出たなぁ~!エビデンス星人!

エビデンス星人に面と向かって「鍼灸って科学的根拠はあるの?」などと聞かれた事はないけれど…(^^;) 時々、雑誌や本を読んでいると、紙面に書いてある文章の内容から「あっ!この著者とか、この対談相手って…エビデンス星人だな…」って思う事があります。

エビデンス星人とは…

事あるごとに「それってエビデンスは?科学的根拠は?…科学的根拠がない治療なんて信じるに値しない…。」と、水戸黄門の印籠を出すかの如く、声高に科学的根拠を求める人。

(エビデンス星人=僕が作った造語です。…(^^;))

エビデンス星人って、現代医学の研究者や医者の中にいたりします。…また…、そういう人達が著名な人だったりすると、影響力がある分、厄介なんですよねぇ~。

所謂、代替医療と言われている医療を非難する場合、もしくは現代医療との差別化を明確にしたい時…、現代医療が最新で…最良で…最高で…ワンダフルで…アメイジングで…ファンタスティックで…マーベラスだと、マウントを取りたい時に、現代医療側の人がよく使う言葉ではありますね…(^^;)。

鍼灸はカテゴリーとしては代替医療に含まれるので、鍼灸師の僕は、この「エビデンスは?科学的根拠は?」という言葉に、とても敏感に反応しますし、正直言って嫌気がさす言葉でもあります。

「あっ!出た出た!エビデンス星人が何か言ってる!」って感じ…(^^;)

このブログで何度も書いてますが、鍼灸は『科学的根拠』という言葉が生まれる以前の医療ですし、鍼灸の刺激量を数値化する事も出来ませんしね…。科学的根拠というのは現代医学の中で通用するルールで、鍼灸は科学的根拠を提示するというルールには、そぐわない医学だと思うんです。

「科学的根拠がある事=良質・科学的根拠が薄い=悪質」と、二元論で解決するほど、人の身体って、そんなに単純じゃないんですよねぇ~。

エビデンス星人ってステレオタイプなんだろうなぁ~

例えば…同じような道着を着ていても、空手と柔道ではルールに大きな違いがあるのと同様に、人の病気を治す医学ではあるんだけれども、現代医学と東洋医学…、主に現代医学の科学的根拠を主張する人達の考えと、鍼灸の考え方とではルールが違うと言っていいと思うんです。

その事を理解せずに「エビデンスは?科学的根拠は?」とマウントを取ろうとする人達は、エビデンスというアイテムをフルに使って、相手を引きずり下ろそうと躍起になっているだけなので、相手にしなくていいと思うんですよねぇ~…(^^;)

科学的根拠を提示しようにも、以前…ブログで書いたように、鍼灸による神経伝達物質やホルモンなどの分泌量を調べるには、それなりの施設じゃないと調べられないし、なかなか研究も進まないから、しょうがないですよね…。

ただ、誤解しないで欲しいのが、例え話として、僕は癌を鍼灸治療だけで治そうなんて、これっぽっちも思いませんし、癌のような大病の場合は、科学的根拠が提示されている治療を軸にして、そのサポートとして鍼灸治療を活用すべきだと思っています。

ただね…

エビデンス星人って、自分達の治療以外を全否定するように「エビデンスは?科学的根拠は?」と問うてくるので、「出たな!エビデンス星人!」って感じで、飽き飽きしちゃうんですよねぇ~…(^^;)

鍼と灸と…、神経伝達物質と内分泌系と…、古典を学ぶ理由について考えてみた。

鍼灸や東洋医学の古典って、「実」だの「虚」だの…「陰」だの「陽」だのと…普段使わない言葉が羅列されてるし…、漢字ばかりだし…(^^;) なんとなく取っ付きにくく、わかりづらいから、初学者や今まで古典を避けてきた鍼灸師は敬遠しがちではあるけど、実のところ…臨床をやってると、ちょっと…魅力を感じる分野でもあると思うんですよねぇ~。

なので今回は「東洋医学や鍼灸の古典を学ぶ必要性」についてブログに書いてみようと思ったんですよ…。

ある時…ふと…

「なんで?神経伝達物質や内分泌に効果があるツボって、とても有名なツボばかりなんだろう?」…って思ったんです。

まずは…神経伝達物質って何?…内分泌って何?…って話しですが…

御存知の方も多いと思いますが…、神経伝達物質って、身体や脳の中で、神経と神経が情報をやり取りする時に、神経から放出される物質なんですけど、これって…高校の生物学で教わるのかな?…今は中学生で教わってたりして…(^^;)

代表的なものとしては、ドーパミンとか…、アドレナリンとか…、ノルアドレナリンとか…、セロトニンとか…、ヒスタミンとかね…。

生物学が苦手な人でも、近頃、健康を題材にするTV番組…『ホンマでっか!?TV』とか『カズレーザーと学ぶ』とか…NHKだと、タモリさんと山中伸弥さんがやっている『人体』っていう番組などを見てると、よく出てくるワードなので「なんか…聞いた事あるな…」って感じだと思います。

