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『使い過ぎ…』と『使わなさ過ぎ…』と『健康への近道』

原因が事故であったり、遺伝であったりする要素を排除したうえで、身体の不具合が起こる原因は何かな?

…と、考えると。

基本的に「使い過ぎ…」と「使わなさ過ぎ…」が原因だと思うんです。

使い過ぎ…。⇒ いわゆる、仕事のやり過ぎ…、過労も使い過ぎですよね!トレーニングのやり過ぎ…、食べ過ぎ…、何でも、そうなんですが…使い過ぎると不具合は起こります。

…それに反して、

使わなさ過ぎ…。⇒ これも、お分かりの通り、運動不足とか…、座り過ぎだとか…。

でも、座り仕事での座り過ぎや、立ち仕事での立ち過ぎは、動かずにジッ~としているという意味においては、身体を動かしてないので『使わなさ過ぎ…』となるけれど、筋肉的には、座っていたり、立っている姿勢でも、長時間、伸びている筋肉と縮んでいる筋肉が同じ状態を維持しているわけなので、思い切り力を入れている訳ではないけど、弱い力が長時間、筋肉に影響を及ぼしている事になるんですよね!…なので、ある意味『使い過ぎ…』にもなるんですよぉ~。

座りすぎを例にあげると…、座り過ぎると、太ももの裏側のハムストリングと呼ばれる筋肉(半腱半膜様筋・大腿二頭筋)は長時間の収縮で固まり、立ち上がると、半腱半膜様筋・大腿二頭筋は伸びきれずに骨盤を後に引っ張る事になってしまう。…そうなると骨盤が後に傾き、猫背になり…肩・首が凝る。

ウイルスや細菌による感染症においても、基本は身体の免疫力が働くか否かで、感染する…感染しない…が左右されるわけですよね!免疫力も「使い過ぎ…」だと疲労により免疫力が低下してしまいますし、「使わなさ過ぎ…」でも、身体の免疫力は平和ボケ状態になり、免疫力は低下してしまうんですよね!

まぁ~人間の身体は本来、使わなければ機能が低下してしまうし、使い過ぎても不具合が起こってしまう。…そういうモノなんですよねぇ~。

あとは…「使い過ぎ」と「使わなさ過ぎ」を改善する際に、加齢による経年劣化を考慮しないと、運動した方が良いのか?…運動しない方が良いのか?…食べた方がいいのか?…食べない方がいいのか?…運動した方が良いのなら、どのくらい運動したらいいのか? 食事は1日3食がいいのか?2食がいいのか?食べる量は?

…などなど、どうしたら良いのか分からない!?という人も、大勢いらっしゃると思います。

若い人と、歳を取った人では運動量も筋肉量も食事の摂取量も違いますしねぇ~!

基本的に「使い過ぎ」も「使わなさ過ぎ」も良くないわけで、御自身が「丁度、良い」という加減を判断する必要があるんですが、多くの人は、この「ちょうど良さ」を判断する事が苦手なんでしょうねぇ~。

…っていうか、人間って丁度、良い加減を見極めるのが下手な生き物なのかもしれません。

意外と、良かれと思ってやっている事が、実は裏目に出ていたりする事も多々あったりしますしねぇ~。

解決策としては…

ちょうど良い加減を把握するには、自分の身体との対話というか、直感とでも言いますか…、自分でやってみて、「これ…ちょうど良いなぁ~」と感じ、体調が少しでも…、ほんの少しでも良くなったような気がしたら、それは続けるべきだと思うんですよねぇ~。

ただ、全てに言える事ですが、基本的には、何に於いても短期間で結果は出ないものなので、3ヶ月くらいは試してみる。…それで、少しでも良さを感じたなら、それは身体にとって良い事だと思うんです。

それと…、皆が皆、同じ事をする必要はないんですよねぇ~。それぞれ、個人個人の体質の違いがあるわけで、同じ臓器や同じ体格をしていても、弱かったり…強かったり…若かったり…老いていたり…、それぞれ個々の身体は別物ですからね…。

ただ、永年の経験から得た知恵や知識は、時々、まやかしな部分もあったりはしますが、使える有益な情報も多く含まれているのは確かです。

なので人から「これ…良いよ!」と言われる事を一度、試してみるのは有りだと思うんですよねぇ~。で…それを続けるか、止めるかは、自分の直感にまかせる。

あの人が言うからやっている…。有名人が良いってCMで言ってるから続けてるっていうのは、やめた方が良いと思うんですよね!

