねぇ~。

ホントに高齢(80歳~90歳)になれば、いやが上にもバランスを自覚せざる終えない状況になると思うので、高齢の人には当てはまらないと思うんですが、40歳くらいから60歳?…70歳くらいまでの人はバランスを保つという事を心がけた方が良いように思うんですよぉ~。40代…50代…60代…と10年タームでステージが変わると理解すれば、年齢のステージによって生活環境を変える事でバランスを崩すリスクは少なくなると思います。

東洋医学は基本的にバランスを重視する医学ですから、一箇所だけを治療するという事ではなく、全体的に底上げをしながら陰陽のバランスだったり、精神的なものと体力的なもののバランスだったり…色々なバランスを取りながら健康状態を維持改善する、自然の流れに沿ったとても理にかなった医学なんですよねぇ~。ですから漢方薬も即効性があるモノから、長期的に服用しなければならないモノもあったり、鍼灸でも痛みを取るだけではなく、患者さんが感じていない微妙な体の変化を体表から察知して調整したり、患者さんが痛みを感じる前に、その痛みの原因になるものを取り除いたりします。

やぱり…機械と違い基本的にパーツ交換が出来ない体の健康を、いかに維持していくかを考えた時に、重要なワードとしてバランスってとても大事だと思うんですよねぇ~!

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※過去のブログで書いたものです。

・基本的な考え方…

僕が患者さんに例え話として、よくする話なんですが…

「最近、この車…ブレーキの効きが悪いんですよぉ~!ちょっと修理してもらえませんか?」って自動車修理工場に車を持って行くとブレーキパットの交換やらブレーキオイルの交換や補填をしてくれて、またブレーキが効くようになるわけですが、原因として経年劣化で起こる場合と、何か別な原因があって起こる場合の2通りが考えられると思うんです。

車の場合は部品交換も可能ですし、車自体を乗り換える…買い換える事も可能ですが、身体はそういう訳にはいきませんよね!

この「ブレーキが効かない…」という現象には経年劣化、整備不良、という原因の他に、ドライバーの運転技術というのも当てはまると思うんですよ。いくら新車でも…いくら整備を万全にしていても、急ブレーキばかりかけてるような運転をしていたり、あり得ないけど…ブレーキを踏みながらアクセルを吹かしていたらブレーキパットは摩耗しますし、故障の原因になる事は誰でもわかる事ですが、これを身体に置き換えて考えてみましょう。

例えば…下痢や咳…。これは身体の中に留め置いていてはいけないモノを外に排出するために、下痢や咳などで体外に悪いモノを出そうとしているわけですが、下痢止めや咳止めの薬で、咳や下痢を止めちゃうとマズい事になるのは明らかですよねぇ~。咳や下痢で日常生活が出来ないようであれば、下痢止めや咳止めの薬を使うのは仕方がありませんが、とりあえず体力を奪うような咳や下痢でなければ、ある程度、身体に悪いモノが体外に排出されれば咳や下痢は自然に止まるものです。

「汗を人並み以上にかいてしまいます」っていう人にとっては、シャツがビチョビチョに濡れたり、女性だと化粧もできなかったりと、汗は異常なものに思えてしまうでしょうが、こういう症状の患者さんを治療する場合、僕らは、患者さんの訴えより、まず身体の声に耳を傾けます。「これって…身体は汗をかく事で気化熱を利用して体温調整しようとしてるのではないのかな?」…とか、…「という事は、東洋医学で言う内熱だから体に熱がこもるような状態を改善しないと、汗をかく症状は治らないぞぉ~!」…などなど…色々と探っていくわけですが、こういう場合は、鍼灸の治療や薬の効果を高める為に、患者さん自身が食生活を変える必要性が生じてきます。

腰痛…、肩コリ…、首のコリ…、頭痛…、膝痛…、足首の不具合などなど…姿勢だったり、癖だったりと必ず原因はあります。所謂、医療というモノは総じて身体の整備屋さんなので、できるだけ身体のポテンシャルを高く維持出来るように鍼灸師は鍼とお灸を使って…、お医者さんや薬剤師は薬を使って、患者さんの身体を整備するわけですが、車の例え話で言うドラーバーは患者さん本人なので、整備は万全でも患者さんが無理な体の使い方をすると、やはり劣化も早まりますし、治るものも治らなくなります。

「自分の身体なんだから放っておいてよ!いちいち、うるさいなぁ~!」…なんて言われる方は、いらっしゃいませんが、こと…生活改善の話をすると「…わかってますよ!でもねぇ~」ってな感じで煙たそうな顔をされる方は、結構いらっしゃいます。でも基本的な考えとして、患者さんと治療者が二人三脚で治療に取り組む事が何よりも大事だと思うんですよね!(…だから煙たがらないでね!)

