「忌む」…という言葉。

そんなに…頻繁では無いんですが…、4~5年に1回ほどのスパンで、患者さんと話しをしている時に「忌む」という言葉が頭に浮かぶ事があります。

忌野清志郎さんの「忌」…。忌引きの「忌」…。辞書によると「不吉(ふきつ)な事や、穢れた事として、嫌って避ける。」とあります。

漢字だけを見ると「忌」って「己」の「心」と書いて、…「忌」。

己の心が、そんなに不吉なのか?避けなければいけない、穢れたものなのか?…って思っちゃいますが…「忌」って「恐れる」の変形と考えてイイようで、「己」は「忌」の意味には関与しないんだそうな…。

さて、話しを元に戻して…

患者さんと話しをしている時に「忌む」という言葉が頭に浮かぶ…という件ですが、「時々、この患者さん…、病気を不吉な事や、穢れとして捉えてるなぁ~」って感じる患者さんに出会う事があるんです。

まぁ~確かに「健康でいたいですか?…それとも、病気になりたいですか?」と問われると、誰しも100%「健康でいたい」と答えるでしょう。

そんでもって…、不吉な事を言葉にすると、それが現実になると言うような、言霊信仰が日本にはあるので「病気=穢れ」と捉え、「言葉にするのもおぞましい…」と思っている人がいても不思議はないですね。それと、病気には伝染する病気もあるので、穢れや不吉な事が伝染する。…だから、恐れる。…忌み嫌う。…という考えが、その人の中で構築されているんでしょう。

まぁ~信じる…信じない…は個人の自由ですし、病気を不吉とか穢れと捉えるのも個人の自由でしょう。

でもね…

病気になる原因を知ろうとしない…というか、原因に目を向けないで、病気を事象と捉え、穢れや不吉な事として遠ざけていては、治るモノも治らない…と思うんですよね。

病気には遺伝的な病気もあれば、生活習慣などが原因のモノもあり、病気が遺伝する確率は50%といわれています。

なので、病気を忌み嫌う前に、修正出来る生活習慣を、もう一度見直す必要性を感じる事があるんですよねぇ~。

それと…

病気を忌むモノと捉えている人の特徴として、病気を忌むと同時に、病気になっている人も忌む傾向にあるような気がするんです。

伝染しない病気ですら、穢れと捉えて、病気になっている人を穢れた人として遠ざける…。もしくは関わらないようにする。病気を穢れと捉え忌む人の中には、そんな人もいたりします。…そこまでいっちゃってる人は、正直言って、「もう…どうしようもないなぁ~」って思っちゃいますが…

もう亡くなっちゃいましたが、以前、鍼灸の勉強会を主宰されていた先生が、「病は気づき…」という事を、よく話されていました。病気になる事は嫌な事ではあるのだけれども、病気になる事で、健康のありがたさを感じたり、今まで無理な生活をしていた事に気づいたり…、もしくは、命の尊さや、命のありがたさに気づいたり…。

…そう考えると、病気というモノは、忌むモノではない…と思えるんですよねぇ~。

あぁ~そう言えば、漫画『ONE PIECE』に出てくる、世界を支配する真の最高権力者の名前は「イム様」でしたね!…この「イム様」って「忌む」って言葉と掛けてたりするのかな?…(^^;)

やはり…甲子園♪

オリンピック…

全ての競技を見たわけではないけど、結構、楽しませてもらいましたよ!

オリンピックの次は…やはり…甲子園♪

別に高校生の頃に野球をやっていた経歴があるでもなく、風物詩として、楽しませてもらっている感じなんですが、そのままプロになれるようなスピードボールを投げる投手がいたと思えば、120Km台のボールなんだけど、緩急つけてコースを攻める高校生らしい投手もいたりと…、高校野球って、見ていて面白いんですよねぇ~。

で…

今回、気になったのが「校歌」って色々なタイプの校歌があるなぁ~って事でした。

僕の通っていた高校は、歴史だけは古い高校だったので、校歌が軍歌みたいな感じでねぇ~。なんか古くさくて嫌だなぁ~と思っていたのと、1年生の頃に、怖い先輩方が校歌の練習と称して、中庭に1年生が全員、整列させられ…、怖い先輩方が竹刀片手に「声が出とらん!」と暍をいれつつ練習させられた思い出があるので、高校生時代の校歌には、あまり良い思い出がないのよねぇ~

そう言えば…

ちょっと前に、大分の高校だったかな?…南こうせつさんが作詞作曲した校歌を聞いた事があるんだけど、どう聞いても校歌というより、南こうせつさんの新曲にしか聞こえなかったなぁ~(^^;)

小田和正さんが作った横浜の高校の校歌は、小田さんの新曲と言うより、ザ・小田和正って感じのコーラス重視の校歌で、コーラス部が歌うならいいかも知れないけど、全校生徒で歌うのはパート練習が大変だろうなぁ~って感じでしたねぇ~(^^;)

最近、SNSで話題になってた、和歌山の高校だったっけ?レゲエ調の校歌っていうのを聴いた事があるんですが、レゲエっていうより、今どきのラップな感じで、校歌も随分と変化してんだなぁ~って思いましたねぇ~。

甲子園に出ている高校の校歌を聴いてると、軍歌でもなく、今どきなキラキラした校歌でもなく、イイ感じの「ザ・校歌」だなぁ~って感じる校歌の作曲者を見たら、作曲:古賀政男…だったりねぇ~…あぁ~ね!って感じでした…(^^;) 

やっぱ…甲子園で聴く校歌って、古賀政男さんとかが活躍していた時代の作曲者…、闘魂込めて…とか、六甲おろしなどを作曲した、古関裕而さんなんかが作った校歌などは、歌う側も気持いいんだろうな~って思いますねぇ~。

