逆子のお灸を鍼灸師が分かりやすく解説します

逆子|お灸|福岡市|早良区|鍼灸院||moxibustion

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逆子を治すタイミングとしては28週~31週の方が矯正率が高いようです。初めて出産される妊婦さんと、何度か出産を経験されている妊婦さんとでは、逆子の矯正率の違いがあったりもすると言われています。

なぜ逆子になるのかと言うと…

胎盤の位置、羊水の量…などなど色々と原因があげられますが、まだ全てが解明されているわけではないようですね。

それぞれ母子共に個体差がありますし、赤ちゃん自身もお母さんのお腹の中で一番居心地のいい姿勢を探しているわけで、偶然…逆子の状態が赤ちゃんにとって心地よかったりする事もあるのかもしれません。ただ逆子は分娩時に影響を及ぼす可能性が高くなるので28週~34週の間にお灸と逆子体操で逆子に変化が起こるようにチャレンジする価値はあると思います。

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なぜお灸で逆子がなおるのか?

逆子の場合、至陰と三陰交というツボにお灸をするわけですが、至陰のお灸は臍動脈や子宮動脈の血管抵抗が低下して子宮の緊張を和らげると古くから言われています。

近代で一般的に逆子へのアプローチとして至陰や三陰交にお灸をするようになったのは昭和25年に石野信安先生という産婦人科の先生が『異常胎位に対する三陰交施灸の影響』という論文を学会誌に投稿されたのをきっかけに三陰交・至陰のお灸が一般の人へ広まったのが始まりのようです。

鍼灸師の深谷伊三郎先生の本『お灸で病気を治した話』の中で「胎児の位置異常と灸」という項目があり古典の『鍼灸説約』『名家灸選』『図翼』に至陰への灸を指示している事を紹介されてますし、石野先生の論文も紹介されていて、深谷先生も「古来から妊娠禁灸穴とされている三陰交施灸で副作用があるどころか、異常胎位の矯正や安産にまで良好な結果をもたらすことに注目したい。」と書かれてます。

雑学としてですが深谷伊三郎さんは、現在、活躍されている噺家の立川志らくさんの御祖父様です。

もともと、至陰穴は分娩の時に子供が逆子で出てきた時、至陰にお灸をする事で分娩をスムーズに行うようにするツボであったらしいんですよね!

はりきゅうふくた では来院された際には、お灸や灸頭鍼でツボに刺激を与え、御自宅で棒灸を使って毎日、至陰と三陰交にお灸をしてもらってます。

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鍼灸院に逆子のお灸を受けに来られる方の特徴として、共通しているのが妊娠33週とか35週で駆け込み寺的にお灸を希望される方が多いんですよね…。統計的にも妊娠28週~31週の方が逆子が治る確率が高いという事は知られているはずなんですが、何となくですけど、逆子だと分かった時点で「お灸は熱いだろうし、まずは逆子体操で…」というような感じで、逆子矯正に取り組まれている方が多いように思うんですよねぇ~。逆子体操でひっくり返らなかった場合、既に33週とか35週目に入っていて「お灸で何とかなりませんか?」となる。

どうせなら逆子が分かった時点で逆子体操とお灸を同時に行った方が良いと思うんですよねぇ~。お灸の方が治る!…体操の方が治る!…とか、手柄争いのような事は、ど~でもいい話で、結果、逆子が治れば母胎の負担が減るわけですしね…。回るか?回らないか?結果は2つに1つですし、やれる事は全てやる体制で妊娠28週~31週の間に臨んだ方が良いはずなので、逆子だと知らされた時点で逆子体操とお灸の同時進行を試されてみてはいかがですか?

 

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・結果として逆子が治ればいい話だと思うんです。

ここのところ、逆子のお灸を希望される患者さんがいつになく多いのはなぜかな?