これらを超簡単に解説すると…

ドーパミンは前向きな気持になったり、集中を高めるのに必要だし…

アドレナリンやノルアドレナリンは心拍数を上げたり、血圧を上げたりして身体のパフォーマンスを高めるのに必要な物質だし…

セロトニンはリラックスというか、精神的に安定する働きがあったりとか…

ヒスタミンはアレルギー反応を起こす厄介者的なイメージだけど、身体の異常を教えてくれる働きでもあったりするしね…

まぁ~…精神的な安定や、身体のパフォーマンスを上げたり、痛みを抑制する働きがあったりする重要な物質が、神経伝達物質だと思ってもらえばいいと思います。

あと…、内分泌っていうのは…

体の機能を調節する腺や器官からホルモンが出て、そのホルモンが血液で運ばれて、特定の細胞に作用する事で、血圧や代謝や血糖値や…、炎症や生殖機能の調整を行ったりす、これまた…重要な働きを担っています。

私事ですが……(^^;)

高校で生物学を習ってから随分、時間が過ぎてるし…、理系の学部も出てるんですが…もう卒業して38年も経ってますしね…(^^;) その後…22~25年前に3年間、鍼灸の専門学校で、現代医学の基礎として生理学を学び、再度、復習はしましたが、もう…22年以上過ぎてますしねぇ~…(弱気…(^^;)…) 

たしか…

神経伝達物質は伝わるのが早いけど、作用する持続時間は短いのが特徴で…、内分泌系は伝わるのは神経伝達物質に比べると遅いけど、作用する時間は長い。…という違いがあったと思います。

でね…

鍼灸師になって22年経つんですけど…、この22年間の間に、色々と鍼灸の本や、学会発表の論文を読んでると、昔の本には記載されてないんですが、最近は…「○○というツボは神経伝達物質や内分泌系のバランスをとる…」とか、「このツボはドーパミンの分泌を促す…」だとか、「このツボは抗炎症作用に働く…」と書いてあったりするんですよね!

最初の頃は「ほほぉ~~~!」「そうなのかぁ~~~!」「凄ぇ~なぁ~!」って思ってたんですが、ある時…ふと疑問に感じた事があって…

「なんで?スタンダードで超有名なツボばかりなんだろう?」って…思ったんです。

合谷とか…、足三里とか…、百会とか…、神門とか…、鍼灸師としては、基本の「き」的なツボばかりなのが腑に落ちないな…って思ったんです。

じゃぁ~…なんで?スタンダードな…、とても有名なツボばかりが神経伝達物質やホルモンの分泌に影響を及ぼすのか?…他のツボは影響を及ぼさないのか?…どうなの?…という疑問に関して考えてみました。

【考察…其の一】

確か…アドレナリンやノルアドレナリン…、ドーパミンやセロトニンが発見されたのが1900年代の初頭から中期にかけてだから、当時…、まずは医学会で、この情報が広まり、業界での一般常識として扱われるようになるまでに10~20年の時間が必要だったと思うんです。…今みたいにネット社会じゃありませんしね!

でね…

ドーパミンやセロトニンが発見されたのが1950年前後の頃だから、現代医学の業界で情報が行き渡った後、鍼灸業界でも…「鍼灸では、どうなんだろうか?」と研究が始まり、鍼灸が神経伝達物質やホルモンなどに影響を与えられるって事が、学会で発表されたり、書籍として発売されたりするのは、…おそらく、1990年代に入ってからじゃないのかな?…って思うんですよねぇ~。

こういう研究って専門学校では絶対無理だし…、大学とか研究施設じゃないと無理だと思うんですよぉ~。

たしか…明治鍼灸大学…今は名前が変わってましたよね!?何ていう名前でしたっけ?…あの学校が、日本で初めての4年制の鍼灸大学だったと思うんですよね…。あそこが出来たのが、確か1980年代前半の頃だったと思うから、大学の研究が軌道に乗り始めたのは90年に入ってからだと思うんですよぉ~。

日本以外の外国で、鍼灸による神経伝達物質やホルモンの関係の研究が行われたとすれば、それは、多分、アメリカのニクソン大統領が中国を訪問した時…、1971年に中国の鍼麻酔による手術が世界的に報道されているので、海外での鍼灸による神経伝達物質やホルモンの研究は1971年以降なのかもしれないと推測できますね!

昭和初期の鍼灸で、代表的な有名人と言えば、柳谷素霊さんだと思うんですが…、柳谷素霊さんが生きている時に神経伝達物質が発見されてはいるものの、セロトニンやドーパミンが発見されて…数年後に亡くなられてますから、柳谷素霊さん世代の鍼灸師の人達は、鍼灸が身体の何かに影響を及ぼすんだろう…と、想像していたのかも知れませんが、まだ…あの当時は想像の範囲内だったんでしょうねぇ~。

それと…、原 志免太郎さんって福岡の人で、お灸の研究で有名なお医者さんがいらっしゃったんですが、原先生が、お灸の研究をされていたのが1900年代初頭というか、前半なんですよねぇ~。以前、古本屋で昭和4年くらいの本…『灸法の醫学的研究』と言う本を見つけて…買って持っているんですけど「灸による白血球の影響」とか「血清に及ぼす影響」とか、お灸と血液に関しての事は書かれてますが、神経伝達物質やホルモンに関しては書かれてませんでしたねぇ~。

【考察…其の弐】

鍼灸による神経伝達物質やホルモンなどの分泌量を調べるには、それなりの施設じゃないと調べられないという事を考慮すると、普通の臨床をしている鍼灸師が、鍼灸と神経伝達物質&内分泌に関して調べることは不可能ですよねぇ~。

なので、どこかの大学の教授?研究者?…とか、研究施設の人しか鍼灸による神経伝達物質やホルモンの分泌量を計測出来ないので、想像するに…、そんなに鍼灸に関して詳しくない人が研究している可能性もあるのではないか?…って思うんです。

もしくは…臨床経験が無く、研究畑一途で鍼灸の資格を持つ研究者。または、東洋医学や鍼灸に興味を持っている医師の資格を持つ研究者が、動物実験で鍼灸による神経伝達物質やホルモンの分泌量を計測しているのではないか?