あと…、高校野球の監督さん。…多分、僕より年下の人が多くなったんだろうなぁ~…って思いました。

先日も、友人と居酒屋さんで飲んでいて、プロ野球の監督は、阪神の岡田さん以外は皆、同い年か年下だという話しになったんですよぉ~。岡田さんって、確か僕より6歳か7歳年上だったと思うんですねぇ~。そんでもってロッテの吉井さんと、西武のナベヒサさんが同い年。その他は全員年下だと思うんですよねぇ~。

20歳の頃は、当然、年下なのに、高校野球で甲子園に出ている高校生が、年上のお兄さんに見えてたり…、つい最近までは警察官や相撲取りは全員、年上に感じていたんですが…(^^;) 確実に、皆、年下ですもんねぇ~(^^;)

あぁ~歳を取ったなぁ~。しゃぁ~ない!しゃぁ~ない!と、甲子園の高校野球を見ながら、色々な事を思い浮かべながら、甲子園を楽しんでおりまする。

オリンピック…楽しませてもらってます♪

昨日の男子バレ…、日本vsイタリア…惜しかったですねぇ~。でも、良い試合でした。

久しぶりにバレーの試合を最初から最後まで観たなぁ~…。

でも…僕のバレーボールの知識だと、サーブでネットにボールが触れて相手コートに入るのは、認められていなかったと思うし、手が届かないボールを足で蹴って拾ってもダメだったと思うんだけども…、今はルールが変わってるのね!…(^^;)

さすがに、サーブ権が移行して点数に加算されるシステムが変わったのは知ってたけど、知らない間に色々とルール変更があってる事に、少し戸惑いましたゎ。

あぁ~…そう言えば…、柔道も、あんなに真剣に観たのは久しぶりでしたねぇ~。

柔道も、いつの頃からか、ルール変更があったらしく、レスリングのような感じに変わってますよねぇ~。柔道混合団でフランス戦での、安部一二三くんが負けた技…。観ていて「あれ!タックルじゃん!…柔道にタックルって技、あったっけ?」って思っていたら、柔道関係者曰く「変形の肩車」なんだそうな…。

肩車って技なんだぁ~…肩車って、どんな技だっけ?…とググってみたら、相手を横で肩に担ぎ挙げて仁王立ちしてる絵が出てきたんです…。

あぁ~ドラマの姿三四郎で沖雅也さんが、黒い袴をはいて、この技で相手を投げ飛ばしてたような気がする…(^^;)

変形の肩車?…ものは言いようだな…。やっぱ、柔道がレスリングのフリースタイルみたいに変わってから、あまり見る気がしなくなったんだけど、やっぱ、タックルは肩車じゃなくて、タックルだと思うなぁ~!…(^^;)

逆に…

レスリングのグレコローマンの方が、上半身のだけで組合ので、投げ技が綺麗に決まったりして、観ていて気持いいんですよねぇ~。

あと…,安部詩ちゃんの号泣してたのを観て、負ける事を1mmも考えてない人が、いきなり負けてしまうと、こうなるんだろうなぁ~。誰もが一生懸命、練習してあの舞台に立ってるわけだけれども、予期せぬ事が起こった場合、感情を抑えることが出来なかったんでしょうねぇ~。

あれを観て「僕はこんなに感情が高ぶり、抑えれなくなるくらい、物事に一生懸命取り組んだ事があっただろうか…?」って思ったんですよねぇ~。…多分、無いなぁ~。

まぁ~僕の性格上「絶対勝つ!」とか「負けん気が強い…」というタイプではなく、何かする時には、勝つつもりではいるけど、思考の何%かは「負けるかもしれない…」という気持を、保険のように持っていたように思うんですよねぇ~。…でも、安部詩ちゃんは、そうじゃなく、負ける事なんか全く考えていなかったんでしょう。

いやぁ~物事を極めようとしてる人って、凄げぇ~なぁ~…って思います。

サッカーも男子のスペイン戦は、ボール支配率をみてると、やっぱ…ちょっと格が違うな…って感じでしたねぇ~。女子サッカーのアメリカ戦は、正直言って、惜しかった。あの…デニスロッドマンの娘さんが決めたシュートが素晴らしかった。あの角度のシュートは止められないよなぁ~。

僕はダンスをするわけではないんだけれど…週末にあるブレイキンは観てみたいなぁ~って思ってます(^^;)

『東洋医学はなぜ効くのか』…を読んでみた♪

この本は…たしか…TBSラジオ『プレ金ナイト』という番組の「金曜開店 砂鉄堂書店」というコーナーで、武田砂鉄さんが、この本を紹介してるのを聞いて…

へぇ~…そんな本が出てるんだぁ~…読んでみようかな…と思ったんですよ!

著者の経歴をネットでチラ見すると、NHKで鍼灸や漢方を取り上げた特集番組を手がけている人と、島根大学医学部の副院長さんの共著…との事。

あぁ~…何度かNHKで鍼灸や漢方を取り上げてる番組を見たことがあるけど、この山本さんって人が、あの番組を作ってたのね!…ちょっと興味あるな…読んでみよう!…と、購入して読んでみたんです。

前半は鍼灸の事、後半は漢方薬の事が書かれてました。

まぁ~僕は鍼灸師という仕事柄、ある程度、東洋医学のことは理解しているつもりなので、目新しいことは書いてないだろうなぁ~…と思って読み進めましたが、やはり8割方、知ってる事が書かれていて、昔、学校で習った事を思い出しながら、復習も兼ねて読めたので、読んで良かったって感じでしたねぇ~。

逆に、鍼灸師の僕が、この本に書かれている事を知らなかったら…ちょっと問題かもね…(^^;)

僕が鍼灸専門学校に行っていたのは…、えっと…、今、鍼灸師になって21年目だから…、24年前。3年間学校で基礎理論的な事を学んだんですが、この本に書かれていた鍼灸の事は、鍼灸理論で教わった事と、生理学で教わった事が書かれてましたねぇ~。

