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やっぱ…バランスなのね!

以前、今年の5月のブログに「「病気を治す」⇒「元に戻す」という考え方は、間違っていると思うようになった…」という事を『「病気を治す」について一歩踏み込んで考えてみた…』というタイトルのブログに書いたんですが、今回も、改めて…
病気は医療従事者が治すモノではなく、病気を治しているのは患者さん本人の身体であって、意識しなくても常に身体の中では、修復や修正を繰り返しているので、医療は、患者さんの…今の状態の身体のバランスを維持出来るようにサポートしている。…もしくは身体の中を整えている。
これが、通常の体調不良や病気を改善する際の、あるべき姿だと思うんです。
ただし…、現代では医療技術や医療器具が発達し、移植手術やら、IPS細胞で臓器を再生させたり、2~4mmの太さの血管内にカテーテルを入れ、ドリルで狭くなった血管内を削って冠状動脈の血流を改善できるようにしたりと…「病気は医者が治しているだ!…それに対して、なんの疑いを抱く事がある?」…って思うのも、ごもっとではあるんですが…、たしかに、病気があるレベルまで達し、身体の修正能力では対応出来なくなってしまった場合「医者が病気を治す」という図式は成立すると思います。でもね…このような手術や治療を受けなければいけないという事は,相当、身体の状態が悪く、選択の余地がないくらい、重い病気を患っているって事なんですよね!…本来、今、ある程度の健康状態を維持出来ているのなら、「医者が病気を治す」レベルの治療を受けるような、そんな状態になってはダメなんですよねぇ~。
よく…TVを見てると病気の保険のCMで「一時金として100万円が…」とか「充実の保証!」と、謳い文句が出た後に、安心するような笑顔の老人の顔が映って「それなら安心ね!」と,保険に入る事を促すCMを見ますが、病気になって充実の保証を受けるより、病気にならない事の方が大事なんだけどなぁ~って思うんですよねぇ~…(^^;)
話しが脱線しちゃいましたが、ココで書いている『通常の体調不良を改善する際の、あるべき姿…』とは、大病を患わないようにする段階の話しですので、御了承下さいね。
先日、YouTubeで『東洋医学が本当はすごい』という、先日、読み終わった『東洋医学はなぜ効くのか』という本の著者の1人、島根大学の教授、大野さんと、脳科学者の茂木さんと、もう1人、YouTubeのページの開設者の鼎談番組を見たんです。
その中で、大野さんが「漢方薬の生薬の成分は、既に分かっていて、この症状には、この成分が効いているという事も分かっているのだけれども、じゃぁ~その成分だけを抽出して飲ませればいいかというと、そではなく、その抽出した成分だけを飲ましても、効きが弱いという現象が起こるんです…」というような事を話されてました。
確かに漢方薬っていうのは、足り無いものを補う補剤の性質が強い薬もあれば、余っているモノを削ぎ落とすような瀉剤という性質の薬があったりします。
一番有名な漢方薬で言えば葛根湯…。
この葛根湯は、どちらかというと瀉剤の性質が強く、汗が出ない実証の患者さんに使われたりしますが、虚証の場合の風邪には桂枝湯が使われます。…桂枝湯はどちらかというと補剤なわけですよね!