でも、「自分の身体としっかり対話」「直感」って?…どういう事?

…って思われると思うんですが、これは日頃の生活パターンの改善という事なんですよ!

「自分の身体としっかり対話」とは、食生活だったり、睡眠だったり、運動だったり…、労働時間だったり…、自分の身体にとって良い事と悪い事を見極めた上で、出来るだけ自分の身体に良い事を、生活の中に取り入れるって事なんです。

そうすると、自然と、良い・悪いの判断が自分自身で出来るようになり、直感が閃き、自己判断出来るはずです。

食生活や睡眠や運動などの、生活パターンの改善もせず、身体に悪いと分かっていながら、生活して体調不良になってしまうと、直感など思い浮かぶはずもなく、どうしてイイやら分からない…。だから、人の言う事を鵜呑みにして「あの人が言うから…」「この人が良いって言っていたから…」ってなっちゃうんだと思うんですよねぇ~。そうなってしまうと、お薬信仰とでも言うか…「薬は全て効くものだ!」「薬を飲んでいれば治る!」…と思い込むようになり、どんどん飲む薬の量が増えていく…。

生活パターンを改善し、自分の身体としっかり対話したうえで、閃く直感を信じる。…これが健康への近道だと思うんですよねぇ~。

NHKを見ていたら…

先日、溜め録りしていたTV番組を見ていたら、日本酒の獺祭の会社の社長さんが、アメリカに酒蔵を作り、アメリカの米と水を使い、現地のスタッフで日本酒を作ろうとしている….そんな番組をやっていました。

経験者として日本人のスタッフはいるものの、文化も違う新しい場所での日本酒造りは色々なトラブルが多く、大変だろうなぁ~と思う反面、獺祭を作っている蔵元だから出来る事なんだろうなぁ~…って思いましたねぇ~。…たしか、獺祭って杜氏の制度では無く、スタッフがデーターを取って酒造りをしている会社だと聞いた事があります。

昨今では、杜氏さんも勘に頼らず、データを取っての酒造りが主流なんでしょうが、日本酒業界も、この20年くらいで、随分と良い具合に変わりましたもんねぇ~。

ただ、海外に日本酒を紹介する時に、ワイングラスに入れて飲むのって…、なんだか抵抗があるというか、外国の文化に日和ってるなぁ~って思えちゃうんですよねぇ~。。

酒は、その土地の文化だと思うので、ワインを飲む時はワイングラス。ビールを飲む時はビアグラス…。日本酒を飲む時は徳利だったり、ぐい呑み・おちょこ…だったり、日本酒の香りを楽しむのであれば、陶磁器屋さんや窯元にワイングラスのような陶器のカップを作ってもらって、それで楽しむとかね…、日本ならではの文化も、日本酒とともにワンセットで紹介して欲しいなぁ~って思うんですよねぇ~。

一人勝ちをするんじゃなくて、周りの業種も共に繁栄するって、大事な事だと思うんです。今の日本の経済がV字回復するには、一人勝ちばかり望んでいては駄目だと思うんですよねぇ~。

話しは変わって…

先日の日曜日…『NHKスペシャル Last Days 坂本龍一 最期の日々』という番組を見ました。

御家族…多分、お子さんが撮られているんでしょうが、酸素マスクをしておどけた表情をしているけど、それは亡くなる2日前の映像だったり…、番組の最後の方で、亡くなる1時間前のタクトを振っているような動きをしている手だけの映像…なども衝撃的でした。坂本龍一という人の…生きていた証というか…、僕にとっては中3の頃、初めてYMOを聴いて以来、何かと楽しませてくれた人の最後の姿…。