ただ…「炎症反射」の事は知らなかったなぁ~。

「炎症反射」って、迷走神経と脾臓を介して起こる抗炎症作用なんだそうな…。

習ったけど、僕が忘れているだけなのかな?と思って調べてみたら、この「炎症反射」は論文が2002年にネイチャーで発表されているらしいんです。…2002年って事は、もう、僕が鍼灸の専門学校の3年になってる頃なので、その時は国家試験の勉強でイッパイいっぱい…の頃ですねぇ~。

2002年にネイチャーに発表されてから、その事柄や考え方が一般に浸透するまでには数年かかる事を考えると、僕が知らなくても当然か…と思う反面、こういう事は、日頃から情報を収集するアンテナを張っていないと、知らないままで過ごしてしまうわけですよねぇ~。…普段、よほど親切な人が傍にいない限りは、誰も教えてくれないしねぇ~…(^^;)

今回の「炎症反射」の件に関しても、この本を読まなければ、僕は知らないままで終わっていたわけで…

何歳になっても…、臨床経験が長かろうが、短かろうが…、情報収集は必須だな…と思いましたねぇ~。

後半に書かれていた漢方薬の事も、手前味噌という訳ではなく…、父が漢方医なもので、僕が子供の頃から漢方薬に慣れ親しんで育ってきた為「門前の小僧、習わぬ経を読む…」的な感じで、一般の人よりも少し詳しい程度…、爪の垢ほどの漢方薬の知識は持ち合わせているので、なんとなく知ってる事が書かれてました。

そんな中、なるほどなぁ~って思ったのが…「漢方薬が腸内細菌の上質なエサになる…」って項目は…面白かったですねぇ~。

漢方薬を構成する生薬には、それぞれ抗炎症作用があったり、鎮痛作用があったり、解熱作用があったりするので、その生薬の作用だけをみると、現代医学の解熱剤とか、痛み止めと同じ感じで、漢方薬を捉えてしまいがちですが、その症状を取る漢方薬もあれば、飲み続ける事で効果を高める漢方薬もあるわけなんですよねぇ~。

よく薬は飲み続けるものでは無いと言われる場合もあれば、飲み続けた方が良いと言われる場合もあったりと、矛盾している感じで「漢方薬って難しいなぁ~、結局、飲み続けていいと言う事は、お茶と同じ感覚で、あまり効かない…、即効性がないという事でしょ!?」…と、誤解してる人も多いと思うんですが、「漢方薬が腸内細菌の上質なエサになる…」という実験結果を見るに、漢方薬は大きく分けて2パターンの使い方があり、漢方薬を構成する生薬の作用で症状を取る場合は、短期的に漢方薬を飲む事で、副作用を出さず、薬が身体にダメージを与える事なく症状を緩和させる場合と、腸内細菌のエサとなり免疫力アップに貢献する事で身体をより良い状態に持って行く場合があるって事なんでしょうねぇ~。

いやぁ~勉強になりますわぁ~。

ただね…、この本の終わりの方…。第4章「人に効く」を科学する …という項目を読み進めていて、おや?…本当?そうなのか?…僕は違うと思うなぁ~と疑問に感じた事があるんです。

「そもそも「効く」とはどういうことか」サンタ論法の戒めと科学的根拠…という項目で、鍼灸治療が腰痛に対して効果がある事を主張するためには、どんな科学的根拠が必要なのか?という事が書かれていたんです。

それによると…

「鍼を打っ…、腰痛が治っ…、だから鍼が効い…」という「」が3つの「サンタ論法」は効果を単純化し過ぎなので科学的根拠とはならない。

…という事だけれど、僕が思うに、なぜ、そんなに科学的根拠に拘るのだろうか?そんなに裏付けの証拠が必要なんだろうか?…って思うんですよ!

必要なのは、科学的根拠で何が効いたかではなく、症状に苦しんでいた患者さんが楽になる事が、一番重要だと思うんです。

この本では、ランダム化比較試験という「腰痛患者を対象に鍼灸を受ける人と受けない人をランダムに振り分け、効果を比較検討して、鍼灸治療を受けた人の方が、腰痛の改善率が高かった」という比較試験が一番有効で、医学・医療の領域で治療法が客観的に「効く」と主張するには、ランダム化比較試験で有効性が示される事が重要だそうなんです。

でもね…、この本にも書かれているけど、「効く」はずの治療法を受けても、全員の病気が治ったり、症状が改善するわけではない。これを「医療の不確実性」と言い、医療行為に於いては100%と断言する事はできず、いつの医療にも、どの医療にも、必ず不確実性というモノが付きまとうわけなんですよね!

…という事であるならば、なおの事、「何が効いたかではなく、症状に苦しんでいる患者さんが楽になる事が、一番重要なのではないか?」…って思うんです。

裏を返せば…、エビデンスだの…、科学的根拠が必要だの…、と言っても「効く・効果がある」という言葉の裏側には「統計的に、どのくらいの割合の人に、どのくらいの効果が期待できる…」という、超曖昧な土台の上に成り立っているのがエビデンスだったり、科学的根拠だったりするという解釈も成立しますよね!

…ならば、無理矢理、東洋医学を現代医学のリング上に引きずり出さなくても良いと思うんですよねぇ~。

例えて言えば…東洋医学と西洋医学って、柔道と空手くらいの違いがあると思うんです。東洋医学と西洋医学の場合、病気で苦しんでいる人を助けるという最終目標は同じですが、アプローチも思考も違うわけですよね!

空手と柔道も、相手に勝てば勝ちですが、ルールが違いますよね!

東洋医学と西洋医学って、同じ道着を着ていても、柔道と空手みたいな感じで、ルールが違うモノだと思うんです。その違うルールの競技を同じリングというか舞台に上げて「このルールに従わなければ医療として認めない!」って、無理矢理感が満載ですし、医療や医学の原点に立ち返るとするならば、人を治療して、病気を治す…。もしくは症状を緩和させる事が目的なわけだから、科学的根拠やエビデンスが成立しなくても、患者さんが楽になれば、それで万々歳だと思うんですよね!