でもね!…桂枝湯に麻黄と葛根が入ったものが葛根湯なんですよねぇ~。だから、葛根湯は瀉剤の性質が強いと言っても、ベースが桂枝湯なので、補剤も入ってるわけなんですよねぇ~。
漢方薬って、瀉剤の中にも補剤が入っているし、補剤の中にも瀉剤が入っているものが多いんですよねぇ~。
先日、読んだ『東洋医学はなぜ効くのか』という本には、漢方薬は腸内細菌のエサになっていて、身体が、その時に必要としているものを取り込んでいる。…というような事が書かれていました。
どうしても、現代人は「効く」という事だけが重要で、「余計な事や、不要なモノは必要ない…」と考えがちですが、意外と、その不要なモノや、余計な事が重要だったりするんですよねぇ~。
鍼灸にも『平補平瀉』という考えがあり、まずは余計なモノを取って、その後に補いバランスを取り、整えるという鍼灸の技術があるんです。患者さんにしてみたら「なんで…そこに鍼や灸してるの?痛いのは肩なのに…」と思われる事があるかも知れませんが、これもバランスを取るための大事な手法なんですよねぇ~。
近年は便利なモノばかりを求め、利便性を追求しがちですが、案外、利便性を求めるが故に、排除された事柄が、意外と重要だったりして、知らず知らずの間に、得るはずだったモノを逃してしまう事が多いのかも知れません。
近頃は「AIが仕事を奪う…」とか、「AIの技術が向上して、人間がダメになる…」という話しを、よく聞きますが、よくよく考えてみれば、そのAIを作っているのは人間だし。人間がやっていた仕事をAIにやらせているのも、人間なわけで…、一番怖いのは人間だと思うんですよねぇ~。
自分でAIを作っておいて、AIが人間をダメにする…って、AIをスケープゴートに仕立てている感じが否めないですねぇ~…(^^;)
またまた…話しが脱線しちゃいましたね…。(^^;)
「医療は、患者さんの…今の状態の身体のバランスを維持出来るようにサポートしている。」…っていう話しですが…
若い20歳代の人と、70歳代の老人とでは、同じ体力であるはずが無いわけですよね!
世代…世代で、違うステージを歩んでいるわけなんです。
「病気を治す」⇒「元に戻す」という考え方は、なぜか年齢の事は考慮せず「病気ではない身体を取り戻す」⇒「元気だった頃に戻る」という理屈を構築して、元に戻らない身体と、元気で若かった頃の自分を照らし合わせ、ジレンマに陥る傾向にあると思うんです。
病気になると言う事は、何かしらの機能が低下してしまうって事なんですね!
歳を取った人が若返れないのと同じで、低下してしまった機能は、元には戻らない。もし、かろうじてその機能が使えたとしても、100%のパフォーマンスを発揮できないものなんです。
なので…「病気を治す」という事は「バランスを整える」と言う事だと思うんです。バランスを取り、100%ではないんだけれども、今、出来る限り可能なパフォーマンスを発揮できるように身体を整える事が、人を治療するという事だと思うんですよね!
「忌む」…という言葉。

そんなに…頻繁では無いんですが…、4~5年に1回ほどのスパンで、患者さんと話しをしている時に「忌む」という言葉が頭に浮かぶ事があります。
忌野清志郎さんの「忌」…。忌引きの「忌」…。辞書によると「不吉(ふきつ)な事や、穢れた事として、嫌って避ける。」とあります。
漢字だけを見ると「忌」って「己」の「心」と書いて、…「忌」。
己の心が、そんなに不吉なのか?避けなければいけない、穢れたものなのか?…って思っちゃいますが…「忌」って「恐れる」の変形と考えてイイようで、「己」は「忌」の意味には関与しないんだそうな…。
さて、話しを元に戻して…
患者さんと話しをしている時に「忌む」という言葉が頭に浮かぶ…という件ですが、「時々、この患者さん…、病気を不吉な事や、穢れとして捉えてるなぁ~」って感じる患者さんに出会う事があるんです。
まぁ~確かに「健康でいたいですか?…それとも、病気になりたいですか?」と問われると、誰しも100%「健康でいたい」と答えるでしょう。
そんでもって…、不吉な事を言葉にすると、それが現実になると言うような、言霊信仰が日本にはあるので「病気=穢れ」と捉え、「言葉にするのもおぞましい…」と思っている人がいても不思議はないですね。それと、病気には伝染する病気もあるので、穢れや不吉な事が伝染する。…だから、恐れる。…忌み嫌う。…という考えが、その人の中で構築されているんでしょう。