坂本龍一さんの手記を朗読する田中泯さんの声と、坂本さんの曲が、なんとも言えなかったな…

いずれ、誰にも訪れる『死』と向きあい、どう死んでいったのかという記録映像は…なかなか見れるものじゃない。…そんな番組でしたね。

「生まれるのも日常、死ぬのも日常」…これは桂米朝さん言葉だったかな…

「生きるのも日常、死んでいくのも日常」…たしか、これは樹木希林さんの言葉だったと思います。

『坂本龍一 最後の日々』を見終わったあと、米朝さんと希林さんの言葉が、頭に浮かびました。

なんか…少し…分かったような気がする…鍉鍼編♪

鍼灸師になったのは2003年だから…鍼灸師になって、今年で21年目…

ず~と疑問に思っていた事があったんです。

正直に言います…

本当に…ず~と疑問に思っていたんです。

何を疑問に思っていたのかと言うと…

それは『鍉鍼』

いわゆる…刺さない鍼です。

因みに…鍉鍼の『鍉』って漢字には、どんな意味があるんだろうか?…と調べてみたら、

※ 誓いをたてる際に、血を入れるための器。
※ 医療用に用いる針。
※ 矛や矢の先端のとがった部分。ほこさき。やじり。
※ 錠前を開けるための鍵。

…と書いてありました。へぇ~~~知らんかった…(゜_゜)

国家試験を受ける為に、鍼灸の専門学校に通うようになって、そこで鍉鍼の存在を知り…「へぇ~刺さない鍼っていうのがあるのね!ほぉ~…」って感じで、鍼灸学校に通っていた頃、学生として個人的に色々な勉強会に参加し、鍉鍼を使う先生方に「どうやって使うんですか?」「どこで買えるんですか?」「どんな種類があるんですか?」…などなど、色々な話しを聞いたりして、その後、物珍しさも踏まえて、何本か鍉鍼を買ったりしたんですよね…。

まぁ~基本的に、僕は珍しい物を集めたりするのが好きなんでしょうねぇ~(^^;)

今、所持してる鍉鍼は…鑱鍼・圓鍼も合わせると、合計で7本くらいかな…

でもね…、鍼灸師になって21年ですが、正直言って、今まで臨床で鍉鍼を使っていなかったんですよ…。

何となく、趣味的な…とでも言いますか…、そんな方法もあるのね!?…という感じ…。例えて言うと…、ロックバンドをやってるけど、実は演歌にも興味があって、周りの人には演歌が好きなんて一言も言わず、一人でコソコソと演歌の音源を買ってきて、一人で聴いている…。

僕の中の鍉鍼って、そんな演歌な感じ…(^^;)…だったんです。

なぜ…今まで鍉鍼を使わなかったのか?…って事ですが…

…う~ん…正直言って、僕は、あまり…『気』というものを感じた事がないんですよ!

…で、この鍉鍼を使う場合、…色々な使い方があるんですが、学生時代に最初に体験したのが、身体のツボと言われる部分に鍉鍼を当てたり、近づけたりして「来てますか?」…とか、「今、気の流れが変わって…」とか、「少し温かくなってきたでしょ?」…と、施術者に言われて…、なんとなく、その場の空気を読むなら…、忖度して「来てる…ような気がします…」とか「はい…温かくなってきた…かも…」って言った方が良いんだろうなぁ~(^^;)…って感じだったので、正直…???????疑問だらけ…っていうのが、鍉鍼の初体験という感じだったんです。

…感覚が研ぎ澄まされてる人?…もしくは気を感じやすい人?…霊が見れる人?(^^;)…ならば、正直に…施術者の先生の問いに「来てます!」とか「今、気の流れが変わりましたね!」と、感じた事が言えるんでしょうが、僕には分からないというか…、正直言って、何も感じなかったですよねぇ~。

でも、その後も、なんか…鍉鍼には、興味があったんですよぉ~。…なので、理解しているような顔をして勉強会に行ってたりしましたねぇ~…(^^;)…そこは僕の中で忖度モードが起動したんでしょう…(-_-;)

鍼灸師になって、数年後に大師流の小児鍼の存在を知り、本を読んだり、講習にも数回ですが行った覚えがあります。あれも独特な鍼で、使い方にもコツがあって、すぐに運用できるものではないと思うんですが、…今の大師流の小児鍼も刺さないので、あれも鍉鍼と言えば…鍉鍼ですよねぇ~。

鍼灸の専門学校の時の同級生が、卒業と同時に千葉の石原先生の所に、弟子入りしていたので、その同級生から、鍉鍼も含め、九州にいながら色々な鍼法の情報を教えてもらってたなぁ~。