楽になったけど、患者さんが、まだ不安であるのならば、現代医学が得意とする、エビデンスや科学的根拠で「統計的に…どのくらいの割合の人に、どのくらいの効果が期待できますよ!」…と患者さんの不安を払拭すれば良いと思うんです。

なぜ?科学的根拠やエビデンスという1つのルールに全てをまとめなければいけないのかが、疑問に感じる部分ですねぇ~。

話しは少し変わりますが…

数ヶ月前に、大学時代の後輩が脊柱管狭窄症と診断を受けて、腰が痛いとSNSに書いていたので、「大変だね!身体を冷やさないようにね!」って書き込んだら、後輩が「ありがとうございます。フロにつかって揉んだりしてます。お医者さんから鍼灸院や整骨院には行かないでと言われました。」って返事があったんです。なんでも、そのお医者さん曰く「どの治療で良くなったか分からなくなるから…」という理由で「鍼灸院や整骨院には行かないで…」と言っていたらしんですね。

僕は根本的には脊柱管狭窄症は鍼灸で治るものではないと思っています。

でも、どんな病気にも程度(重症から軽症)があるので…、脊柱管狭窄症の病態を考えるに、体の構造・構成を考えると、骨と筋肉で体は支えられていて、脊柱管狭窄症は、いわゆる背骨(頸椎・胸椎・腰椎)の内部の脊柱管という管が靭帯の肥厚などで狭くなって、脊柱管内部で脊髄が圧迫される事で痛みや血行不良を引き起こす病気なんですよね!

あと、もう一つ脊柱管狭窄症の症状を起こす原因があるとするならば、患者さんが糖尿病を患ってる、もしくは糖尿病予備軍で、糖尿病により脊柱管の中の血管のダメージが大きい場合、脊柱管の血管の血行不良が起こる事で脊柱管狭窄症の症状が現れるんですよ…。

お医者さんの治療としては、血行を良くする薬を処方し、リハビリで体を動かす…、もしくは「歩きなさいよ」と患者さんに運動する事を勧めるか、最終手段としては手術で圧迫している部分の骨を一部除去して圧迫を緩めるしか方法がないのが実情だと思うんですよねぇ~。

糖尿病が原因の脊柱管狭窄症であれば、生活習慣や食事の改善が最優先でしょうし、加齢が原因の場合、投薬と運動で血液循環を良くしようとしているのであれば、鍼灸で患部の血行を良くする治療は、脊柱管の中の血管…とまではいかないまでも、脊柱を支えている多くの筋肉のバランスを整える事は、患者さんにとって有用な事だと思いますし、病院の治療と併用してもOKだと思いますが「鍼灸院や整骨院に行かないでね」と言うお医者さんは鍼灸に理解が無いか、もしくは鍼灸の事を認めていないお医者さんなんでしょうねぇ~。

このお医者さんがいう「何が効いたかわからないから…」って、例えば、学会で、この症例を発表したいという思惑があったりすると「色々な治療をすると、何が効いたか分からないから…」という理屈が通ると思いますが、その場合、患者さんは実験対象として扱われる事になるって事ですよね!

「どの治療で治ったか…」っていうのは治療する側のエゴであって、患者さん的には、早く治る…。もしくは治らないまでも、早く症状を軽くする事が重要だと思うんですよね!

…ちょっと後輩の話で脱線しましたが…

この本に書かれている…「『サンタ論法』は効果を単純化し過ぎなので科学的根拠とはならない」「ランダム化比較試験で有効性が示される事が重要」という考えって、患者さんの事を考えてる風でありながら、目の前の患者さんを楽にさせるより、医学・医療というブランドの信頼性を高める事を重視しているように、僕は感じるんですよねぇ~。

この本に関して、これ以外の部分は,楽しく読めたし、復習できて良かったです。

腹一杯になると免疫力が…

先日、鍼灸治療中に70代の患者さんと話しをしていて…

「食事も、腹一杯食べると免疫力が低下するって言いますしね…」

…という話しをしたら、患者さんが…

「えっ!腹一杯食べたらダメなんですか?食べ物をいっぱい食べて、体力を蓄えないと風邪引くから、腹一杯食べなきゃダメだと思ってたんですが…。ホントですか?」…と驚かれたんです。

この情報って、健康を題材にしているTV番組などで、話されている事が多いので、知ってる人は「今さら…何言ってるの?」っていう情報だとは思いますが、あまり御存じない方もいらっしゃるんでしょうねぇ~。

以前…本で…『大河の一滴』だったかな?…五木寛之さんが、20歳代は腹八分目、30歳代は腹七分目、40歳代は腹六分目、50代は腹五分目…と年齢を重ねるごとに食べる量を減らしていき、最後には霞を食べるくらいで身体を維持できれば、それでいい…。というような事が書かれていたように記憶してるんですが、これは理にかなってると思うんですよねぇ~。

戦後の飢餓状態や、経済的な飢餓状態で身体に栄養が行き渡らないような状態であるなら、高カロリー・高タンパクな食事で体力を付けて、健康状態を維持し、免疫力を高めるという理屈は間違っていないと思いますが、今の日本のような、飽食な時代で飢餓状態の人って何%いるのかな?…高カロリー・高タンパクな食事で体力を付けなければいけない日本人って、あまりいないと思うんですよねぇ~

いわゆる…普通の食事を摂っている人、一日に2食…もしくは3食、食事を食べれている人は、腹一杯にしない方が良いという事だと思うんですよね!