まぁ~信じる…信じない…は個人の自由ですし、病気を不吉とか穢れと捉えるのも個人の自由でしょう。
でもね…
病気になる原因を知ろうとしない…というか、原因に目を向けないで、病気を事象と捉え、穢れや不吉な事として遠ざけていては、治るモノも治らない…と思うんですよね。
病気には遺伝的な病気もあれば、生活習慣などが原因のモノもあり、病気が遺伝する確率は50%といわれています。
なので、病気を忌み嫌う前に、修正出来る生活習慣を、もう一度見直す必要性を感じる事があるんですよねぇ~。
それと…
病気を忌むモノと捉えている人の特徴として、病気を忌むと同時に、病気になっている人も忌む傾向にあるような気がするんです。
伝染しない病気ですら、穢れと捉えて、病気になっている人を穢れた人として遠ざける…。もしくは関わらないようにする。病気を穢れと捉え忌む人の中には、そんな人もいたりします。…そこまでいっちゃってる人は、正直言って、「もう…どうしようもないなぁ~」って思っちゃいますが…
もう亡くなっちゃいましたが、以前、鍼灸の勉強会を主宰されていた先生が、「病は気づき…」という事を、よく話されていました。病気になる事は嫌な事ではあるのだけれども、病気になる事で、健康のありがたさを感じたり、今まで無理な生活をしていた事に気づいたり…、もしくは、命の尊さや、命のありがたさに気づいたり…。
…そう考えると、病気というモノは、忌むモノではない…と思えるんですよねぇ~。
あぁ~そう言えば、漫画『ONE PIECE』に出てくる、世界を支配する真の最高権力者の名前は「イム様」でしたね!…この「イム様」って「忌む」って言葉と掛けてたりするのかな?…(^^;)
やはり…甲子園♪

オリンピック…
全ての競技を見たわけではないけど、結構、楽しませてもらいましたよ!
オリンピックの次は…やはり…甲子園♪
別に高校生の頃に野球をやっていた経歴があるでもなく、風物詩として、楽しませてもらっている感じなんですが、そのままプロになれるようなスピードボールを投げる投手がいたと思えば、120Km台のボールなんだけど、緩急つけてコースを攻める高校生らしい投手もいたりと…、高校野球って、見ていて面白いんですよねぇ~。
で…
今回、気になったのが「校歌」って色々なタイプの校歌があるなぁ~って事でした。
僕の通っていた高校は、歴史だけは古い高校だったので、校歌が軍歌みたいな感じでねぇ~。なんか古くさくて嫌だなぁ~と思っていたのと、1年生の頃に、怖い先輩方が校歌の練習と称して、中庭に1年生が全員、整列させられ…、怖い先輩方が竹刀片手に「声が出とらん!」と暍をいれつつ練習させられた思い出があるので、高校生時代の校歌には、あまり良い思い出がないのよねぇ~
そう言えば…
ちょっと前に、大分の高校だったかな?…南こうせつさんが作詞作曲した校歌を聞いた事があるんだけど、どう聞いても校歌というより、南こうせつさんの新曲にしか聞こえなかったなぁ~(^^;)
小田和正さんが作った横浜の高校の校歌は、小田さんの新曲と言うより、ザ・小田和正って感じのコーラス重視の校歌で、コーラス部が歌うならいいかも知れないけど、全校生徒で歌うのはパート練習が大変だろうなぁ~って感じでしたねぇ~(^^;)
最近、SNSで話題になってた、和歌山の高校だったっけ?レゲエ調の校歌っていうのを聴いた事があるんですが、レゲエっていうより、今どきのラップな感じで、校歌も随分と変化してんだなぁ~って思いましたねぇ~。
甲子園に出ている高校の校歌を聴いてると、軍歌でもなく、今どきなキラキラした校歌でもなく、イイ感じの「ザ・校歌」だなぁ~って感じる校歌の作曲者を見たら、作曲:古賀政男…だったりねぇ~…あぁ~ね!って感じでした…(^^;)
やっぱ…甲子園で聴く校歌って、古賀政男さんとかが活躍していた時代の作曲者…、闘魂込めて…とか、六甲おろしなどを作曲した、古関裕而さんなんかが作った校歌などは、歌う側も気持いいんだろうな~って思いますねぇ~。
あと…、高校野球の監督さん。…多分、僕より年下の人が多くなったんだろうなぁ~…って思いました。