ホームページを見たり、紹介されたり…と、色々なルートで来院されるんですが、いつも一方通行というか…、治療はしたけど結果がどうだったのか?…逆子が治ったのか?…逆子が治らず帝王切開する事になったのか?僕ら鍼灸師は患者さんからの報告が無ければ分からないのが現状ではありますが、出産後に肩こりや腰痛の治療で、以前、逆子のお灸を受けられた患者さんが来られて、どうだったか結果を知ることになる。…という感じなんですよね。

逆子がお灸で治らなかったら鍼灸への信頼感は低下するはずですから、逆子が治らなかった場合、その後、肩こりや腰痛をおこしても鍼灸には来てくれない可能性が高くなると考えれば、出産後に腰痛や肩こりで鍼灸に来てくれる確率が高いという事は、逆子が治ってる事が多いという事だと思います。

鍼灸院に逆子のお灸を受けに来られる方の特徴として共通しているのが妊娠33週とか35週で駆け込み寺的にお灸を希望される方が多いんですよね…。統計的にも妊娠28週~31週の方が逆子が治る確率が高いという事は知られているはずなんですが、何となくですけど、逆子だと分かった時点で「お灸は熱いだろうし、まずは逆子体操で…」というような感じで取り組まれている方が多いように思うんですよねぇ~。逆子体操でひっくり返らなかった場合、既に33週とか35週目に入っていて「お灸で何とかなりませんか?」となる。

う~~ん…

どうせなら逆子が分かった時点で逆子体操とお灸を同時にやった方が良いと思うんですよねぇ~。お灸の方が治る…体操の方が治るとか、手柄争いのような事は、ど~でもいい話で、結果、逆子が治れば母胎の負担が減るわけですしね…。回るか?回らないか?結果は2つに1つですし、やれる事は全てやる体制で臨んだ方が良いはずなので、逆子だと知らされた時点で逆子体操とお灸の療治の同時進行を試されてみてはいかがですか?

 

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※過去のブログで書いたものです。

・逆子

時々「逆子なんですが…治療されたことありますか?」とか「逆子ってお灸で治るって聞いたんですけど…」…と問い合わせがあったりします。僕ら鍼灸師からすると逆子のお灸療治は普通なんですが、意外と知られていないんですよねぇ~。肩こりで来院されてる年配の患者さんに逆子へのお灸の話をしたら「へ~~そうなの?知らなかった!」って仰ってましたから、昔から知られている療法じゃなかのかな??でも、最近の産婦人科でもお灸を取り入れている所もあったりして広まっている感じはするんですよねぇ~。

逆子のお灸…。足の小指にある至陰というツボをつかったりするんですが、やはりこれにもタイミングがあるんですよ。統計を見ても28週~31週までの方が32週~35週より矯正率が高いとか…。初産婦と経産婦でも効果の違いがあったり。35週目までだったら矯正が期待できるというデーターがあったりと、様々なんですが概ね28週から34週辺りでのお灸療治が効果が高いように思います。

先日も以前、肩こりとかで治療に来られていた方から「逆子なんですがお灸で治せませんか?」と1年ぶりに連絡があり、お灸をさせてもらったんですが、1回のお灸で逆子が治っちゃったみたいなんですよねぇ~。その後は、足の浮腫とか手のしびれとかがあったようなので週1回ペースで、足や肩首の鍼をさせてもらっていたのですが、もう来週あたり生まれそうと言うことで、9月1日にお灸療治を終えられたんですよ。あれから1週間以上経ちますから、そろそろ赤ちゃんと御対面されてるでしょうねぇ~。

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※過去のブログで書いたものです。

・なるほどなぁ~!

はりきゅう ふくた のホームページの「逆子」のページに東洋医学の解説を入れようと、色々と資料を読んでいたんですが「へ~!」と感じる事がテンコ盛りでした!

僕が鍼灸学校の学生だった15~16年前、学校でも「逆子は至陰、三陰交のお灸で治りますよ!」という事を授業で教えてもらったし、なぜ至陰というツボへのお灸が逆子に効くのか?という事に関しても至陰のお灸は臍動脈や子宮動脈の血管抵抗が低下して子宮の緊張を和らげるという事も本を読んで学んだわけなんですが、時々、古い本などに堕胎の際に使うとか、鍼やお灸をやってはいけない禁鍼穴・禁灸穴とも書かれていたりして、学生の頃から正直言って「いいの?悪いの?…どっちなんだ?」と思ってたんですよねぇ~。

で……、今回、まず……いつから逆子への治療として至陰や三陰交のお灸をやり始めたのか?って調べてみたら石野信安先生という産婦人科の先生の名前が浮上してきました。この石野先生の『女性の一生と漢方』という本…以前、読んだ事があるのと、僕の父が以前、新宿の病院で石野先生に鍼を教えてもらった事があるとい話を聞いた事があるので、おっ!石野先生!ここで登場かぁ~!と資料を眺めていたら、結局のところ現在、一般的な治療として逆子に対して至陰や三陰交にお灸をするようになったのは昭和25年に石野先生が『異常胎位に対する三陰交施灸の影響』という論文を東洋医学会誌に投稿したのをきっかけに三陰交・至陰のお灸が一般の人へ広まったのが始まりのようですね!