一昔前の考え方では「いっぱい食べて!体力付けて!元気で働く!」という感じで、「食べる事は良い事だ!」という考え方が主流だったんだと思いますが、歳を取って、体力が低下している状態の身体に「いっぱい食べろ!」は酷だという事を忘れちゃってるのかもしれませんねぇ~。

まぁ~「いつまでも若く!」…とか「アンチ・エージング…」っていう言葉が合い言葉になっている昨今、歳を取っていても「いっぱい食べて!体力付けて!元気でいる!」という呪文に思考が縛られている人が多いのかも知れません。

なぜ?満腹にならない方が良いのかというと…

現代医学的な理屈で言うと、お腹いっぱい食べると血糖値が上がるので、高血糖の状態が続くと,免疫で働く白血球の働きが低下してしまったり、抗体を作る能力が低下してしまうので、腹一杯食べると免疫力が低下するって事なんですよぉ~~。

例えて言えば…

車もガソリンを満タンにすると、車体が重くなるので、一番効率がいいのは、ガソリンは半分くらい入れて走る方が良いっていう話しを聞いた事がありますが、同じような感じなのではないでしょうかねぇ~。

新車の場合は100%のパフォーマンスを発揮できるので、ガソリンを満タンに入れたとて、なんの問題も無く走る事が出来ますが、10年…20年、同じ車に乗ってるとエンジンの経年劣化にともない、燃費が落ちたり、エンジンの吹き上がりが弱くなったりするものです。…そんな場合、ガソリンを満タンにして走ると、エンジンに負担がかかるわけなんですよね!

1人65kgを想定している4人乗りの車があったとします。その車に165kgの相撲取りが4人乗ったら、確実に重量オーバーになりますよね!基本的には1人65kg設定の4人乗りの車には、165kgの相撲取りは1人しか乗れないんですよね…。

腹一杯、ご飯を食べると言う事は、身体の色々な所に負荷がかかり、機能低下を起こしてしまいがちになる。その機能低下の一つが、免疫…という事なんですよねぇ~。

だから…腹一杯は食べない方がいい。…そういう事なんですよぉ~。

あとは…食事って人間の身体を構成する材料を取り込む作業でもあるので、何を取り込むか?…で、身体が健康でいられるか?不健康になるかが変わってきますよねぇ~。

油っこい食べ物ばかり食べてると、コレステロールが…とか、塩分高めの食事が多いと、腎臓がぁ~…とかね!

また…車に例えて言えば…(^^;)

ガソリンスタンドでレギュラーガソリン仕様の車に、ハイオクを入れても問題は起きませんが、間違って軽油を入れちゃったらエンジンが壊れちゃいますよねぇ~。

最近、何を食べるかによって、身体って変化するよなぁ~。食事って大事だなぁ~って思う事が多くなったんですが、この話しは、また後日、書きますね…(^^;)

トリガーを引いただけ…

時々、患者さんが…「3日前に重い物を持った時に、腰をグキッってやってしまって…」とか、「昨日、ちょっと無理な動きをしちゃって腰痛が…」と、腰痛が起こった時の状況を説明して「あれが原因で腰痛を起こしてしまった…」と言われたりするんですが…

全てではないけれども、8割方…、それが原因という訳ではなく、原因は…重い物を持ったり、無理な動きをしたり…する以前の姿勢や食生活、生活パターンが原因で、腰や、背中や、肩や、首にダメージが蓄積されて、重い物を持ったり、無理な動きをした事が、ピストルの引き金を引いたタイミングだった…って言う事なんですよね!

確かに、その時、重い物を持たなければ…、あの時、無理な動きをしなければ…、腰痛にはならなかったかも知れませんが、そのまま、姿勢の改善や、食生活の改善や、生活パターンの改善をしなければ、身体へのダメージは、もっと蓄積され続けるので、いずれは、その時以上に体調を壊してしまう事になるんですよねぇ~。

だから、ホントに…日頃から、食事や姿勢や睡眠…ストレスの有無…などなど、姿勢や食生活、生活パターンって大切だから、改善すべき所は、改善しないといけないんですよぉ~。

でもね…

人って、自分の事になると、後回しというか、面倒くさくなるというか、…結局、分かっているけど、姿勢や食生活、生活パターンの改善って,なかなか出来なくて、出来るだけ楽をして改善しよう…(^^;) …と、サプリに頼ったり、通販番組で紹介されている商品を買いあさったり…(^^;) …と、色々とチャレンジはすんだけど、良かれと思ってやっていた事が裏目に出たりする事も多々あったりと、改善が上手くいかず、腰や、背中や、肩や、首が痛くなったり、内臓系が病んだり、精神的に病んだり…と、体調が優れなくなるというパターンが多いかな…。

そういう時は、自分で改善ができない分、誰かに委ねるっていう方法が一番良いと思うんです。

運動が不足していればジムに通うのも良いですし、トレーナーにアドバイスを求めるのも良いでしょう。姿勢や食生活、生活パターンなどの改善に鍼灸治療という選択肢も有りだと思うんですね!

…でも、ジムに通う事も…、パーソナルトレーナーに依頼する事も…、鍼灸院に通う事も…身体にとっては、ただの健康への道案内…。まぁ~…カーナビみたいなモノなんですよねぇ~。

カーナビって、目的地周辺で案内が終了しますよね!」…案内が終了した後は自力で辿り着かないといけない。健康でいるための改善って、やはり最終的には自分自身の力で辿り着かないといけないんです。

毎日、スポーツジムに通って1時間トレーニングしたとして、1日24時間の内の、たった1時間。…残りの23時間をどう過ごすのかは、自分次第だんですよねぇ~。

鍼灸治療も、1時間の鍼灸の治療を週に1回受けたとて、1週間…168時間の内の、たった1時間なわけです。

やはり、姿勢や食生活、生活パターンなどの改善は、患者さん自身が行動して改善しないとダメなんですよねぇ~。

迷った時…、一度、大雑把に考えてみる…というのはどうだろうか?

細かい事を突き詰めると、自分のダメな所や、いけない事がハッキリして、原因を突き詰めることで、全てが解決できると思ってる人って多いんじゃないでしょうかねぇ~?

原因を追及することで、そこを改善すれば、めでたし!めでたし!…(^o^) 簡単なん事だったら、それで物事が解決されると思うんです。

でもね…、複雑な事柄に関しては、細かい事を突き詰めれば、突き詰めるほど、身動きが取れなくなり、結果的に自分を追い込んでしまい、出口が見つからなくなってしまう事って、往々にしてあると思うんです。

今はネット社会だから、分からない事があれば、すぐにスマホで調べる事が出来るので「あぁ~そういう事かぁ~」と、一時的に理解や知識が深まった気分は味わえるのだけれども、時間が経つにつれ、調べた事すら忘れてしまう。

…こういうタイプの人も多いとは思いますが、意外とコレを繰り返すと、知らず知らずの間に、脳疲労として疲れが蓄積され、思考が停止しがちになり、精神的な不調により体調を崩してしまう人も多いんじゃないでしょうか?