先日も、友人と居酒屋さんで飲んでいて、プロ野球の監督は、阪神の岡田さん以外は皆、同い年か年下だという話しになったんですよぉ~。岡田さんって、確か僕より6歳か7歳年上だったと思うんですねぇ~。そんでもってロッテの吉井さんと、西武のナベヒサさんが同い年。その他は全員年下だと思うんですよねぇ~。
20歳の頃は、当然、年下なのに、高校野球で甲子園に出ている高校生が、年上のお兄さんに見えてたり…、つい最近までは警察官や相撲取りは全員、年上に感じていたんですが…(^^;) 確実に、皆、年下ですもんねぇ~(^^;)
あぁ~歳を取ったなぁ~。しゃぁ~ない!しゃぁ~ない!と、甲子園の高校野球を見ながら、色々な事を思い浮かべながら、甲子園を楽しんでおりまする。
オリンピック…楽しませてもらってます♪

昨日の男子バレ…、日本vsイタリア…惜しかったですねぇ~。でも、良い試合でした。
久しぶりにバレーの試合を最初から最後まで観たなぁ~…。
でも…僕のバレーボールの知識だと、サーブでネットにボールが触れて相手コートに入るのは、認められていなかったと思うし、手が届かないボールを足で蹴って拾ってもダメだったと思うんだけども…、今はルールが変わってるのね!…(^^;)
さすがに、サーブ権が移行して点数に加算されるシステムが変わったのは知ってたけど、知らない間に色々とルール変更があってる事に、少し戸惑いましたゎ。
あぁ~…そう言えば…、柔道も、あんなに真剣に観たのは久しぶりでしたねぇ~。
柔道も、いつの頃からか、ルール変更があったらしく、レスリングのような感じに変わってますよねぇ~。柔道混合団でフランス戦での、安部一二三くんが負けた技…。観ていて「あれ!タックルじゃん!…柔道にタックルって技、あったっけ?」って思っていたら、柔道関係者曰く「変形の肩車」なんだそうな…。
肩車って技なんだぁ~…肩車って、どんな技だっけ?…とググってみたら、相手を横で肩に担ぎ挙げて仁王立ちしてる絵が出てきたんです…。
あぁ~ドラマの姿三四郎で沖雅也さんが、黒い袴をはいて、この技で相手を投げ飛ばしてたような気がする…(^^;)
変形の肩車?…ものは言いようだな…。やっぱ、柔道がレスリングのフリースタイルみたいに変わってから、あまり見る気がしなくなったんだけど、やっぱ、タックルは肩車じゃなくて、タックルだと思うなぁ~!…(^^;)
逆に…
レスリングのグレコローマンの方が、上半身のだけで組合ので、投げ技が綺麗に決まったりして、観ていて気持いいんですよねぇ~。
あと…,安部詩ちゃんの号泣してたのを観て、負ける事を1mmも考えてない人が、いきなり負けてしまうと、こうなるんだろうなぁ~。誰もが一生懸命、練習してあの舞台に立ってるわけだけれども、予期せぬ事が起こった場合、感情を抑えることが出来なかったんでしょうねぇ~。
あれを観て「僕はこんなに感情が高ぶり、抑えれなくなるくらい、物事に一生懸命取り組んだ事があっただろうか…?」って思ったんですよねぇ~。…多分、無いなぁ~。
まぁ~僕の性格上「絶対勝つ!」とか「負けん気が強い…」というタイプではなく、何かする時には、勝つつもりではいるけど、思考の何%かは「負けるかもしれない…」という気持を、保険のように持っていたように思うんですよねぇ~。…でも、安部詩ちゃんは、そうじゃなく、負ける事なんか全く考えていなかったんでしょう。
いやぁ~物事を極めようとしてる人って、凄げぇ~なぁ~…って思います。
サッカーも男子のスペイン戦は、ボール支配率をみてると、やっぱ…ちょっと格が違うな…って感じでしたねぇ~。女子サッカーのアメリカ戦は、正直言って、惜しかった。あの…デニスロッドマンの娘さんが決めたシュートが素晴らしかった。あの角度のシュートは止められないよなぁ~。
僕はダンスをするわけではないんだけれど…週末にあるブレイキンは観てみたいなぁ~って思ってます(^^;)
『東洋医学はなぜ効くのか』…を読んでみた♪

この本は…たしか…TBSラジオ『プレ金ナイト』という番組の「金曜開店 砂鉄堂書店」というコーナーで、武田砂鉄さんが、この本を紹介してるのを聞いて…
へぇ~…そんな本が出てるんだぁ~…読んでみようかな…と思ったんですよ!