患者さんが生活改善や食生活の改善をされなければ、やはり治療効果も片輪走行になってしまいます。
身体は1つですから、上手に使っていきましょうよ!

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(外部関連リンクサイト)

鍼灸によるうつ病の治療 心に効く「ツボ」の効果とは(NHK健康ch)
うつに有効な鍼灸のツボとその作用機作に関する考察(J-Stage)

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【 鍼灸師が分かりやすく解説します シリーズ 】

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風邪に対しての鍼灸

風邪の症状と言えば代表的なものとして「喉が痛い…」「頭が痛い…」「鼻水が出る…」「胃腸の調子が悪い…」「発熱…」などがあります。一般的に “風邪” というカテゴリーで一括りにしがちですが、何が原因で、その症状が出ているのか?…がポイントになると思うんですよぉ~。

ウイルスなどが原因で起こる風邪に対して、初期症状ならば解熱剤などで熱を下げるような事はせずに、熱以外の症状を緩和する事がポイントとなりますが、症状が重く、身体の発熱だけではウイルスに対処出来ないようなインフルエンザや、今、流行っているコロナなどには抗ウイルス薬が必須となります。

でも…”風邪”と言っても、季節の変わり目…、春とか、ちょうど、この…秋の季節などに薄着をしていて、うたた寝をしてしまったがために発症する風邪もあるわけです。

薄着や、うたた寝で身体を冷やして発症する風邪も、頭痛や鼻水や胃腸不良や発熱など、ウイルスが原因で起こる風邪の初期症状と何ら変わりない症状が出ます。基本的にウイルスが原因だと思われる風邪の場合、症状が酷かったり、症状が重篤化するスピードが速かったりするので、試薬を使う以外で、どちらが原因か判断する術としては、問診などで症状が出てからの経過時間を考慮して判断する事が多いと思うんですが、医療従事者でない一般の人達の考えとして、一般的に  “風邪=「風邪薬を飲む」” という考えが定着していると思うんですよね!まだまだ根強く「とりあえず、風邪症状が出たら風邪薬を飲んでおけば治る。」と思っている人は多いと思います。

喉が痛かったり、頭が痛かったり、鼻水が出たり、胃腸の具合が悪かったり、発熱したり…、と症状は同じなんだけど、寝冷えとか薄着での身体の冷えが原因で発症した風邪症状と、ウイルスが原因で起こる風邪症状とは発生機序が違う別物の風邪と考えるべきだと思うんですよ!なので、それぞれに対しての治療やアプローチは別なモノになります。東洋医学でいう異病同治・同病異治という考えが当てはまります。

寝冷・薄着で身体の冷えから発症した風邪の原因は、日頃の蓄積された疲れが溜まり、身体が冷えることで免疫力が低下し、体温の調節を行っている自律神経が乱れる事で風邪の諸症状が出ます。身体が冷える事が原因で発症している風邪に対しては、主にお灸を使った施術が効果的です。自律神経の乱れに対しては鍼灸治療は得意分野なので肩首背中のツボを使い交感神経・副交感神経のバランスを整える事で症状を緩和し自己治癒能力を促進させていきます。冷えによる初期症状の場合、薬剤師や漢方医の知り合いの方がいたら漢方薬を処方してもらうのもいいですね!鍼灸治療と共に、症状によって葛根湯とか桂枝湯などを使い分けると一層効果的だと思います。

ウイルスが原因の風邪症状に対しては、初期症状以外は抗ウイルス薬が効果的ではあるんですが、僕の経験上、高熱が出た場合、指先への井穴刺絡が症状の緩和に効果的です。体力を温存するためにも井穴刺絡はオススメですね!