鍼灸師の深谷伊三郎先生の本『お灸で病気を治した話』の中の「胎児の位置異常と灸」という項目では古典の『鍼灸説約』『名家灸選』『図翼』に至陰への灸を指示している事を紹介されてますし、石野先生の論文も紹介されていて、深谷先生も「古来から妊娠禁灸穴とされている三陰交施灸で副作用があるどころか、異常胎位の矯正や安産にまで良好な結果をもたらすことに注目したい。」と書かれてます。至陰や三陰交へのお灸は鍼灸師は古典を読んで知っていたけど、「やっちゃダメ!って言う人もいるし、やったら効くよ!って言う人もいるし…どっつなんだ?」そんな感じだったんでしょうねぇ~。

もともと、至陰穴は分娩の時に逆子で出てきた時、至陰にお灸をする事で分娩をスムーズに行うようにするツボであったらしいんですよ!

「鰯の頭も信心から…」という諺がありますが、昔の本に書いてあるからと言って、それを鵜呑みにしてしまうと前に進めなくなる…という事の良い例のような気がします。よく僕が話す話ですが、立川談志さんの落語のマクラで「昔の人は偉い!凄い!って言うけど、昔の人は飛行機も作れなかったし、空も飛べなかったでしょ!現代人は飛行機を作って空を飛ぶわけだから…私は今の人の方が凄いと思うねぇ~」って言うネタがあるんですが、まったくもって至陰と三陰交のお灸はこの例えにピッタリ当てはまるものだと思います。

そう言えば、去年の今頃、京都であった不妊鍼灸ネットワークっていう勉強会の公開講座に行った時にその勉強会を主催している中村先生が「血行など環境を整え子宮の状態を良くしてあげるためにやっている鍼灸なのに、妊娠したらやっちゃダメって変でしょ?」って言ってましたけど、まったくもってその通りなんですよねぇ~!

先人の知恵や古典の本に書いてある事は、確かに宝物ではあるし、大事な事ではあるのだけれども、当時では分からなかった事…、今となっては正しくない事…、想像で書かれている事もあるという事を踏まえた上で読まないと、何でも信じちゃったらダメなんですよねぇ~

話が脱線しちゃいました…

明治の頃から比べると現在は妊産婦の死亡率って凄く低くなっているんですよね!これはやはり産科医の技術の向上が要因だと思われるのですが、この産婦人科医の石野先生が昭和25年に至陰・三陰交のお灸を推奨して、それ以降、至陰・三陰交のお灸が定着した事も妊産婦死亡率低下の一翼を担っていると思われます。

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(外部関連リンクサイト)

逆子の原因や直し方は?帝王切開になる?
意外と知らない「逆子(さかご)」の話
逆子の原因、母体や胎児への影響は?
逆子って
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多くの方が鍼灸療法を望まれる場合は「肩が痛い…背中が痛い…腰が…首が…」という症状を訴えて来院されます。この場合、鍼灸療法では手・足・背中・お腹・頭など、身体のあらゆるツボを使って治します。

初めて鍼灸療法を受けられる方は「肩が痛いのに何で足に鍼をしているんだろう?」と訝しがられたり、不思議に思われるかもしれませんが、これは肩こりや腰痛に効くツボ(特効穴)が足や手にある場合もありますが、鍼灸療法の場合”なぜ肩や腰が痛くなったのか”…という根本的な原因を探り、その原因を改善しないと、症状だけ取っても再発する可能性があるんですよね!

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初めて来院される方へ
はりきゅうふくた では、予約優先で施術しておりますので、来院される前には必ず電話で予約を入れてください。
施術中の場合、電話を取りづらい事がありますので6~7回コールしてみて下さい。

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はりきゅうふくた
☎092-407-7746
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