自分自身で解決しなければいけない事って、細かい事を、どんどん突き詰めたとて…、解決できない事の方が多かったりするんですよねぇ~。

病気に関しても、ある程度、ネットで何でも調べる事が出来るから、以前より患者さんの病気に対する知識が高まっているのも事実です。

近頃…聞いた話しでは、病院で処方された薬に対して、お医者さんに「もっとこんな薬や、あんな薬があるのに、なぜ?この薬を処方したのか説明してください。」と詰め寄る患者さんもいると聞きますし、患者さんの中にはネット情報で薬の事を調べ上げ、お医者さんより自分の方が薬の知識があると思い込み、お医者さんに「あの薬を処方して下さい!」と薬の銘柄を指定してくる強者もいるとか?…いないとか?…(^^;)

鍼灸院でも、…時々「ココに鍼を打って下さい!」と、鍼を刺す場所を指定してくる患者さんがいたりしますねぇ~…(^^;)

昔とは違い、今の御時世は情報公開の世の中なので、説明義務という事で、医療従事者には診療契約上の説明義務が課されているから、患者さんが適切な判断を下せるよう、十分な情報を説明することが必要とされているため、説明を求められれば、ちゃんと説明しなきゃいけないんですよねぇ~。

「この薬は○○○に効いて…」「この薬は、血液の○○数値を下げる…」というような、薬のラベルに書いてある説明書きのような説明なら、いくらでも出来るとは思うんですが、その先生の経験的な感覚で処方しているものに関しては、患者さんに説明したとて、患者さんが理解出来るとは思えないんですよねぇ~。

医療って…科学的根拠や統計的な数値で判断する場面もあれば、医療従事者の経験に基づく感覚で判断する場合もあるので、全てを説明するのは無理な場合もあるはずなんです。

「餅は餅屋」という諺がありますが、専門的な事柄に関しては、ある程度の領域以降は専門家にまかせた方が良いはずなんですよね!

では素人はどうすればいいか?

ネットや本などで情報を収集して、病気に関してある程度の知識を得る必要はあるんですが、細かく突き詰めるのではなく、一度、大雑把に考えてみる事も大切なのではないだろうか?…って思うんです。

例えば、健康に関してですが、何かあるとすぐに薬に頼る人がいたとします。多分、そういう人は症状が変わる度に色々な薬を使い続けているので、薬による弊害が起きる可能性が高いと思うんですよね!…多分ですが、そう言う人って、薬による弊害も薬で治そうとする…と思うんですよ。

そういう場合、大雑把に考えてみれば…「一度、薬を止めるという選択肢もありなんじゃない?」って思うんです。

ホントに大雑把な考えですよ!

そんな感じで考えれば、食事の内容が偏っている事で病気になっている場合、食事の内容を変えれば体調は良くなるはずですしねぇ~。洋食のシェフが病気になった時に、日常の食事を日本食に変えたら、病気が治った…って話しを聞いた事があります。

食事って言うのは、身体を構成・維持する材料を身体に入れる行為ですから、偏った食事は健康を害する可能性が高いので、食事の内容を変えれば、健康に近づけるはずなんです。

あとは…

基本的にリハビリは、動くことが不自由な人、脳梗塞などでの片麻痺や、事故による損傷などで身体の動きがうまくいかない人、高齢により日常生活がままならない人達の機能回復…、という形で行われる行為ではあるんですが、日常生活が可能な人でも、腰痛や、背中の痛み、肩の痛みで整形外科に行くと、診察を受けた後、10分~15分くらいPTの人からリハを受けると思うんです。

大雑把に考えると…

日頃、日常生活が可能な人で…、リハを受けて、気持ち良かったり、腰や肩や背中の痛みが和らぐ…という事であれば、運動すれば良くなるって事ですよねぇ~。平たく言えば「運動不足…」なわけです。

大雑把に考えて…「じゃぁ~…運動しましょうよ!」って提案したくなっちゃうんです…(^^;)

あっ!…毎度、毎度,ブログやHPに書いてますが、病気や症状には程度があります。

病気が重度な症状であれば、なかなか治らないものでも、軽度の状態ならば、同じ病名でも、治る確率が高かったりします。なので、ココで言う「大雑把な考え…」というのは、まだ身体に治る余地がある人へのアプローチとして提案しています。

基本、人の身体って、食事で構成され、運動することで血液が身体を廻り、排泄されるべき尿や便が排泄され、夜は眠ることで脳が洗浄され身体をリセットして、朝…起きて…また食事を摂り…運動する。

健康って、こうやって維持されてるんでしょうねぇ~。

この…「食べる+運動する+排泄する+睡眠」というサイクルの中の,どれかが「面倒くさい…」とか「忙しい…」とか、「だるい…」とか、「無駄を省きたい…」などの気持から、疎かになり、このサイクルに関わる臓器の機能が低下すると、体調不良となり、病気が発症するんでしょう。

まだ身体に治る余地があるのであれば…、体調不良を感じた時に、薬や医療に頼るのではなく、一度、大雑把に考えて「寝れているか?…食べれているか?…便や尿は出ているか?…日頃、運動しているか?」を、自分自身に問いかけて、改善箇所が見つかれば、自分でアプローチしてみてはいかがですか?