時々…「鍼とか灸とかで風邪が治せるの?」なんて、ちょっと鍼灸を小馬鹿にした事を言う人にお会いする事があるんですが、多分、そういう人は鍼灸を理解していないのと同時に、風邪ってどういうものか理解できて無い人なんだろうなぁ~って思うんですよねぇ~。

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※過去のブログで書いたものです。

・他力本願としての鍼灸

先日、来られた患者さんで「あと何回で治りますか?」と、事あるごとに聞かれる患者さんがいらっしゃいました。

「今日で3回目だけど…、治療した後は楽にはなるけど数日するとまた痛くなる…。あと何回、治療すれば治りますか?」

…まぁ~時々、こういう患者さんがいらっしゃる事もあるので、「治療回数ではなく、患者さんの身体次第ですよ!体力がある患者さんだったら治るのも早いですが、身体が弱っている患者さんの場合だと、治るスピードも遅いです。」というふうにお答えするんですが、自分の身体が弱っていると自覚していない人は「薬を飲めばすぐ治る」「注射を打てばすぐ元気になれる」「手術をして悪い所を取ってしまえば元に戻る」という思考の方が多いので、鍼灸に関しても「あと何回、鍼灸を受けたら?」という考え方になってしまうんでしょう。

『他力本願』という言葉があります。

最近ではどちらかというと、「自分自身では何もせず他人任せ…」という意味合いで使われる事が多い言葉ではありますが、本来の意味は、そうじゃないと思うんですよねぇ~。自分で出来る事は自分でするんだけれど、自分ではどうしようもない、…自分の力ではどうにも出来ない事に対して、手助けして欲しいと他の力を借りて、事を成そうとするのが他力本願だと思うんです。多分、仏教用語だろうから「他力=お釈迦さんの力」という事なんだろうけど、患者さん自身が自分ではどうしようもない肩コリだったり、頭痛だったり、腰痛だったり…、めまいだったり…、腹痛だったりする時の『他力』は医療なんですよね。

ただ、ここで注意しなきゃいけないのが「全てを丸投げしちゃダメ!」っていう事です。他力に丸投げしちゃう状態になると、「自分自身では何もせず他人任せ…」という、揶揄する形で使う『他力本願』になってしまいます。他力を使う場合においても、生活改善だったり、食事の改善だったり、姿勢をなおす事だったり…と、患者さん自分自身で出来る事は必ずあるはずなんですよね。

「あと〇〇回で…」と具体的な回数や時間経過予測を聞いて安心したいという気持ちも分からなくは無いんですが、患者さん自身もやるべき事をやり、他力である医療も、それに力添えをする。これが本来の医療のあるべき姿だと思うんです。

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※過去のブログで書いたものです。

・インナーバランス

先日、漢方薬の本を読んでましたら、「漢方薬はインナーバランスを整えるものだ…」という事が書いてありました。

確かに漢方薬や鍼灸はインナーバランスを整える側面が強いですよね!現代医学で使われる薬は、どちらかというと切れ味が鋭い刃のような感じで、外側の突起(症状)をスパッ!と綺麗に切り落とす…。そんな感じなんですが、コアな部分のバランスを整えるのは苦手としているのが現代医学の薬物療法。(※漢方薬も鍼灸も即時効果が無いわけではありません)

なので現代医学的な治療でインナーバランスを整える常套句としては「ストレスがかからないように…」だとか、「食事をバランスよく、しっかり食べて…」とか、「睡眠をしっかりとって…」とか、「規則正しい生活習慣を身につけて…」 というような感じで、薬を出した後は患者さん任せなのが現状なんじゃないでしょうか?

…確かに、この常套句はどれも間違えではないんだけれども、1日~2日…生活習慣を変えたからといってインナーバランスが整うはずもないわけで、やはりインナーバランスを整えるには長期的な視野で取り組む必要があるんですよね!そこを手助けするのが漢方☆療であったり鍼灸であったりするんですよぉ~。なのでそう言った側面を理解されたうえで漢方薬とか鍼灸を選択肢の一つとして生活の中に組み込まれると、今以上に健康状態を維持できる事、間違いなしなんですよねぇ~。

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※過去のブログで書いたものです。

・自律神経のバランス

人間の身体って自律神経に支配されている事は周知の事実ですが、僕らの仕事は鍼と灸を使って、交感神経と副交感神経のバランスをいかに保つようにするか…が、一番のポイントなんですよね!例えば「交感神経10:10 副交感神経」が超!体調が良い状態だとすると、調子が悪い人は「交感神経7:3 副交感神経」だったり「交感神経4:8 副交感神経」だったりするんですよ。

年齢や体調を考慮しつつ「交感神経7:7 副交感神経」だったり、「交感神経4:4 副交感神経」だったり…もしくは、「交感神経7:6 副交感神経」だったり「交感神経4:5 副交感神経」と、交感神経と副交感神経が近い位置でバランスを取ることが出来れば体調は次第に良くなってくるものなんです。

鍼灸は肩コリや腰痛などの治療だけだと勘違いしている人も多いかも知れませんが、コリや強ばりを取る事で、自律神経のバランスを整えているんですよ!