…だから、選択されているツボは、超有名な…スタンダードなツボが研究対象になっているのでは?…って思えちゃうんですよねぇ~。

【考察…其の三】

先ほど「柳谷素霊さん世代の鍼灸師の人達は、鍼灸が身体の何かに影響を及ぼすんだろう…と、想像していたのかも知れないけど、鍼灸が神経伝達物質やホルモンへの影響を及ぼすという事は、まだ分からず、…想像の範囲内だった…」と書きましたが、柳谷素霊さん以前の先生方…例えば、江戸時代の医者は治療に、薬も使えば、鍼や灸をも使って治療していたわけですから、歴史的に有名な医者で、僕が思いつく名前だと…、吉益東洞さんだったり、杉山和一さんだったり、曲直瀬道三さんだったりね!…中国の歴史的な有名なお医者さんでは、華佗さんだったり、張仲景さんだったり…そんな先生方も、神経伝達物質やホルモンの認識はなくても、神経伝達物質やホルモンが関係しているであろう症状を治療してきていると思うんですよねぇ~。

なので…

超有名な…スタンダードなツボだけではなくて、他にも色々なツボも影響を及ぼすんだと思うんです。1つのツボ…単体だけではなく、ツボの組み合わせとかね…。色々な組み合わせがあると思うので、色々と試して、研究&測定してみるべきなんでしょうが、先ほど書いたように、神経伝達物質やホルモンなどの分泌量を調べるには、それなりの施設じゃないと調べられないから、なかなか研究も進まないんでしょう。

でね…【結語】というほどの事ではないのですが…

先日の来日公演で、日本武道館の公演回数がトータルで110回を記録した、エリック・クラプトンが、新聞のインタビューで、こんな話しをしていたんですよ…。

「あなたの音楽を進化させる動力になったものは何なのでしょうか?」という質問に対して…

「過去だよ。私はいつも過去の音楽に立ち返る。特にブルースをよく聴く。でも世の中には、ブルースの事を知らない人がまだまだたくさんいる。だから、私は新しいものを見つけるために、何度でも過去に戻るんだ」

…っていうクラプトンの記事を読んで、「新しいものを見つけるために、何度でも過去に戻って、再解釈して…忘れられていたモノを現代に蘇らせる…」っていう事なんだなぁ~。鍼灸や東洋医学で古典を勉強する必要性と、まったく同じだ!…って思ったんですよ!

昔の人も現代人も、臓器の数が増えたり減ったりしている訳ではないし、生活環境は少し違うけど、身体は同じなわけだから、体調不良や病気の症状は、今も昔も変わらないはずなんですよねぇ~。先人達は、神経伝達物質やホルモンを認識していなくても、そういう患者さんを治療していたわけで…

その先人達が、どう治療していたか?を知るには、今現在、鍼灸と神経伝達物質やホルモンの研究が迅速に進まないのならば、古典から治療方法を探し出すしかないわけですよね!

クラプトンが言う…「新しいものを見つけるために、何度でも過去に戻るんだ…」…コレって重要だと思うし、古典を学ぶ理由だと思うんですよぉ~。

ストレスを回避するには…

先日、Yahooニュースを見ていたら、共同通信のニュースで『市販薬、コンビニで購入可能に 改正法成立、乱用対策で制限も…』と言うのがUPされてたんです。

このニュースを見て思ったんですけど…

これだけ大手のドラッグストアが乱立してるのに、コンビニで薬を売る必要があるんでしょうかね?

確か…世界的にみて、薬を大量に消費している国って、OECD(経済協力開発機構…先進国が加盟する国際機関)の中で、アメリカが1位で、日本は2位なんだそうな…

日本の薬市場は約10兆円市場といわれているらしいから…。薬の販売は儲かる商売なんでしょうねぇ~。

世界の人口の1.6%の日本人が、世界の薬の40%を消費しているって話しも聞きますしね…

日本人は薬が好きで、何か身体の不調を感じると薬に頼る癖がある。…とも言えますよねぇ~。

話しを少し変えて…

病気の原因って色々ありますが、遺伝的な病気や、突然変異のような突発的な病気以外の原因って何?って考えると、最終的に『ストレス』と言う言葉が頭に浮かんできます。

…そこで、思うんですが…

ストレスを無くす薬ってありますかね?

痛みを取る為に神経をブロックする薬はありますし、睡眠を誘発する薬もあります。癌細胞を攻撃する薬もあれば、血行を良くする薬もあります。

…でも、病気の最終的な原因であるストレスを無くす薬は無いんですよねぇ~。

ここで言いたいのは、原因から派生する症状を和らげ、身体に備わっている免疫力と修復能力で、回復する事は出来るんだけれども、根本的な原因であるストレスを無くす事は、薬では出来ない。…っていう事を理解しているか?理解していないか?…っていう事なんですよねぇ~。

頭では理解出来ていたとしても、行動に移せるか?…どうか?がポイントになります。

ストレスを無くす方法は、薬ではなくて、日頃の生活に関わる、食事だったり、運動だったり…、仕事の内容だったり…と、所謂、『生活改善・生活パターンの改善』をする事でしかストレスを回避する事は出来ないんですよぉ~。