この時に、一番大事なのは、体調不良を感じれる感覚を、持ち合わせているか?いないか?…なんですよねぇ~。

日頃から、無理せず、自分の体調に気を配る必要性があるんですが、このコンビニエンスな…便利な事が優先される世の中で…、面倒くさい事から目を背け…。忙しさや、怠さから怠惰な生活を送り、便利さだけを追及する…。というような生活をしていると、もともと備わっているはずの、自分の体調不良を感じとれる感覚を、自ら手放してしまっている。そんな気がするんですよねぇ~。

北山修さんの『「むなしさ」の味わい方』を読んでみた♪

気が付けば…7月7日を過ぎてましたねぇ~。2003年の7月7日に『はりきゅうふくた』を開院したので,今年で21年目に突入…なんですね。

皆さんのおかげで、なんとかここまでやってこれました。ありがとうございます。

話しは変わって…

何年前だっかな?…NHKで九州大学を退官される北山修さんの『最後の授業』という番組を見たのは…。

フォーク・クルセイダーズの「帰って来たヨッパライ」を初めて聴いた記憶があるのは、たしか…、僕が幼稚園児の頃だったと思うんですよねぇ~。

ネットで「帰って来たヨッパライ」を調べてみると、1967年にリリースされているので、僕が2歳の頃に発売されていた曲を、発売されてから数年後、多分…、幼稚園児の頃、商店街のスピーカーから流れていたのを聴いて「面白いなぁ~」って思ってた記憶はあるんですよねぇ~。

北山修さんの『最後の授業』をTVで見て、「へぇ~…北山さんって九大にいたのね!…福岡に住んでらっしゃったんだぁ~へぇ~…」と思った後は、コレと言って情報も耳にせず、数年前からradikoで東京の番組を聴くようになり、早朝の『あさぼらけ』という番組のパーソナリティーの上柳さんが、時々、北山修さんの話しをされるので、…「あぁ~お元気にされているのね!」って思っていたんですよね。

先月から『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』という映画が映画館で上映されていたんですが、観たいなぁ~と思いつつも,スケジュールが合わず、結局、見損ねちゃったんですよねぇ~。

つい最近、ニッポン放送の『あさぼらけ』に北山修さんがゲスト出演されていて、この『「むなしさ」の味わい方』の本の事や、精神科医である北山さんが、友人であり、音楽のパートナーでもあった加藤和彦さんの自死を止める事が出来なかったのか?…という話しをされいたので、読んでみたんです。

本の冒頭で、現代人は「間(ま)」…、間合い…とか、AとBの間の「間(ま)」ですね、…その「間」という時間を無駄な時間と捉えるようになっていて、出来るだけ、その「間」を何かで埋めようとしている節がある…というような事が書かれていましたねぇ~

確かに、地下鉄とか電車に乗ると99%の人はスマホを見て、スマホで「間」を埋めようとしてますもんねぇ~。

人は白か黒かハッキリしない場合、気持ちがモヤモヤして、早くどちらかに決めたくなるらしいんですよぉ〰︎

でも、白か黒の間…いわゆる「間(ま)」…という時間に、「むなしさ」を感じるものらしいんですが、この「間(ま)」のグラデーションの部分は、「むなしさ」という感覚と引き換えに、人との関係性や、自分自身の奥行きや…人としての器の幅を与えてくれるらしいんですわぁ〜

芸術的思考も、この「間」にいる時間に発揮される事が多いんだそうな…。

人は清濁合わせ持つ生き物ですが、「間」は時々「魔」に変わり、良からぬ事を思いついたりもするそうなんです。

過去を振り返ったり、世間を見渡して見ると、白黒つけない方が良かったりする方が良い場合も多々あるわけで…

「むなしさ」を悪い物と捉えず、その時を味わう事で人間的に成長する…って言う事が書いてありました。

あぁ~それと、北山さんは精神科医ですから、精神的な病を治す時には、薬を使う場合もあるにはあるんだけれども、一番大事なのは「間(ま)」…時間が必要だと書かれていました。時間をかけて徐々に治っていくという「間」を経験しなければ治らないって書かれてましたね…。すぐに治らないと,絶望してしまったり、怪しい特効薬に手を出してしまうのは危険だとも書かれてました。

勉強が出来ない子に「なんで100点取れないだ!」怒鳴りつけても100点なんて取れるものでもないのは、誰でも理解出来ると思うんですが…、焦っちゃうと、ついつい怒鳴っちゃうのかもしれませんが、やはり結果がでるまで待つ…という「間(ま)」が必要なんですよねぇ~。

これは鍼灸でも言える事で、早く治りたいという気持は分からないではないけど、身体にも「間(ま)」という治る時間というモノが必要なんですよぉ~。

トノバンの映画は、7月中旬から佐賀の小さな映画館で上映されるようなので、佐賀に観に行こうかと思っています…♪

老人に優しくない国だなぁ~…って思ったのと、他に誰かいないのか?…って思った。

先週末だったかな…

アメリカ大統領選挙に向けたバイデン大統領と、トランプ前大統領によるテレビ討論会がニュースで報じられて、バイデンさんが、擦れ声だ…とか、咳き込んだ…とかでバイデンの健康不安が取りざたされてましたが…、そりゃぁ~81歳の爺ちゃんが大声出して叫べば、声も擦れるし、咳もでるわな!…って思うんですよねぇ~。

声が擦れて、咳き込んでるから、健康不安…って、アメリカって老人に優しくない国なのね…って思っちゃいましたね。

トランプさんは「私は78歳でバイデンよりも若い!」と、若さをアピールしていたようですが、3歳違いでしょ!?…誰か彼に言ってやってよ!「トランプさん…3年後には、あなたも、ああなるんだよ!」…って…。

なんか…爺ちゃん同士が、若さアピールしたり、相手を罵り合っている姿を見て、アメリカ国民って、どう思ってるんだろう?…って思うんですよねぇ~

若手の政治家で「あんた達には委せておけない!」っていう政治家はいないのかな?…と思って、日本の事を振り返ると、日本も同じような感じで、麻生さんは83歳で、二階さんは85歳…。日本の定年って60歳~65歳でしょ!

