続・アスリートと一般人…

先日、相撲好きの友人と、初日の九州場所を観に行ってきたんです。

60歳を目前にしているオジサン2人が「あ~だ!こ~だ!」と話しながら相撲を観戦していたんですが、話しは、先日、力士が鍼灸治療を受けに来てくれた話しになり…

「なぁ~…一般の人と、力士と、どっちが治るのは早いの?」と質問されたんです。

僕の答えは…

回復力の強さから言えば、体力とか普段、アスリートが自分自身でおこなっているであろう身体のケア…、などを考慮すると、一般の人と比較すれば、アスリートの方が、回復力は強いと思うけれど、アスリートは、趣味で身体を動かしているわけでは無く、その競技が仕事であったり、人生の目標であったりするので、トレーニングを欠かせない事が多く、身体を休める事が出来なかったり、身体に無理をしてしまう傾向にあるため、傷めた部位や身体を酷使する事で治りが遅くなったりもします。

基本的な考えとしては…

アスリートは身体を使いすぎて身体を痛める。

一般人は身体を使わなさすぎて身体を痛める。

なので、一般の人の場合は、動かなかったり、同じ姿勢が原因で固まってしまたり、精神的なストレスで固まってしまっている筋肉を鍼と灸を使い、緩めると同時に、患者さんの普段の姿勢や食生活を変えてもらうようにアドバイスします。でも、患者さんが、僕のアドバイスを信じずに無視した状態だと、いくら鍼灸治療をしても治りが遅くなります。

友人の質問の「一般の人と、力士と、どっちが治るのは早いの?」に対する答えは…

「治りが早いのは…アドバイスを聞いてくれる一般人」…かな。一般人はトップアスリートのように無理はしないし…、適度な運動、適度な睡眠、食生活の改善…、これを患者さんが自分自身でこなしていけば、ある程度、身体は健康に近づくんですよね!鍼灸はそれをサポートするアイテムなんです。

「アスリートは無理をする…」という事に関して言えば…

以前にもブログで書きましたが、トップアスリートは、限界ギリギリまで身体を鍛え上げるんですよね!…一歩間違えて限界を超えれば身体を痛める。

…随分、昔の事ですが、野球の江川卓さんが引退の真相として「鍼をしたから…」って言ってましたねぇ~。たしか江川さんの肩が限界に達していて、鍼灸師の人が「ココに鍼を打ったら、今回は投げられるけど、来期は投げられなくなるよ!」と言われ、家族と相談した上で鍼を打ってもらって、試合に挑み、それ以降、ボールが投げれなくなったので引退した…、っていう感じの話しじゃなかったかな?

その後、伝言ゲームみたいな感じで、人から人へ、この話しが伝わっていくたびに、話の内容が変わっていって「鍼をしたから引退しなくてはいけなくなった…」って事になってたりしてるみたいなんですよね!

御存知通り、野球のピッチャーは、確実に肩に無理がきますよね!…投手は他の選手に比べて肩を酷使するポジションですし…、肩関節は消耗品のようなモノですしね…。無理をすれば肩を壊してしまいます。

「治す」という事を第一義とするならば、一般人に対しても、アスリートに対しても炎症を起こしている場合は「休む」「無理をしない」…これが大事なんですね。炎症が治まった後、損傷部位が回復する時期は機能回復させる為に、無理をしない程度で動かす…。いわゆるリハビリの期間が重要になります。

でも、アスリート…、特にトップアスリートには選手生命というか、現役でいられる時間が限られているわけなので、ケガを治す為に休んでいると、休んでいる時間分、現役でいられる時間が短くなるわけです。なので焦りが出て無理をする。

その辺の心の葛藤をトップアスリートは抱えているので、一般の人より治療が難しくなりますね。

江川さんを治療した鍼灸師の先生が、どんな人なのかは知らないけれども、治療者側としても、もう鍼灸で江川さんの身体を騙し騙しで、やっていける状態じゃないという事を言いたかったんでしょうねぇ~。それが「ココに鍼を刺すと、もう投げれなくなる…」という言葉になったんだと思います。

そう言えば…いくつか、野球選手…、特に投手との鍼灸のトラブルってありましたよねぇ~…

思い浮かぶのが、ジャイアンツにいた頃の澤村投手のトラブル…、あれは陰で色々な事が噂されてましたが、鍼灸師会の質問状にジャイアンツサイドも明確には答えず、問答が平行線となり、ウヤムヤのままになっちゃいましたね。

あとは…

ジャイアンツのネタが続きますが、槇原さんの気胸事故は「球団トレーナーの施術する電気鍼が原因…」と球団が謝罪してますから、あれは球団トレーナーのミスでしょうねぇ~。トレーナーが鍼灸の免許を持っていたんでしょう…。電気鍼って電気刺激をあたえる事で、鍼が深く入って行く事もあるので、その辺を考慮せずに電気鍼をしたトレーナーのミスですし、気胸を起こしそうな場所に電気鍼をするのであれば、ちゃんと監視していなければいけませんねぇ~。

あぁ~…一番最近起こった、野球関連の鍼灸の事故と言えば…

ホークスの松本投手の折針事故。…これは確実に鍼灸師のミスですね!僕も腰の治療で深い部分の腸腰筋に鍼をしたりしますが、腰に鍼をして鍼が折れるって…、相当な粗いというか粗暴な鍼の運用をしないと折れないと思うし…、もしくは腰の治療に使うべきではない細い鍼を選んで腰に鍼を打ったのか?…もしくは筋肉が抵抗して硬くなっているところに、無理矢理、鍼を入れようとしたのか?それとも…電気鍼で強制的に筋肉を収縮させる事で折針事故を起こしたのか?…これも、どんな施術をして折針事故を起こしたのかが公開されていないので、想像するしかないんですが、確実に鍼灸師のミスでしょうねぇ~。

個人的には、こういう事故の原因を公開して、今後、同じミスが起こらないようにすべきだと思うんですけどねぇ~。…でも、ウヤムヤになっちゃってますよね!

なんだか、鍼灸の事故紹介みたいになっちゃいましたが…(^^;)

まぁ~あんなに身体に気を使っている大谷君ですら、肘を痛めてしまうわけですから、トップアスリートという人達は、本当に過酷な世界を生きているわけなんですね!

治療する側の鍼灸師としては、アスリートも、アスリートではない一般の人も、ケガや体調不良を起こさないように過ごしてもらいたいなぁ~。

一度、体調を崩したりケガをしたりすると、若い頃なら100%回復する事はありますが、歳を取れば、ケガや体調を崩してしまうと、回復が80%までしか…とか、老人であれば50%しか回復しない。…何てことは日常茶飯事なんですよね!

なので、出来るだけ体調を崩さないように…ケガをしないように…、日頃からの体調管理は重要なんですよぉ~。

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