著者の経歴をネットでチラ見すると、NHKで鍼灸や漢方を取り上げた特集番組を手がけている人と、島根大学医学部の副院長さんの共著…との事。
あぁ~…何度かNHKで鍼灸や漢方を取り上げてる番組を見たことがあるけど、この山本さんって人が、あの番組を作ってたのね!…ちょっと興味あるな…読んでみよう!…と、購入して読んでみたんです。
前半は鍼灸の事、後半は漢方薬の事が書かれてました。
まぁ~僕は鍼灸師という仕事柄、ある程度、東洋医学のことは理解しているつもりなので、目新しいことは書いてないだろうなぁ~…と思って読み進めましたが、やはり8割方、知ってる事が書かれていて、昔、学校で習った事を思い出しながら、復習も兼ねて読めたので、読んで良かったって感じでしたねぇ~。
逆に、鍼灸師の僕が、この本に書かれている事を知らなかったら…ちょっと問題かもね…(^^;)
僕が鍼灸専門学校に行っていたのは…、えっと…、今、鍼灸師になって21年目だから…、24年前。3年間学校で基礎理論的な事を学んだんですが、この本に書かれていた鍼灸の事は、鍼灸理論で教わった事と、生理学で教わった事が書かれてましたねぇ~。
ただ…「炎症反射」の事は知らなかったなぁ~。
「炎症反射」って、迷走神経と脾臓を介して起こる抗炎症作用なんだそうな…。
習ったけど、僕が忘れているだけなのかな?と思って調べてみたら、この「炎症反射」は論文が2002年にネイチャーで発表されているらしいんです。…2002年って事は、もう、僕が鍼灸の専門学校の3年になってる頃なので、その時は国家試験の勉強でイッパイいっぱい…の頃ですねぇ~。
2002年にネイチャーに発表されてから、その事柄や考え方が一般に浸透するまでには数年かかる事を考えると、僕が知らなくても当然か…と思う反面、こういう事は、日頃から情報を収集するアンテナを張っていないと、知らないままで過ごしてしまうわけですよねぇ~。…普段、よほど親切な人が傍にいない限りは、誰も教えてくれないしねぇ~…(^^;)
今回の「炎症反射」の件に関しても、この本を読まなければ、僕は知らないままで終わっていたわけで…
何歳になっても…、臨床経験が長かろうが、短かろうが…、情報収集は必須だな…と思いましたねぇ~。
後半に書かれていた漢方薬の事も、手前味噌という訳ではなく…、父が漢方医なもので、僕が子供の頃から漢方薬に慣れ親しんで育ってきた為「門前の小僧、習わぬ経を読む…」的な感じで、一般の人よりも少し詳しい程度…、爪の垢ほどの漢方薬の知識は持ち合わせているので、なんとなく知ってる事が書かれてました。
そんな中、なるほどなぁ~って思ったのが…「漢方薬が腸内細菌の上質なエサになる…」って項目は…面白かったですねぇ~。
漢方薬を構成する生薬には、それぞれ抗炎症作用があったり、鎮痛作用があったり、解熱作用があったりするので、その生薬の作用だけをみると、現代医学の解熱剤とか、痛み止めと同じ感じで、漢方薬を捉えてしまいがちですが、その症状を取る漢方薬もあれば、飲み続ける事で効果を高める漢方薬もあるわけなんですよねぇ~。
よく薬は飲み続けるものでは無いと言われる場合もあれば、飲み続けた方が良いと言われる場合もあったりと、矛盾している感じで「漢方薬って難しいなぁ~、結局、飲み続けていいと言う事は、お茶と同じ感覚で、あまり効かない…、即効性がないという事でしょ!?」…と、誤解してる人も多いと思うんですが、「漢方薬が腸内細菌の上質なエサになる…」という実験結果を見るに、漢方薬は大きく分けて2パターンの使い方があり、漢方薬を構成する生薬の作用で症状を取る場合は、短期的に漢方薬を飲む事で、副作用を出さず、薬が身体にダメージを与える事なく症状を緩和させる場合と、腸内細菌のエサとなり免疫力アップに貢献する事で身体をより良い状態に持って行く場合があるって事なんでしょうねぇ~。