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※過去のブログで書いたものです。

・すぐ効く薬が良い薬???

A:「この薬を飲んだらすぐ治ったよ!」
B:「へぇ~そうなの!今度、買って飲んでみようかな…」
…という会話が、そこかしこで交わされていたりします。

また一方では…

A:「この薬を飲んだけど、全然効かないんだよね!」
B:「あっ!それ私も飲んだけど即効性がないんだよね!」
…という会話もよく聞かれます。

すぐに痛みや病気の症状が無くなるのは確かにありがたい事ではあるんだけれども、即効性があるものほど身体にとってリスクが大きい事を知らずに薬の効果や即効性を求めている人が多いように思えます。

よく漢方薬がやり玉に挙げられて「あれはじんわり効く薬だから…」とか「慢性の病気には効くけど即効性がない…」とか言われたりしてますが、いつもそう言う会話を耳にしたときに「チョッ待ったぁ~!」って言いたくなるんですよねぇ~。

「薬が効かない…」とか「即効性がない…」と薬のせいにする前に、まず自分の身体が、その薬が効かなくなってる身体なんだと自覚する必要があると思うんですよねぇ~。漢方薬も即効性はありますし、現代医学の薬も効果はあります。手前味噌ですが鍼灸治療も効果は確実にあります。でも、即効性を感じられなかったり、効果を実感できない方は薬や鍼灸を疑う前に、まず自分の身体が薬や鍼灸治療が効かなくなっているほど悪くなっているんだと自覚すべきだと思うんです。

「じゃぁ~、ど~すればいいの?」

…という声が聞こえてきそうですが、薬や鍼灸が効く身体に戻すには、生活習慣の改善や食事の改善に尽きると思うんですよね!多分、薬や鍼灸が効かない身体の方は「生活習慣の改善や食事の改善を自分でやるのが面倒くさいから、薬を飲んだり鍼灸治療を受けたりしてるんだよ!」って言われるかも知れませんが、セルフコントロールに勝るものなしなんですよね!

御自身でセルフコントロールしながら、補助的な役割として鍼灸治療や投薬治療を取り入れる方が、健康的な身体を手に入れる近道だと思うのですが、どう思われますか?

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※過去のブログで書いたものです。

・扁桃腺炎・咽頭炎の鍼灸

先日、電話で「扁桃腺が腫れて痛いんですが、鍼灸で喉の痛さをとる治療をされたりはしてませんか?」という問い合わせがあったんです。

肩コリや腰痛で来られている患者さんが 「腰や肩が痛いんですが、ここ最近…ちょっと喉も痛くて扁桃腺が腫れているんですよねぇ~、鍼灸でなんとかなりませんか?」 と、喉の不具合を訴えられる事は、ちょくちょくあるけど、喉の痛みだけを愁訴として鍼灸を受けたいという患者さんは、そんなにいらっしゃらないんですよねぇ~。

基本的に鍼灸で喉の痛みや扁桃腺の腫れを治療する場合、首回りや喉周りの血液循環をよくする事を目的に鍼灸をするのと、足の指の特効穴で喉の痛みを取る治療をします。基本的に扁桃腺が腫れる状態は身体の免疫力が低下している状態ですから、どんどん喉の周りの血液循環をよくして免疫システムを高めるように身体を導いていきます。

基本的に扁桃腺ってどんな働きをする場所なのかというと、関所や税関みたいなところで、ウイルスや細菌から身体を守る為の場所なんですよねぇ~。病原体が扁桃腺に付着して増殖すると炎症を起こし、扁桃腺が腫れて熱が出る。…身体は発熱することで病原体の活動を抑えようとするわけですけど、扁桃腺が腫れると喉も痛いし、高熱が出やすいので、結構…体力が消耗してしまいます。

病原体と一言で言っても、色々とウイルスや細菌の種類も数多くあるんですが、おおよそ…扁桃腺炎や咽頭炎を起こす病原体はインフルエンザウイルスとか単純ヘルペス。その他にアデノウイルスや溶連菌などがあげられます。特殊なモノとしては性感染症などで感染する淋菌やクラミジアや梅毒が原因の場合もあるんですよね。医学書によればアデノウイルスや溶連菌が原因の場合、喉の痛みや腫れが強いとありました。