色々な人の治療をしていて感じる事なんですけど…、特に鬱の人に多いかなぁ~…まぁ~…でも、鬱を患っている人だけではなく、何か身体の不調を感じた時に、薬に頼る癖が付いている人の特徴として…

「自分の生活パターンを変えずに病気を治そう!」

…としている人…。「自分の生活パターンは変えれない…、でも病気は治したい!」…という思考で病気と対峙している人は「この薬は、最初は効いていたけど、今は効かなくなった…」と、病院を変えたり、治療法を変えたり、薬を変えたり…と、負のループに陥るパターンが多いです。

根本的な原因であるストレスを取り除く『生活改善・生活パターンの改善』をしない限りは無理なんですよぉ~。

これは鍼灸に関しても言える事で、毎回、ブログに書いてますが、鍼灸治療も投薬治療も病気を治すサポートでしかなく、本当に病気を治す為には、患者さん自身の生活改善が必須となります。

多分、この事を理解して、生活改善という行動に移せている人は、御自身が大病をして、抗癌剤のような強い薬を体内に入れると身体がどうなるか?という事を体感した人、もしくは御家族や身近に、そんな経験をした人がいる人じゃないと、本当の薬の怖さって分からないと思うんですねぇ~。

なので、そういう経験をした人は、普段の生活の中で、出来るだけ食事や運動する事、仕事のペース配分に気を使ったりしているはずです。

ただ…時々、「親戚の叔父さん…癌だったけど飲み薬を飲んだら治ったよ!」というような話しをする人もいたりするので、その話しを鵜呑みで聞き入れる人は「あぁ~…そんなに心配するほどの事じゃない…。医学も進歩しているし、良い新薬も開発されているしね…。じゃぁ~生活改善なんて面倒くさいことはしなくていいや!」…と安心仕切って、投薬治療に頼ってる人もいらっしゃいますが、現状はそんな簡単なものではなく、個人の体質や症状は人それぞれ違うので、全ての癌が飲み薬の抗癌剤で治るとは言えないのが病気の実情なんすよね…。

昔から言われている事ですが「よく効く薬は諸刃の剣…」と言われます。良く切れる刃物のように、切れ味は良いんだけど、使い方を間違えると自分の身体を傷つける事になる。

例え話とし…

日常の生活で、台所の布巾って醤油のシミやら、色々と汚れやすいですよねぇ~。マメに、汚れたらすぐに水で流せば、そこまで汚れは目立たないんですが、汚れを拭き取って、そのままにしていたら汚れが定着してしまいますよね!…そうなると塩素系のハイターを使えば、汚れは落ちて一件落着…ですけど、毎回、塩素系のハイターを使っていたら布巾の生地がすぐにボロボロになっちゃいますよねぇ~。

これを、人間に例えるなら布巾が人間の身体で、強い薬がハイター…なわけですよぉ~。

やはり…人って、体験しないと言葉では理解して、頭では分かっていても、本当の怖さは分からないって事なんでしょう…。

話しが脱線しちゃいましたが…

ストレスを回避するには、薬ではなく、生活改善でしかストレスを回避することは出来ないって事です。

土に触ると…気持が落ち着く…♪

以前にも、同じような事をブログに書いた記憶があるんですが…

庭先の雑草取りをしてると『悟り…』という感じなのか…、「所詮、自然を人間がコントロールする事なんて出来ないんだよなぁ~」って事に気が付くんです。

雑草が生えないように、いくら雑草を取っていても、風にのって植物の種は飛んで来たり、小動物に付いた種が落ちたりするわけですしね…

以前、朝早くから雑草取りをしていた時に、散歩をしていた人から声をかけられて、その人と話をしていると…、その人は、以前、植木屋さんだったそうで…「専門職の人が庭の手入れをする時、土を新しく入れ換える時などは、一度、砂や土をバーナーなどで焼いて、砂や土に紛れている種を焼くんだよ!」って言われてました。

でも…、そこまでしても、年月が経過すれば自然と、どこからともなく種は飛んでくるでしょうしね…

…かと言って、「所詮、人間がコントロールする事なんて出来ない…」と、自然のままに放っておいたら、とんでもなくジャングル化するでしょうしねぇ~…(^^;)

やはり、「自然はコントロール出来ない…」と、悟っても、出来る範疇での手入れは、何に於いても必須だと思うんです。

地球全体を大きな自然と捉えると、人の身体は小さな自然とも言えるわけで…

人も…自然と同じで、寿命など…コントロールする事が出来ない事もあるんだけれども、人の身体って、出来る範囲で手入れをしてやらないと、維持する事が難しくなってくるんですよねぇ~。

では…

身体の手入れとは…?

日常生活における、食事の内容…、咀嚼の回数…、睡眠…、運動…、ストレスの回避…。

生活の改善は、患者さん御本人にしか出来ない事なので、それ以外の手助けとして、鍼灸治療って、良いサポート役だと思うんです。

今の時代…どの世代の人も疲れてますしねぇ~。

疲れると、血行が悪くなるモノなので、自然と、疲れると身体の、あちらコチラが凝っていきます。これを日常の入浴や運動で回避できるなら、それで問題は無いんですが、御自身の生活改善で疲れを取ることが出来なくなったら、他力に頼る必要が生まれてきます。

現代人の思考だと、その場合の「他力」は薬剤に頼る傾向にあると思うんです。

筋肉痛には湿布薬、痛みにはロキソニンやアスピリン系の痛み止め…。最初の間は、薬で回避出来ていても、長期間、薬に頼る生活をしていると、胃腸障害などの不具合に悩まされている人が、結構いらっしゃるんですよねぇ~。