いやぁ~勉強になりますわぁ~。
ただね…、この本の終わりの方…。第4章「人に効く」を科学する …という項目を読み進めていて、おや?…本当?そうなのか?…僕は違うと思うなぁ~と疑問に感じた事があるんです。
「そもそも「効く」とはどういうことか」サンタ論法の戒めと科学的根拠…という項目で、鍼灸治療が腰痛に対して効果がある事を主張するためには、どんな科学的根拠が必要なのか?という事が書かれていたんです。
それによると…
「鍼を打った…、腰痛が治った…、だから鍼が効いた…」という「た」が3つの「サンタ論法」は効果を単純化し過ぎなので科学的根拠とはならない。
…という事だけれど、僕が思うに、なぜ、そんなに科学的根拠に拘るのだろうか?そんなに裏付けの証拠が必要なんだろうか?…って思うんですよ!
必要なのは、科学的根拠で何が効いたかではなく、症状に苦しんでいた患者さんが楽になる事が、一番重要だと思うんです。
この本では、ランダム化比較試験という「腰痛患者を対象に鍼灸を受ける人と受けない人をランダムに振り分け、効果を比較検討して、鍼灸治療を受けた人の方が、腰痛の改善率が高かった」という比較試験が一番有効で、医学・医療の領域で治療法が客観的に「効く」と主張するには、ランダム化比較試験で有効性が示される事が重要だそうなんです。
でもね…、この本にも書かれているけど、「効く」はずの治療法を受けても、全員の病気が治ったり、症状が改善するわけではない。これを「医療の不確実性」と言い、医療行為に於いては100%と断言する事はできず、いつの医療にも、どの医療にも、必ず不確実性というモノが付きまとうわけなんですよね!
…という事であるならば、なおの事、「何が効いたかではなく、症状に苦しんでいる患者さんが楽になる事が、一番重要なのではないか?」…って思うんです。
裏を返せば…、エビデンスだの…、科学的根拠が必要だの…、と言っても「効く・効果がある」という言葉の裏側には「統計的に、どのくらいの割合の人に、どのくらいの効果が期待できる…」という、超曖昧な土台の上に成り立っているのがエビデンスだったり、科学的根拠だったりするという解釈も成立しますよね!
…ならば、無理矢理、東洋医学を現代医学のリング上に引きずり出さなくても良いと思うんですよねぇ~。
例えて言えば…東洋医学と西洋医学って、柔道と空手くらいの違いがあると思うんです。東洋医学と西洋医学の場合、病気で苦しんでいる人を助けるという最終目標は同じですが、アプローチも思考も違うわけですよね!
空手と柔道も、相手に勝てば勝ちですが、ルールが違いますよね!
東洋医学と西洋医学って、同じ道着を着ていても、柔道と空手みたいな感じで、ルールが違うモノだと思うんです。その違うルールの競技を同じリングというか舞台に上げて「このルールに従わなければ医療として認めない!」って、無理矢理感が満載ですし、医療や医学の原点に立ち返るとするならば、人を治療して、病気を治す…。もしくは症状を緩和させる事が目的なわけだから、科学的根拠やエビデンスが成立しなくても、患者さんが楽になれば、それで万々歳だと思うんですよね!