政治の世界だけ、一般の世界と比べて、時空に歪みが入っているためか、間違った事が、まかり通っている事じたいが、おかしな話しだよなぁ~。

時空の歪みのせいなのか…(^^;)「俺達、政治家は、あなた達、一般国民とは違う!」という意識が、政治家の人達の心のどこかにあるんでしょうねぇ~。

今回の裏金問題やら政治資金問題に関しての自民党の上層部の対応をみても、一般市民として考えても、全く納得いかない対応だと思うんですが、自民党の上層部以外の、自民・公明・維新の政治家…及び、若手政治家…、全国の自民党員の人達は、岸田さんのあの対応で、本当に良いと思っているだろうか?

もし、僕がどこかの団体に所属していて、その団体の上層部が、全く的を射てない対応しか、しない場合、その団体に所属してる事が恥ずかしくて、しかたが無いんだけどなぁ~…

政治家さんって、一般の人が会社で働いている感覚で、会社に所属している意識のもと、政党に入っていて、政党から離脱すると、何も出来なくなるから、とりあえず、上層部の言いなり…

そんな感じなんでしょうねぇ~

…話しを元に戻しますが、

バイデンさんも、今回、自分が大統領選挙に出るんじゃなくて「私ではなく別な候補を!私はサポートにまわるから…!」と最初から、ハリスさんを推しておけばよかったのにね…

それだけ「権力」ってモノを一度、手に入れると、手放したくなくなるものなんでしょうねぇ~。

小学生の子供に「薬って…なんで効くの?」と質問された時、なんて答えますか?

「薬って、なんで効くのかな?」…って考えた事、ありますか?

薬剤師でも医者でもない、鍼灸師の僕が、薬に関して、もの申しても「お門違いじゃん!」…と一蹴されるのは、容易に想像できますが、薬の成分や薬効など専門的な狭義の話しではなく、体の不調や、体調の事に関しての広義な知識として、薬と身体の関係は、一般の人でも知っておくべきだと思うんですよねぇ~。

実は、先日、知り合いの、お医者さんと話しをしている時に…

「最近、患者さんに食事の大切さや、咀嚼…、食事をする時の噛む大切さや、時間をかけて、ゆっくり食事を摂る大切さを伝えるんだけども、理解してもらえず、この症状に効く薬はないか?…と薬に頼っている人が多すぎるんだよね…」

…という話しをされていたんです。

その話しを聞いていて、僕が…ふと思った事は…

小学生の子供から「先生!薬ってなんで効くの?」って質問されたとして、その子供が納得出来る答えを患者さんに説明できたら、ある程度の患者さんは「食事や咀嚼が…大事」と理解してくれるんじゃないかな?…って思ったんです。

小学生の子供から「薬ってなんで効くの?」っていう質問に対しての、僕の答えは…

病気は身体が治しているんだよぉ~!

皆の体には、自分の身体を治す力が備わっていて、何か不具合があった時は、いつも身体が治そうとしてるんだけども、自分の力で病気を治せない時に、薬が治そうとしている身体の手助けをしてくれるんだよぉ~。

身体を治す力っていうのは、身体が健康じゃないと働いてくれないので、健康でいるためには、食事って、とても大事なんだよぉ~。

それと、免疫って言って、身体を守ってくれている細胞がいるんだけど、それが腸に沢山いるので、よく噛んで物を食べる事で、腸にいる身体を守ってくれている細胞が、働いてくれるようになるんだよねぇ~。

だから、よく噛んで食べる事は大切なんだよ!

…まぁ~これって、このHPで、毎度、毎度、書いてる事なんですけどねぇ~(^o^)

薬は身体をサポートしてくれる物なんですよねぇ~。鍼灸も同じで、身体をサポートするものなんです。

なので…患者さんの身体が強いか?弱いか?で、サポート側の効き目も変わってきます。もともと身体が強い人だと薬も効くし、鍼灸も効果が早い。身体が弱い人は、いくら強力なサポートを付けても限界がある。

だから身体作りが重要なんですよねぇ~。

ただ…

薬を飲むと、その薬が武器に変化して、身体の中で病原菌やウイルスを、ミサイルで標的を破壊するようなイメージで病気を退治する…というイメージを持ってる人は、薬至上主義とでも言いますか…、薬に頼る事に固執するでしょうねぇ~。

あと、漢方薬と現代医学の薬との違いですが…

基本的に漢方薬も現代医学の薬も、身体のサポートをするって事に於いては変わりないんです。

ただ、漢方薬は沢山ある鍵の中から、一つの鍵穴に合った鍵を見つけ出し、扉を開けるようなイメージに対して、現代医学の薬のイメージは切れ味の良い刃物のようなもので、鍵を鍵穴にさして扉を開けるのではなく、切れ味の良い刃物で、鍵穴とかドアをぶった切って扉を開ける…(漫画のルパン三世の、五右衛門が使っている斬鉄剣のようなイメージかな…(^^;))

そんな感じなんですよねぇ~…。

だから、現代医学の薬は、効きは良いんだけど、薬を止める時期を間違えたり、間違った使い方をすると、自分の身体を、切れ味の良い刃物で切ってしまう…。そんな感じです。

漢方薬でも副作用はありますし、現代医学の薬でも副作用はあります。

ただ、刃物の切れ味が違う。…そんな感じなかな。

それでも「早く効く方がいいじゃない!」と、薬至上主義の人達は言うかも知れませんが、切れ味の良い刃物で、ぶった切った扉や鍵穴は、そのままにはしておけないので、元に修復しないとだめなんですよね!

その修復は誰がするのか?

それは患者さんの身体が修復してるんですよぉ~。

もともと身体が強い人は、身体の修復力も早いけど、弱い人は修復力も遅くなる。

若い人は修復力は早いけど、歳を取れば修復力は遅くなる。

だから…病気が治るのには、時間がかかる人もいるし…、すぐ治る人もいるし…、治らない人もいる。

身体が弱い人に、切れ味の良い刃物のような薬を使うと、どうなるか…。想像できますよね。

なので、出来れば、薬を使う前段階として「食事や咀嚼…ゆっくりご飯を食べる」…コレが重要なんですよねぇ~。