その同級生の影響もあって、鍼灸師になって10年目に1年間、月イチで東京に九鍼研究会の講習を受けに行って、その時に「あぁ~鍉鍼や鑱鍼や圓鍼って、そんな使い方があるのねぇ~」って思ったんですが…、鍉鍼に対しては、なんだか…まだ、学生時代の最初に体験した、鍉鍼のイメージが頭に焼き付いていた為か、臨床で鍉鍼を使う気にはならなかったんですよねぇ~。

なので、九鍼研究会の講習で得た知識を臨床で即、使ったのは火鍼とか大鍼とか長鍼かな…。刺絡も九鍼の講義に取り込まれてましたが、もう…その頃は、刺絡学会に参加していたので刺絡や灸頭鍼は既に臨床で使ってました。

なので、鍉鍼に関しては、いくつかの知識は持っているんだけども、臨床では使う気にならないというか、自分自身が納得できていない手法を、患者さんに施術するわけにはいかない…。そんな感じだったんです。

…で、今回、鍉鍼の何が…「少し…分かったような気がする…」って思い始めたのか?って事ですが…。

まぁ~…ここからは、言葉を選ばないと、鍉鍼を臨床で使っている鍼灸師の先生方から「まだ…そんな事を言ってるの?」とか「全然違うよ!」とか、すぐに否定されるんだろうなぁ~…という事を予想しながらも…、別に、たいした話しじゃないですしね…、思った事を正直に書きますね!…(^^;)

いやぁ~、今、僕は59歳なんです。…でね…、この1年前辺りから、五十肩になったり、腰が痛くなったり…、五十肩が治りかけて腕が上げれるようになったと思いきや、右足や右膝や右足首が痛くて、蹲踞が出来なくなったりと、…なんだか加齢による筋肉不調とでも言いますか…、調子がよくなかったんですよねぇ~。

知り合いの鍼灸師の友人の所に行って、治してもらおうとも思ったんですが、なんだかスケジュールが合わなくて、どうしようかな~?(>_<) …って思っていたところ、ふと…、以前、20数年前くらいに北京の東直門にある国際針灸培訓中心に行った時に、門の横にあった鍼灸用品の専門店で買った、刮痧に使う水牛の角を加工した物…。端的に言うと、ただの水牛の角の根元を球状に加工したものが、僕の机の上のペン立て刺さってたんです。

あぁ~…そういえば…こんなの、買ってたよなぁ~…

そうだ、この牛の角で足とか、腰とか、肩とか、足首とか、ただ軽く摩ってみてはどうだろうか?…と、ふと…閃いたので、やってみると…

あれ?…まだ動きに硬い部分はあるけど、蹲踞が出来るし、肩の可動域も広がっている。…(゜_゜) おっ!コレ…いいんじゃねぇ~!?!?。…って実体験したんですよねぇ~。

その時に、ふと、頭をよぎったのが、九鍼の講義の時に、石原先生が圓鍼の操作で「分肉が…どうのこうの…」って言ってたなぁ~。とか…鑱鍼も疎通という事で、皮膚表面を刺激していたよなぁ~。…って事を思い出したんですよねぇ~。

刺さずとも効果を得る方法…、これって鍉鍼や圓鍼や鑱鍼の理屈だよなぁ~。

牛の角でも効果が出る…という事は、鍼じゃ無くても…何でもイイという事か?…いやいや…そうじゃなかろう。…身体に合う素材ってものがあるはずだ…。

とりあえず、持ってる鍉鍼を使って、同じ事をやってみようと、自分の肩や腰や膝や足首を、鍉鍼を使って軽く摩ってみたところ、イイ感じなんですよ!

あっ!そうそう…いつもブログに書いてるので、耳にタコ…かもしれませんが…

基本的に、主動として身体の不調を治しているのは身体自身なので、運動や食事や睡眠が一番大事であって、医療・治療はサポートとして身体が治ろうとしているのを手助けする役割を担っている。これが体調不良を改善する為の初期段階での基本的な考え方なんです。

でも、これが逆転してしまい、医療や治療を主動として病気を治さなければいけない状態となれば、相当、大変な病気になってしまっている場合なので、そうならないように、普段からの身体のケアが必要なんですよねぇ~。

運動や食事や睡眠を、おざなりにして医療・治療のみで身体の不調を治そうとすると、最初は身体の修復が容易に可能なんですが、この方法を継続すると、複雑な症状に変化していき、容易に治せなくなってしまうんです。

『なぜ鍼が効くのか?』…って、よく患者さんから質問されるんです。

僕は、治療の基本は手当だと思うんですよ!…どこかが痛いから、痛いところに手を当てる…、人肌で温める…、手で優しく摩ってあげる…、これが治療の基本だと思うんですよね!