私事ですが、僕自身、子供の頃から扁桃腺をよく腫らして熱を出していましたし、10年前だったかな…、強烈な扁桃腺炎を患った経験があるんです。ある朝、喉がキンキンに腫れて、水を飲むのも痛くて涙が出ちゃうくらいで、食事もできず、発熱も40度近く出ましたかねぇ~。自分で通常、喉の痛みを訴える患者さんにする鍼灸で、首回りのコリを取り、喉や首回りの血液循環をよくして、足の指の特効穴にもお灸しましたが、喉の痛みが取れるのは数時間だけでした。

鏡で喉を見たら、膿が扁桃腺から滲み出ていたので、耳鼻科に駆け込み、錠剤の抗生剤をもらうも症状は改善せず、翌日にステロイドの点滴をしてもらうと、痛みが嘘のように取れるんですが、その効果も半日ほどしかもたず、3ヶ月ほど喉の痛みに苦しみましたねぇ~。今にして思えば、そうとうな痛みでしたし、インフルエンザや単純ヘルペスではなく、アデノウイルス…もしくは溶連菌の感染だったのかもしれません…。

喉が痛くなる原因がなんなのか?菌やウイルスを培養して判断する事は、今の技術をもってすれば可能なことなのかも知れませんが、ホイホイとすぐに結果がわかるものではなく、病院などの現場では所見で症状から判断する事が多いんじゃないでしょうかねぇ~。

いつもブログに書いてますが、病には「程度」があり、病原体が同じでも症状が軽かったり、重かったり、と症状も人それぞれだと思うのですが、僕が経験した3ヶ月ほどの喉の痛みで、即時効果があったのはステロイドの点滴でした。しかしステロイドも実質、6時間~半日ほどしか効果はなかったので、平行して自分で首のコリを取る鍼をして、足の指の特効穴にお灸をすることで、免疫力を徐々に上げて3ヶ月後のある日、「あれ?喉が痛くない!やったぁ~」と喉の痛みから解放されたわけなんです。

僕の経験上、軽い喉の痛みであれば鍼灸で治すことは可能です。でも酷い場合は抗生剤やステロイドや抗ウイルス薬を併用しながら、免疫を高める目的で鍼灸をされた方が、早く治ると思いますね!

以上…備忘録的な事柄でございました。おしまい。

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※過去のブログで書いたものです。

・どうやって鍼灸で免疫力を上げるのか?

先日、患者さんから「鍼でカゼがなおるんですかぁ~????何かカゼの菌みたいなのを刺すんですか???(笑)」と素朴な疑問を投げつけられたので、どうやって鍼灸で免疫力を上げるのかって言う事を簡単に説明しますね!

少しでも東洋医学や鍼灸に関して理解がある人ならそんな事はないと思いますが、東洋医学や鍼灸に縁遠い人は「鍼を刺すくらいで…、とか灸をするくらいで治るわけ無いじゃん!鍼灸って肩こりや腰痛を治すだけのモノでしょ!!」って誤解してる人も多いんじゃないでしょうか?

僕がいつも患者さんに説明してる事なんですが、基本的に病気や体の不具合を治しているのは、薬や鍼灸じゃなく、皆さんの体自身が…体の不具合を治そうとしてるんですよね!でも体に治す力が無い場合、体の背中を後押ししてあげるように薬や鍼灸で体が治そうとしているのを手伝ってあげる。この考え方は現代医学でも変わりません。例えは悪いですが、生きる力が無くなってる人には何を施してもダメなんですよね!少しでも体に生きる力が残っていれば元気になる可能性が残っている。その可能性に望みをかけて手助けするのが医療だと考えます。

鍼灸でどのように免疫をあげるのかというと、まずは体をニュートラルな状態に戻してやる。ニュートラルの状態というのは肩や首や背中や腰にコリなどがなく、体が免疫力を高めるのに何も障害が無い状態を作ってあげる。そのために経絡の走行やツボの効能を考慮し、ツボの選択をして鍼とお灸を使いコリを取る事で免疫を上げるというか…身体を良いあんばいに戻してあげるんですよね!要はバランスを取ってあげるって感じです。

鍼やお灸でウイルスや菌を刺したり焼いたり…(笑)っていうのじゃなくて、体をメンテナンスする事で間接的に病気を治すという事なんですね!

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(外部関連リンクサイト)

風邪(Doctors File)
風邪とはどんな病気?(山田養蜂場)
今さら人に聞けない「かぜ」の○○(大正製薬)
「かぜ」とはどういう病気なのか(京都府立医科大学)
医師が教える、漢方の基本・活用術

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