そうなる前…、薬剤に頼る前に、まずは鍼灸で身体を整える事をされた方が良いと思うんですねぇ~。

薬剤に頼るのは、その後…。患者さんが御自身で、生活の改善をされて、鍼灸で身体を整えて、それでも体調がおかしい場合…、薬剤で治す。

この順序って大事だと思うんですよぉ~。

本当に眠剤を手放せない人…、痛み止めを手放せない人って、結構、多いんですよねぇ~。…最初に頼っちゃうから、手放せなくなるのかな…って思えるんです。

あとね…

土いじりしてると、マインドが安定しますよぉ~♪…雑草取りでも、家庭菜園でも何でもいいから、土いじりしてると、気持が落ち着くんだなぁ~♪

御自身で「メンタル…ダメージを受けてるなぁ~」と感じ始めたら、土いじり!…これオススメです♪

鍼灸は仕込み担当……(-_-;)

近頃は、あまりドラマというものを見なくなりました…。

最近、リアルタイムで見たドラマと言えば…、NHKでやってた『東京サラダボウル』っていうドラマくらいかな…

『VIVANT』も『不適切にもほどがある!』『宙わたる教室』も、友人がDVDを貸してくれて、OAされた1年後に見た感じで、随分、世間の流行とのタイムラグがある感じでしたねぇ~(^^;)。

実は…

今年の4月頃に、去年の年末に地上波で一揆放送していた『グランメゾン東京』を録画していたので、先日…やっと…見たんです。年末に上映された映画「グランメゾン・パリ」の宣伝的な意味合いで放送していたヤツですよねぇ~。(映画は、まだ見てないけど…(^^;))

「何年前のドラマを見とるんじゃ!?」…って話しですが、僕自身、料理好きなもので、面白かったですよぉ~。

でね…

あのドラマを見ていて思ったんです。

医療の世界を、料理人の階級に例えるのなら、鍼灸は、決してシェフやスーシェフ…、日本料理の世界なら料理長・板長・華板…には、なれないだろうなぁ~って…。

やはり、今の医療の世界に於いては、シェフや料理長は、iPS細胞を使って治す、お医者さんだったり、循環器や脳の手術をする、神の手を持つと言われている、お医者さんだったりするんでしょうねぇ~

そう考えると…、鍼灸師は、仕込み担当…って感じかな…。(-_-;)

でもね…

仕込みって大事なんですよねぇ~!

料理は仕込みが、しっかり出来ていないと、シェフや料理長も100%のパフォーマンスが出来なくなり、美味しい料理など作れない…。

じゃぁ~…鍼灸師がやる仕込みって…何?って思うかも知れませんが、医療の世界の「仕込み…」とは…

「患者さんが、健康でいられる為の、サポート&アドバイス…」これに尽きるんじゃないかな?

前回のブログにも書きましたが、患者さんが概論的思考で、自分の身体の声、および、身体から発せられる警告に耳を傾けれる生活を心がけてもらうように、鍼と灸で、患者さんの身体のコリを取り、健康でいられる為のサポートをする。

これが鍼灸師がやる「仕込み」ってヤツでしょうねぇ~。

僕が思うに、鍼灸は医療の世界でのメイン・ストリームになる事は出来ないんだけれども、とても大事な部分を担っている医療だと思います!

『グランメゾン東京』のキャストで言うと、鍼灸は仕込み担当の芹田くん…って感じかな…(^^)

概論思考と各論思考…

なんて説明したらいいんだろうか?…って考えた時に、ふと「概論・各論」という言葉が頭に浮かんだので、タイトルを「概論思考と各論思考」にしてみました。

何が言いたいのかって言うと…

身体の事…、自然の流れ…、老いるという事を理解しているのか?…どうか?

…という事を考えていた時に、大きな流れというか…、人間が生まれて死ぬまでには、若さで乗り切れるような事を経験したり、挫折を経験したり、加齢を経験して老化を感じたりと、大まかな流れがどれだけ理解出来ているか?

頭では理解できているんだけども、その流れに抗ってしまう思考が働き、どうしても自然の流れに逆らってしまう…。

そんな人、多くないですかねぇ?

僕たち鍼灸師は専門学校で東洋医学を学ぶ時、『東洋医学概論』と『東洋医学各論?…臨床各論?』だったかな?…を学びます。(…学校に通っていたのが20数年前の事なので、科目のタイトルは忘れてしまいました…(-_-;))

御存知の通り、概論は「大まかな説明」とでも言いますか「あらまし」…「こんな感じだよ!」という概略の説明が主で、各論は「詳細」というか、ある領域の詳しい説明を各論で学びます。

東洋医学概論では、人は自然の流れの中の一部であり、…身体がどのように成長して、どのように老いていくか…を学びます。各論では、ツボの効能や運用やら、この症状には、このツボ…などなどを学ぶんです。

なんとなくですけど…

何かあったら、すぐに薬を飲んで治そうとする人。もしくは鍼灸に来る患者さんでも「ここに鍼を打ってもらえませんか?」とか「ここに鍼を刺してもらうと治るような気がする」…というような人。…そういう人達の思考って「各論思考」な人達じゃないかな?って思えるんです。

所謂、成長から老化の過程に起こる事、概論を無視して、各論的な思考で、薬やツボに鍼を刺したり灸をしたりする事で病気を治そうとする人…。

患者さんだけではなく、鍼灸師でも、人を治療する時に各論的思考で治そうとする鍼灸師も少なくないと思うんですよねぇ~。

人の病気を治すのって、自然の流れや、身体の成長や老化の過程を無視して、生活していては病気は治せないんですよぉ~。

生活習慣の改善は必須なんですよね!