野生の動物は、体調が悪くなると、ジッとして動かず、体力の回復を待つか、痛い箇所を舐めますが、猿とか類人猿辺りになると、手を当てる…手当をするようになると思うんですよねぇ~。

いわゆる…猿人から進化していき、ホモサピエンスになった段階でも、まずは患部を摩ったり、温めたりすると思うんです。鍼自体は、鉄が加工されないと存在しませんしね…。

まずは、患部を摩ったり、温めたり…いわゆる、この行為は現代での、按摩・マッサージです。

その後、尖った石とか、片方が削れて刃のようになっている石…、砭石(へんせき)と言われてる尖った石が鍼の起源となるらしんですよ!…患部を摩ったり、温めたりしても治らない時に、この尖った石で患部を傷つけて鬱血した血液を外に出した方が治りが早い…というような事を、生活の知恵の中で発見したのが、後の鑱鍼や兎鍼や刺絡なんでしょうねぇ~。

その尖った石で皮膚を傷つけないまでも、摩ったり揉んだりするよりも強い刺激を皮膚に与える事で治ったりする事を発見したりして、鍼へと発展していったんでしょう。

その後…、鉄の加工が容易になり、今の鍼の形状が出来上がると、患部を皮膚の外から摩ったり、温めたりするよりも、身体の中に鍼を入れて刺激した方が効果が高いんじゃない?…っていう発想が、今の鍼の形態なんじゃないでしょうかねぇ~。

鍼の材質も、今はステンレスが主流ですが、金を使った金鍼や、銀を使った銀鍼を使っている先生もいますよねぇ~。

鍉鍼の場合も色んな素材で作られた鍉鍼が存在します。

金やら銀やら、チタンやらプラチナやら、銅やアルミの鍉鍼があったりします。

いつだったか…、江戸時代の頃の鍼の歴史を調べた事があるんですが、その時に何かの本に、ある江戸時代のお医者さんが言ってた言葉が紹介されていて…「近頃は、治療技術ではなく、金の鍼の方が良く効くとか、銀の鍼の方が良く効く…とか、鍼に付加価値をつけたがる…。嘆かわしいことだ…。」と書いてあったのを思い出しました。…(^^;)

まぁ~色々な考え方があるとは思いますが、なんにせよ…、鍼の素材は身体との親和性が重要だと思うので、身体に適した素材というのがあると思うんですよねぇ~。

鍼の歴史って、紀元前○○○年???からなのか?…よく分からないけど、その頃から現代までの時間の経過の中で、色々な素材が試され、採用されたり淘汰されたりを繰り返し、今の鍼の形態になっていると思うんですよね~。

鍉鍼の場合も金でもイイし、銀でもイイし…、プラチナでもチタンでも良い訳です。僕の身体との親和性で言えば、牛の角でも良かったわけですよねぇ~。僕の身体は自然的なモノとの親和性が高いのかも知れません。

何となく、惰性でここまで書いてみましたが…、結局の所、自分で体感して、実体験した事で「これは臨床で使えるぞ!」と確信を持てたという事なんですよねぇ~。

鍼灸師になって21年目の春…♪

「なんか…少し…分かったような気がする…」という…お話でした。

自分で効果を実体験した事で気分が高ぶり「コレは悟りか?…悟ったのか??開眼したのか???」…(゜_゜) と、その時は気持ちが高揚しましたが、多分、これって…ようやく21年目にして入り口に立つ事が出来た。…ただそれだけの事なんでしょうねぇ~…(^^;)

110年ぶり…

いやぁ~…先日の相撲…面白かったですねぇ~。

ここのところ、相撲に関しては、色々な問題が表沙汰になり「なんだかなぁ~」って感じだったんですが、尊富士と大の里の活躍で、TVで相撲を観ていて楽しめた…って感じです。

九州場所の時に何度か、ウチの鍼灸院に来られた竜電さんは6勝9敗で負け越しちゃったけど、…まだ本調子じゃないなぁ~って感じでしたねぇ~。

僕みたいな素人が言うのも何ですが…去年の九州場所の時、10勝5敗で勝ち越した時の竜電さんの相撲を思い出すと、彼の持ち味は、下から突き上げるように攻めて、右で回しを取る…って感じの攻めが定番だったはずが、この2場所、まったく下からの攻めが出来てないですもんねぇ~。次の場所は頑張って欲しいなぁ~♪

そうそう!