楽になったけど、患者さんが、まだ不安であるのならば、現代医学が得意とする、エビデンスや科学的根拠で「統計的に…どのくらいの割合の人に、どのくらいの効果が期待できますよ!」…と患者さんの不安を払拭すれば良いと思うんです。
なぜ?科学的根拠やエビデンスという1つのルールに全てをまとめなければいけないのかが、疑問に感じる部分ですねぇ~。
話しは少し変わりますが…
数ヶ月前に、大学時代の後輩が脊柱管狭窄症と診断を受けて、腰が痛いとSNSに書いていたので、「大変だね!身体を冷やさないようにね!」って書き込んだら、後輩が「ありがとうございます。フロにつかって揉んだりしてます。お医者さんから鍼灸院や整骨院には行かないでと言われました。」って返事があったんです。なんでも、そのお医者さん曰く「どの治療で良くなったか分からなくなるから…」という理由で「鍼灸院や整骨院には行かないで…」と言っていたらしんですね。
僕は根本的には脊柱管狭窄症は鍼灸で治るものではないと思っています。
でも、どんな病気にも程度(重症から軽症)があるので…、脊柱管狭窄症の病態を考えるに、体の構造・構成を考えると、骨と筋肉で体は支えられていて、脊柱管狭窄症は、いわゆる背骨(頸椎・胸椎・腰椎)の内部の脊柱管という管が靭帯の肥厚などで狭くなって、脊柱管内部で脊髄が圧迫される事で痛みや血行不良を引き起こす病気なんですよね!
あと、もう一つ脊柱管狭窄症の症状を起こす原因があるとするならば、患者さんが糖尿病を患ってる、もしくは糖尿病予備軍で、糖尿病により脊柱管の中の血管のダメージが大きい場合、脊柱管の血管の血行不良が起こる事で脊柱管狭窄症の症状が現れるんですよ…。
お医者さんの治療としては、血行を良くする薬を処方し、リハビリで体を動かす…、もしくは「歩きなさいよ」と患者さんに運動する事を勧めるか、最終手段としては手術で圧迫している部分の骨を一部除去して圧迫を緩めるしか方法がないのが実情だと思うんですよねぇ~。
糖尿病が原因の脊柱管狭窄症であれば、生活習慣や食事の改善が最優先でしょうし、加齢が原因の場合、投薬と運動で血液循環を良くしようとしているのであれば、鍼灸で患部の血行を良くする治療は、脊柱管の中の血管…とまではいかないまでも、脊柱を支えている多くの筋肉のバランスを整える事は、患者さんにとって有用な事だと思いますし、病院の治療と併用してもOKだと思いますが「鍼灸院や整骨院に行かないでね」と言うお医者さんは鍼灸に理解が無いか、もしくは鍼灸の事を認めていないお医者さんなんでしょうねぇ~。
このお医者さんがいう「何が効いたかわからないから…」って、例えば、学会で、この症例を発表したいという思惑があったりすると「色々な治療をすると、何が効いたか分からないから…」という理屈が通ると思いますが、その場合、患者さんは実験対象として扱われる事になるって事ですよね!
「どの治療で治ったか…」っていうのは治療する側のエゴであって、患者さん的には、早く治る…。もしくは治らないまでも、早く症状を軽くする事が重要だと思うんですよね!
…ちょっと後輩の話で脱線しましたが…
この本に書かれている…「『サンタ論法』は効果を単純化し過ぎなので科学的根拠とはならない」「ランダム化比較試験で有効性が示される事が重要」という考えって、患者さんの事を考えてる風でありながら、目の前の患者さんを楽にさせるより、医学・医療というブランドの信頼性を高める事を重視しているように、僕は感じるんですよねぇ~。
この本に関して、これ以外の部分は,楽しく読めたし、復習できて良かったです。