薬やツボの効能はサポートでしかなく、病気を治す主軸は「生きる力」とでも言いますか、免疫力を下げない事…。これは生活習慣の改善でしか変化を起こせないんですよねぇ~。

なので…、概論的な事柄を重要視する、お医者さんや鍼灸師は、事あるごとに「睡眠不足はよくないですよ!」「御飯はゆっくり、よく噛んで…」「シャワーではなく湯船には浸かりましょうね!」「身体を動かして!…運動しましょう!」…などなど、まぁ~昔から、親や祖父母から言われていた事を、伝えるんだけれども…

多くの人は、「そんな事は分かってる!…それより、もっと効く薬はないのか?もっと効くツボは?」…と各論思考で、病気と対峙しようとする人が多いなぁ~って感じます。

各論思考の人達って、何かに頼ってしまう癖とでも言いますか、薬に頼ったり…お医者さんに頼ったり…、なんだか分からないけど神秘的だと感じる東洋医学に頼ってみたりする事が習慣化しているので、そういう人達に概論的な事を言っても、聞く耳を持ってくれない事が多いんですよぉ~。

でも、こればかりは、気が付いてもらうしか無いので…

僕ら鍼灸師は、鍼やお灸を使って、身体のコリを取り、少しでも身体を楽にしてあげる事で、各論思考から概論思考に変わってもらいたい…。

患者さん自身が自分の身体の事を理解して、身体の不調を御自身で察知し、改善出来る事は御自身でやり、自分で出来そうに無い症状に関しては医療のサポートを受ける。鍼灸は御自身で改善する場合のサポートとして生活に取り入れてもらうようにする。この流れを作る事が、僕の治療の最終目的かな…って思います。

概論的思考になれば、自分の身体の声に耳を傾けれるようになると思うんです。自分の身体が発している警報に対応出来る。そうなれば患者さん自身が、今、自分の身体に最適な治療法や、やるべき事を判断出来るようになると思うんですよねぇ~。

そうすると、健康な人が、もっと増えると思うんですよぉ~。

『からだとこころの健康学』という本を読んでみた♪

先日…ぷらぁ~っと本屋さんに立ち寄った時に平置きされていた本に目が止まったんです。

『からだとこころの健康学』NHK出版の「学びのきほん」というシリーズの本で…

帯には「2時間で読める…」とあり「医学知識ゼロでも分かる…。自分の仕組みとは?注目の医師が教える、身体を大切にし続ける術」と書いてありました。

¥670かぁ~…

面白そうだなぁ~と思い、このシリーズの別な本と合わせて購入して読んでみました。

この著者の稲葉さんって、東大の循環器内科の先生で、以前、NHKのEテレの「SWITCHインタビュー」と言う番組で、
連続テレビ小説『あまちゃん』の曲を手がけてた、音楽家の大友さんと話しをされてた人でした。

読んでいて…「だよねぇ~」…と頷く事が多く、あっと言う間に読めましたが、気づかせてくれる事も多かったです。

この著者の先生は現代医学の最前線の、お医者さんですが、書かれている内容は、東洋医学的というか、自分の身体との対話の話しなど、色々と気付かされる、誰にでも理解出来る内容でした。

誰目線で言っているんだ?って思われるかも知れませんが…、鍼灸師は、この本を読んだ方がいいような気がしますねぇ~。鍼灸の学生さんや、鍼灸師に成り立ての新米鍼灸師は勿論の事、臨床経験が長い鍼灸師さんも、忘れていた事を
思い出させてくれる…そんな内容だと思います。

本の帯びにも書いてるんですが…

「あたま」「からだ」「こころ」…3つのつながりで健康を理解すると、自分だけの生きる基盤が出来る!古今東西の医学を駆使した目からウロコのレッスン!

…と書いてありました。

最初の方に書いてあった事を要約すると…

「あたま」は「~すべきだ」とか「…しないといけない」と、過去を振り返り、効率化を重視して思考するんだそうな…。

それに反して…

「からだ・こころ」は「したい…」「やりたい…」というようなシンプルで、「気持いい事…」「心地良い事…」を重視するんですって!

恋は、多分「からだ・こころ」が優先的に動くんでしょうねぇ~。だから「アバタもエクボ…」というような諺もあったり、「恋は盲目…」と言ったりするんでしょうねぇ~。

なので、「あたま」が支配しているような生活パターンを送っていると、「からだ・こころ」は、「あたま」の思考に押さえ込まれて身動きが取れなくなり、鬱の状態にはいってしまうという仮説も、疑いようのない事実だと思うんですよねぇ~。

ここで、大事な事…として書かれていたのが、「快・不快」のセンサーを働かせるという事でした。

「なんか変だな?」「なんかおかしいぞ?」と思った時は、直感に頼るって事なんでしょう。

でも、注意点として書いてあった事なんですが、「あたま」って嘘をつくらしいんですよ!「なんか変だな?」「なんかおかしいぞ?」と感じても、あたまは「偽りのこころ」「偽りの感情」を作り出して、自分にそう思い込ませるらしいんですよねぇ~。
メッチャ…怖くないですか!?(-_-;)