尊富士の新入幕での優勝は110年ぶりらしいですね!110年前って大正時代らしく、両国勇治郎って言う力士が、新入幕での優勝をしたらしいんですよねぇ~。この時は年2場所の開催だったらしく、1月の春場所と、5月夏場所で各10日間行われていたそうなんです。

嫁さんが…「大正時代の両国っていう、相撲取りさんの白黒の印刷写真がネットで見れるけど、けっこうイイ男だよ!」という情報と「110年前に日本で何があったと思う?」…って聞いてくるので「知らん…」って答えたら、嫁さん曰く「110年前に鹿児島の桜島が大爆発を起こして、その時に大隅半島と桜島がくっついたんだてよ!」…と教えてくれたんです。(゜_゜)

あぁ~そう言えば、桜島って「島」っていうのに陸続きだよなぁ~

大正時代に、くっ付いたんだぁ~。って言う事は、西郷隆盛や大久保利通は桜島が大隅半島つながっているって知らないんだねぇ~。…なんて事を思ったんですが、そう考えると…

今も頻繁に地震が起こってますが、今後、100年後に日本の形が変わっていても不思議じゃないよなぁ~…って思ったんです。

先の事なんて誰も分からないよねぇ~(^^;)…って言う、ただそれだけの…お話でした。(-_-;)

未来への礎…

先日、ニュースを見ていたら『東京のベンチャー企業が開発した小型ロケットの初号機が、爆発して打ち上げ失敗…』っていうニュースが流れてたんですよねぇ~。

なんとなくですけど…

このニュースを見て、思ったのが…「あぁ~やっぱ…、日本の技術って低下してるんだろうなぁ~」って頭に浮かんだんです。

ニュースでは専門家のコメントとして「ロケット開発では失敗自体は珍しいことではないんです…」というような事を言ってました。…まぁ~新しい事にチャレンジする場合は失敗はつきものなんだろうし…確かにそうなんだろうけどねぇ~

今現在、一般の日本人は財布事情が厳しく、気軽に海外旅行にも行けなくなっているし…、安売企業ばかりが幅を効かせている経済状況だし…、海外の半導体企業の誘致で景気が良くなっているニュースも耳にはしますが、裏を返せば労働力として日本の賃金が安いから、誘致されている側面もあるわけで、他人のフンドシで相撲を取ってる感は否めない…。

まるで日本がバブルの頃に労働賃金が安いからと、アジアの国々に工場を作っていた頃の状況が、しっぺ返しのように今現在、襲いかかってきている感じですよね!

バブルの頃に労働賃金が安いからと、アジアの国々に工場を作った事で、日本各地にあった中小企業の工場の仕事が無くなり、後継者がいなくなる事で、今の日本の技術の低下に拍車がかかっているわけなんですけどね…

たしかに…30年前~50年前の日本の技術は世界に誇れるものだった事は、紛れもない事実なんですが、最近よく言われている「失われた30年」といわれている間に、景気も悪くなり、技術者や研究者の海外流出が多くなり、確実に今の日本の技術は低下してると思うんですよぉ~。

だから、今の日本はインバウンドに頼るしかない。

世界的にみて観光を主軸にしている国って、経済的に国力が弱く、景気が悪い国なんですよねぇ~。

この状況が、いつか回復すると仮定して…、回復するには、どのくらいの時間がかかるんだろうか?…と、学者でも無く有識者でもない、いち…鍼灸師が考えてみたんです。…(^^;)

…まず、落ちる所まで落ちているという自覚を持たないと駄目だと思うんですよねぇ~。いつまでも「日本の技術は最高!」…とか、「気配りや…おもてなしが…」…とか、いつまでも中流意識を持ってる限り、飛躍した回復は見込めないと思います。

なんとなくですが、しっかりした技術の復興や、景気の回復には50年くらいかかると思うんですよねぇ~。一度失われた技術や商売を復興させるにあたって…商売を構築する上でのスタッフの育成や、経営者の育成…、および、一流の技術者を育成するのって、それくらいの時間は必要だと思うんです。