考え過ぎると「あたま」に主導権が移ってしまうので、迷った時には、悩まず、まず身体を動かす。

なんでも…

呼吸が浅い時は頭が主導権を握っていて、深い呼吸が出来ている時は、体と心が主導権を握っているそうな…。

「あたま」が主導権を握っている時は「からだ・こころ」を無理矢理、引っ張っている状態で、自分本来の自然なリズムを無視して、人工的なリズムと、集団的なリズムに合わせようとするので、どこかでシワ寄せが生まれて、それが不整脈だったり、鬱状態になったりするそうなんですよねぇ~。

ここで言う『自然のリズム』っていうのは、太陽の動きに合わせるリズムで、「あたま」は、効率化や利便性を優先するので、わざわざ太陽の動きに合わせたリズムで生活するのは、「あたま」にとっては不快なんだけど「からだ・こころ」にとっては、自然のリズムって欲しているリズムなんですよねぇ~。

それと…、書いてあった事で…「そうだよねぇ~」って思えた事の一つに…、対応策として、

目先の事では無く、長期的な展望で「からだ・こころ」へ判断を委ねるって書いてありました。

委ねてみて、もし「からだ・こころ」が拒否したら、それは無理して続ける必要はない。

…まぁ~…これが、「快・不快」のセンサーを働かすという事なんでしょうねぇ~。

仕事でも食事でも、自分の欲求が分からない…、考えがまとまらない時は「からだ・こころ」が求めているか?どうか?…がポイントなんですよねぇ~。

所変われば品変わる…だなぁ~♪

昨日、岡山から新幹線に乗り、自分の予約席に座ろうとすると、その席には若い外国の兄さんが座っていて、テーブルを出して色々なモノを既にセッティング済みな状態…

「その窓側の席は僕の予約席なんだけど…」と拙い英語で話しかけると、「あっ!」って顔をしてパソコンやら色々なモノを移動させようとしたので、僕も手荷物が多かったし…通路側の席でもよかったから、「どの駅でおりるの?」って、またしても拙い英語で尋ねたら「Hakata…」って言うから、降りる駅も同じだし、そのままで良いよ!って言って、僕は通路側の席に座ったんです。

その若い外国の兄さんも、手を合わせて「Thank you♪」って言うもんだから、僕も「OK!」って言って、何も問題無く座って本を読み始めたんです。

そしたら…

僕の前の席の窓側に日本人の若い男性が座っていたんですけど、僕の隣に座っている兄さんとは別の、団体で、外国から来た年配の旅行客の夫婦が「自分達は通路を挟んでの隣同士の席だから替わってくれないか?」…というような感じで「change!…change!」と連呼していました。

その光景を見ていて「あ~…なんか…外国旅行してたら、こういう事は日常茶飯事だよなぁ~」って思ったんです。

僕の前の席に窓側に座っていた、若い日本人の兄さんは、快く席を替わってあげて、その外国から来た老夫婦は隣り同士で座れたんですが、替わってあげた日本人の兄さんは広島で降りたんですよね…。

そうしたら…広島から乗ってきた、サラリーマン風の男性が、予約していた席に座ろうとしても、外国人が座っているもので、その夫婦に「この席は僕が予約している席だけど…」自分のチケットを見せると、そのお爺さんは「change!…change!」と連呼するのみ…。

サラリーマンの人は「あぁ~そういう事ね…」と、隣の通路側の席に座って、何も問題にはならなかったんですが、その一部始終をみていた僕が思った事は…

「change!…change!」じゃなくてさぁ~「Can I …」とか、つけてさぁ~…「Can I switch seats?」とか言えばいいのに…って思ったんですよねぇ~。「change!…change!」って連呼されると、言わんとしてることは分かるけど、なんか…上から目線というか、命令口調に聞こえて、嫌な感じだなぁ~って思ったんです。

僕は中学校の時に英語が苦手で、英語の授業が始まると、お腹が痛くなって保健室に駆け込んでたタイプだったし、英語の能力も、大人になってアメリカに旅行に行く事が決まった3ヶ月前から、みっちりNOVAに通って、英語の恐怖心を少しだけ取っ払ったくらいの英語力しか持ち合わせてないので、英語が堪能な人から言わせると「change!…change!」でも良いのかも知れないけど…

なんとなく、…もっと言いようがあるだろう…って思ったんです。

博多に近づき、その老夫婦の友人が別の席から近づき、老夫婦との会話が聞こえたので、耳をかたむけてみると英語じゃなかったから、この爺ちゃんも、僕と同じで、そんなに英語が話せる訳ではなかったのかもね…って思えて、「なるほど…」って、自分で勝手に納得したんです。

…で、そんな事があった翌朝、…radikoのタイムフリーで先日、日曜日に放送された、安住さんの『日曜天国』を聴いてたら、メッセージテーマが「もう諦めた事…」というテーマでメールを募集してたんです。

そのテーマで投稿されたメールに、インドに住んでるリスナーからの「もう諦めた事…」というメールで、インドで生活していて「なぜ?と思う事を諦めた…」というメールが読まれたんです。

インドでは「ジュガール」という考え方があり、「なんとかなる」という、工夫と楽観がミックスした考えがあるそうなんです。沖縄の「なんくるないさぁ~」と似てるのかな?…メールでは「店で支払いをした時に、店にお釣りが足りない時には、キャンディーで支払われたりするそうな…(^^;)」

ネットで調べてみると、「ジュガール」とは、「限られた資源や環境の中で、創意工夫を凝らして問題を解決する能力や精神」なんだそうなんですねぇ~。

だから、大阪の万博でインドのパビリオンの建設が間に合っていないけど、インド人スタッフは「あと数日あるから大丈夫!」と笑顔で余裕を見せてるってニュースになってたらしんですが、これこそ…「ジュガール」…らしんですよねぇ~。

この話しを聴きながら「所変われば品変わる…」だよなぁ~って、昨日の新幹線での出来事を思い出しました。

プラマイ・ゼロ

先週末の土曜日の朝…、治療室の掃除をしていて、普段しない場所を丁寧に掃除したら、立て続けに3人の新患さんの予約が入った…(゜_゜)

昔から風水では「掃除で運気を呼び込む…」って言うしなぁ~(^^)

それならばと、欲を出し…

週明けの朝に窓枠の掃除を丁寧にしたら、別の患者さんから予約キャンセルの電話があった。(T_T)

昔、TVの日本昔話を見ていると、欲を出して損をするっていう話って、多かったよなぁ~

欲を出しちゃぁ~ダメって事かぁ~…(^^;)

でも、結果的に掃除をして治療院は綺麗になったので、プラマイ・ゼロって感じですね!(^^;)

これでいいのかな?

よく…podcastで『歴史を面白く学ぶコテンラジオ 』という番組を聴いてるんです。この番組はpodcastだけじゃなくて、YouTubeでも聴けるので、興味がある方は是非!♪

でぇ~…3月の末頃からのお題が「科学技術の歴史」についてで、色々と教えてくれてるんですよぉ~。

その中で、日本語では科学と技術を「科学技術」という1つの言葉として、よく使ってるんだけど、科学と技術は別物…という話しをされてました。

科学は数値化してデーターを出し、物事を追及していくもので、技術は直感というか、感覚を重視する傾向にあるという事を話されていて…「なるほどぉ~」と思いました。

確かに…技術の習得って時間がかかりますし、感覚的な要素が大きいと思うんです。

鍼灸なんて、基礎知識として医学生レベルの解剖学や病理学や生理学…、あとは東洋医学の知識の運用が5割くらいで、残りの5割は感覚が重要…と言っても過言ではないと思うんですよねぇ~。症状や病気に対してのツボの選択やツボの位置は、ある程度、知識として固定化してますが、ツボへの刺激量は数値化できませんし、ツボの組み合わせなどは、数多あるので、やはり感覚が重要なんですよねぇ~。

人って…よく…「良い・悪い」を、人それぞれの価値観で決めたがりますが、数値化出来る事が良くて、感覚に頼るのがダメだとか…。数値化より感覚が優れている!…というような、どちらが良い・どちらが悪いというような話しでは無いんです。…(^^;)

確かに科学は数値化できて、データーを蓄積する事で、分析しやすく人に伝えやすいし…。技術は職人芸ともいえるような感覚が大事です。まぁ~…どちらが優れているかというような事ではなく、両方…大事と言えば、科学も技術も大事な事なんですよねぇ~。

ただ、現代人は『無駄』を嫌う傾向にありますし、時間がかかる事は避けますよね。技術を習得するには、素養が問われたり、習得するのに時間がかかるわけですが、今後、無駄を嫌っている現代人が、技術を習得する事ができるのか?…って疑問に感じるんですよねぇ~。

そうなると…やはり、数値化できて分析に長けている科学に飛びつくでしょう。で…、ゆくゆくは、技術は身についていないけど、データや知識はたくさん持っている、いわゆる頭デッカチな人が、増えるんだろうなって思うんです。

先日、読んだ本に書いてあったんですが、頭…所謂『脳』と『こころ・からだ』の違いについての話しでした。『頭・脳』は、過去を振り返って、未来をシュミレーションする事で「~すべき」とか「~しなければならない」と効率重視で理論的に判断する思考で動くそうなんです。

逆に…『こころ・からだ』は「~したい」とか「好き」とか「心地良い」といった、シンプルな感覚を優先するそうなんですね!

なので、「したい!」「好き!」という心地良い、シンプルな感覚で思考して動こうとしても、脳が「~すべきなのか?」「それは今しなければならないのか?」…と効率的に考え始め、心と身体の意思が抑制され、心にすきま風が吹く…。

そういう状態が続くと、脳と心の乖離が生まれるのは容易に理解出来ますよね!

…という事は「鬱って心と身体の乖離…」って言われてるけど、その前段階として、「『脳』と『心・からだ』の乖離」が起こる事で、健康状態が崩れて、鬱になっていくんだろうなぁ~って思いました。

なんか…「脳と心」の関係性と「科学と技術」の関係性って似てる感じがあるんですよねぇ~。

僕は鍼灸師になって22年目ですが、そんな僕が思うに…

技術って、やり続けていれば、ある程度は身につくものなんですよねぇ~。

上手か?下手か?は別の話です。上手い・下手は素養や素質が随分影響すると思います。ただやり続けていると、技術って必ず身につくものなんですよねぇ~!

でも、最近のニュースを見たりしてると、人が技術を学ぶ事が出来る場所が、日に日に機械化されていると思うんですよぉ~。

単純作業だから…とか、機械化することで効率が良くなる…とか、人件費のコスト削減…とか「あぁ~そうなの!?」って理解できるような建前で機械化されていたりするんですが、今後…、僕らは、技術を習得する場所すら無くなり、感覚というモノを否定し始め、データに全てを委ねる…とまではいかないまでも、思考停止して生活する事が増えるような気がするなぁ~って思うんです。

鍼灸師っていう技術メインの仕事をしてると「これでいいのかな?」って思っちゃうんですよねぇ~。