…あっ!あとは、…政治家も、今の世代の人達では、何もなし得る事は出来ないと思うので、一から国民が政治家を育成していかないとねぇ~…(^^;)

…そう考えると、景気回復や、より良い政治が行われるには、やはり50年はかかるかなぁ~…仮に、今のままの状態で体制を立て直せたとしても、歪なルールが出来上がって、今まで以上に身動きが取れなくなるんだろうなぁ~…(-_-;)

今現在、主軸としての労働の中枢、…経営者とか財界、政治家は30歳後半から60歳?70歳?くらいまでの人達だと思うんですが、その人達が、どれだけ、自分達が未来への礎となる覚悟を持っているかがキーポイントになると思うんですよねぇ~。

今の状況をみると、未来への礎というより「現状をいかに乗り切るか…、自分達の利を、どう得るか…」という事しか視野に入っていないのが今の現状じゃないんでしょうかねぇ~。

今に始まった事じゃないけど、大勢の政治家が裏金を着服してるのに「知らなかった…」と、子供のような言い訳で世間の目を欺こうとしていたり、景気が悪かったりと、良いニュースが少ない世の中でも、10代~20代の若者の中には、シッカリとした考え方の人はいるはずなんです。

その人達を、どのように育てるか…?

そこがポイントなんでしょうねぇ~。

今の日本を果樹農家に例えると、果樹が経年劣化で幹が弱ってきているのに、毎年、同じ収穫量を維持しようと、過去30年間、同じ樹に化学肥料を大量に与えて、なんとか収穫していたけど、どうしても収穫量が減ってしまって「さぁ~大変!」って騒いでいるのが、今の日本の現状なんでしょうねぇ~。

収穫量を減らしたくないのであれば、接ぎ木したり、品種改良した苗木を育てたりする必要があるんですが、多分、日本は失われた30年の間、この作業をしてこなかったんでしょう。

これを鍼灸師として、病気や治療に例えると…

身体の礎って…やはり健康なんですよ。基本的に健康を害するから病気になる。

…中には遺伝的なものや、今の医学では解明出来ない病気もありますが、一般的には老化することで肉体が衰え病気になる。

もしくは若くても、乱れた生活をおくる事で病気になる。ストレスにも肉体的なストレスもあれば、精神的なストレスがあり、病気になる要因って数限りないわけなんですよねぇ~。

じゃぁ~病気にならないようにするのは、どうすればいいのか?

老化は止められないものなので、老いに関しては、しょうがない事だとして…

やはり、『食事』と『睡眠』と『運動』…この3つが、病気から遠ざかる三種の神器じゃないけども…、大事な事なんですよねぇ~。…これに尽きるんじゃないでしょうかねぇ~。

この、食事と睡眠と運動…の補助として、投薬とか鍼灸とかマッサージなどの医療があるわけなんですよ!

食事とか睡眠とか運動をおざなりにして、今、この辛さや痛みだけを取れればいい。…というような考えの人は、まず投薬に頼るでしょうねぇ~。

最初は、薬が効くけど、薬は土台を治してはくれないから、投薬を続けて誤魔化していると、症状が複雑になり、身体が元に戻らなくなってしまう。…そうなると、今まで以上の効力を求めて、強い薬を飲み始めるか、病院を転々と変えていくか…、もしくは薬と医者に不信感を抱き、東洋医学に救いを求め鍼灸院の門を叩くか…

これって、最初に書いた、失われた30年で技術が低下して、景気が悪くなっている日本の状況と似てませんか?…(-_-;)

今の日本も…、病気になった人も…、基本的に土台を治さないと駄目なんですよねぇ~。

状況や症状によっては「今さら…土台をと言っても…手遅れかも…」って言う場合もあるとは思います。

でもね…、どんな時でも、手遅れの場合は、どうあがいても無理なんですよ。

しかしながら、1%の希望に賭ける場合においても、荒療治と同時並行で土台は整えるべきだと思うんです。

健康においての土台は身体です。

精神的にメンタルがダメージを受けていたとしても、身体は、いつでも健康に近づくように動いてくれています。

できるだけ、荒治療をしなくていいようにするために…。

日常生活を健康体で送れるようにするために…。

まずは土台作りの、食事と睡眠と運動…に重きを置く。

その上で、補助としての医療(投薬、鍼灸、マッサージ)。

この流れが未来への礎になるんですよねぇ~。